概要
白の研究所のある研究員の手記。
研究員失踪の手掛かりとされる。
研究員失踪の手掛かりとされる。
詳細
白の研究所のある研究員の手記。
その者は人が生まれながら備えている力である「エーテル」の研究に従事していたが、突如として謎の失踪を遂げており、現在でもその行方は分かっていない。
この手記は研究員の部屋より発見された研究過程を記したとされるものである。
研究員が何を見て、何を知り、そしてなぜ失踪したのか…?
その手がかりは、この手記の中にあるのかもしれない。
その者は人が生まれながら備えている力である「エーテル」の研究に従事していたが、突如として謎の失踪を遂げており、現在でもその行方は分かっていない。
この手記は研究員の部屋より発見された研究過程を記したとされるものである。
研究員が何を見て、何を知り、そしてなぜ失踪したのか…?
その手がかりは、この手記の中にあるのかもしれない。
1頁目
エーテルに関して今まで未発見と思われる
構造上の特徴について発見をしたため
ここに記録を残す。
構造上の特徴について発見をしたため
ここに記録を残す。
どうやら、エーテルには固有の波形が
存在するようである。
存在するようである。
今まで、私はエーテルとは単純な生命が宿し
た神秘のエネルギー程度にしか認識しておら
ず、あくまで均一なエネルギーとしか考えて
いなかったのである。
た神秘のエネルギー程度にしか認識しておら
ず、あくまで均一なエネルギーとしか考えて
いなかったのである。
2頁目
ここに固有の波形が存在し
それを分析していけば
これまで以上にエーテルの研究、
その利用方法が
発展していくのではないだろうか。
それを分析していけば
これまで以上にエーテルの研究、
その利用方法が
発展していくのではないだろうか。
やはりエーテルは
神が与えたもうた奇跡の産物だ。
神が与えたもうた奇跡の産物だ。
まるで研究テーマが尽きない。
3頁目
エーテルの固有波形を分析し、傾向データを
集積していけば、個人識別や魔法などの適性
調査にも応用できる可能性がある。
集積していけば、個人識別や魔法などの適性
調査にも応用できる可能性がある。
これには様々な人物や、事象に関連するエー
テルのデータが必要になるだろう。
テルのデータが必要になるだろう。
破神の封印に関するエーテルのデータを収集
できれば、破神の再封印や、もしかすると、
破神やその眷属の打倒につながる可能性すら
存在する。
できれば、破神の再封印や、もしかすると、
破神やその眷属の打倒につながる可能性すら
存在する。
以上の理由より、上層に封印の結解の現地調
査を打診。
査を打診。
4頁目
上層の返答
不許可。
私には上層の決定が理解できない。
こうなればひとりでも……。
5頁目
個人で実地調査におもむこうと計画する。
が、近頃施設の出入りのチェックが厳しいよ
うに思える。
が、近頃施設の出入りのチェックが厳しいよ
うに思える。
やむなく調査を断念。
資料室の閲覧禁止区域に破神の封印に関する
資料がある可能性に気付く。
資料がある可能性に気付く。
明日、侵入を決行しよう。
6頁目
侵入成功。
断片的ではあるが、データの複製に成功。
分析は追って行うものとする。
分析は追って行うものとする。
7頁目
こんなことがあっていいのだろうか。
この分析が事実であるとするならば
研究所はいったい何のために……。
研究所はいったい何のために……。
近頃、監視されているような視線を感じる。
8頁目
研究室に、何者かが立ち入った形跡がある。
幸い、隠していた資料とこのメモは見られて
いないようだ。
幸い、隠していた資料とこのメモは見られて
いないようだ。
そう信じる他ない。
こんなことになるのだったら、初めからエー
テルの研究なんてするべきではなかった。
エーテルにこんな残酷な秘密が隠されている
だなんて誰が想像しただろう。
この事実を研究所が隠しているのは明白だ。
だとすると私の身の安全は……。
こんなことになるのだったら、初めからエー
テルの研究なんてするべきではなかった。
エーテルにこんな残酷な秘密が隠されている
だなんて誰が想像しただろう。
この事実を研究所が隠しているのは明白だ。
だとすると私の身の安全は……。
自身の安全の保障すらないのだ。
こうなったら
すべての世間に公表して……。
すべての世間に公表して……。
9頁目
もうだめだ。
すべてが遅かった。
すべてが遅かった。
資料は全て失われた。
このメモ以外に私の研究を記録したものは
残っていない。
このメモ以外に私の研究を記録したものは
残っていない。
おしまいだ。
私はこれからずっと怯えて生きるのか?
そんなのは嫌だ。
耐えられない。
耐えられない。
10頁目
怖い
逃げたい
11頁目
もう疲れた。
こんなことなら
いっそ