人造人間19号


「ちがう ソン・ゴクウではない……
 データと一致しない あれは96パーセントの確率でヤムチャという人間……」

鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』の登場人物。
担当声優は 堀之紀 氏。『GT』では後にナッパを演じる 稲田徹 氏。

元レッドリボン軍の科学者であるドクター・ゲロが作り出した人造人間の一体で、
素体となる人間を機械改造して製造されたバイオタイプ(サイボーグ)ではなく、全てが機械で造られたアンドロイドタイプである。
作中に登場した中でゲロの命令に唯一忠実な人造人間であり、ゲロを人造人間20号に改造するなど技術者としての能力も備えられている。
19号以前に作られた人造人間は性格、パワー、制御などに多大な問題を抱えていたため、
動力源は既に完成していた永久エネルギー炉タイプではなく、それより旧式のエネルギー吸収装置タイプを採用しており、
総合的な戦闘能力は製造前に作られた17号18号と比較して劣っているのだが、
それ故に安定性が向上しており、人間ベースかつパワーを重視し過ぎたために完全な制御が不可能であった17号と18号と異なり、
創造主であるゲロの命令に忠実に従う。

最大の特徴として、20号となったゲロと同じく掌にある吸収装置から相手のエネルギーを吸収して自分のパワーに変換する能力が挙げられる。
対象に直接触れる事でその生物の「気」を吸収できるだけでなく、気功波すらも吸収してしまうため、遠距離からの攻撃はまず通じない。
また、17号や18号には無いスカウターのようなパワーレーダーが搭載されており、戦闘能力の高い対象の感知・索敵が可能で、
Z戦士達のデータもインプットされていたらしく、劇中でも登録されていた身体データと目の前の対象と照らし合わせることで同一人物か判別していた。
この他、目から放つアイビームも武器としている。

当初はゲロ共々余裕を見せていたものの、超サイヤ人に変身した悟空に一方的に押されてしまう。
だが、その戦闘中という最悪のタイミングでトランクスから警告されていた心臓病の影響で*1不調となった悟空を追い詰め、
悟空の首を掴みエネルギーを吸収するが、ベジータの妨害により吸い尽くすことには失敗。
とはいえ、悟空のエネルギーを大量に吸収したことで自身のエネルギーを大幅に上げることには成功したが、
超サイヤ人に変身したベジータには全く歯が立たず、彼のエネルギーを吸収しようとするも逆に両腕を引きちぎられて不可能になり、
恐れをなして逃走しようとするが、間に合わずベジータの「ビッグ・バン・アタック」を受けて頭部を除き粉砕された。
なお、残された頭部を見たトランクスが19号の残骸を見て存在を知らない人造人間がいる事実に驚愕しており、
トランクスのいた世界線ではそもそも19号は存在すらしていなかった模様。*2

裏設定では、モデルとなったのはレッドリボン軍が健在だった頃、敵の基地の司令室に飾ってあった人形で、
ドクター・ゲロが戦利品として持ち帰ったものらしい。
あと、ネット上では某北の国の三代目最高指導者っぽいとかいうネタも散見される


MUGENにおける人造人間19号

Bardock_Revenge氏製作の3Dモデルを用いて製作されたMUGEN1.1専用のキャラが公開中。
やはり相手の飛び道具を無効化して吸収したり、相手の体力とゲージを吸収する技を備えている。
また、アイビームだけでなく、手から気功弾を放つ技も持つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から


「ふほほほほ!!つかまえた!!
 きさまのエネルギーを吸いつくすまではなさないぞ!!」

出場大会

  • 「[大会] [人造人間19号]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
トランクスが渡した心臓病の特効薬は症状が現れた後で飲まなければならない代物で、
さらにトランクスの介入の影響か、彼が警告した時期より心臓病の発症は大きく遅れていた。
また、薬は下手に所持したまま戦って失ったらやばい事になるのを危惧したのだろうが、悟空の自宅に保管されていた。

*2
詳しく解説するとトランクスは当初17号・18号の事を「19号・20号」と呼んでおり、
悟空達の世界では作られなかった人造人間が途中に2体いて、
16号(悟空達の世界と同じ) - 17号・18号(謎) - 19号・20号(悟空達の世界の17号・18号)
という開発順だったことがうかがえるのだが、この「幻の17号・18号」は結局現れる事は無く、
このナンバリングのずれはいつの間にか言及されなくなっており、
最後には未来トランクスの世界のほうも悟空達の世界での番号で呼ばれるようになっていた。

また、トランクスの世界でのDr.ゲロは「人造人間にはならなかった」
「自身の人造人間化を先に行い、彼が17号か18号だった」「番号が2つずれて21号か22号になった」
などの運命が推測できる。
いずれにせよ、Z戦士達とは戦っておらず、トランクスの話にも出てこない事から、
Z戦士達との遭遇前に19号・20号(悟空達の世界の17号・18号)に殺されたのだろう。
仮にZ戦士達の与り知らぬところで型番が違う19号に相当する機体が作られていたとしても、Dr.ゲロと同様の運命を辿ったと思われる。

ネットミームの「誰と戦っているんだ」はこの場面のコマを切り取ったものだが、
まさに「存在しない敵と戦っている」かのような事例となってしまった……。


最終更新:2025年03月19日 16:30