ATLUSから発売された3DダンジョンRPG『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』に登場する装備。
厳密にいうと登場人物ではないが、単体で登場する場合は主人公(が装着しているスーツ)と認識されることが多い。
突如として南極に出現し、周囲を呑み込んで拡大し続ける亜空間「シュバルツバース」。
人類を救うためシュバルツバースへと派遣された、主人公を始めとする調査隊の標準装備がデモニカである。
肩の色が役割ごとに違う以外は全隊員共通のデザインである。
それぞれの色は機動班は赤、観測班は青、作戦班は黄、主人公だけが白である。
「
DEMO
untable
N
ext
I
ntegrated
C
apability
A
rmor」の略。「Demonic(悪魔的)」ともかけていると思われる。
米軍が開発した着脱拡張型・次期能力統合兵装にして、シュバルツバースの超自然現象に対抗し得る
スーパーテクノロジーの結晶である。
人類の生存が困難な過酷な環境に耐えうる耐久性は勿論のこと、
アプリケーションの追加によって、あらゆる状況に対応可能な調査用デバイスを実装する。
その拡張性は多岐に渡り、能力の向上以外にもマップ機能の拡張や悪魔との交渉の効率化なども搭載出来る。
そして、その最大の特徴は
「スーツ自身が進化すること」。
装着者の戦闘経験に応じて運動能力の増大・外部ダメージの軽減を行い、
更には
システム自体が成長する拡張性を持つAIシステムを搭載しており、
セッティングの際にパーソナリティー診断が行われて個々の装着者に最適な反応システムを構築する徹底ぶりである。
よってゲーム中でのレベルアップも、装着者ではなく「デモニカスーツが進化した」となる。
ゲーム中においてはDSの上画面がヘルメット、下画面が腕のコンソールに相当する。
一方、その独特なデザインに対してユーザーの第一印象は「
ダサい」「
金色ヤカン」「バケツスーツ」、
海外のファンからは
ギャラクタスだのステロイド注入した
C-3POだのとかなり辛辣。
デザインした金子一馬氏も「まさに
バケツ」とミもフタも無い発言をしている。
実際、最新鋭の技術とレトロフューチャー(昔の人類が思い描いた未来。アトムとか
コブラとか)の融合を意識したそうなので、
ある意味狙ったダサさといえる。
そしてダサいながらも装飾などを一切取り払ったデザインから、軍人達で構成されるシュバルツバース調査隊の雰囲気にはよくマッチしており
ゲームのドット絵で見ると割と格好良く見えるという意見も少なからずあるので、賛否はあれど成功したデザインと言えるだろう。
主人公の名前はシリーズ恒例のプレイヤー入力のため特に決まっていないが、公式HP等で出ていた主人公の名前表記の一つが
「
タダノ ヒトナリ」で、更にこれが後にドラマCDで採用された為、事実上のデフォルトネーム扱いである。
「
只の人也」…どこまでも「普通の人間」を強調するネーミングである。
タダノということでアッー!なネタもしばしば振られる。
ちなみにドラマCD版でのCVは
小山力也氏が担当している。
人類をダシに内ゲバに明け暮れる地球意志と天使勢で大概ではあるが、一応は彼らに従うロウルート、カオスルートはともかくとして、
ニュートラルルートは、明確な意思で知識と技術と
気合を以って悪魔を打倒し、地獄の底にまで足を踏み入れ、地球は我ら人間の土地だと言い出す。
神よりも、悪魔よりも、やはり
人間こそが真に最も恐ろしい存在なのかもしれない……。
ニュートラルルートが全方位ジェノサイダーなのは何時ものことだが。
+
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真・女神転生Ⅳでは |
「黒きサムライ」が着用してる黒いデモニカに似たスーツ「ブラックデモニカ」が登場。
悪魔討伐隊基地で主人公たちも手に入れることができる。
このブラックデモニカはA国から供給された事が同基地のコンピュータから判明する。
また、主人公たちサムライが装着する「ガントレット」のナビゲーションAI「バロウズ」は、
基地やブラックデモニカに見覚えがあるらしいが、データが破損しているらしく作中での詳細は不明。
設定では東のミカド国の建国者であるアキュラ王ことアキラなどの東京の人間が持ち込んだとのこと。
APを消費することで機能拡張ができ、悪魔の成長ボーナスや新しい悪魔会話の追加などその拡張機能はバラエティに飛んでいる。
特に悪魔から金をせびる「ファンド」は緊縛状態で確実に成功するため通称「カツアゲ」と呼ばれており、
主人公がカツアゲサムライと呼ばれる原因となっている。
とある条件を満たしていける場所では元祖デモニカこと「デモニカスーツ」が販売されており、弱点がないため使いやすい。
更に「デモニホ」というオリジナルデザインのデモニカを装着したジャックフロスト謎の悪魔も登場している。
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MUGENにおけるデモニカスーツ
レッドスプライト号を製作したArthur氏による手書きのものが公開されている。
攻撃は剣攻撃と銃攻撃の二種類、更に各種悪魔を召喚したりアイテムの使用などで戦闘する。
通常の悪魔召喚はボタン+方向キーで簡単に出せ、しかも実体化した後は発生保障付きである。
また1P他のカラーでも中の人が変わるようになった。声もコレに合わせて追加されている。
9~12Pは特殊カラー(原作のドッペルゲンガーを再現)となっており、悪魔召喚が無くなった代わりに
常時打撃反射状態になる。コンフィグによってこれらは調整可能であり、全開設定にすると
打撃・飛び道具反射で悪魔召喚可能という凶悪な状態となり、狂キャラクラスの性能になる。
レベル設定可能なデフォルトAIが搭載されている。
主に召喚する悪魔
- 妖虫ミルメコレオ(切なさ乱れ撃ち)
- 鬼神タケミナカタ(ガルダイン)
- 妖獣ヌエ(ジオダイン)
- 幻魔フロストエース(ブフダイン)
- 霊鳥ヤタガラス(アギダイン)
- 幽鬼ガキ(マッカビーム)
- 妖樹スクーグスロー(幸運の銃弾)
- 鬼女ダーキニー(ファイナルヌード)
- 秘神カンバリ(ゲートサーチ)
- 女神ノルン(時空神)
- 龍神コウリュウ(メギドラオン)
- 妖精デモニホ(モーンバレット+うちまくり)
- 大天使マンセマット(メル・ファイズ)
- 地霊バガブー(悪魔会話)
出場大会
出演ストーリー
*1
デモニカは間違いなく作中の人類最高の発明品なのだが、それでも初見では悪魔を正確に知覚することが出来ない。
そのためシュバルツバース突入直後に初動が遅れ小さくない被害を被っている。
ある程度戦闘を重ねることでデータが蓄積されることで初めて悪魔を正確に認識できるようになる。
とはいえ
データさえあればブッ殺せるので、決してデモニカスーツの性能が低いわけではない。異常である。
ちなみにSJの悪魔はこれまでのような魔界の住人やあるいは唯一神の配下ではなく、
悪魔を模した地球意志の化身たちやその端末というのが正確。
本作に登場する本物の悪魔は「胡散臭いペ天使」こと大天使マンセマットが率いる天使とご立派な魔王
マーラ様のみである。