ラストクラウディア @ ウィキ
緋炎の英傑<Flaming Hero>
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エピソード
剣士と少女
かつてランゼリア王国出身のひとりの剣士が各地を放浪していた。
彼の目的は武者修行の旅。どこかの国に仕えることなく、ただ己の強さを磨くことを目的とし、自分を戦いで満足させてくれる強者を求めていたという。
そんな中、剣士は謎の集団に襲われる少女に遭遇。
これを助けようとするが、少女は自身の力で賊を撃退する。
彼女の腕前に惚れ込み、彼は決闘を申し込む。
彼の目的は武者修行の旅。どこかの国に仕えることなく、ただ己の強さを磨くことを目的とし、自分を戦いで満足させてくれる強者を求めていたという。
そんな中、剣士は謎の集団に襲われる少女に遭遇。
これを助けようとするが、少女は自身の力で賊を撃退する。
彼女の腕前に惚れ込み、彼は決闘を申し込む。
だが少女は、自分には目的があり寄り道をしている暇はないと、剣士の申し入れを拒否したという。
それでも引き下がらない剣士に対し、彼女はやむなく自身の目的について説明し、諦めるよう説得を試みた。
少女は破神を倒すための旅をしており、それに他人を巻き込めないことを剣士に伝える。
少女の意図に反し剣士はさらに彼女を気に入ったらしく、破神を倒した後に少女と決闘することを一方的に決めたという。
さらに彼は、その時まで少女についていくことを宣言。彼女はこれも拒否するが、剣士は無視して勝手に付いてくるようになった。
それでも引き下がらない剣士に対し、彼女はやむなく自身の目的について説明し、諦めるよう説得を試みた。
少女は破神を倒すための旅をしており、それに他人を巻き込めないことを剣士に伝える。
少女の意図に反し剣士はさらに彼女を気に入ったらしく、破神を倒した後に少女と決闘することを一方的に決めたという。
さらに彼は、その時まで少女についていくことを宣言。彼女はこれも拒否するが、剣士は無視して勝手に付いてくるようになった。
困る少女を無視して、剣士は自由に行動を続けていく。そんなkれの行動に少女は当初戸惑っていたらしい。
だが剣士の振る舞いを見るうちに、彼女自身も自分の思うがままに気持ちを表現するということに興味を持ち始め、少しずつそれを態度に表わしていったという。
少女には少女なりの、自分を正直に出せない事情がそれまではあったようだ。
その少女についての素性は、共に旅をした剣士も当時正確には把握しておらず、世界の南西部にある王国の出身だということくらいしか知らなかったとされる。
だが剣士の振る舞いを見るうちに、彼女自身も自分の思うがままに気持ちを表現するということに興味を持ち始め、少しずつそれを態度に表わしていったという。
少女には少女なりの、自分を正直に出せない事情がそれまではあったようだ。
その少女についての素性は、共に旅をした剣士も当時正確には把握しておらず、世界の南西部にある王国の出身だということくらいしか知らなかったとされる。
剣士の戦歴
剣士は少女と出会う前から、ランゼリア大陸でその武勇を轟かせていたという。
彼の名が剣士として初めて挙がったのは、雪原での魔獣退治であろう。
彼の名が剣士として初めて挙がったのは、雪原での魔獣退治であろう。
大陸、あるいはランゼリア王国の気風は、人と魔獣は友好的というものであった。
だが時には、強い魔獣が弱い魔獣を虐げるという状況が発生し、その際は人が積極的に弱者を守る動きを見せたというのもまた事実である。
剣士はその行動理念に則ったかのように、当時雪原にて暴虐の限りを尽くしていた巨大魔獣を単身で討伐したとされる。
だが時には、強い魔獣が弱い魔獣を虐げるという状況が発生し、その際は人が積極的に弱者を守る動きを見せたというのもまた事実である。
剣士はその行動理念に則ったかのように、当時雪原にて暴虐の限りを尽くしていた巨大魔獣を単身で討伐したとされる。
また、彼はその力を破神の眷属に対してもいかんなく発揮。殲滅することこそ敵わなかったが、、ある時王国に押し寄せた破神軍を撃退したことでも知られている。
ここまでの戦歴を見る限り、彼は自身の力を他者のために行使する良い面が目立つ。
