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人類史

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人類史

本項では、物質世界の人類が辿った歴史を解説する。

創造期

人類は、原初の魔物にして創造神であるルシフェル・マギアによって創造された。その時期は、神聖暦前6300年頃(=暗黒暦前6600年頃)にあたり、物質世界において動物を主体とした生態系がほぼ完成していた時期である。

この世界において初めて知性を与えられた動物種こそが人類であり、その始祖としてルシフェルは最初の人間にアダムという名と、神の国を意味する語としてアポプリスの名を贈り、「アダム=アポプリス」とした。アダムは特別な存在として不老不死の肉体と権能を持ち、人類の祖として位置づけられている。

ルシフェルは人類に物質世界の管理を託すことを望み、その数を増やすべくアダムと対になる存在として女性「エヴァ」を創造。彼女とその子孫には、寿命という概念が与えられた。こうして、ディブロ大陸において人類の数は徐々に増加していった。

しかし当時、物質世界には既に多くの魔物が存在しており、魔力を操る彼らは人類にとっては天敵となる存在であった。人類はまもなく、絶滅寸前にまで追い込まれることになる。この危機に際して、アダムの息子が力を求めたことで、ルシフェルは人類の魂に「魔装」という力を与え、一部の人間に発現するよう法則付けた。また、魔装の力を目の当たりにしたアダムは、それを参考にして150種類の魔術を創出し、人々に伝えた。これがアポプリス式魔術の起源であり、後にルシフェルによって世界の法則として定着させられた。

こうして、人類は魔力を操る力を獲得し、魔物と戦う術を得る。やがてアダムの権能によって、結界に守られた人類の生存領域「エデン」が創造され、人類はそこで新たな文明の礎を築くこととなる。

エデン文明期

人類は「エデン」と呼ばれる結界領域を拠点として繁栄を極め、同時に三大魔王を頂点とする魔物勢力との長期的な戦争を繰り広げていた。この文明期は、神聖暦前1300年頃(=アダムの創造からおよそ5000年後)に重大な転機を迎える。

科学者パンドラ博士が主導していた人型魔装兵器中央制御系群「トレスクレア」計画において、博士自身が王の魔物である虚飾王パンドラへと変異し、人類に対して敵対する。圧倒的な戦力を誇るトレスクレアの軍勢によって、人類は次第に劣勢に追い込まれ、ディブロ大陸の西方へと撤退。一部の人々は海を渡ってスラダ大陸へと逃れた。

最終的に、アダムは自身の権能を用いてパンドラを道連れに封印を試み、ルシフェルおよびアスモデウスの協力のもと、封印体である巨大な石を宇宙空間へと放逐する。これが後に「月」と呼ばれる存在である。

この一連の出来事により、ディブロ大陸における人類文明は滅亡。エデン文明は終焉を迎えた。

古代文明前期

スラダ大陸へと逃れた人類だったが、虚飾王パンドラの誕生に関わる技術や記憶は、アスモデウスによる精神魔法によって封印され、ほぼ失われた。

その後、わずかに残された記憶の断片をもとに、エル・マギアを信仰対象とする魔神教が創設され、東部には宗教都市マギア(のちの神聖グリニア)が建設された。人類は、各地で魔物と戦いながら、次第に大陸全域へと生存圏を広げていった。

スラダ大陸到達からおよそ1000年の間に、蟲系魔物の大量発生により王が誕生しかけ、大陸東部が壊滅寸前となる。また、不死王・冥王・緋王の覚醒などといった新たな王の魔物も生まれる。そうした脅威の中でも、人類は複数の国家を形成し、文明を再興しつつあった。

その後、東部の魔神教宗主国・神聖グリニアと、西部を支配するスバロキア大帝国の間で全面戦争が勃発。スバロキア側は獄王を封印した杖を兵器として運用したが、制御に失敗し、首都壊滅の末に敗北。

これにより、神聖グリニアおよび魔神教は大陸の統一を宣言し、神聖暦元年となった。

古代文明後期

古代文明後期、人類は魔晶技術の発展とともに再び魔術の技術化に成功し、生活水準が大きく向上した。また、不死王および緋王の討伐が人類の手で成し遂げられたとされることから、ディブロ大陸への再上陸を求める機運が高まっていく。

神聖暦256年、神聖グリニア主導の遠征計画が実施され、ハデス社を含む民間企業との協力のもと、ディブロ大陸にて古代人と見られるアゲラ・ノーマンを発見。

続く神聖暦300年には、ディブロ大陸における二体の王の魔物の討伐に成功したが、続く怠惰王との戦闘に敗北。多数の犠牲者と莫大な経済損失を出し、神聖グリニアの支配体制は大きく揺らぐこととなった。

神聖暦320年には、暦史的経緯から冷遇されていた大陸西部が蜂起し、スバロキア大帝国が復活。これにより神聖グリニアとの間で全面戦争が勃発する。

激しい戦火の中、大量破壊兵器や大規模魔術の影響により気候には氷河期の兆候が現れ始めていたが、神聖グリニアはさらにディブロ大陸の三大魔王を挑発し、その戦力をスラダ大陸に引き込むという愚策を取る。

この戦乱のさなか、アゲラ・ノーマンが恒王ダンジョンコアへと覚醒し、迷宮魔法を展開。対応に当たった冥王がこれを討伐したものの、スラダ大陸の主要都市の多くは地下迷宮へと変貌し、文明は事実上崩壊した。

その後、訪れた氷河期により地上での生活は困難となり、人類は迷宮内へと逃れ、文明の利器を失いながら辛うじて種の存続を図ることとなる。

暗黒時代

終焉戦争から約1300年後、氷河期の終わりとともに天候が次第に回復し、迷宮域周辺など比較的温暖な地域において、人類は再び地表に生存圏を築き始めた。しかし、長きにわたる地下生活、技術体系の断絶、各集団間の分断によって、文明の水準は大きく後退していた。

この時代、人類は新たな脅威に直面することになる。タマハミ村の惨劇に端を発する一連の事件を経て、魔族とそれを束ねる存在「魔神」が誕生。領域を接するシュリット神聖王国は、全人類の魔族化を目論む魔神との長期戦争状態となる。

また、大陸西部では妖精郷に近いプラハ王国が、新たな王の魔物や冥王との友好関係を築くことで発展を遂げ、暗黒暦1565年、プラハ帝国として勢力を拡大。

一方、北東部では天鳴戦争を契機として暗黒暦1608年にサンドラ帝国が台頭し、大陸制覇を目指して動き出す。これに対抗する形で、南東部では複数の国家が連携し、暗黒暦1800年頃に封魔連合王国が結成される。

冥王から生き残った恒王の暗躍によって、このような群雄割拠の時代が演出される中で、人類はふたたび長期にわたる戦乱へと突入していく。
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