ブラックキング

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ブラックキング - (2017/02/26 (日) 01:28:08) のソース

#image(blackking7898.jpg,width=350,title=左の黒い怪獣がブラックキング。右の白と赤のがナックル星人)
1971年の特撮『帰ってきたウルトラマン』の37、38話に登場した[[怪獣]]。身長65m・体重6万t、別名「用心棒怪獣」。
[[ウルトラマンジャック]]の暗殺を企むナックル星人という宇宙人に操られている怪獣であり、
ジャックの過去の戦闘データに基づいて対ジャック戦用の訓練を受けている。
そのためジャックのスペシウム光線を腕で防ぎ、ウルトラブレスレットを弾き返す事が可能。
この高い防御力が特徴で、多くの怪獣を倒してきたジャックの必殺技を次々と防いで無効化してしまった。
ナックル星人との息が合ったタッグ戦法も得意技であり、
ジャックを追い詰めて一度は敗北に追い込んだ強敵である。
殴りや蹴りといった肉弾戦での戦闘力も十分だが、口から赤い熱線を吐く能力も有り、
書籍では溶岩熱線、ゲームではヘルマグマなどの技名が付いている。

当時の書籍などでは[[レッドキング]]の兄や同族という設定が記載されている。
確かに名前や蛇腹のようになった腹部などはレッドキングを思わせる特徴だと言えるだろう。
角の有無や顔の形状は全然違うが、成長すると顔が面長になったり角が生える生物はいるので別に不思議ではない。
そのせいもあってか怪力を誇ったり力が強いという設定もよく見られる。

#region(原作ネタバレとそれ以降のブラックキング)
ナックル星人の命令で防衛チームMATが開発していた新型爆弾サターンZの運搬現場に出現。
口から煙幕を吐いてMATをかく乱しサターンZを強奪する。
さらにナックル星人はウルトラマンジャックの人間態である郷秀樹の恋人や親しい人を殺害、
ジャックを動揺させて冷静さを奪い、精神的に追い込んだところでブラックキングを送り込んだ。

夕日の中、地底から出現したブラックキングに戦いを挑むジャックだったが、
ブラックキングは腕でスペシウム光線を防ぎ、ウルトラブレスレットさえも弾き返してしまう。
ジャックの得意技である飛び蹴りも腕で叩き落とされてしまった。
こうしてジャックが武器を使い切ったところでナックル星人が巨大化して出現。
ただでさえブラックキングに苦戦していたジャックでは、
ブラックキングとナックル星人のタッグに勝てるはずもなく、
ジャックはエネルギーを使い果たして倒れてしまう。
#image(bk-kn-double.jpg,width=380,title=ブラックキングに捕まったジャックにナックル星人の攻撃が炸裂する)
ここでは後ろからブラックキングがジャックを掴んで動きを封じ、
前からナックル星人が連続で殴りつけるといった息の合った連係攻撃も見せている。

ちなみにナックル星人が戦う時間として夕方を選んだのは、
昼間より夕日の方が太陽光が弱く、太陽光をエネルギーとするジャックを弱らせるためであった。
%%だったら夜の方がいいんじゃね?という気もするが、この回のタイトルは「ウルトラマン夕陽に死す」なので多分タイトルありきの作戦。%%
物理的なブラックキングの性能、精神的なジャックの動揺、ジャックに不利な戦闘時間と、
ジャックが徹底的に不利になるように戦闘の状況をセットしたナックル星人の綿密な作戦が伺える。

こうしてエネルギーを使い切ったジャックは宇宙でナックル星人たちによって処刑されかかるが、
間一髪で[[ウルトラマン]]と[[ウルトラセブン]]に助けられて地球に帰還する。

#image(blackking325.jpg,width=500,title=ゲーム作品ではよく必殺技にされる連携攻撃)
地球に帰ってきたジャックは再度ブラックキング&ナックル星人と対決。
この戦いではブラックキングとナックル星人が倒れた相手に向けて同時に光線を発射する連携攻撃を使用、
2つの光線を受けたジャックを巨大な炎に包むなど再びジャックを追い詰める。
しかし初代マンとセブンの友情を心の支えとしたジャックは本領を発揮。
ブラックキングを空中に投げ飛ばすと、新必殺技・スライスハンドでブラックキングの首を切り落とし、
ブラックキングを撃破、ナックル星人も新技・ウルトラ投げによって倒される事となった。

