イージスガンダム

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イージスガンダム - (2019/08/22 (木) 02:07:19) の編集履歴(バックアップ)



「次に会う時は…俺が、お前を撃つ!」

機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)。
名前はギリシャ神話の女神アテナが持つ盾「イージス(アイギスエイジスとも)」に由来。
アスラン・ザラがパイロットを務めており、彼の初の愛機であると共に本編に於ける前半のライバル機として活躍した。

地球連合加盟国の1つ大西洋連邦が、オーブ連合首長国公営企業モルゲンレーテ社の技術協力を受け、
オーブ管轄の資源コロニー「ヘリオポリス」で極秘開発した5機の試作型MSの1機。
他の4機との連携行動における指揮官機として開発されており、
頭部に大型の多目的センサーユニットを搭載する等、他の機体より高度な通信・分析能力を持つ他、
他の機体に採用されたX100番台・X200番台フレームとは根本的に構造が異なるX300番台の可変フレームが採用され、
これにより、モビルアーマー(MA)形態に変形する機能を備えるに至っている。

MA形態では手足を前面に展開して怪物の爪のような形となり、
アームを前方に伸ばす事でMS形態より面積を削減し、高い推進力を実現する「巡航形態」、
更にアームを開いてMSや小型の戦艦の捕獲をも可能にする「砲撃形態」を使い分ける事が出来る。
また、「砲撃形態」では胴体メインフレーム部分に内蔵されている大口径ビーム砲「スキュラ」が使用可能になり、
その威力はMSのみならず戦艦すら撃墜出来る威力を誇る。
一応、胸の部分を展開することで完全変形せずともスキュラの砲口を露出させる事が可能だが、
その状態で発射可能かは不明。
ビームサーベルは他の機体のように手持ち式ではなく手足に直結しており、
MS形態では前腕、MA形態では爪先に設置されたクローから発生させる。
これにより高い出力を維持出来るだけでなく、形態問わず高い近接攻撃能力を持つ。
ただし、MA形態は加速性に優れ機動力に長けるが、あくまで宇宙空間での運用を想定した形態であるため、
大気圏内では変形しても単独飛行するほどの推進力は無い。


5機のなかでは最高の火力と機動力を持ち、MA形態への変形機能によって接近戦・射撃戦共に穴のないコンセプトで作られたものの、
パイロットに、こうした”使い分け”に高度な状況判断能力・操縦技術を要求する仕様になってしまった。
『SEED』劇中の活躍は、非凡なパイロットであったアスランにより実現したところが大きい。
おまけに、複雑な変形機構のために整備性が劣悪だったらしく、派生機が他のGAT-Xシリーズと比べ極端に少ない。
MA形態への可変機構というコンセプト自体は評価されており、後続機のレイダーやセカンドシリーズにも採用されているが、
いずれもイージスと比較して、機体の変形が簡略化された設計となっている。
漫画『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R』では、イージスの変形機構を採用したリジェネレイトがザフトによって開発された。

+ 劇中での活躍
中立のコロニー、ヘリオポリスにて研究・開発されていた所を、
ザフト軍クルーゼ隊の一人にして本作のもう一人の主人公「アスラン・ザラ」によって強奪され、
そのままアスランの機体としてデュエル、バスター、ブリッツら三機のガンダムと共に運用された。
唯一強奪を免れたストライクガンダム及び戦艦アークエンジェル追撃の任を受け、キラ・ヤマトらと何度も激闘を繰り広げる事になる。
が、アスラン自身は親友のキラと戦う事に迷いがあり、いつも今一歩及ばず、であった。
アークエンジェルらの地球降下後も追い回すが、オーブ近海における戦闘でイージス(アスラン)を庇って乱入してきたブリッツガンダムが、
ストライクに撃墜されパイロットのニコル・アマルフィが戦死*1
自らの優柔不断さで戦友が死んだ事を悔やんだアスランは、遂にキラを本気で殺す事を決意。
その後、ストライクガンダムとの戦闘中にストライクを援護しようとやってきたキラの友人トール・ケーニヒを殺害した事で、キラも激昂。
お互いにSEEDを覚醒させた状態での激しい一騎討ちの末、MA形態に変形して組みついてからのスキュラでトドメ……とはならず、
エネルギー切れ(フェイズシフトダウン)を起こした事で失敗。
その状態から最後に残された攻撃として機体を自爆させる事でストライクを討ち、イージスも四散。
アスランは直前に機体から脱出、イージスの自爆の余波で吹き飛ばされ、片腕の骨折や打ち身などを負ったが命に別状はなく無事であった。
{ストライクはコクピットの外壁が破壊され脱出も出来ない状態にも関わらず、セーフティシャッターなる安全装置のお陰でキラは一命を取り留めた。
セーフティシャッター凄過ぎる
まぁ、どちらにせよロウに助け出されず、そのまま放置されていたら確実に蒸し焼きになって死んでいたし、実際そこそこ傷を負ってはいたのだが。}
後にジャスティスガンダムを受領したアスランが島を訪れた際には、イージスの頭部が砂浜に残されていた。

他、『ASTRAY』のプロモーションOVAでは、ジャンク屋組合のオークションに出品されているという形で、イージスガンダムのシールドが登場。
劇中では「連合のMSが落としていった盾」と説明されているが、トール殺害に使われたものかは不明。
前半のライバル機ということで、赤さと頭の長さはシャアザクがモチーフだとか。


MUGENにおけるイージスガンダム

天田志朗氏の製作したキャラが公開中。
現在のバージョンは0.5。4ボタン形式となっている。
特殊ゲージとして「スラスターゲージ」が搭載されており、これを消費して空中を飛行出来るだけでなく、
同じく消費する事で「MA突進」や「スキュラ」などの必殺技を発動する事が出来る。
超必殺の発動には、↓+Zの特殊技「SEED」を事前に発動しておく必要がある。
3ゲージ超必殺「至近距離スキュラ」はスラスターゲージが不足している場合自爆技となる。
AIも搭載されている。

出場大会

  • 「[大会] [イージスガンダム]」をタグに含むページは1つもありません。

*1
余談だが、このニコル・アマルフィ(及びトール・ケーニヒ)、
(主にアスランによる)回想という形で何度も何度も死亡する事になる(続編でも
回想で死んだ回数は30回を超えるらしい。
確かに彼の死は、キラとアスランの仲と精神に強い影響を与え、
息子の戦死を知った父ユーリ・アマルフィが穏健派から過激派に鞍替えする等、後々まで影響を及ぼす出来事ではあるのだが……。
また、本来の散り様は半壊状態のブリッツで突撃→キラが咄嗟にソードストライクの対艦刀で迎撃→
対艦刀がコクピットに直撃→「母さん…ぼくの…ピアノを…」→ブリッツ爆発というものだったのだが、
HDリマスター版では、構えた対艦刀に自ら突っ込むような形で死亡という事故のようなものに改変された。ヒデェ。
トールの最期も、本来はイージスガンダムが投擲した盾の直撃で首を刎ね飛ばされる形だったのだが、
スペシャルエディション版~HDリマスター版では、胴体に盾が突き刺さってその衝撃で首が吹き飛ぶという
凄まじくグロい死に様に改変されている。
「また回想(バンク)かよ」「いつになったらニコルを成仏させるんだアスラン(スタッフ)」という視聴者の心の叫びは、
『スパロボW』での生存ルート獲得まで続く事になった。