タピオン


「この星まで巻き添いにするわけにはいかない…
 人々の苦しみを糧にして、いつまでこんなことをすれば気がすむんだ!」

劇場版『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』の登場人物。
名前の由来は「タピオカ」で、担当声優は 結城比呂(現・優希比呂) 氏。
ホワイトファングの指導者が乗っている機体ではない。

1000年前に南の銀河のコナッツ星で誕生した幻魔人ヒルデガーンにコナッツ星の神から与えられた笛を使って弟のミノシアと共に立ち向かった勇者で、
神官が上半身・下半身に両断したヒルデガーンが二度と蘇らないように兄弟2人の身体にそれぞれ封印し、
さらに自分達もオルゴールに封印してそれぞれ別々の銀河に流されていた。
だが、ヒルデガーン復活を企む魔導師ホイにより下半身の封印が解かれてミノシアは殺され、
ホイに騙された悟空達により地球のドラゴンボールにより彼の封印も解かれたため復活を果たした。
当初は幻魔人がその身に宿っていることから眠りに就くこともできず、誰も近付けまいと振舞っていたが、
やがて自分を兄のように慕しだしたトランクスに心を開き、
封印されていたオルゴールをブルマが再現すると約束したことによりカプセルコーポレーションに身を寄せる。
しかし一度綻んでしまった封印では歯止めが効かず、下半身と引き合う力でタピオンが封印していた上半身も解放され、
ついにヒルデガーンの復活を許してしまう。

一度は強引に完全体と化したヒルデガーンを体内に封印するが長くは抑え切れず、
また封印が解ける前にタピオンがトランクスに自分が持っていた剣で自分ごとヒルデガーンを斬れと懇願するも、
慕っていたタピオンをトランクスは斬れず再びヒルデガーンが復活してしまう。
だが、超サイヤ人3に変身した悟空によりヒルデガーンは倒されたため、彼が犠牲になる事は免れた。
生き残ったタピオンはブルマのタイムマシンに乗って1000年前に帰還することになったのだが、
別れ際に自分の剣をトランクスに譲り渡したのであった。

戦闘シーンは少ないが、登場時には悟空が「すげえ気だ」と呟くほどで、短時間だが完全体のヒルデガーンも体内に封印できた程。
また、彼が所持する剣はエクトプラズム化した状態のヒルデガーンにも攻撃が通用する特性がある他、
幻魔人の元となった魔人像をコントロールする笛を吹くことで、ヒルデガーンの力を抑えることができる。
使命感及び正義感も強く、劇中では上記の通り封印している内に自分ごとヒルデガーンを葬るよう頼む場面がある。

+ 余談
一部の書籍などでは、この時タピオンが託した剣こそ未来トランクスが所持していた剣、
つまり人造人間編の時間改変が起きる前の世界線でもトランクスとタピオンの出会いがあったと解説されている。
実際に映画のラストカットは剣を背負った少年トランクスで、そこから剣を背負った未来トランクスのEDロールに繋がるため、
スタッフも「この剣こそが未来トランクスの所持していた剣である」という意図で制作していたものと思われる。
何より「一部の書籍」の中には他ならぬ『龍拳爆発』当時のアニメコミックスも含まれる。

ただし、未来トランクスが物心付いた時にはドラゴンボールはピッコロと神の死で消滅しているはずであり、
地球のドラゴンボール無しでどうやってタピオンの封印を解いたのか
(ミノシアに封印された下半身はドラゴンボール無しで解放されたので他にもやり方はあるのだろうが)、
そもそも、超サイヤ人3ですら手こずるヒルデガーンをトランクスとタピオン(あと未来悟飯?)だけで倒せるのかなど、
辻褄の合わない部分も存在する。未来トランクスは現代トランクスより考え方がシビアなので断腸の思いで封印したタピオンごと斬った可能性も……
とはいえ、『ドラゴンボール』の劇場作品は元より原作との整合性よりも作品単体の面白さを重視した作品が多いのだが。
加えて『ドラゴンボール』の世界では「タイムマシンで過去に戻って歴史を改変した時点で別の世界になる」という設定のため、
未来からトランクスがやって来た時点で、本編の世界は未来トランクス世界とは完全に異なる歴史となっていることから、
タピオン復活の流れが全くの別物となっている可能性も高い。

1996年出版の「大全集7」ではこの関連性について言及されておらず、
「未来トランクスの剣」は未来の特殊な技術で精錬された剣という推測で紹介され、「タピオンの剣」は別のアイテムとして紹介されている。
2013年にリメイクされた「超全集4」でも基本は同じだが、最後にアニメの項が追加され、
「『龍拳爆発』でタピオンから譲り受けたエピソードが描かれている」と記載されている。
とはいえ、そんな大事な剣を正史のようにコルド大王に簡単に渡すだろうかということを踏まえると、
仮に同じ剣だとしても、『龍拳爆発』はあくまで正史とは別のパラレル展開ということなのかもしれない。
ゲーム作品ではコルド大王が使うことも多いし

まあいずれにせよ未来トランクスの剣は18号戦で砕かれたのだが。勇者の剣ェ……
一応トランクスが未来に帰還するコマに描かれており、
『超』ではザマスに振り下ろして(漫画版ではゴクウブラックを刺して)折られているので、未だ愛用されてはいるようだ。


MUGENにおけるタピオン

Knightmare氏により『JUS』風ドットで製作されたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
高いコンボ性能による近接戦が強力だが、飛び道具も気弾や剣を投げ飛ばす攻撃を備えている、
また、一時的にバリアを張り無敵になる技も持つ。
超必殺技はゲームが元ネタの「ブレイブソードアタック」。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

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最終更新:2025年01月27日 18:49
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