また、変身の魔術を使っている神話やいくつもの呼び名が残っているため美少女化しててもあまり違和感はない気もする(呼び名や姿がいくつもあるのは各地の土着信仰の神々を統一した結果でもある)。
実際、
彼の腹違いの兄は雌馬に化けて仔馬を産んだこともあり、その仔馬こそがオーディーンの馬・スレイプニルである。
(前述のオーディーンによるマッチポンプで)死んだ英雄達の魂は集められラグナロクでの戦力・エインヘルヤルとなる。
エインヘルヤルになれば、演習としてエインヘルヤル同士で毎日本気で殺し合うも夕方には生き返り、
夜は美人揃いの戦乙女達に酌をさせての宴会と言う、(
キ○ガイ戦士にとっての)楽園であり、
当時の北欧の戦士にとってエインヘルヤルに選ばれることは名誉であった。選ばれなかったのは雑魚と言うことになるし。
この辺りは信仰されていた当時は
戦乱が非常に多かったらしい事も原因であろう(オーディンが主神となる前は、法や豊穣、平和を司る神が主神であったとする説もある)。
エインヘルヤルは日本では
エインフェリアまたはアインフェリアと発音され、
某アイドル育成ゲームでもヴァルキリー関係の曲が発表された際に後者がユニット名として使われている。
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鴉神 |
隻眼と槍の他にオーディンを象徴するものとして、世界を飛び回り見たものをオーディンの肩で囁く一対のワタリガラス
「フギン(思考)」と「ムニン(記憶)」、ワインだけを飲み続けるオーディンの足元に侍り饗される食物を代わりに喰らう
一対の狼「ゲリ」と「フレキ」(いずれも「貪欲なもの」を意味する)がいる。
オーディンの元に戦死者を選別して運ぶ戦乙女たちも鳥の化身であり、「ワルキューレの馬」とは狼を意味する言葉であるなど
オーディンという神様にはとかく鴉と狼と戦死者が付き纏う。
要は、戦い終わった戦場で戦死者たちの屍に群がる鴉と狼を司る神様なのである。
それを主神と崇めるバイキングたちがどれだけ『シグルイ』(死狂い)なのかという証左でもあるが…うへぇ。
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結局、オーディンは
フェンリルに噛み殺され、
ほとんどの神がラグナロクで死に、生き残ったあるいは蘇生した次世代の神々そして人類の手によって世界は新しい時代を迎える事となる。
未来に対する希望を残す物語ではあるものの、たとえ神やそれに選ばれた英雄達であっても運命という大きな流れを変えることはできない、というゲルマン人達の無常観が見て取れる。
テイルズオブシリーズにおけるオーディーン
初登場は『ファンタジア』。
かつてフレイランド大陸の火山地帯に存在した超古代国家オーディーン共和国の神。
未来の炎の塔に彼と戦える場所があり、そこへいくと
クレスと1対1で戦える場所がある。
戦闘では一定確率での攻撃無効化から
気絶率の高い強力な一撃を割りこませたり、ゴッドブレスなどの上級魔術を使ってくる。
見事倒すと真の力が解放された最強の槍グーングニルを授けてくれる。
ただしSFC版ではグーングニルは真の力を解放するイベントがないので微妙な性能のまま。
炎の魔剣「フランベルジュ」もフェンリルとの戦争で彼が使っていた武器である。
ファンからはよく「おでん」と省略されて呼ばれる。
運が悪いとこうなる
『クロスエディション』では何故か
雑魚敵のボイスが使いまわされているため、威厳がない。
『エクシリア2』にも登場する
MUGENにおけるオーディーン
Noctis氏の製作したものが存在する。原作では大きかったが、MUGENではむしろ小さめ。
アーマー持ちで、何回か攻撃を当てるとのけぞるようになっており、どちらかというと後のシリーズのボスに近い仕様になっている。
何気に持ってる武器が違う。
デフォで
AIも入っている。
出場大会
*1
初出となるFF3当時、最初は元ネタ通り槍でグングニルの予定だったのだが、ファイナルファンタジーシリーズのコンセプトデザインを
手掛けていた天野喜孝画伯が剣を持った姿で描いてしまい、しかもそれがそのまま採用されたのが発端となっている。
既に一撃死の能力を与えることは決まっていたため、「
剣で一撃死なら斬鉄剣だろ
」の一言でここに斬鉄剣を振り回すオーディンが誕生した。
なお、後のFF5において斬鉄剣が不発に終わった時の次弾としてグングニルも使用するようになった。
余談になるが、オーディンは自らの財宝を受け継ぐ資格を持つ者を選定する剣「グラム」の元々の持ち主であるし、一説によると抜くと
光を放つ剣を帯びているという話もあるので、剣を持っていてもそれはそれで間違いではない。
魔術の知識を得た代償の隻眼、杖代わりに常に携えたグングニルなどのトレードマークがまるでないことに「んん…?」となるのは
確かではあるが…。