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神の子どもたち

マハーマーラ

Dies Entelecheiaの用語。

第五神暦392年からブラーフマナ連邦政府が行なっている計画。
その目的はサハスラーラ代替品(スペア)を生み出すこと」で、政府は国家の要であるサハスラーラの機能が失われる可能性を考え、その時に備えて彼女のスペアを作り出すことを決定した。

この計画によりサハスラーラは第五神暦377年〜482年までの間に29人の子供を産まされている。そしてサハスラーラの子供は全員が娘であった。
父親は不特定多数なので不明であり、明らかになっているサハスラーラの娘は全員が人種的な特徴が一致していない(先夫遺伝によるもの)。

サハスラーラの娘は通常満10歳で母親と対面し、自分の生まれを知る。そして以降、初潮を迎えた娘たちはできるだけ惨たらしく犯される。これは精神に強く負荷をかけることで人として殺し、神へと生まれ変わらせるためという理屈だった。つまりサハスラーラと同じ体験をさせることで同種の力が目覚めることを期待してのもの。
なお、孫や曾孫世代を作ることも視野に入れられていたが、数人ほど産まれた子は世代を重ねることでより混濁化した先夫遺伝の影響で例外なく人の形を保てないほどの障害を抱えていた。そのため用がなさないと判断されたので、娘たちは早期に避妊手術を受けるようになる。

このような人道に反した方針は一向に成果が上がらぬまま、96年もの間(第五神暦488年まで)24子のシターラまで続けられてしまっていた。
そのままではさらに続けられるだけだったのかもしれないが、その後ウーセル・チュードゥクが総統になったことでかかる方針は改められて凍結されることになった。
これによって25子のスヴァーハ以降のサハスラーラの娘達は難を逃れられたのだが、スヴァーハとタルマは488年当時6歳ながら失夫遺伝の影響で早熟だったこともあり、計画の闇を垣間見てしまっている。

現在の神の子どもたち計画

現状政府の方針は改められたものの、サハスラーラのスペアを作る目的は変わっておらず、今は神座核サハスラーラを骸装できる人材の発掘と育成を進めている(そもそも以前の計画が凍結されたのはスヴァーハがサハスラーラを骸装できるとわかっていたことが一番の理由)。

生き残りの五人姉妹(25子〜29子)は表向きに存在が秘され特殊部隊に所属*1している軍人で、サハスラーラが彼女らを孕んだ頃に予言した大きな戦争(いつどのように起きるかは不明)に対抗するために13年前から訓練を行なっている(しかし長年のVRによる仮想空間の訓練の影響で何かしら現実感覚がおかしくなってしまっていることが推測されている)。だが、統合幕僚監部基地の外の世界のことをほぼ知らないなど普通の教育は受けることができていない模様。

彼女達は国家元首であるチュードゥク総統の庇護下にいるが、サハスラーラの子どもたちは虐げられてきた一族なので、ブラーフマナ連邦政府上層部には彼女達の裏切りを警戒している者もいたりと危うい立場にいる。
姉妹側も国家に首輪をつけられている状態なので反逆など出来ようはずもないのだが。

歪な人生を送ることになったサハスラーラの娘たちだが、アカシャは彼女たちを救うために、自分を神座核骸装させることで事象の上滑りを体感してもらう方法を提案している。
アカシャはこの二周目における輪廻転生の中で、五人姉妹だけでなく29人全員を救うつもりである。

別の計画

第五神暦482年の時点でも、既にサハスラーラの神威を骸装により汎用化するというアプローチが取られていたのだが、神の子供たち計画と同じく成果を得ることは出来なかった。
サハスラーラのスペアを作る元の計画も行き詰まりでただの性的虐待になっており、局員のモチベーションも低下しているため、多角的に別のアプローチが求められる。

彼らはそこで、神威には再現性に難易度の違いがあるのではないかという推測に辿り着く。サハスラーラの難易度が高いとすれば、他の神の力から手をつけ、そこを参考にサハスラーラへ応用していくという目論み。
特に軍事技術にメリットを齎す可能性が見込まれ、かつシャガ病の潜在的感染者である研究員達でも理解できる性質を持つ神・無慙──「不変凶剣(マグサリオン)」の再現が進められていった。
その成果がサハスラーラの二十六子、オームである。しかし唯我の価値観を持つ研究者達は無慙が他者理解を深く重要視していることを見落としており、それがオームの人格にズレを生むことになる。

