ウルトラマンアグル

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ウルトラマンアグル - (2015/01/27 (火) 15:32:04) の編集履歴(バックアップ)



1998年に放送された平成ウルトラシリーズ第3作『ウルトラマンガイア』に登場する青いウルトラマン。
主人公・高山我夢も所属している科学者ネットワーク「アルケミー・スターズ」の元メンバー・藤宮 博也が変身する。*1
ウルトラマンガイアと共に地球が遣わした巨人で、ガイアが「赤き大地」を司るのに対してアグルは「蒼き海」の巨人である。
後に講談社が出版したムックによると、アグルという名前は「悪」「アグレッシブ(攻撃的、積極的)」
「アグリーメント(同意、契約)」の意味が込められているらしい。

+ 「アグル」のプロフィール
  • 出身地:地球(地球が遣わした存在であるため便宜上)
  • 身長:52メートル~ミクロ
  • 体重:4万5000トン(4万6000トンとする記述もあり)
  • 活動時間:不定(エネルギーが続く限り)
  • 飛行速度:マッハ19
  • 走行速度:マッハ5.5
  • 水中速度:マッハ1.2
  • 潜地速度:マッハ1.5
  • ジャンプ力:1100メートル
  • 握力:60000トン
+ 強化形態・アグルV2
  • 飛行速度:マッハ23
  • 走行速度:マッハ7.4
  • 水中速度:マッハ1.5
  • 潜地速度:マッハ1.8
  • ジャンプ力:1300メートル
  • 握力:90000トン

『ガイア』本編の数年前、自身が開発した光量子コンピューター・クリシスが地球に根源的な破滅を齎す存在の出現を予測。
研究施設「プロノーン・カラモス」で地下から湧き上がる粒子を観測して地球の意思を確かめようとした藤宮は青い光と遭遇し、
アグルの力を手にする。

『ガイア』本編では第3話から登場。金属生命体アパテーに苦戦するガイアの前に出現してアパテーを粉砕。
地球の破滅を回避するには人類を排除するしかないというクリシスの回答に基づき、
根源的破滅招来体の刺客に立ち向かう一方で人類排除のために活動する。
(その為「人類とはガン細胞」という考えに至っている)
そのため我夢とも対立し、幾度か直接対決に至ったこともある。

しかし、我夢やKCBのTVアナウンサー・吉井玲子との接触や理解者である稲森博士が怪獣を操ろうとして失敗し死別、
心のどこかで人間を憎みきれていないが故の葛藤などから徐々に心境に変化が訪れる。
そして我夢からクリシスの回答は根源的破滅招来体が用意していた偽りの答えだったということを知らされ、
自身の考えが間違っていたと悟った藤宮は絶望。戦う意志と気力を失い、我夢にアグルの力を与えて姿を消す。


その後、藤宮は償いとしてワームホールへの特攻を試みたり、
自分の尊敬していた亡き稲森博士の幻影で根源的破滅招来体や波動生命体に利用され苦しめられる、
人類を排除しようとしていた頃にとった行動が結果的に無実の怪獣を死に至らしめることになったのを目の当たりにしたことで罪悪感を抱く、
アグルの力を失ったことに対し無力さを覚える…などといった死人に鞭打つかのような出来事で髪の毛も白くなり心身ともにボロボロになってしまった。ある意味敵の情報に翻弄され味方にも攻撃したりしたあの人の先駆けとも言える。


しかし、根源的破滅招来体の送り込んだロボット・Σズイグルに捕らえられた我夢を救出するためにもう一度戦いたいと強く思ったことで
海の力を呼び起こしてアグルの力と戦う誇りを取り戻し、我夢やXIGと本格的に共闘するようになる。

「地球よ……もう一度…… もう一度俺に力をくれ!