対ジャック用の特訓を受けており、それまでに使われたジャックの技を防ぎ切ったブラックキングであったが、
見た事の無い新しい技には対処できなかったらしく、それも敗因とよく言われている。
データの無い攻撃は、[[ゼットン]]などの対ウルトラマンの特訓を受けた怪獣の共通の弱点だと言えるだろう。

#region(その後のブラックキング)
//MUGEN版やFE0に近い動きを見せていたのでMUGEN版説明に役立つと判断、加筆
その後は帰マン時の着ぐるみを使用し『レッドマン』2話と5話に登場。
着ぐるみ劣化の度合いも低く、帰マン本編の見た目を保っている。
帰マン本編では動きも遅く、使用した打撃技も腕での攻撃メインで他には蹴り位だったブラックキングだが、
レッドマンでは動きも活発になり頭突きや突進、尻尾振り回しなども使用し、肉弾戦での戦闘能力が大幅に増加した。
後述するゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』での近接技の構成などはむしろレッドマン版に近い。
2話ではレッドマンの必殺技レッドアローの投擲を回避し、帰マン時同様の飛び道具への対応力を見せる。
しかしレッドマンのレッドナイフですれ違いざまに首を斬られて絶命する。
5話では突進と頭突きを多用。頭突きはレッドマンを跳ね飛ばす強力な威力を見せた。
尻尾振り回し攻撃も使用し、レッドマンの足を払って転ばせる下段攻撃として活用した。
他には腕からミサイルを発射する攻撃も使用するがあっさり回避された。
かなり善戦したが最後は持ち上げられてからの投げ技レッドフォールにより倒された。
倒され方が首への切断技に投げ技と何気に帰マン時のとどめに似ている。
1対1の肉弾戦で強いブラックキングが帰マン版とほぼ同じ外見で見られる貴重な映像であり、
ブラックキング好きなら見て損はしない。

しかし『レッドマン』以降は長らく出番が無かった。
昭和作品内で無理やり探すと『[[ウルトラマンタロウ]]』の第40話で帰マンの怪獣紹介の時に当時の画像に登場したことと、
この時の[[タイラント>タイラント(ウルトラマン)]]の後頭部の角(しかも前後が逆)がこいつのパーツという説があるぐらいである。
(尤も、現状の公式設定ではタイラントのパーツは言及されている7体のみで、ブラックキングが含まれるかは割と微妙)

他の着ぐるみの作られた例としては、角をドリルに改造され首に動力パイプの付いた「改造ブラックキング」が挙げられる。
1981年~83年のアンドロメロスの雑誌展開『ウルトラ超伝説』に登場し、実際に作られた着ぐるみがメロス達と戦った。
角と首のパイプ以外にも、背中の4本角が無く、代わりに腕のひじから角が生えているなどの違いが見られる。
雑誌上での写真記事だったので動画ではなく、怪獣図鑑に掲載されない事が多いが、
同名の漫画作品への出演と、流行した玩具「怪獣消しゴム」で商品化された事により知名度はそれなりにあり、
後述するウルトラマンXのブラックキングドリルカスタムに影響を与えたと思われる。

2009年の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にシャプレー星人の手駒として久しぶりに登場。
レイの召喚した[[ゴモラ]]と戦った。ちなみにスーツは『メビウス』のフェミゴンを改造したものらしい。
なおそのフェミゴンももとは『帰りマン』に登場した怪獣である。

『ウルトラマンサーガ』のディレクターズカット版では怪獣兵器のうちの一体として登場。
本家より防御力が無かったらしくウルトラランスであっさり負けてしまった。

そしてその着ぐるみを使用して『ウルトラマンギンガ』に登場。
本作では主人公・礼堂ヒカルがブラックキングのスパークドールズを発見し、
(「スパークドールズ」の詳細は[[サンダーダランビア]]のページを参照)
彼が変身アイテムをスパークドールズに使用したことで出現した。
//できるだけギンガスパークなどの専門用語使用は分かりにくくなりそうだったので避ける説明に。その分の詳細はサンダーダランビアの項目に追記
サンダーダランビアとの戦いではヒロインの美鈴を庇おうと奮戦したが、
電撃攻撃の前に苦戦を強いられ、あまり活躍できないままヒカルがギンガに二段変身を遂げてしまった。
その後も7話に登場しダークガルベロスとボクシング対決を繰り広げたが、
腕の長い相手にリーチの差で敗北するなど、いまいち強いという印象が無くパッとしない扱いだった。
ただし、ヒカルに回収されたため人間に危害を加えるシーンが無かったことに加え、
怪獣としては初めて変身バンクシーンが製作されたという点では画期的な扱いと言えるかも知れない。