人工知能コウハのシステム条件を達成すると、何故かサハスラーラの娘たちの情報が「波旬(マーラ)に至る秘匿情報」としてテレサに開示される。

  • 真実
実はこれは波旬の元型であるナーロウに対し、彼が波旬にならないようする方法の可能性を神託としてサハスラーラが開示した情報。スヴァーハたち姉妹を救う情報であり、遡ればナーロウとサハスラーラを救うことに繋がる。
それをナーロウがアカシャへの嫌がらせとして彼に伝わるようにコウハに残していたもので、条件付けもナーロウが設定した。

遥かな未来にて

この計画で産まれた29人のサハスラーラの娘達は転生を経て、一万年後の地球の秘密結社『花冠(ヴァルティン)』に大半が所属することになる。
特に五人姉妹は新生した花冠の大幹部として活動している。彼女達が一周目の世界を破滅に導いた。

ただ、アカシャの時間逆行の影響で、二周目の彼女達が同じ運命を辿るかはまだ未確定。

サハスラーラの娘

名前 誕生年(第五神暦
第24子 シターラ 460年代?
第25子 スヴァーハ 482年
(五つ子)
第26子 オーム
第27子 キリク
第28子 タルマ
第29子 バサラ


備考

サンスクリット語でマハーは「大きい、偉大な」という意味。マーラは仏教における悟りを妨げる悪魔とされ、その語源は「殺す者」「死」などを指しているともされている。おそらくマハーマーラで「大いなる悪魔」となる。
マーラは釈迦に美しい娘達を送り込んだり最後には巨大な円盤を投げたりするが、円盤は花輪となりマーラは敗北を認めたという。

ちなみに求道神となったサハスラーラは永久不変の存在(覇道神とは違い自壊衝動による自滅因子も発生しないためそれによる事実上の寿命も無い)で、同じ神にでも殺されでもしない限りその機能が失われる可能性はほぼないのだが、ただの人間たちにそのようなことを証明する方法など在りようはずもないということだろう。
とはいえ、彼らが全くの見当違いをしていたわけではない。事実としてサハスラーラは一度情報を吐かなくなっている。

サンカーラという名字をスヴァーハは持っているが、それはサハスラーラか姉妹全員の姓であるかは不明。

  • 先夫遺伝(テレゴニー)とは
過去に性行為をした男の特徴が現在のパートナーとの子に現れる現象。
近代では否定されており、作中でも科学的には迷信レベルの戯言扱いされている。
だが、文明が進めば引っくり返ることはあるため断言はできないとしている。さらにサハスラーラ状態が普通ではなく、妊娠に至る過程も異常ということで、子どもにどんな影響が出ても不思議はなかった、という扱い。

サハスラーラの娘たちにはアカシャの遺伝子も混じっている可能性も示唆されているが、現状確定はしていない。


関連項目



コメント

  • 求道神は基本不老不死だし覇道神とは違って自滅因子も発生しないから殺されでもしない限り失われる事は無いんだよなぁ -- 名無しさん (2025-11-08 17:56:35)
  • 自傷なら傷付くだろうけど、サハスラーラに限ってはそれも… -- 名無しさん (2025-11-09 12:39:50)
  • 今んとこビジュ出てる姉妹達と母親外見に血の繋がり全然感じ無いんだけどこれはイラスト的都合なのかなんか事情があるのか -- 名無しさん (2025-11-22 15:20:29)
  • マリィも正直怒ってるだろうけど干渉しないのでどうする事も出来ない、やられた者達からしてみれば救ってくれねえ神様とかどんな善神だろうと知らねえ馬鹿野郎になると言う最悪の悪循環 -- 名無しさん (2025-11-28 01:37:33)
  • テレゴニーというかもはや放射能汚染ならぬアカシャ汚染なのでは…… -- 名無しさん (2025-12-09 01:05:19)
  • 29子全員を掘り下げるとは思えないし、本質は5姉妹とサハスラーラの悲劇を彩るアクセサリーだな -- 名無しさん (2026-01-29 17:46:51)
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最終更新:2026年03月17日 00:42
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*1 スヴァーハは神の子どもたち計画管理部保安課に所属しているが全員が該当するかは不明