「俺の名はコブラ、左腕に銃を持つ不死身の男さ」
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担当声優 |
- 松崎しげる
- 『SPACE ADVENTURE』
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野沢那智
- 『スペースコブラ』『ザ・アーケード』『CRコブラ』『ザ・サイコガン』『タイム・ドライブ』
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山田康雄
- 『黒竜王の伝説』『II 伝説の男』
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屋良有作
- 『コブラ・ザ・シューティング』
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内田直哉
- 『タイム・ドライブ』(過去のコブラ)、『COBRA THE ANIMATION』
コブラは俳優のジャン・ポール=ベルモンド氏がモデルらしく、当初作者は彼の吹き替えを担当していた山田氏を希望していたという。
同じアニメ製作会社での役の重複も避ける意味合いもあってか、テレビ版での実現は見なかったものの、
PCエンジンのゲームでキャスティングされた。
しかし那智コブラの浸透力も流石のもので、昨今では作者にも「野沢でなければ作る意味はない」とまで言わせるまでになっていた。
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寺沢武一氏の漫画作品『コブラ』(COBRA THE SPACE PIRATE)の主人公。
ミストマッチはしないし、
毒霧も吐かないし、
アラバスタの王でもない。
左腕前腕部に内蔵された「サイコガン」を武器に、銀河系を股に掛ける一匹狼の宇宙海賊。
但し、海賊といっても一般民間人及び通常の商船(宇宙船)や、
真っ当な警察関係者は決して襲ったり殺めたりしない、所謂「義賊」の類。
基本的には飄々とした三枚目キャラを気取っているが、ここ一番ではハードボイルドな面を見せ活躍する。
海賊ギルドとの果てしない闘争に疲れ、自らの死を偽装して記憶も消し、それからは安月給の
サラリーマンとして平凡な生活を送っていたが、
ひょんな事から記憶が戻り
*1、新しい顔も割れてしまったために、
相棒の女性型アーマロイド・レディと共に再び海賊稼業に身を投じる事となる。
今の団子鼻で愛嬌のある顔は死を偽装する時に整形したものであり、生来の顔は絶世の
イケメン。
といっても、今の顔でも女性達に「渋くて好み」「セクシーな顔」と評されており、人気は上々。
「ジョー・ギリアン」という偽名を好んで使っている。
ジョー・ギブケンとは何の関係もないはず。野球とアメラグを合わせたラグボールの時にも使ったけど
普段はサイコガンは前腕型カバーである義手で隠されており、奥の手として義手をサイコガンで
ロケットパンチの様に飛ばす技も持つ。
また愛用の実体弾リボルバー拳銃としてパイソン77マグナムを携帯しており、サイコガンが通用しない相手等に対して使用する事が多い。
もう一つのトレードマークの葉巻(気絶してる時でも銜えている)にも、爆発物や酸素を精製する物質が仕込まれていたり
ブーツには水中で移動できる小型スクリュー、両腕のリストバンドにも危険物の接近を察知するセンサーや通信機、薄型ライト等、
007か
ルパン三世ばりの仕掛け入りのものが多数用意されている。
そのせいか、海外版だとスペースパイレーツではなく『スーパーエージェント・コブラ』というタイトルになっている事も。
まあ、降りかかる火の粉とはいえ、私掠とかせずに海賊退治ばっかりやってるからね。
身長・体重はラグ・ボール(アメフトと野球を組み合わせたと形容される過激なスポーツ)に麻薬密売ルートの調査のために選手として潜入した際、
そこのオーナーが「(君は)身長8フィート4インチ・体重194ポンドか」(メートル法だとおよそ254cm・88kg)と言っていたが、
それだとコブラが
サガット並の細身となってしまう上、同じラグ・ボール編で身長を2m70や2m半と言われた選手達と比較すると、
どう見ても彼らの方が圧倒的に大きい(2m70の選手の胸付近がコブラの頭部の位置になる)ので、上記の数字は誤記かサバを読んでいる数値で、
