5月12日(ごがつ いちにい)の歌(理:xturga'd la anpan qa)とは、ユエスレオネ連邦の革命歌。日本語呼称が「ごがついちにい」と呼ぶのは、理語の"anpan qa"が省略数詞(数学などで使われる短縮形の特別な数詞)であるのに合わせたものである。


概要

 ユエスレオネ革命のうちに作られた革命歌の一つ。5月12日とはユエスレオネ革命が開始された日である。作曲は「イェスカ万歳」や「国際革命主義活動よ、連合せよ」を世に出したアレス・レヴィア・クランであり、作詞は○○○○である。

歌詞

  • 一番(^-^-^-^-^-*4)
mielun lijest fua nistamalca lax.
ミェルン リイェスト フア ニスタマルサ ラシュ
私達の子供たちが泣いている

la malca m'alf, la armal'ieu da tvarl.
ラ マルサ マルフ、ラ アーマリェウ ダ トヴァール
母は囚われ、尊厳を奪われた

vixij ve m'elm, veles la tysneno'i.
ヴィシィ ヴェ メルム、ヴェレス ラ テュスネノィ
父はそうして戦いに身を投じて斃れた

plenerfe flence noble cardze tal!
プレネーフェ フレンセ ノブレ サージェ タル!
極悪非道――政府派のサージェ*1

※サビ(--^--^--^*4)
xturga'd la anpan qa larles da.
シュトゥーガド ラ アンパン クァ ラーレス ダ
5月12日*2、決着を付けてくれる

pleulen la jeska'd konelmer's ja.
プレウレン ラ イェスカド コネルメース ヤ
正義の責任を持つこのイェスカ*3の軍隊こそが

flanneity z'yseu lijesterl'c is.
フランネイテュ ツュゼウ リイェステールス イス
涙を拭う帛䘜*4となるのだ

diccel da, accen la jelser's ja!
ディッセル ダ アッセン ラ イェルゼース ヤ!
待っていろ、暴政者*5

  • 二番(^-^-^-^-^-*4)
ja, chak'tj farvilestan'ieu jixyj!
ヤ チャクティ ファーヴィレスタニェウ イィシュィ!
さあ、仲間とともにその旗を取れ

la snostod lex katurojeu fgiu marl'c
ラ スノストド レシュ カトゥーオイェウ ギュ マールス
*6に染まったその町に

pulien la darf's da roft konankonjeu
プリェン ラ ダーフス ダ ロフト コナンコニェウ
青い嵐*7が猛々しく駆け巡る

ja, mors zu liax veles la tvarlo fuaj
ヤ モース ツ リャシュ ヴェレス ラ トヴァーロ フヮィ
さあ、奪われたものを取り戻すために

※サビ

  • 三番(^-^-^-^-^-*4)
fi nult'i nisse'seu da icvesyk,
フィ ヌルティ ニスゼゼウ ダ イスヴェズュク
もし彼らが魂*8を支配できたとしても

l'uluv la mors'i niv ulesnesyk.
ルルヴ ラ モーズィ ニヴ ウレスネズュク
傷跡*9を隠すことなど出来ない

loler mi elmo lax p'jisist, moleu.
ロレー ミ エルモ ラシュ ピィズィスト モレウ
我等の戦いは死しても残る

shrlo lern da fai fixausto miss'dy lax!
シュロ レーン ダ ファイ フィシャウスト ミスデュ ラシュ!
去れ、我等が覚悟によって

