赤い手青い手


ついに一億人を超えた日本人口。地球を汚しながら、人類は発展を求める。

NHK製作の特撮ドラマ『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』に登場する奇獣。別名「双腕奇獣」。
第7話「好かれるヤツほどダメになる」に登場。

岡本太郎氏が1982年に製作したオブジェ「手」をモチーフにしており、
右手の「赤い手」と左手の「青い手」の二体一組で活動する
掌に顔らしきものがある他、赤い手の方は指を伸ばしており、青い手の方は一部指を曲げているのが特徴。
かなりの巨体を持ち、対象をまるで粘土のごとく握り潰す攻撃を行う
また手招きする動作でテレパシーをかけることもできる。

劇中ではいつもタローマンにビルを壊されてしまう「鷲野ビルヂング」社長の所有するニュータウン建設予定地の地中から唐突に出現。
そのまま市街地に移動し、ガスタンクでキャッチボールをしていた所に時を超え愛される巨人・タローマンが出現し戦闘状態に入る。

だが、自身への歓声や「タローマンパン」なる無認可のキャラクターグッズが売られている様子を見たタローマンは、
攻撃もせずふらふらと赤い手青い手に近付いていく。
案の定左右から粘土のごとくこねくり回され、次々とオブジェのような姿に変えられてしまう。
最終的にはボールのような状態に変化させられて、赤い手青い手にキャッチボールで遊ばれる始末。
そんなタローマンの姿を見た町の人々はすっかり幻滅して意気消沈。
応援する気力も失い次々と去っていくが、これこそがタローマンの狙いであった。

人々から嫌われ孤独になったタローマンは絶好調を取り戻し、そのまま赤い手青い手を吸収
指が翼になった巨大な鳥のような姿(通称「太陽の塔II」)へと変化し夕日へと飛び去っていった。
その自由な様を見た社長は、土地やお金ばかりに拘っていた自分を反省。「ワシも連れていってくれ~!」と彼を追いかけるのだった。
まあ、最終回ではいつも通り「ワシのビルを返せ!」とか野次ってたのだが


タローマンは、これでいいのだと思った。

ヒーローとして人気になって、好かれたり、いい気分で見られたり、

評価を得たいわけではないのだから。


MUGENにおける赤い手青い手

     
案の定カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
赤い手が単独で戦う仕様になっており、青い手は一部の演出でのみ登場するが、
defファイルの登録によって青い手メインで使うことも可能。ちゃんと手の形や指の状態も異なっている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「ガスタンク連投」「突撃」に加えて、
両方の手で相手を握り潰してオブジェに変化させる「好かれるヤツほどダメになる」がある。
AIはデフォルトで搭載されている。


「財産でも知識でも、蓄えれば蓄えるほどに人は自在さを失ってしまう。

 過去の蓄積にこだわるといつの間にか、堆積物に埋もれて身動きができなくなってしまう。

 積み重ねじゃない……『積み減らし』なのだ!」

「…って、岡本太郎も言ってたんだよね!」

出場大会

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最終更新:2023年08月19日 16:26