アグル!俺は、もう一度戦いたい!!」


この復活後の強化形態は公式ではアグルV2という名称がつけられている。

力を取り戻した終盤は強敵も多く、ガイアSVより能力の劣るアグルV2では苦戦する事も何度かあったが、
それでも重要な場面ではきちんと活躍している。
なお、共闘するようになった後も人間の行いに対して厳しい目を向けることはあり、
TV版の一年後を舞台としたビデオ作品では、地上に出てきた怪獣を保護しようとした為に指名手配犯にされたりしていた。

前々作の『ティガ』と前作の『ダイナ』でもタイプチェンジ時に青またはそれに近い色を基調としたボディカラーとなっていたが、
基本形態が青というのはこのアグルが初である(地球出身という点も含め、映像作品以外からも探すとのほうが早いが)。
今までのウルトラマンにはないクールな印象を与える佇まいから高い人気を誇っている。
上記の藤宮が我夢にアグルの光を渡す展開のように、最初の予定ではアグルは中盤で物語から退場する予定だったが、
藤宮とアグルが予想以上に人気が出たためにアグルの再登場が決定したということからもその高い人気が伺えるのではないだろうか。
その証拠を表すように変身アイテム「アグレイター」は元々生産量が少なかったせいもあって、すぐに売り切れてしまい、
店頭からあっという間に姿を消してしまったという逸話がある。

手刀から伸ばす光の剣「アグルセイバー」「アグルブレード」によるスタイリッシュな殺陣も、その後のウルトラ戦士にも強い影響を与えており、
『ウルトラマンネクサス』のジュネッスブルーや『ウルトラマンメビウス』のウルトラマンヒカリなど後の青いウルトラマンにも
ブレス系アイテムとしてソード技を装備している傾向がある。
『メビウス』では敵の洗脳から脱したウルトラマンヒカリから力を託されたメビウスが光の剣を使えるようになり、
ヒカリは一時退場するというガイアとアグルのそれを彷彿とさせるシナリオが用意されたりもしている。

2008年の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』には藤宮としてのみ登場。
そちらでもやはり科学者であり、エピローグでは我夢と共に反重力システムを搭載した宇宙船を完成させる。
そして、宇宙船に乗り込む我夢を見送る際、藤宮の傍らにいた女性は……



MUGENにおけるウルトラマンアグル

muu氏により『対決!ウルトラヒーロー』のアグルV2のドットを用いたキャラが公開されている。
muu氏おなじみのネビュラコンボやスピリッツシステムを搭載している。
設置のように使える飛び道具や当て身技、XIGファイターによる援護攻撃など技のバランスがよく、
デフォルトでAIも組み込まれているので中々強い。
特にAIも多用する超必殺技・フォトンスクリューは、ヒット数がかなり多いため削りとしても結構使える他、
当たり方によっては相手の体力の殆どを持っていくこともある。
この大会にアグルが出場した際にも遺憾なくその威力を発揮している。

また、自分の残り体力が4分の1を切るとライフゲージの点滅音が鳴り始め、
相手の体力を半分以上削るとV2登場後のテーマ曲「アグル復活」がかかる。

海外作品のキャラであるグレートを除けば、主役のガイアに先んじて初めてMUGEN入りした平成ウルトラマンである。

2010年6月12日の更新でスピリッツ見直し、ガードキャンセル攻撃追加がされた。

またbakisimu氏による性能改変パッチが存在する。
ジャンプキャンセルからエリアルコンボができるなど全体的に攻撃の発生も早くなっている代わりに、フォトンスクリューの威力やスピリッツの性能が抑えられているため弱体化気味の調整となっている。
SEの変更やカットインの追加など演出面でも強化される。
「人類とはガン細胞」と考え人類排除のために活動していたことがあっての故か某フルーツライダーにも叱られている。

2015年1月17日の更新で改変パッチから単独のキャラとして動作するようになった。

出場大会

出演ストーリー

その他



*1
藤宮を演じた高野八誠氏は2002年の『仮面ライダー龍騎』では仮面ライダーライア・手塚海之、
2005年の『仮面ライダー THE FIRST』および2007年の『NEXT』では仮面ライダー2号・一文字隼人と、
二度も仮面ライダーに変身する役を演じ、ウルトラマンと仮面ライダーの両方に変身した数少ない俳優の1人でもある。
(なお彼以降、青いウルトラマンを演じた俳優は何故かライダーと両方変身している傾向がある。この人の弟分とか)
また、『ガイア』で稲森博士亡き後のパートナー・吉井玲子を演じた石田裕加里氏と結婚し、
『超ウルトラ8兄弟』では実子も共に家族役で出演している。