#image(gingabk.jpg)

そのおまけコーナーのスパークドールズ劇場では初回から登場。
スパークドールズ劇団の団長を自称しており、コーナーの中心キャラとなっている。
本編では活躍が不憫だった分、こちらでは会話のメインとして実質主役となって活躍した。

『ウルトラマンX』にも登場。
//スーツは新造ではない
バンデロという名前のナックル星人に使役され、エックスや[[ウルトラマンゼロ]]と激闘を繰り広げた。
この個体は、単体でもエックスと互角に渡り合えるほどの実力を持っていたが、
途中でゼロによって折られた頭頂部の角を、バンデロによりロマンあふれるドリルに換装された
&b(){ブラックキングドリルカスタム}にパワーアップ。ドリルから「ドリルブラスター」という螺旋状の光線を撃てるようになる。
エックスとの再戦ではゴモラアーマー、エレキングアーマーによる強力な必殺技の連続攻撃に耐える防御力を見せたが、
最後はドリルからの光線を回避され、回避動作から発射されたザナディウム光線でスパークドールズにされた。
とはいえ久々に耐久力と格闘戦での強さを見せる強敵怪獣として活躍したと言える

『ウルトラマンオーブ』では、ライバルキャラのジャグラス・ジャグラーが怪獣カードから実体化させた。
因縁深いジャックとゼロの力を借りたウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュを持ち前のパワーとタフネスで圧倒、
ハリケーンスラッシュの武器を防ぎ、更にバーンマイトの攻撃をも口からの火炎で相殺して無効化するが、
使役していたジャグラーがナックル星人ナグスに暗殺されたことに加え、
ジャグラーの死に激怒したオーブにヘルマグマを吸収され、ストビュームダイナマイトで爆殺された。
今回も強敵として活躍しており、火炎放射としての力強さの増したヘルマグマでの攻撃、
相手の攻撃を防ぐ防御の巧みさが印象に残る活躍だった。

#endregion
#endregion

#region(漫画作品でのブラックキング)
『ウルトラマンSTORY 0』でもナックル星人の手先として登場。
帰マンの個体とほぼ同じ外見のブラックキングがアギラの親と戦闘し格闘戦で相手を圧倒、アギラの親を瀕死に追い込んだ。
その後かけつけたセブンの繰り出した[[ミクラス、ウィンダム>カプセル怪獣]]のタッグ相手にもパワーを武器に互角以上の戦いを行う。
しかし本作オリジナルのウルトラマンでパワー特化のゴライアンとの戦いではパワー負けし、撃破された。
とはいえカプセル怪獣を圧倒し、肉弾戦でのパワーを見せつけたという意味ではこの個体は優遇されていたと言える。
また漫画ではナックル星人に占領された惑星で品種改良と養殖が行われている姿が描かれており、
翼のあるブラックキングや水棲のブラックキングなどを含めた多数のブラックキングが飼育されている様子が見られる。
が、多数出てきたことが災いしてか、そのほとんどはウルトラ戦士たちにあっさりと倒されてしまった。

『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』にもナックル星人の手先として登場。
こちらではナックル星人がペダン星人と星間戦争を繰り広げており、多数のブラックキングが戦場に投入されている。
こちらではペダン星人に捕獲されていたブラックキングが事故で脱走し暴走、主人公側の[[ベムラー]]と戦いを繰り広げた。
強烈な頭突きでベムラーを弾き飛ばしたが、光線の撃ち合いで敗北、ベムラーの尻尾攻撃で倒された。
#endregion

#region(対戦ゲームでのブラックキング)
2004年に発売したKAZE製作のPS2用ソフト『ウルトラマン』に登場。
帰ってきたウルトラマンモードの最終ステージにおいてナックル星人とタッグで襲い掛かってくる強敵で、
原作で見せた後ろからブラックキングが帰マンを掴んで動きを封じ、
前からナックル星人が連続で殴りつけるといった息の合った連係攻撃も搭載されている。
他にも背中の角を相手に向けてタックルし、背中の角で攻撃するという、原作には無かった独自の技を持っている。
&nicovideo(sm647387)

