ローズマリー・アップルフィールド

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ローズマリー・アップルフィールド - (2011/04/02 (土) 17:25:37) の編集履歴(バックアップ)


「あらまあ、珍しいお猿さんがいるわ」



2003年に 土曜深夜32時30分 から放送されていたアニメ『明日のナージャ』に登場するキャラクター。担当声優は宍戸留美。

ナージャと同じアップルフィールド孤児院育ちの電波少女。
「ニチアサキッズタイム最凶の敵」といまだに称えられる 金髪の悪魔
その不遇の生い立ちの反動か(実際、この作品においては「貴族社会の生臭さ」「貧富の圧倒的格差」が割とリアルに描かれている)
幼い頃からプリンセスとなることを強く夢見ている。

物語最序盤は孤児院のモブキャラであったが中盤に再登場し、
スペインでヒロイン・ナージャと因縁のある人物の元でメイドとして働いていた。
最初はナージャと再会し喜ぶが、後にナージャがプリンセスである事を知ってからは、激しい嫉妬と黒い欲望が轟くようになり、
そして願いを叶える為ならナージャを傷付ける事も陥れる事も厭わない性悪な女の子へと変貌する。
ナージャの祖父、プレミンジャー公爵の不良息子であるヘルマンと組み、
自身の容姿を生かしナージャになりすまして自身がプリンセスになろうとした。
だがそこには彼女が夢見てた生活は待っておらず、貴族社会が遠からず終焉を迎えること、
そして時代の流れに取り残されて衰退することを鋭く見抜き(作中の時代は第1次世界大戦直前)、
最後はナージャに自ら全てを返して去る。
最後まで開き直った態度をとっていたため、和解にはならなかったものの母親探しの妨害の件については謝罪している。

ド外道 と言っていい悪役ぶりを見せつけながらも、前述のように妄想がかったプリンセス願望とは正反対に
その欲しい物を手に入れるためなら手段を選ばない強い意志と具体的な行動力を有する現実的な思考様式、
そして周りの人間を騙し、利用し影で嘲笑う明晰且つ狡猾な頭脳で、
ある意味「奇麗事」しか言えない(主人公なのだから当然ではあるのだが)ナージャよりも
主に大きなお友達からの支持を集めた。
同時期の別番組に居たな、そんな腹黒名脇役ライダー*1

その最後もナージャに敗北したというよりも自ら貴族に見切りをつけて、
新しい時代を生きるために去っていったという勝ち逃げな形で(多少負け惜しみ臭くはあったが)、当時は一部で物議を醸した。
いずれにせよ、『明日のナージャ』という作品を盛り上げるのに最も貢献したキャラクターと言えるだろう。
余談だが彼女の風貌は、金髪で蒼眼(ナージャより若干色味が強い)であるが、物語序盤で登場した時は栗色の瞳をしていた。
もしかしたら孤児院にいたローズマリーと後半のローズマリーは別人なのではないかという噂もある。
何かに憑かれていただけかも知れないけどね!

なお彼女は2ちゃんねるで毎年行われている『アニメ最萌トーナメント2004』 優勝者 でもある。

子供に聴かせられないキッズアニメのキャラソン

3分半でわかるローズマリー

前番組の瀬川おんぷに代表される、近年の多くの女の子向け作品のこういうスタンスのキャラクターは、
得てして最終的には改心するものであるが、彼女は最後まで「悪役」としての本分を貫いたという点において、
当時のスタッフの気骨が感じられるアンチテーゼ的なキャラクターであるといえる。

まあ、彼女のキャラクターも含めてその本来の視聴層には難しいアニメ内容が関連玩具等の在庫の山を築き上げ、
大人気だった前番組の後釜としては納得いかないほどつまらないというアンチからの批難もあったのか、
かつてない不人気女の子向けアニメ として後世に名を残すこととなってしまったのだが。
その後始まった新番組がこれまた大ヒットしてしまった辺り、不憫でならない作品である。
前述の通り大きなお友達からの人気が凄かったのだが、
近年は規模が巨大化して上位に名を連ねるのは商業的な成功を収めた作品のキャラばかりのアニメ最萌において、
商業的に大失敗した作品でありながら(当時はまだ小規模だったとは言え)主人公のナージャと共にワンツーフィニッシュを決めたのは、
少しの慰めとなったかもしれない。

……尤も、この作品が失敗したのは日本だけでヨーロッパ等では絶大な人気を誇り、
CDはJASRACの海外部門販売数No.1を獲得している。
この事から解るとおり作品の出来自体もかなりの高水準で、決して駄作ではない。
日本での失敗は、偏に日朝に放送した事であろう。

(以上、フリー百科事典「Wikipedia」より抜粋・追加)

「だって私は、プリンセスですもの」


格闘ゲームでは、同人作家・ていお氏による同人格闘ゲーム『朝日朝八ヒロイン』に主人公ナージャと共に出演しており、
ナージャのストーリーモードではボスキャラとして立ちはだかる。
なぜかバイオハザード宜しく常に銃器を携帯しており、遠距離戦に特化していると思いきや超必投げを持つ極悪仕様。
他にも某風の人の技のような必殺技「よのかぜ」や、某秘書の技のような必殺技「デスロウ」や、
某雷姐さんの技のような超必殺技「ブラックアビス(暗黒雷光拳)」を使う。
どう考えてもオロチ一族です。本当にありがとうございました。
またイントロ時に1発発砲し、相手にダメージを負わせた状態で試合開始する特殊技がある。まさに外道。


MUGENにおけるローズマリー

上記の『朝日朝八ヒロイン』仕様がNullPointer氏の手によりナージャと共に公開されている。
一部の技が未搭載だが、ピンチモードによる超火力やボスマリーの超必「クロックアップ」も装備された本格派。
銃技の弾丸はパワーゲージではなく独自の残弾ゲージに依存。リロード行動で補充される。
ナージャと同じくヒット数に応じて重力加算するコンボ補正が導入されているが、そもそも凄まじいコンボ火力を持つため1~2本ゲージがあれば7割8割当たり前という世界。
原作では機動力も高く、一人だけあまりにも別ゲーだったためか、MUGEN版ではattackが75に有情化されている。
……のだが、原作通り暗黒雷光拳をキャンセルしてやみどうこくへのコンボが可能なため、
(やみどうこくの落下に追撃をすれば)3ゲージあれば開幕から即死を狙っていける。

Silvan氏のAIが公開された。

「想像もしてなかったでしょう? このお人よしがッ!!」


*1
まったくの余談だが、同日の1時間前に放送していた『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場したアバレキラーこと仲代壬琴も、
詳しい説明は省くが、スーパー戦隊シリーズのキャラとしては 色々と大概な人物 であった。
……まぁ、彼一人ならまだ良かったのだが、そこから立て続けに草加雅人&ローズマリーという 腹黒い三連星によるジェットストリームアタック を食らわされた
テレビの前のちびっ子たちの心境はいかばかりであっただろうか。
どうしてこうなった、2003年のニチアサ。