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アルダンの戦士<Aldanian Warriors>
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エピソード
南北の要衝--破神軍迎撃戦
オルダーナ大陸中央部に位置するアルダン砦は大陸の北と南を繋ぐ要衝として知られており、
「アルダン砦を押さえることはオルダーナ大陸そのものを押さえるに等しい」と古くから言われているほどである。
それだけに古来よりこの砦を巡って数々の激戦が繰り広げられてきた。
その中でも最も有名な戦いは、人類が破神の眷属を迎え撃った防衛線であろう。
かの英雄アデルをはじめとする人間たちと一部の魔獣が反乱を起こし、そしてそれにグランゼリアの諸各国が同調したことを知った破神の眷属たちは、この際に反逆者たちを一掃することを画策。大軍を率いてオルダーナ大陸を南より侵攻した。
対する人類側も、それを防ぐべく神聖ロダール王国をはじめとする各国の軍が、南北の要衝であるオルダーナ砦へと続々と駆けつける。
もしここでアルダン砦が陥落すれば、オルダーナ大陸の覇権が破神側に移ることになる。
そうなれば人類と魔獣の反抗の意志は砕かれ、再び破神に服従せざる得なくなることは火を見るより明らかなことだった。
「アルダン砦を押さえることはオルダーナ大陸そのものを押さえるに等しい」と古くから言われているほどである。
それだけに古来よりこの砦を巡って数々の激戦が繰り広げられてきた。
その中でも最も有名な戦いは、人類が破神の眷属を迎え撃った防衛線であろう。
かの英雄アデルをはじめとする人間たちと一部の魔獣が反乱を起こし、そしてそれにグランゼリアの諸各国が同調したことを知った破神の眷属たちは、この際に反逆者たちを一掃することを画策。大軍を率いてオルダーナ大陸を南より侵攻した。
対する人類側も、それを防ぐべく神聖ロダール王国をはじめとする各国の軍が、南北の要衝であるオルダーナ砦へと続々と駆けつける。
もしここでアルダン砦が陥落すれば、オルダーナ大陸の覇権が破神側に移ることになる。
そうなれば人類と魔獣の反抗の意志は砕かれ、再び破神に服従せざる得なくなることは火を見るより明らかなことだった。
かくして両陣営はアルダン砦で激突。その戦いは熾烈を極めた。
早朝より始められたその戦いは、軍勢の数、質ともに勝る破神軍側が当初優勢であった。
だが、人類側が極秘裏に砦より出立させた別働隊が破神軍の背後に回り込んだことから戦況が一変。
戦いは夕刻まで続けられたが、最終的には人類側が勝利を収めることに成功する。
だが、人類側の被害も凄まじく、その死傷率は八割を越えるほどであった。
それ故、この戦いに生き残った者たちはその後「アルダンの戦士」と呼ばれ、人々より畏敬の念を向けられることになった。
それら戦士の活躍は数多く記録として残されているが、中でもエヴァンという名の戦士の物語は英雄アデルの活躍に次いで有名である。
早朝より始められたその戦いは、軍勢の数、質ともに勝る破神軍側が当初優勢であった。
だが、人類側が極秘裏に砦より出立させた別働隊が破神軍の背後に回り込んだことから戦況が一変。
戦いは夕刻まで続けられたが、最終的には人類側が勝利を収めることに成功する。
だが、人類側の被害も凄まじく、その死傷率は八割を越えるほどであった。
それ故、この戦いに生き残った者たちはその後「アルダンの戦士」と呼ばれ、人々より畏敬の念を向けられることになった。
それら戦士の活躍は数多く記録として残されているが、中でもエヴァンという名の戦士の物語は英雄アデルの活躍に次いで有名である。
白騎士の訪問--ある騎士の遺志
かつての英雄メルザも「白騎士」と呼ばれていた頃にこの砦に立ち寄り、戦った記録が残されている。
当時、庶民の彼女への人気は高く、吟遊詩人などが盛んにその活躍の様子を伝えたとされている。
そのため多少の誇張は含まれるものの、現代でも彼女のこの砦での活躍は広く一般に知れ渡っている。
当時、庶民の彼女への人気は高く、吟遊詩人などが盛んにその活躍の様子を伝えたとされている。
そのため多少の誇張は含まれるものの、現代でも彼女のこの砦での活躍は広く一般に知れ渡っている。
