仮面ライダーナイト

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仮面ライダーナイト - (2015/10/02 (金) 22:52:18) の編集履歴(バックアップ)





スペック
   身長:195cm
   体重:95kg
   最高視力:約15km
   最高聴力:約15km
   最大速力:100mを4.5秒
   ジャンプ力:ひと飛び40m
   パンチ力:200AP
   キック力:300AP
   FINALVENT「飛翔斬」5000AP
   FINALVENT「疾風断」(ナイトサバイブ変身時)8000AP

「仮面ライダーだから戦う。理由はそれだけでいい」

2002年に放送された、平成仮面ライダーシリーズ第3作『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダー。
秋山蓮(あきやま れん、演:松田悟志)が変身する。

+ そのデッキ内容
全ライダー共通のアドベント(契約モンスター召喚)とファイナルベント(必殺技)の他に、
武装召喚カードとしてソードベント「ウイングランサー」、ガードベント「ウイングウォール」
更に特殊カードとして、自身の分身体を生み出すトリックベント「シャドーイリュージョン」、
超音波で敵を攪乱するナスティベント「ソニックブレイカー」等、龍騎や王蛇ゾルダに比べて
一撃の破壊力では劣るものの、大きな弱点の無い遠近両用に優れたデッキ構成。

アドベントで呼び出せる契約モンスターは黒色のコウモリ型ミラーモンスター「 ダークウイング
ファイナルベントは疾走するナイトの背中にダークウイングが融合した後に空高く飛び上がり、
ウイングランサーを芯にマントをドリル状に変形させて突撃する「飛翔斬(ひしょうざん)」。

そして物語中盤で手塚海之/仮面ライダーライアより特殊カード「サバイブ-疾風-」を譲り受けた事で、
強化形態「 ナイトサバイブ 」へとパワーアップ。ダークウィングもダークレイダーへと進化する。
これにより、白兵戦では無類の強さを発揮する王蛇すらも圧倒する戦闘能力を手に入れ、
同じく「サバイブ-烈火-」を手に入れた龍騎と何度も死闘を繰り広げる事となる。
特に、迷いを断ち切る為に龍騎を倒そうとするナイトサバイブと、それを受け入れナイトを止める為に
本気を出した龍騎サバイブとの激闘は名バトルとして語られている。
サバイブ時のファイナルベントは、ダークレイダーがバイク形態に変形、ビームで敵を拘束した後、
槍状に変化したマントで敵を貫く轢き逃げアタック「疾風断」。

ミラーモンスターとの連携の高さは全13ライダーの中でも屈指であり、
名前を呼んだだけでダークウイングが窮地に陥った主を救いに飛来し、
蓮も現実世界で他ライダーへの牽制にダークウイングを使役する事もあった。
その一方でナイト本人の基礎的なスペックは決して高くはなく、一対一の決闘では龍騎の乱入が無ければ
命を落としていたであろう場面がまま見られた。

+ 変身者の設定

「心配するな、俺は勝つ。どんな相手にも、俺自身にもな」

仮面ライダー龍騎に変身する城戸真司よりも先にダークウイングと契約して仮面ライダーとして活動していた。24歳。
13人の仮面ライダーのうち、最初期に契約したライダーである。

頑固かつ好き嫌いが激しく、他人に媚びるのを嫌う性格から昔から孤立しがちであり、ゾルダの攻撃を受けたショックで
一時的に記憶を失った際は、過去に喧嘩に発展した相手から方々で因縁をつけられた。
挑発的で憎まれ口を叩く悪癖がある為に、当初は戦いを望まない真司と反目している。
以上のように表面上はとっつきにくい人物ではあるが、本心は強い正義感と思いやりの持ち主であり、
優衣をはじめとして彼の内面を理解する者の多くは強い信頼を寄せている。
その性格から、視聴者からは「ツンデレン」という愛称で親しまれていたり。また、劇中序盤で名前を聞き間違えた真司が
「おい、ロン!ローン!ローン!」と連呼した為に、『ロン』と呼ぶ人も。
ただし真司や優衣に「ケチ」と称される程に金銭欲が強く、大金で買収を仕掛けてきた他ライダーを一貫して拒絶する真司の横で、
大金を食い入るように見ていたり(卑屈な性格ではない為、買収はされなかっただろうが)、真司を助けた理由が本人曰く
『立て替えたガラスの修理費用を真司から返して貰う為(当初は数千円だったが、利子としてどんどん高額になっていった)』だったり。
金銭に関しては後述する「願い」の内容も関わっている可能性があるが。ちなみに犬が苦手。