アニメ版での6フィート4インチ(約193cm)や、漫画でも別のエピソードでは「192cmってとこか」と言われている値の方が信憑性は高いと思われる。
弾道を自在に操れる上、精神力をエネルギーに変換しその場のノリ次第で宇宙戦艦をも消し飛ばすサイコガンのチートじみた威力ばかり有名だが、
不死身とも形容される程の超人的体力や、銃弾の乱射を避ける事なぞ造作も無い反射神経、
サイボーグさえ素手で粉砕する膂力とバケモノ染みた握力の持ち主であり、
戦車砲を超える破壊力を持った大口径リボルバーで秒コンマでの早撃ちもやってのける等と、サイコガン以外でも出鱈目に強い。
そんな彼だが、種族としてはごくごく普通の地球人である
(作中では雑居房に囚われた時「木星人のオレでも破れない」という台詞があるので、普通なら木星人の方が筋力は高いらしい。
高重力環境に適応した人間の方が身体は強い、という事だろうか)。
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サイコガン |
クリスタル・ボーイ(の前身の宇宙人)との戦いによって左腕を失ったコブラのために、銃作りの名匠である不知火鉄心が作り出した生涯の最高傑作。
コブラの常人離れした精神力(サイコエネルギーの光線)が弾丸として放たれるため、弾切れしない。
また、敵の気配を掴めば目を瞑っていても命中する、撃てと思っただけで発射されるという特性から凄まじい早撃ちを可能にしている。
弾を曲折させたり、一発の弾を複数に枝分かれさせて攻撃する事も可能である。
普段はパワーにセーブをかけており、威力を抑えているがそれでも人の胴体にスイカ大の風穴をあける程の威力を持っている。
更にセーブして非殺傷のショックガン用途に使う事も出来るが、
セーブをかけていない時の威力もコブラの精神力に比例し、 「最高にのってる」時には宇宙戦艦クラスの破壊力が出せる。
無論、コブラの精神力が枯渇すればサイコガンの威力も必然的に低下してしまうのだが、
大抵の場合、 敵が「もうお前には紙一枚焦がす力も残ってはいまい!」と言うのは、コブラの反撃フラグである。
反面、とんでもない威力であるとはいえ一種の光線銃であるため、光学兵器の通用しない敵には意味を為さない。
連載初期に登場した海賊ギルドの刺客ターベージは「三位相エネルギー反射衛星」でサイコガンを反射し、
また、コブラの宿命のライバルであるクリスタル・ボーイは特殊偏光ガラス製のボディを持ち、
サイコエネルギー光線を偏光屈曲し重要部分に当てさせない事で、サイコガンを無力化している。
それ以外にもエネルギー吸収生物など特殊な敵キャラをすぐ撃破できなかったり、
一度はゲームなら中ボス級程度の“ただ頑丈な” 二足歩行戦車を打ち抜けなかったケースも。 *2
連載初期は左腕の義手に収まるサイズであったが徐々に大型化、現在では明らかに左腕よりも大きく描写されている。
なお、作中の描写を見る限り、案外簡単に着脱できるようである。
コブラを象徴する武器であり、名刺代わりに使用したりする事もある。
また『コブラ』という作品をも象徴する武器であり、 漫画やゲーム等でサイコガンのパロディが使用される事もある。
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コブラのスペック ※ネタバレ注意 |
身体能力
- 100mを5秒フラットで、しかも3kmはそのペースを維持して走れる(別のエピソードでは時速100km以上で走っていた)。
- 握力は500kg。
- 鉄格子や鉄製の拘束具をたやすく引きちぎる。
- 鋼鉄製の扉やナイフの刃も立たないほどの強化サイボーグのボディを素手でぶち抜く。
- サイコガンをたやすく回避できる加速装置を装備した敵(複数)以上のスピードで動く。
- 持っていた酒の瓶から手を離し、複数の男の銃のグリップを銃撃で破壊し銃をホルスターにしまい、再びその瓶を持つ。
この動作を瓶が落下し始めるより前に終える。
- 2t半の金塊が詰まったチェロケースを片手で持ち運ぶ。
チェロケースも凄い
肉体的強度
- 700mの高さから水面に落下しても傷一つ付かない。
- 剣が左胸を貫通しても死なない。しかも刺さった剣を投げ返して相手を仕留める。
- 胴体に3~4本くらい剣を刺されてもしばらく行動できる(ただ、流石に治療しないと危険)。
- 5000フィートの高さを飛んでいた飛行機から落下しても死なない(ただし全身骨折し、介抱されなければ死んでいたかもしれない)。