他には『ウルトラマン Fighting Evolution 0』に登場。
こちらでは腕での攻撃以外にも頭突き攻撃や尻尾を振り回す下段攻撃を使用しており、
通常技の構成や動きの活発さは偶然の可能性もあるが『レッドマン』版に近い。

そのCGを流用して『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にも稼働初期から登場。
口から吐く熱線に『ヘルマグマ』という技名が付き、その強化版である『フルパワーヘルマグマ』や、
頭部の巨大な角を活かして頭突き攻撃を行う『強烈な頭突き』などの技を持っていた。
全怪獣の中でも最強クラスのアタックを持ち、高ディフェンスのキングジョーブラックやデスフェイサーといった
強カード相手に有利に戦える貴重な怪獣だった。
もっともスピードとディフェンスは並なのでスピード系に弱く、安定感はいまいちだったので使用率は低かった。
後にナックル星人とのタッグ必殺技として『マッドネスコンビネーション』が搭載。
相手怪獣の体型が多種多様な事もあってかブラックキングが相手を掴む動作こそ無いが、
連続攻撃からブラックキングとナックル星人が同時に放った光線でトドメを刺す見栄えのいい技となっていた。
#image(madness.jpg,width=400,title=ブラックキングと言えばこのタッグ)
#endregion

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**MUGENにおけるブラックキング
[[バキシム]]や[[ツインテール]]の作者であるbakisimu氏により手描きで製作されたものが2014年10月31日に氏のワンドライブで公開された。
muu氏の怪獣キャラをベースにしており、スピリッツや回り込みなどのシステムが搭載されている。
まだβ版とのことだが、十分技も揃っている。下記の動画で公開中。2014年12月の更新で技が追加された。
最新版は2015年11月1日に公開された。
&nicovideo(sm24834323)

パワーを活かした接近戦を得意としており、
パンチやキック、尻尾攻撃、頭突き攻撃といった近接技が搭載されている。
頭突き攻撃は中段なので相手のガードを崩すために活用しよう。 
技名や技構成はゲーム作品の影響も受けたと思われ、
ヘルマグマの技名は大怪獣バトルが元ネタの技である。
バックタックルはKAZEのウルトラマンでの背中の角を使った攻撃が元ネタで、
背中の角を相手に向けて突進する。アーマーがあるが出は遅めなのでうまく使いたい。

ゲージ技の『強烈な頭突き』は出が少し遅いがアーマーが付くため相手の攻撃につぶされないという利点がある。
威力も2割ほどと強力だが、投げは効くので相手の投げには注意して使いたい。
1ゲージ消費の『フルパワーヘルマグマ』も射程が長いので使いやすい。
2014年12月20日の更新で2ゲージ技の「マッドネスコンビネーション」が追加された。
この技が発動すると劇中での飼い主だったナックル星人が登場し、二人で相手をタコ殴りにする。
技名の由来は大怪獣バトルだが、相手をブラックキングが後ろから掴むなど、
モーション的には映像作品原作やKAZEのウルトラマンにも近い動きの技に仕上がっている。

他には『帰ってきたウルトラマン』で使用した腕での防御が『カウンター』として搭載。
飛び道具や打撃攻撃を腕で弾き飛ばしてしまう当身技となっている。
防御面の強さを再現した技なのでうまく使いたい。

このように当身技のカウンターや、アーマーが付く技などが搭載されているが、
これらの技が投げ技に弱く、こうした技に投げ技で対応されると崩れやすい。
投げからのスライスハンドで倒された原作通り相手の投げ技が致命傷になりかねないので、
投げ技には注意して戦おう。ある意味原作再現と言えるのかもしれない。

デフォルトで[[AI]]も搭載されており、一般的なキャラと同じくらいの強さに仕上がっている。

***出場大会
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#co(){
''更新停止中''
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''凍結''
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}
***出演ストーリー
[[ネクサスまてぃっく]](12話後編に登場)
----
//タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください。)
//怪獣,|円谷|,尻尾攻撃,角(頭頂部),黒色,角攻撃,炎使い
&hiduke(1971/12/17)