本項目では円谷プロの特撮作品『
ウルトラマン』後期(12話以降)OPに登場する影絵の怪獣の中で、
カネゴン、
ゴーガに次いで登場する
怪獣について解説する。
『ウルトラマン』のOPはウルトラマンの歌が流れると同時に、
『Q』及び『マン』に登場する怪獣、そしてウルトラマンの影絵が次々流れるものになっているが、
約36~51秒辺りに登場するこの怪獣が、正体不明の謎の怪獣としてファンを悩ませているのである。
この後期OP切り替え時点(制作第12話)で『Q』を含め、
影絵のように頭から背中にかけてトゲがある怪獣は
ベムラー(同5話)(とその改造の
ギャンゴ(同10話))、
マグラー(同6話)がいるのだが、
ベムラーは腕が短くスマートな体系で横顔なども影絵とは似ても似つかず、
ギャンゴはこれに加えて特徴的な耳のアンテナが無い(さらに後述の重複・質感違い要素も)。
マグラーは似てはいるのだが、後期OPの影絵は基本的に登場怪獣がダブらないようにされていたのにこの怪獣の後にマグラーが出るパートがあり
(同じ理由でカネゴン・ゴーガ・
ネロンガ・ギャンゴ・ガラモン(
ピグモン?)・
バルタン星人は後期OPに確定登場しているので違う可能性が大きい)、
さらに確定の方のマグラーは全然違う姿でトゲがかなり細長い表現(実物もそう)であり、この怪獣のようにずんぐりした突起ではない。
これ以外でトゲのある怪獣というと
ザンボラーが該当するのだが、登場がかなり遅く(制作32話)、
着ぐるみが
ガヴァドンBの改造なので、後期OP制作時からデザインがあったとは考えにくい。
では改造元のガヴァドンBはどうかと言うと、横顔はほぼそっくりで背びれの凹凸をオーバーに表現したならシルエットでは太いトゲに見えなくもない。
登場も制作14話なのでデザインが早めに決まっていればギリギリ登場できそうだが、
ザンボラーと同じく下半身まで背びれが続いておらず、影絵とは微妙に異なっている。
この「背中の凹凸をオーバーに表現したのがトゲに見える」という可能性ならば、
パゴスとその着ぐるみ改造怪獣に尻尾まで続く凹凸があるが、
ネロンガ・マグラーは前述の重複・質感違いで除外、残るパゴスと
ガボラは、いずれも頭部形状が独特でこの怪獣のようなシンプルな顔ではない。
よって、
「この怪獣は何なのか?」というのがファンの間では長年の疑問となっているのだ。
「ウルトラマン 怪獣大名鑑」という書籍で『マン』の光学作画及び影絵の作画も担当した飯塚定雄氏が、
「ウルトラQに登場した
ゴルゴス」と証言したという記載があるが、
肝心のゴルゴスは岩肌だがサイやゾウのようなしわ程度でゴツゴツしておらず、これに納得していないファンも多い。
当時の没怪獣も含めるなら軍艦怪獣ヤマトンは比較的シルエットは近く、確かに没になったとはいえ第2クールで撮影が本格的に検討されていた怪獣なので、
影絵だけ『マン』登場予定怪獣と一緒に前もって作られていたという線も考えられなくはないものの、
成田亨氏のデザイン画では確かに背はゴツゴツしているが、トゲではなく機関砲が背に生えているのでやはり似ているとは言い難い。
特定の怪獣ではなく漠然としたイメージを陰絵にした、という線も無くはないが、
そうであったとしてもイメージ元の怪獣は存在するはずなので、結局問題は一向に解決しない。
そんなこんなでこの怪獣の正体が何なのかは未だに判明していない。
GPシャドウアートとして商品化された時も「謎の怪獣」名義になっており、もはや公式ですら何なのか分からなくなっているらしい……。
間接的に、これまで名が挙がった怪獣の説は全て否定された、ないし「それで確定とは言えない」所まで信憑性が低下したという事に……?
MUGENにおける謎の怪獣
カーベィ氏の製作したキャラが2023年エイプリルフール記念として公開された。
そもそも出番も設定も何もあったものではない存在のため、既存怪獣の各種汎用技の詰め合わせで作られており、
近接技の「とびかかり」や安全に接近できる「地底潜行」に加えて、
飛び道具の「光線」も備えた、遠近共に技が充実したオールラウンダーなキャラとなっている。
超必殺技はいずれも1
ゲージ消費で「必殺光線」「突撃」「潜行攻撃」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2023年06月01日 13:30