- 全身の骨を粉砕しても3日で完治。
……など。半端ない超人っぷりだが彼が厨二呼ばわりされる事は殆ど無い。 コブラだから仕方ない。
ちなみに、「なんでそんなに強いんだ!?」と聞かれても、
といった答えしか返ってこないため、ここまで強くなった理由は不明。
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「次回、スペースコブラでまた逢おう!」
また、『
宇宙刑事ギャバン』で主人公・一条寺烈(ギャバン)を演じた大葉健二氏もコブラのファンであると公言しており、
ギャバンの髪型や演技にはコブラをモチーフにしている部分があると語っている。
他に、任天堂の『まわるメイド イン ワリオ』に「ネコロイド」という右手に銃を付けた猫で敵を倒すという、
名目上は同社の『メトロイド』のパロディのミニゲームがあるのだが、
「このゲームは開発当初
『ネコブラ』というコブラのパロディのゲームだった(版権上の都合で自社のキャラにされた)」
というスタッフのコメントが『ニンテンドードリーム』に掲載されていた。
確かにタイトル画面の猫(プレイヤーキャラ)は(手に付いた銃の向きはコブラと逆にサムスと同じ右手になっているが)
サムス・アランと違ってパワードスーツを着ておらず、おまけに口に何かを咥えている他、
ゲーム中のモーションは「寝そべって横方向に回転して頭上を撃つ」というサムスがほとんど見せた事の無い動きである。
だが、コブラ(特にアニメ版)を見たものなら、上記の格好や動きに見覚えがあるだろう。
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某所では |
知る人ぞ知る最強の鬱フラグクラッシャーでもある。
いかなる 死亡フラグやBADENDフラグが立とうがそれを世界の境界ごと飛び越えて登場し、 殺伐とした雰囲気もサイコガン一発で吹き飛ばしてしまう。
思わず目を背けたくなる凄惨な光景に颯爽と現れるその様は、我々に驚異的な安心感を与えてくれる。
オ〇〇ーばっかりしてるキャラにされたライバルとはどうして差がついたのか
「いるさっ ここにひとりな!」
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ただし… ※ネタバレ注意 |
実を言うと流石の彼も全ての美女を救えた訳ではない。
事実、原作初期のエピソードである「刺青の女編」では、
財宝の在り処を示す「刺青の女」ロイヤル三姉妹を末妹のドミニク以外全員死なせてしまい、
「ラグ・ボール編」ではすぐそばでチアガールが焼き殺されたのを手遅れになってから気が付いたり(アニメだとギリギリで気が付き助けている)、
後にアニメ化も何度かされた「サラマンダー(シドの女神)編」においても、
サラマンダーによって惨殺されたドミニクの背中の刺青だけが、ホテルの壁に見せしめとして残されているのを発見した時は、
いつも飄々としている筈のコブラが己の無力さに号泣するという、作中でも稀な場面が描かれた。
神の瞳編ヒロイン、ゆう子もコブラに戦いを止めさせるほどの存在だったが、殺害されてしまっている。
コブラ自身「自分は 死神だ」と自覚しており、自分の周りにいる者が全て死んでいく事への苦悩を吐露した事もある。
ヒロイン以外の死亡率はさらに高く、「刺青の女編」では偶然助けた事で命の恩人と協力してくれた、
情報屋のダックをサイコガンの巻き添え(反射衛星で戻ってきた)で死なせてしまったり、
「地底の客編」では救出を頼まれたユーコを除き、海賊ギルドの麻薬鉱山で薬漬けにされてこき使われていた奴隷達を、
脱出の際に基地ごと吹っ飛ばしてしまったりもしている
(一応「 生きる屍」ともう助けようがないような説明はあるが)。
「なにが宇宙一の海賊コブラだ なにが不死身のスーパーマンだ!
こんなすさまじいパワーをもちながら オレは……
すきな女ひとりまもることができなかった」
だが勿論、それは彼に 鬱フラグをへし折る資格が無いという事ではない。
そんな哀しみを乗り越えて不屈の闘志で戦う彼だからこそ、絶望を打ち砕く説得力があるのだ。
また、肉体を捨ててまで自分に尽くすアーマロイド・レディには深い信頼と愛情を持っており、
何が起きても彼女だけは護り抜いてみせると明言している。
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ニコニコ動画では |
アイドルマスt……コブラじゃねーか!!
