中国の小説家・金庸氏の武侠小説『射鵰英雄伝』及びその続編『神鵰剣俠』の登場人物。
発音は「オーヤン・ファン」(Ouyang feng)で、日本語読みは「おうようほう」。文字被ってるけど
ウェヒヒ蜂ではございません。
天下にその名を轟かす五人の武術家「天下五絶」の一人であり、毒の扱いに長ける事から「西毒」の異名を持つ(つまり
この人の門派の元ネタ)。
「霊蛇杖」という杖を用いた杖術や、「神駝雪山掌」や「霊蛇拳」といった技を使うが、最大の奥義は蝦蟇の動きを取り入れた武功「蝦蟇功」。
『射鵰英雄伝』では最大の悪役にして事実上の
ラスボスを務め、『神鵰剣俠』でも主人公である楊過の義父という重要な役回りで登場する。
非常に悪辣かつ卑劣な性格をしており、周囲からは「老毒物」の蔑称で呼ばれる事も多い。
その反面妙に律儀な所があったり、主人公達にコロッと騙されたり、身内への情に厚かったりするなど、どこか憎めない人物である。
ゲーム作品における欧陽鋒
格闘ゲームでは、台湾のSoftstarが1995年に発売したDOS用ゲーム『Kin Yeo Fighting』(原題:金庸快打)に登場。
本作は金庸作品の主要な登場人物達が一堂に会する「スーパー金庸大戦」とでも言うべき作品であり、欧陽鋒もその一人として参戦している。
OPのキャラ紹介で「楊過の義父」と説明されている事や、狂ったような笑い声から『神鵰剣俠』からの参戦と思われる
(『神鵰剣俠』では精神に異常を来した状態であった)。
当然蝦蟇功らしき技も使うのだが、その演出は
「奇怪な雄叫びと共に蝦蟇(多分)の怪物に変身して突っ込む」というもの。
確かに原作の蝦蟇功は「蝦蟇を模した構えと発声から繰り出される」という点以外に明確な描写は無いのだが、
少なくとも
蛙の化け物に変身して特攻する技などではない事だけは確かである。
この際のセリフは「蝦蟇功!」と思われるが、発音が特徴的で
「アーマゴン!」なる空耳が付けられている。
タートルズと敵対するサメ人間と同じ名前だが無論関係は無い。
また、前述の通り精神に異常を来しているためか、勝利時の笑い声が
物凄くゲスい。
某師父に勝るとも劣らないゲスっぷりなのである意味必聴。
『Kin Yeo Fighting』OP
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プレイ動画
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プレイステーションで発売されたRPG版『射鵰英雄伝』においてもメインの悪役として登場。
最終決戦では蝦蟇の怪物に変身してラスボスに……って、だから蝦蟇功はそういうもんじゃねえっつってんだろ!
しかも倒されると爆散して消滅する。割とトンデモ展開が多いものの概ね原作通りの本作だが、どうやら『神鵰剣俠』には繋がらないようだ…。
MUGENにおける欧陽鋒
NGI氏による『Kin Yeo Fighting』の
ドットを使用して作られたものが存在。
原作ゲームの技が一通り搭載されている他、オリジナル
超必殺技の追加といったアレンジも施されている。
超必殺技の
アーマゴン蝦蟇功は突進中完全無敵でガード不能、かつ高威力と非常に強力だが、
どうも相手との接触時ではなく一定距離を進んだ時点で
攻撃判定が
発生しているらしく、密着していると相手をすり抜けてしまうので注意。
オリジナル超必殺技は
乱舞の〆に蝦蟇功で
背後へ突撃するというもので、当然ながらタッグ戦時でもなければ意味が無いという非情の技である。
動作自体はOPの演武を再現しており、中々カッコいいのだが…。
ちなみに地上喰らい時やガード時の硬直が異常に短く、
実質常時ガードキャンセル&喰らい抜け可能と言うとんでもない仕様となっているが、
なんとこれは
原作再現であるらしい。
・・・・すごいゲームだ。
AIはデフォルトで搭載されている。
阿修羅閃空のごとき無敵移動技(軽功の「瞬息千里」?)を連発して幻惑してくる上に、上記の特殊な仕様もあって動きを捉えづらい。
そして何よりも勝利時の笑い声が
実にゲスい。色々な意味で手強い相手と言えよう。
「ウェへヘヘヘ!
アヒャッアヒャッ、アヒャヘへへへへへ!」
出場大会
プレイヤー操作
最終更新:2022年10月26日 02:53