エピソード
謎多き秘宝
かつて遺跡の財宝を狙う、ある盗賊がいた。
彼は日頃、悪い噂の多い貴族から宝を奪い、それを貧しい人々に分け与えるという、義賊のような行いをしていたという。
彼は日頃、悪い噂の多い貴族から宝を奪い、それを貧しい人々に分け与えるという、義賊のような行いをしていたという。
だが彼は、分け与えた後に残った財を投げ打って遺跡を巡り、財宝を探す旅にしばしば出かけるというもうひとつの顔を持っていたとの記録が、ある国の王子によって残されている。
鮮やかな手口で財宝のもとへ辿り着く様は、貴族から宝を奪ういつもの彼と遜色なかったらしい。
鮮やかな手口で財宝のもとへ辿り着く様は、貴族から宝を奪ういつもの彼と遜色なかったらしい。
遺跡での彼の活躍の特徴として、財宝のもとへ辿り着くもそれを奪わず何らかの手を施した上で、そのまま遺跡を後にするという点がある。
何も盗まない謎の行動を繰り返す盗賊。
そんな遺跡の財宝に彼がなぜこだわっていたのか、その理由は今でもはっきりと分かっていない。
だが、弱い者の味方であり、もとより民衆に人気のある彼が活躍するとあって、その手の宝にまつわる彼の話は今に至るまで数多く語り継がれている。
何も盗まない謎の行動を繰り返す盗賊。
そんな遺跡の財宝に彼がなぜこだわっていたのか、その理由は今でもはっきりと分かっていない。
だが、弱い者の味方であり、もとより民衆に人気のある彼が活躍するとあって、その手の宝にまつわる彼の話は今に至るまで数多く語り継がれている。
彼と遺跡の財宝を巡る話の中でも特に有名なもののひとつは、秘宝マルキュロディンの話であろう。
お話として有名なこの秘宝であるが、どこかの遺跡の奥地に存在するという噂意外、その中身も価値も詳しいことは現在不明となっている。
なぜ詳細が不明なのかについては、この盗賊の物語を追っていけばわかるかもしれない。
お話として有名なこの秘宝であるが、どこかの遺跡の奥地に存在するという噂意外、その中身も価値も詳しいことは現在不明となっている。
なぜ詳細が不明なのかについては、この盗賊の物語を追っていけばわかるかもしれない。
秘宝への険しき道
始まりは盗賊のいつもの盗みだったという。
彼は貴族から奪った財宝の中に、古代の遺跡の秘宝マルキュロディンへの道標となるものを見つける。
彼はその道標が示す遺跡を探し当て、財宝の探索に向かった。
道標によれば、財宝は遺跡の奥深くに眠っていると標されていて、彼はそれを頼りに遺跡内へと足を進めていく。
彼は貴族から奪った財宝の中に、古代の遺跡の秘宝マルキュロディンへの道標となるものを見つける。
彼はその道標が示す遺跡を探し当て、財宝の探索に向かった。
道標によれば、財宝は遺跡の奥深くに眠っていると標されていて、彼はそれを頼りに遺跡内へと足を進めていく。
だが、遺跡の中は財宝を守るかのようにいくつもの罠が張り巡らされており、宝への道のりは険しいものであったとされる。
たとえば、正しい床を踏まないと毒矢が飛んでくる部屋。制御装置を見つけない限り、自身を押し潰すまで迫りくる壁の部屋。
そして、次の部屋に進むため、鍵か毒蛇の入っている箱を判別する部屋などがあったという。
彼はそれらの難関を乗り越えていくが、道中思わぬ形で行く手を阻まれる。
たとえば、正しい床を踏まないと毒矢が飛んでくる部屋。制御装置を見つけない限り、自身を押し潰すまで迫りくる壁の部屋。
そして、次の部屋に進むため、鍵か毒蛇の入っている箱を判別する部屋などがあったという。
彼はそれらの難関を乗り越えていくが、道中思わぬ形で行く手を阻まれる。
彼の行く手を阻んだのは、双剣を携えたひとりの女性剣士であった。
この剣士は、遺跡の財宝を狙う有名な盗賊の話を聞いて先回りし、彼を待ち伏せしていたらしい。
彼女は、これまでも遺跡で盗賊の財宝探索を妨害しており、度々彼の前に立ちはだかったとされる。
この剣士は、遺跡の財宝を狙う有名な盗賊の話を聞いて先回りし、彼を待ち伏せしていたらしい。
彼女は、これまでも遺跡で盗賊の財宝探索を妨害しており、度々彼の前に立ちはだかったとされる。
彼らは何も財宝の奪い合いで争っているわけではない。
いつも財宝を盗まないで遺跡を後にする盗賊と彼女が戦う理由が無いからである。
ふたりの対立原因は明確にはわからないが、盗賊は財宝に手を加える者、剣士は財宝のありのままを守りたい者として相容れなかったという説もある。
かくしてこの遺跡でも、ふたりは刃を交えたと伝わる。
いつも財宝を盗まないで遺跡を後にする盗賊と彼女が戦う理由が無いからである。
ふたりの対立原因は明確にはわからないが、盗賊は財宝に手を加える者、剣士は財宝のありのままを守りたい者として相容れなかったという説もある。
かくしてこの遺跡でも、ふたりは刃を交えたと伝わる。