アイドル達に迫り来るピンチを、左腕にサイコガンを持つコブラPが颯爽と切り抜けていく。
こちらもニコニコ大百科「COBRA THE IDOLM@STER」が凄い事になっている。
なんだ、アイマスだったか……。
COBRA THE IDOLM@STER投稿後、
ニコニコ動画公式配信が開始されたコブラに付けられていたコメントがこれ。
この他にもサイコガンを巡って 某怪盗とハードボイルドな対決をしたり、ジャパリパークに流れ着いて フレンズ達を助けるなど、
クロスオーバー系の動画が多い(ちなみに彼とは別でコブラのフレンズはアニメ版の第二話で登場している)。
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「駄目だな…ジェーン…もう会えない…
君は天国へ行ったが、俺が行けるのは地獄だけだ。」
(PCエンジン版ゲームより)
MUGENにおけるコブラ
現在以下の4体が確認されており、
Butchy氏とMike Werewolf氏共作のコブラが出番が多い。
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Butchy氏 & Mile Werewolf氏製作 |
- Butchy氏 & Mike Werewolf氏製作
ニコ動、Youtubeにおいて最も見かけるコブラで、Butchy氏がスプライトを、Mike Werewolf氏が記述を製作したもの。
現在は海外サイト「Fanatic Mugen」で代理公開されている。
現在公開されているものには 音声ファイルが入っていない。
4ボタン式の強弱pk、サイコガンやそれを利用した連続技や対空等、数種類の 必殺技が搭載されている。
サイコガンは画面端まで伸び、特に優秀な性能を持つ技であり、重宝する。
また、ゲージ技に地面にサイコガンを撃ちつけて放たれる ゲイザー系の必殺技を持ち、
火力は高くないが攻撃範囲の広い技として錯乱に使える。
簡易 AIが搭載されている。
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Dadou氏&Butchy氏製作 |
こちらも海外サイト「Fanatic Mugen」で代理公開されている。表記は「cobra2005」。
パレットの不具合等未完成部分も多くあるものの、
サイコガンやパイソン77マグナム、ロケットパンチといった原作にある武装を再現した必殺技が豊富である。
AIは未搭載。
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TheMagicToaster氏製作 |
2020年11月に公開された MUGEN1.0以降専用のコブラ。
現在はリンク切れにより入手不可。
『2D格闘ツクール』で製作された スプライトで作られており、海外製ではあるが音声は日本語となっている。
サイコガンやパイソン77マグナム等の原作に登場した武器を用いた必殺技の他、ワイヤーを利用してのアクションもあり、多彩な攻撃が可能となっている。
AIは未搭載。
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Brucewayne74氏製作 |
こちらも『2D格闘ツクール』のスプライトを使用したコブラ。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」の他、
コンプゲー「Dynamic SuperRobot Wars」で知られるGIANNI from Partinico氏のサイトでも代理公開されている。
なお、スプライトはWerewood氏から提供されている。
操作方法は『 MVC』風の6ボタン方式で、チェーン コンボやスーパージャンプが可能。
AIは未搭載。
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プロデューサー稼業も始めた模様。むしろニコMUGENではそちらの方が見る機会が多いかもしれない。
「ジゴバよ、サイコガンは心で撃つもんなんだぜ」
出場大会
*1
改ざんされた記憶を取り戻すきっかけが「好きな夢を見せてくれるサービス」である点で、
後年の洋画『トータル・リコール』と冒頭の展開がそっくりであるとよく指摘される事があるのだが、
このネタはそもそもフィリップ・K・ディックのSF小説『追憶売ります』が原典なので、
どちらがどちらのパクリという話ではないのには留意したい。
ちなみに件の『追憶売ります』は、国家機密に関わる記憶を消した男が前述の夢を見せるサービスが原因で戻ってしまい、
→「これこれこういう理由で消したのに余計な事を!」「も、申し訳ありません、記憶の再消去後に別の夢を無償でお見せします…」
→「え、こんなムチャクチャ荒唐無稽な注文だったのにこっちも消去した実体験だったのかよ!何なんだよこいつ!」
という天丼ネタをする短編である。巻き込まれたサービス会社の責任者かわいそう…。
*2
しかしコブラはサイコガンの弱点を理解しており、簡単に撃破出来ない敵も知的に倒したりする。
例えば戦車を貫通できなかった時は、相手に照射し続ける事で内部を熱して操縦者を倒した。
但しこれは極寒の雪の惑星での事で、しかも戦車にとっては非常に古典的な攻略法
(現実でもナパーム弾で中身を焼くという戦術は昔からある)。
対策の可能性も考えれば、並みのビームガンと度胸では真似出来ない戦術といえる。
言わば「
範馬勇次郎のパンチ力なら地割れを起こして相手を落とせる」という発想に近いので、
実行する経験または頭脳と度胸も込みでないと成立しない戦い方といえる。やっぱコブラ凄ェ。
他にも頭脳プレイで敵と戦う場面は結構多く、鉱山でレーザー銃を持った敵と戦った時は
掘削用の岩盤溶解機で空気を熱し、レーザーをねじ曲げる盾にして接近した。
また忍者っぽい敵の火炎攻撃を爆弾で防いだり、下水内で敵に挟まれ焼き殺される……
と思ったら熱波でトンネル内の空気圧が高まる事を予測しており、上のマンホールに吹き上げられて回避したり。
肉体的スペックは鋼のような体つきなどで有名?だが、頭脳的な戦術も出来る男である。
「火災を消すには爆風がいちばんだって 理科で習ったろ」
最終更新:2024年05月23日 13:54