※サビ・間奏

  • 四番(^-^-^-^-^-*4)
klie, filx la terse ad la volci lax
クリェ フィルシュ ラ テーゼ アド ラ ヴォルシ ラシュ
さあ、テーゼ*10やヴォルシ*11の違いに関わらず

snume's sniejus shrlo velganen la far'c.
スヌメス スニェユス シュロ ヴェルガネン ラ ファース
狼よ、ヴェルガナ*12の風に集え

dodor's da fyrna mal la past dexes.
ドドース ダ フューナ マル ラ パスト デシェス
馬は嘶き、砲は火を吹く

da irfeleu! la flentesil ja zirl!
ダ イーフェレウ! ラ フレンテズィル ヤ ツィール!
同志よ、解放のときは近い

※サビ

その他の歌詞

リパライン語IPA

+ ...
  • 一番
mʲe.lun li.jest fwa nis.ta.mal.sa laʃ
la mal.sa malf la aː.ma.lʲew da tvaːl
vi.ʃij ve melm ve.les la tys.ne.noj
ple.neː.fe flen.se nob.le saː.ʤe tal

※サビ
ʃtuː.gad la an.pan kʷa laːles da
plew.len la jes.kad ko.nel.meːs ja
flan.nej.ty ʦy.zew li.jes.teːls is
dis.sal da as.sen la jel.zeːs ja

  • 二番
ja ʧak.ti faː.vi.les.ta.ɲew ji.ʃuj
la snos.tod leʃ ka.tuː.o.jew gʲu maːls
pu.lʲen la daːfs da roft ko.nan.ko.ɲew
ja moːs ʦu lʲaʃ ve.les la tvaː.lo fwaj

  • 三番
fi nul.ti nis.ze.zew da is.ve.zyk
lu.luv la moːzi niv u.les.ne.zyk
lo.leː mi elmo laʃ pʲi.zist molew
ʃɹo leːn da faj fi.ʃaws.to mis.dy laʃ

※サビ

  • 四番
klʲe filʃ la teːze ad la vol.si laʃ
snu.mes sɲe.jus ʃɹo vel.ga.nen la faːs
do.doːs da fyːna malːa past de.ʃes
da iː.fe.lew la flen.te.sil ja ʦiːl

関連ページ

歌詞の理解のためのページ

楽曲に関して

楽曲及び動画における歌唱の調声などはnomad氏によるものである。
  • nomad氏による初稿……一番+サビのみ、歌詞が制作途中だったためサビの最後の行が「mil mil da accen la noblesti!」になっている。

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音楽
最終更新:2023年04月17日 23:47

*1 古典文学であるスキュリオーティエ叙事詩の主人公たる英雄ユフィアの敵。極悪非道であり、無意味な殺生を好み、栄華の限りを尽くしたがユフィアに負けて主人に斬り殺された。ここでは政府派の極悪非道さとその運命が同時に形容されている。

*2 ユエスレオネ革命の火蓋が切って落とされた日。

*3 ユエスレオネ革命を先導した革命家。

*4 リパラオネ教の礼拝堂に掛けられた大きな布のこと、これを掴んで祈ることが多く、またこの布は聖職者の衣服になって祈りの責任感を負わせるものとして文化的に重要である

*5 ユエスレオネ革命の革命派に対する旧政府のこと、詳しくは「共和制ユエスレオネ」の頁を参照。

*6 リパラオネ文化圏において、赤は保守派を表す色である。ここでは血の赤と保守派である旧政府を指した赤を掛けている。

*7 イェスカ主義のテーマカラーは蒼である。

*8 ヴェルテール哲学における概念、人の殺害が原理的に不可能であるという主体の性質を指す。ヴェルテール哲学的には、誤用であるが歌詞としての芸術性を重視したものと思われる。

*9 ヴェルテール哲学における概念、実存が否定の中で本質的には肯定されることから、絶対的な否定は存在し得ないということを表す概念。本来の訳語は「刻印」であるがこの語は"uluvo"に対応しているため別語で翻訳した。

*10 ここではgrosterse「古典学派」とalesterse「アレス学派」のことを指す、元々はウェールフープ学の学派を指していたが、それ以上に前近代からの宗教的な考えと近代的な科学的な思想の潮流をそれぞれ指す。

*11 ウェールフープが使える人種"kertni'ar"かそうでないか"nertni'ar"の違いのこと。詳しくは「ヴォルシ」の頁を参照。

*12 リパラオネ教における神族と呼ばれる神聖な存在の一柱。戦争を司り、人間に武器を与えたりする。