2019年の『 ウルトラマンタイガ』で『ウルトラQ』以来53年ぶりに登場。初めてウルトラマンとの戦闘を見せる。
普段は四足歩行だが、戦闘時には二本足で立ち上がることもあり、状況に応じて二つの姿勢を使い分けながら戦っている。
また、本作では分子構造破壊光線の他に背中から頭部にかけての突起を順に発光させた後、ドリル状に収縮した光線を放つ能力が新たに描写された。
しかし監督のtwitterによれば本来は ゴモラの超振動波と同様、あくまでも攻撃ではなく地中を掘削するための能力らしい。
劇中では主にウルトラマンタイタスと戦い、彼に「マッスルマッスルスーパーマッスル」と言いながら殴られたり、
両足で首を挟まれながらマッスルポーズを決められたりと翻弄されていたが、なおタイタス本人は真面目に戦っているつもりである
新技であるドリルビームで彼の不意を付き、タイタスは回避しきれず、脚を負傷し交代を余儀なくされる
(ちなみに足だけでなく背後のビルまで貫いている)。
その後交代したウルトラマンフーマにドリルビームの隙を付かれ、腹部を切り裂かれて涙を流しながら石化して死亡した。
とある事件の原因と間違われて倒されてしまったが、実際は真犯人に生活圏を追われて地上に飛び出しただけであり、
パゴスもまた被害者の一人に過ぎなかった。
そのため倒された直後に出現した ギマイラが真犯人だったと分かった後には、主人公達からも同情と哀悼の意を表されている。
なお戦闘面では事実上のギマイラの前哨戦だったわけだが、それまで毒などの搦め手以外で碌にダメージを受けたことが無く、
パゴス自身の攻撃も全く通用しなかった程頑丈なタイタスにドリルビーム一発でまともなダメージを与え、
交代せざるを得ない状況に持ち込むという大金星を上げていたりする。
その直後に行われたギマイラ初戦でも、このタイタスの負傷が戦闘に響くこととなった。
ちなみに着ぐるみは既存怪獣の改造ではなく新造されたものであり、
パゴスと同じく元はバラゴンから改造され、現在は新規の着ぐるみも作られているネロンガとの同時登場を期待する視聴者もいるとか。
『 ウルトラマンZ』でも第18話「2020年の再挑戦」で登場。
突如桐元市郊外の地底から出現したが、ストレイジの特空機と交戦中に突然姿を消してしまった。
実は、パゴスは同時刻に活動していた ケムール人の消去エネルギー源で人間を電送する際に発生する電磁波の影響で地上に現れてしまっただけであり、
ケムール人に計画の邪魔として拉致した人間同様に消されたのであった。
ケムール人が倒されると同時に他の拐われた人達共々地上に戻ったが、
パゴス自身は何が起こったか理解しておらず、怯えて混乱しながら地中に逃亡した。
こちらの個体も特に害意は無く、状況が状況だけに討伐されることも無かった。
第23話「悪夢へのプレリュード」でも登場。ただし、HPによれば第18話とは別の個体らしい。
特空機4号「 ウルトロイドゼロ」の起動実験の影響で目覚めた怪獣の一体であり、
ウルトロイドゼロに搭載されている「大量破壊兵器D4レイ」を本能的に自分達及び地球の脅威と見なし、
同様の理由で出現した デマーガ、ゴメスと共に興奮状態で破壊を試みようとしたが、
最終的にD4レイの攻撃を受けて3体まとめて消し飛ばされてしまった。
これまで人間達が徒党を組んで自分達の脅威となる怪獣に立ち向かうのがシリーズのセオリーだったが、
同回はその構図をひっくり返した、「人類(の兵器)が怪獣に脅威と見なされた」皮肉な展開となっている。
『 ウルトラマントリガー』では第24話にてメガロゾーアにより世界各地のエタニティコアが暴走し、
地球が危機に瀕していることを本能的に悟り避難する怪獣の中にパゴスが確認できる。
『ウルトラマントリガーエピソードZ』では新生GUTS-SELECTと戦ったが上記の個体と同一かは不明。
また、直接の続編である『 ウルトラマンデッカー』でも巨大地下空洞に生息する怪獣の1匹として登場。
人間の超臨界メタル採掘を縄張りへの侵攻と見なし、地上で暴れ回った。
『ウルトラマンアーク』では第9話で満を持して同じスーツ流用怪獣であるネロンガと初共演した。
ネロンガが傷を負い地上に出現してきたのはパゴスとの縄張り争いで追われたためで、
あのネロンガを追い詰めたらしい。
ネロンガが仮死状態から目覚めたのを察知してか、再び決着を着けるべく地上に出現するが、
その後ウルトラマンアークが現れたたため呉越同舟で挟撃を仕掛けるも、
アークがソリスアーマーを纏った後は分子構造破壊光線が通じず一転して劣勢になり、
ならば素手でと放った体当たりを避けられた挙句に反対側から襲っていたネロンガと衝突した隙を突かれて、
上空から放たれた「ルーナソードクレセント」を受けてネロンガ共々真っ二つに両断され倒された。
パゴス、放射性物質を捕食
放射性物質捕食禍威獣と改名
映画『シン・ウルトラマン』では冒頭にて「放射性物質捕食禍威獣パゴス」として登場。
元は「地底禍威獣」とカテゴライズされていたが上記の習性により修正されたらしい。
CG班の負担を抑えるために、原典でスーツを使い回したのと同じくガボラのモデリングを流用することが決まっており、
デザインはオリジナルとは大幅に異なる、「ヒレが無くツノが1本のガボラの頭部とネロンガ寄りの身体を備えた怪獣」
とでも形容する外見に大胆にアレンジされている(通称「シン・パゴス」)。
ガボラと同じく放射性物質を捕食して放射性物質を含んだ光線を放出する能力があり、
禍特対の指揮によって原典と同様に身体を風化させられて駆除されるが、
放射能汚染で甚大な被害を出して政府や禍特対にトラウマを植え付けており、
後のガボラ出現時の際にも名前が挙げられている。
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