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魔族
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魔族
魔族とは、魔神を祖とし、動物と魔物を融合させて生まれる種族である。
概要
その起源は暗黒暦1340年頃、タマハミ村の惨劇を契機に魔神アリエットが暴食タマハミと融合した事例に求められる。以後、アリエットは捕縛した魂を他者へと流し込み、魔族化する技術を確立して組織的な勢力を築いた。
魔族はやがて魔神に率いられ、人類と敵対する存在として歴史に深く関わり、社会や戦争に長期的な影響を及ぼした。
生態
起源
魔族の初例をどこに求めるかについては二説がある。
一つは神聖暦321年の聖杯事件において現れた黒衣の男が生み出した魔族であるが、この人物は未来世界から時間跳躍してきた存在であり、後代の魔神アリエットの系譜に連なると解釈される。したがって本項では、暗黒暦1340年頃に誕生した魔神アリエットおよびその眷属を起源とする。
一つは神聖暦321年の聖杯事件において現れた黒衣の男が生み出した魔族であるが、この人物は未来世界から時間跳躍してきた存在であり、後代の魔神アリエットの系譜に連なると解釈される。したがって本項では、暗黒暦1340年頃に誕生した魔神アリエットおよびその眷属を起源とする。
暗黒暦1340年、タマハミ村の惨劇の最中、恒王ダンジョンコアの誘導を受けたアリエットは、自身の魔装と迷宮魔法の加護が作用し合った結果、暴食タマハミの魂と融合した。この出来事によりアリエットは人間でも魔物でもない新たな存在「魔族」となり、原初の魔族=魔神アリエットとなった。
その後、アリエットは能力の習熟とともに、捕縛した魂を他者へと流し込み融合させる技術を確立し、他者を魔族化することに成功した。これが種族的な魔族の誕生とされる。
その後、アリエットは能力の習熟とともに、捕縛した魂を他者へと流し込み融合させる技術を確立し、他者を魔族化することに成功した。これが種族的な魔族の誕生とされる。
魔族化
魔族の創造には、素体となる動物と、素材としての魔物が必要である。まず、魔物を用意する方法としては二つ知られている。魔神は暴食タマハミの能力によって魔物の魂と肉体を保存し、必要に応じて素材として取り出すことができた。一方、迷宮神器 ・聖杯は、紐づけられた魔物を液体化して蓄え、融合に利用する機能を持つ。いずれの場合も、こうして確保された魔物が素材となる。
融合の手段としては、魔神が魔装「契約の鎖」と迷宮魔法の加護を用いて魔物の魂を素体へ流し込み融合させる方法と、聖杯を用いた儀式によって対象を魔族に変化させる方法とがある。
魔族化の成否には、素体の資質やその時の精神状態が大きく関わる。特に聖杯を用いた場合は強制力が弱いため、対象が自ら魔族化を望む状態へと仕向けられることが成功率に直結する。この点については、魔神教団の三導師 ミリアムが実験を通して確認した。
特徴
魔族は以下の特徴を持つ。
- 魂と安定性 - 魔物は魔力が枯渇すると肉体が崩壊し、魂も消滅する。しかし魔族は、動物の肉体を器として利用することで一定の安定性を獲得している。ただし肉体構造には魔物由来の要素が多分に含まれるため、反魔力の影響は魔物と同様に受けやすい。
- 魔石による不死性 - 融合の過程で心臓部に形成される魔石が肉体の核となる。この魔石がある限り、肉体が損傷しても魔力を糧に再生が可能であり、老化も停止する。ただし魔石は生命維持の唯一の焦点でもあり、破壊されれば即座に死に至る。
- 魔導の継承と魔力適性 - 素材となった魔物の魔導は魔族にも受け継がれる。また、魔物由来の魂構造により、人間に比べて保有魔力量が大きく、制御能力にも優れる傾向を示す。
- 防護膜 - 魔石の維持機構から漏出する余剰の迷宮魔力が体表に展開し、薄い膜として機能する。これが外部からの物理的・空間的な衝撃を緩和し、魔族が高い防御力を示す要因となっている。
- 従属性 - 魔神との契約によって誕生した魔族は、魂の結びつきによって魔神の命令に逆らうことができない。ただし、聖杯を介して生まれた魔族にも同様の従属性が及ぶかどうかは明らかでない。
- 魂の不完全性 - 魔族は複数の魂を強引に融合させて成立するため、その魂構造は歪である。このため死後に冥府で浄化・転生することはなく、必ず冥府の最下層で消滅する運命を辿る。
亜種・上位種
魔族には以下の亜種・上位種が存在する。
- 半魔族 - 魔石を持たず、魔族の身体的特徴や能力を部分的に受け継いだ種族。魔族と動物、あるいは魔族と半魔族との交配によって生まれる。複数の魂が融合させられているわけではないため、死後は冥府で浄化・転生される。
- 業魔族 - 複数の魔物を融合させることで誕生する魔族。複数の魔導を束ねるため非常に強力な異能を発揮するが、素体となる動物には高い素養が要求される。誕生に失敗すると、精神的・肉体的に不安定となり、その多くは肉体を霧散させて死に至る。
- 七仙業魔 - 業魔族の中でも、契約の鎖を通じて魔神と強く結びついた七体を指す。強大な異能に加え、魂が魔神の領域と連結しているため、たとえ魔石を砕かれても魔神の下で復活可能である。
魔石
魔族の心臓部には、融合の過程で魔石と呼ばれる器官が形成される。これは人間が利用する魔道具としての魔石(聖石)とは起源も機能も異なるが、いずれも魂や魔装を魔術陣として捉え、物質化するという点で共通している。
魔族の魔石は、複数の魂を封じて安定化させ、魂そのものとして思考を担いながら、肉体の維持と再生を支える核として機能する。また、維持に作用する迷宮魔法の余剰は体表にも及び、防護膜として外敵から身を守る。
ただし、この器官は魔族の存在そのものに直結しており、破壊された場合には即座に死に至る。