メルザたちがアルダン砦を訪れたのは、破神討伐の旅の途中であった。
その頃オルダーナ砦を領有していたのは神聖ロダール王国であり、かの国はいまだ破神の支配を受け入れていた立場だった。
そのため、破神への反乱の旗印となっていた彼女の訪問などは、本来ならば受け入れられるはずもないことであった。
だが、現地の駐屯兵士たちの破神への感情は本国のそれとは大きく異なり、彼らは民衆の希望ともなっていたメルザを快く受け入れ、歓迎の宴を開くほどだった。
だがその宴の中、事件は発生する。
野盗がマルボリア湿地付近の村を襲撃しようとしているとの急報が舞い込んだのだ。
自分たちも力を貸すので、すぐに迎撃を、と申し出るメルザだったが、その時の砦はちょうど兵員の交代時期で駐屯していた兵士の数はごくわずか。
下手に兵を動かせば、返り討ちに遭ってしまう可能性もあった。
兵を動かすことに躊躇する駐屯隊隊長に対し、彼女は「では自分たちだけでも」と2人の仲間とともに村へ向かおうとする。
3人だけで野盗を迎え撃つなど無謀だと兵士たちは止めようとするが、メルザはこう答えた。
その頃オルダーナ砦を領有していたのは神聖ロダール王国であり、かの国はいまだ破神の支配を受け入れていた立場だった。
そのため、破神への反乱の旗印となっていた彼女の訪問などは、本来ならば受け入れられるはずもないことであった。
だが、現地の駐屯兵士たちの破神への感情は本国のそれとは大きく異なり、彼らは民衆の希望ともなっていたメルザを快く受け入れ、歓迎の宴を開くほどだった。
だがその宴の中、事件は発生する。
野盗がマルボリア湿地付近の村を襲撃しようとしているとの急報が舞い込んだのだ。
自分たちも力を貸すので、すぐに迎撃を、と申し出るメルザだったが、その時の砦はちょうど兵員の交代時期で駐屯していた兵士の数はごくわずか。
下手に兵を動かせば、返り討ちに遭ってしまう可能性もあった。
兵を動かすことに躊躇する駐屯隊隊長に対し、彼女は「では自分たちだけでも」と2人の仲間とともに村へ向かおうとする。
3人だけで野盗を迎え撃つなど無謀だと兵士たちは止めようとするが、メルザはこう答えた。
「私が破神と戦おうと決意したのは、力なき人たちを守るためです。同じように、野盗に狙われた村を見捨てることなどできません」
兵士たちの制止を振り切って村に向かったメルザの姿に、兵士たちは心を打たれて奮起。
駐屯隊隊長の指揮のもと、兵士たちはすぐにメルザの後を追い、協力して村を守ったという。
駐屯隊隊長の指揮のもと、兵士たちはすぐにメルザの後を追い、協力して村を守ったという。
…吟遊詩人の歌などで語られ、一般的に知られているメルザのアルダン砦での話は、ここで美しく終了する。
だが、実際の歴史では残酷な後日談が残されてる。
だが、実際の歴史では残酷な後日談が残されてる。
アルダン砦を出て破神討伐の旅を続けたメルザは、その後なぜか破神の下僕となり人類に仇なす存在と変貌することになるが、その際に破神の眷属たちは神聖ロダール王国に対し、アルダン砦の兵士らが彼女に協力したことについて激しく詰問する。
慌てた神聖ロダール王国は駐屯隊全員を処刑しようとするが、先んじて隊長は部下である兵士たちを解雇。
責任は自分にあると述べ、ただ1人処刑された。
現地のオルダーナの民は変貌してしまったメルザを憎み、国の理不尽な仕打ちに憤ったが、隊長自身は「村へ救助に行くことを躊躇してしまったあの時、民を守る兵士としての自分は死んだも同然だった。
それがメルザ殿に救われたのだ。その命が失われようとも、いまさら何の怨みもない」と述べ、最後までメルザや国に恨み言ひとつ述べることはなかったという。
慌てた神聖ロダール王国は駐屯隊全員を処刑しようとするが、先んじて隊長は部下である兵士たちを解雇。
責任は自分にあると述べ、ただ1人処刑された。
現地のオルダーナの民は変貌してしまったメルザを憎み、国の理不尽な仕打ちに憤ったが、隊長自身は「村へ救助に行くことを躊躇してしまったあの時、民を守る兵士としての自分は死んだも同然だった。
それがメルザ殿に救われたのだ。その命が失われようとも、いまさら何の怨みもない」と述べ、最後までメルザや国に恨み言ひとつ述べることはなかったという。