蒼光騎士団<Knights of Blue Lights> - ラストクラウディア @ ウィキ

エピソード

蒼の騎士

かつてランゼリア王国において、その勇猛さで周囲国や魔獣達を震え上がらせた騎士団があった。
その名も「蒼光騎士団」という。

古来よりランゼリア大陸は1年の大半を氷に閉ざされた不毛の大地といってもよく、そのため他勢力より侵略に晒されることはほとんどなかった。
だが、それだけに魔獣や野盗、海賊の跳梁は著しくそこで暮らす人々は常に生命の危険にさらされていると言ってもいい状態であった。
ランゼリア王国発足後はその状況もわずかに改善されたが、それでも未開の土地が多く、その権威が行き渡ることは難しかったという。
そこで王国の騎士アルヴィスは、魔獣を駆逐するための実戦部隊の発足を提案する。それが「蒼光騎士団」であった。

王の了承を得たアルヴィスは、早速人選を進める。
必要となるのは当然一定以上の戦いの技量だったがそれ以外にも毒や火薬の扱いに長けた者なども加入させたとされる。
これは対人戦での常識が通じない魔獣との戦いを見据えたもので、単純に戦闘ができるだけの者では任務は務まらないと感じたからであろう。

陣容を整えたアルヴィスは、部下を従えてランゼリア大陸を転戦。
当時の騎士の間では、王のために対外戦争などで活躍することこそが騎士の働きであり、民衆のために戦うことなどは本分ではない、という風潮があり、活動当初は王都で在中していたほかの騎士団から蔑まれることも多かった。
だが、凶暴な魔獣や野盗たちと実戦を繰り返し、それらの討伐を果たしていくうちに民衆からの人気は高まり、次第に彼らを軽んじる者は誰もいなくなったとされる。

騎士団長の奇策

蒼光騎士団が果たした討伐の中で、特に激戦とされるのは氷爪の大地での戦いであろう。

ランゼリア大陸南部を荒らし回っていたある盗賊団がいた。
その者たちは、盗賊団としては珍しくゴブル、ホブゴブルなどの魔獣を取り込んでおり、各地の警備兵たちなどでは容易に討伐できないほどの強さを誇っていた。
だが、それ以上に厄介だったのは、その者たちが特定のアジトを持たず、常に移動して活動していたため、その団員一人一人を捕らえることはできても、団そのものに大きな被害を与えることがなかなかできないことであった。
そこでアルヴィスは、一案を講じる。

ある商人が王族への献上品を運び、その商隊が氷爪の大地を通るという噂を流布。
そして、その噂に釣られ、献上品を強奪しようと現れた盗賊団たちを待ち構えたのだ。
その策は見事に成功し、盗賊団が気付いた時には、騎士団はもはや蟻の這い出る隙もない包囲陣を形成していた。
盗賊団は捕まるまいと死力を尽くして襲い来る騎士団と激突。
だが、すでに勝敗は明らかであり、騎士団は魔獣により幾人かの死傷者を出すものの、盗賊たちを壊滅させることに成功する。

この戦いによりランゼリア南部のみならず、大陸全土に蒼光騎士団の武名は広まっていったとされる。

イブリア戦線の奇跡

騎士団長の謎

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