ここまでの戦歴を見る限り、彼は自身の力を他者のために行使する良い面が目立つ。
しかし、剣士の目的はあくまで己の強さを磨くことであった。
その後彼は自身の力を図るため、王国の有力者にも戦いを挑み、これを倒してしまう。
当時国内でも名の通った有力者に勝利を収めたことで彼の武勇はここに極まったが、その有力者は相当数の兵力を備えており、この戦いが後々まで尾を引くこととなる。
その後彼は自身の力を図るため、王国の有力者にも戦いを挑み、これを倒してしまう。
当時国内でも名の通った有力者に勝利を収めたことで彼の武勇はここに極まったが、その有力者は相当数の兵力を備えており、この戦いが後々まで尾を引くこととなる。
剣士と騎士の激突
剣士が少女と共に旅をするようになってしばらくしたある日、二人はランゼリア王国のグランドウォールで同国の兵士に襲われる。
兵士たちはかつて、剣士が武者修行の一環として倒した同国の有力者の指揮のもとふたりを包囲。少女は剣士への復讐に巻き込まれる形となる。
兵士たちはかつて、剣士が武者修行の一環として倒した同国の有力者の指揮のもとふたりを包囲。少女は剣士への復讐に巻き込まれる形となる。
兵士たちの力はそれでもないが、人数が多いため乱戦状態となり、剣士と少女はバラバラになってしまったという。
それでも剣士は次々と兵士を倒し続け、少女のもとへ向かおうとした。
ようやく彼女の姿を視界に捉えたその時、彼の前に一人の騎士が立ちはだかる。
現存している、その時の様子を見ていた王国の兵士の証言はこうだ。
それでも剣士は次々と兵士を倒し続け、少女のもとへ向かおうとした。
ようやく彼女の姿を視界に捉えたその時、彼の前に一人の騎士が立ちはだかる。
現存している、その時の様子を見ていた王国の兵士の証言はこうだ。
「主人の命令通りに剣士を倒そうとしていたら、いきなりあの騎士は現れたんだ。
剣に氷をまとっていてね。もちろん、俺達の仲間にあんなやつはいない。
けど、どうやら敵は俺達と同じ剣士だったみたいだから、こちらとしても不用意に手は出せなくてさ。
そしたら、剣士と騎士の刃が激しくぶつかって、グランドウォール中にその衝撃が地鳴りみたいに響いた感じ。
その後、次から次へと連中は剣にぶつけ合い始めたみたいなんだが、もう俺達の目に追える速さじゃなかったよ。
ただただ伝わってくる衝撃を感じるだけで精一杯。
いつの間にか皆戦う手を止めて、二人の戦いの行方を見守ってたさ。よく見えなかったんだけどな」
剣に氷をまとっていてね。もちろん、俺達の仲間にあんなやつはいない。
けど、どうやら敵は俺達と同じ剣士だったみたいだから、こちらとしても不用意に手は出せなくてさ。
そしたら、剣士と騎士の刃が激しくぶつかって、グランドウォール中にその衝撃が地鳴りみたいに響いた感じ。
その後、次から次へと連中は剣にぶつけ合い始めたみたいなんだが、もう俺達の目に追える速さじゃなかったよ。
ただただ伝わってくる衝撃を感じるだけで精一杯。
いつの間にか皆戦う手を止めて、二人の戦いの行方を見守ってたさ。よく見えなかったんだけどな」
両者の激しい衝突はしばらく続いたという。
剣士は兵士たちを倒してその場を離脱するという本来の目的を忘れ、目の前にいる好敵手との戦いを楽しむかのように微笑みながら刃を交えていたとされる。
翻って騎士が剣士に向ける刃は憤怒の念を宿しており、両者対極の感情をぶつけ合う死闘へと発展する勢いだったと伝わる。
剣士は兵士たちを倒してその場を離脱するという本来の目的を忘れ、目の前にいる好敵手との戦いを楽しむかのように微笑みながら刃を交えていたとされる。
翻って騎士が剣士に向ける刃は憤怒の念を宿しており、両者対極の感情をぶつけ合う死闘へと発展する勢いだったと伝わる。
その闘いを止めたのは、それまで剣士と共に旅をしていた少女その人だった。
彼女は二人の決闘の間に入ると、それぞれを叱責しおとなしくさせる。
あっけにとられる周囲の兵たちをよそに、三人はグランドウォールの向こうへと去っていったという。
彼女は二人の決闘の間に入ると、それぞれを叱責しおとなしくさせる。
あっけにとられる周囲の兵たちをよそに、三人はグランドウォールの向こうへと去っていったという。