アルー

あるー

ムーの西部、旧レイフォルとの国境から20km東にある街。人口は約13万人。この街から200kmほど東にドーソン基地と空洞山脈の西端があり、30km西にはバルクルス基地がある。
平野の中にある小高い丘に街が作られており、5巻などでは「高原の街」とも呼ばれている。
国境の街らしく、かつてはギムエジェイの様な城壁都市だった様だが、今では近代戦で役に立たない城壁は放置されて、朽ち果てつつある。
国境守備隊として、ムー国陸軍アルー防衛隊(Web版では第24任務部隊)の兵士約2,000人*1が駐屯している。
書籍版ではヒノマワリ王国との国境にある町。交易都市として発展して来た為、外国人を威圧しないよう駐留軍は最小限に抑えられていた。

中央歴1643年6月2日、グラ・バルカス帝国陸軍第4機甲師団の侵攻を受けて守備隊は全滅、街は砲撃を受けた後に占領される。
住民には事前に避難指示が出ていたが、実際に避難するものは少なく*2、砲撃により民間人6,000人が死亡している。
しかもグラ・バルカス帝国陸軍第8軍団長ガオグゲルが、本来禁止されている占領民に対する暴行や略奪を(内密ではあるが)認めたため、占領直後に捕虜・住民を問わない略奪、暴行、処刑等が行われる(アルーの悲劇)。
占領後はキールセキ侵攻の拠点となったが、虐殺*3や女性への暴行*4が続いている。
戦闘に巻き込まれる前に何とか脱出し、空洞山脈に向かっていた避難民にも追撃の手が伸びているが、自衛隊に救援されている。

被害を受けた住民の怨念なのか、後日この街の駄菓子屋で販売されていたスーパーあずきスティックが、住民に暴行を働く兵士達の総元締めの一人であるグラ・バルカス帝国皇太子グラ・カバルの前歯を折ると言う殊勲を上げている。

日本・ムー・第二文明圏連合による第二次バルクルス基地攻撃後、ムーに奪還された可能性が高い*5

主な住民
  • アリア - アルーの貴族カラブレーゼ家の長女。両親に託された妹とバイクで避難中にアンタレス型戦闘機の襲撃を受けるが、駆けつけたF-2に救われる。
  • ベロニカ - アリアの妹。6歳。姉に連れられてバイクで避難する。

関連項目
用語ムー

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過去のコメント
  • 駄菓子屋にも氷菓用の冷凍庫があるわけなので、街はかなり発展しているらしい。 - 名無しさん (2020-02-25 22:32:35)
    • 店主が奮発して日本製の冷凍庫を仕入れたのかもしれない - 名無しさん (2021-11-26 11:39:47)
  • 前歯を折るとか、ドンだけ固かったんだ……? - 鈴木颯手 (2020-03-15 19:38:49)
    • こちらの世界でも割と起きてる事故 - 名無しさん (2022-07-09 21:47:34)
  • アルー奪還も書いて欲しいけどそもそも書籍7巻出るかどうか - 名無しさん (2022-06-27 18:34:57)
  • 連載時期的に仕方ないけど大虐殺起きてるのに子供が呑気に遊んでたり駄菓子屋が通常営業なのは24年現在だとどうしても違和感がある - 名無しさん (2024-12-07 22:28:43)

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〔最終更新日:2025年06月07日〕

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最終更新:2025年06月07日 09:23

*1 6巻巻末用語集の「アルー侵攻では防衛隊約2千人、住民約6千人が犠牲になり……」との記述と、6巻93頁の「たった1日でアルー防衛隊は全滅」との記述より。アルー侵攻後、グ帝のボーグ第4機甲師団長が新兵訓練に守備隊の捕虜ではなくアルーの男を捕まえて使うよう指示していることから、アルー防衛隊の捕虜がない=アルー守備隊は軍事的ではない方の意味で全滅したこと、アルー守備隊は約2,000人からなることが伺える。

*2 ムーは民主国家であるため、政府の指示には強制力が無い。また、アルーには鉄道が繋がっていないため、避難に必要な車両の絶対数が不足していた。また「列強第二位のムーの本土に攻め込む筈がない」と考える住民が多かった事も影響した。それでも指示に従って、約5万の住民が避難している

*3 1か月に500人の割合で発生。つまり平均して毎日20人近いアルー住民が戦闘以外の理由で殺害されている事になり、かなり凄惨な状況である事がわかる

*4 キールセキ侵攻前のガオグゲルが代表例

*5 書籍版では、第二次バルクルス攻撃はアルー奪還作戦の一環と明確に定義されている。占領後のバルクルス基地を利用する気はあまりない様で、宿舎やインフラに至るまで徹底的に破壊する計画になっている