+ その願い
彼の叶えたい願いとは、物語の黒幕である神崎士郎の実験によって意識不明となった恋人・小川恵里の意識を元に戻す事
その恵里の意識を奪った張本人こそが彼の契約モンスターであるダークウイングであり、
そもそも蓮が契約したのもダークウイングが餌として恵里の命を狙い続けている為である。
(金銭欲が強いのも「入院費用を蓮が負担している」可能性がある)
彼が執拗なまでに戦いに固執する理由も全ては死にゆく恵里を救う為であり、そんな蓮の心を知らずに
戦いをやめろと言い続けていた真司は、物語終盤で彼の願いと苦しみを知り、自身の「戦いを止めたい」という思いと、
藁をもすがる思いで戦いに臨む北岡や蓮の願いとの間で板挟みに遭う事となる。

当初は目的のために迷いなく戦う冷徹な人物として振る舞うが、共に戦いを切り抜けていく真司と
次第に友情で結ばれる内に、彼もまた「ライダー=人間」を手にかけることに迷いを感じ始め、
自身の願いとの間で苦悩することとなる。
迷いを生じるようになった自身の変化を自覚し、ライダーを倒す(=人間を殺す)事で自身の迷いを断つ為に
神埼の代理である仮面ライダーオーディンに戦いを挑んだり、浅倉の逃走を手助けして彼と行動を共にすることで、
戦いに対する迷いを断ち切ろうとしたが、結局は「イライラを解消するためだけに戦う」浅倉の怪物的な一面を直視した事、
ごく短期間ながら意識不明の状態から回復した恵里に自身の変化を「ちょっと顔が優しくなった」と肯定されてしまった事、
ミラーワールドを閉じる為に優衣を殺そうと動く香川や東條らとの戦いが激化した事などによって有耶無耶になってしまう。
一度ならず敵対しながらも同じく真司に影響を受けて殺し合いに辟易し始めていた北岡と共闘したり、
殺しに躊躇を覚えない浅倉や東條に対しては激しい怒りを露にしたりと、行動にも変化が表れていく。

+ 彼の戦いの結末
終盤、ライダーバトルの真実を知りながらも最後の日まで戦い続け、モンスターの攻撃で致命傷を負った
真司の死を涙ながらに看取った後に、最後のライダーとしてオーディン(三体目)に挑む。
フルスペックを発揮するオーディンに圧倒され、更にそのファイナルベント「エターナルカオス」を受けて
敗北寸前に追い込まれるが、直後に妹・優衣の説得を受け入れた神埼が負けを認めた事で、彼の代理であるオーディンは消滅。
勝ち残った最後のライダーとして、自身の願いである「新しい命」を手に入れ、恵里を蘇生させることには成功するが、
恵里がベッドの上で意識を取り戻した時、オーディンとの戦いで致命傷を負っていた連は、その傍らで眠るように力尽きていた。

「蓮…?そんな所で寝てると、風邪、ひくよ。」
「…………」

その後、優衣と士郎が閉じられていた時間軸を解放したことによって生まれた新しい世界にて再び真司と出逢い、
既視感のようなものを感じながらすれ違った所で『仮面ライダー龍騎』の物語は幕を閉じる。


第一話から一貫して戦ってきたライダーという事もあって、
所謂二号ライダーでありながら「仮面ライダー龍騎」においてはもう一人の主人公ともいえる存在である。
事実、最終回放送時の玩具CMでは「真司君と蓮を忘れないでね」と、主人公の真司と並べて表記され、
初変身や強化フォームの初登場・ラストバトルも担当する等、13ライダー中ではある意味主人公以上に別格の扱いを受けている。
更にスペシャル版では、瀕死の蓮からデッキを託された真司がナイトに変身する展開も描かれている。

あるテレビ番組が実施したヒーロー人気投票においては、番組放映中という事もあってか龍騎を差し置いて1位を獲得した(龍騎は2位)。
その性格上、ライダーとは中々本気で戦えない真司に代わって、浅倉を始めとした敵ライダーとの戦いに臨む事も多く、
迷いを隠して心身共にボロボロになりながらも戦い続ける彼の姿は、当時の視聴者に強い印象を残した。



MUGENにおける仮面ライダーナイト

多くのライダーがMUGEN入りを果たす中で長らく不在であったが、
2015年09月08日についにKei166氏製のナイトがデフォルトAI付属で公開された。
α版と銘打ちながらもサバイブを除く使用カードは全て搭載されており、ダークバイザーによる素早い剣戟と
ウイングランサーによる大振りではあるがリーチの長い攻撃、各種カードを織り交ぜた多彩な攻撃手段を持ち、
氏のライダーに共通する豪華な演出によるファイナルベント・飛翔斬は一見の価値あり。
今後の更新が期待される。

出場大会