「どうした?
 私を目の前にして
 震えているのではあるまいな?!」
 "マスター・オブ・マッスルボマー"
   オルテガ  -Ortega-
    
    
        | + | FIGHTERS PROFILE | 所属:CWA身長:210cm体重:156kg年齢:不明出身地:不明得意技:バックドロップ好きな物:世界最強の座
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カプコン製作のプロレスアクションゲーム『
マッスルボマー』シリーズの登場人物。
『武装錬金』のラスボスとか『ドラゴンクエスト』の
勇者の父親とか
黒い三連星とは違うので注意。
ニックネームは
「マスター・オブ・マッスルボマー」。名前から分かる通り、ストーリーでも重要な役割を持つ。
キャラクター設定
8つに分裂し、混迷を極めていたアメリカのプロレス界で各団体を実力でねじ伏せ、
CWA(カプコン・レスリング・アソシエーション)の旗印の下に統一した、プロレス界稀代の英雄。
実力において彼に太刀打ちできるレスラーはおらず、あの
マイク・ハガーですらオルテガには一度も勝てていない。
しかし、いくつかの大会をこなした後、突如として謎の失踪を遂げた事で王座は空席に。
彼の後継者を決めるべく戦いが幕を開ける…というのが初代『マッスルボマー』のストーリーである。
『スーパーマッスルボマー』では君臨していた王者が失踪を遂げた事により、
アストロ率いる裏プロレスBWAが台頭し、CWAのやり方をサーカスのショーと一蹴。
実力本位こそがプロレスの真理であるとの思想を掲げた事でCWA所属選手からの猛反発を受ける。
これにより両者の間では険悪な空気が流れていたが、そこでアストロが提唱したのは、
「反則上等(レフェリーなし)、エスケープ・ギブアップ・フォールなし、ノックアウト制3本勝負」という、
もはやプロレスとは言いがたいルールでの王座争奪戦であった。
そして突如として帰還したオルテガはこのルールに賛同し、
更に自らの持つ「マスター・オブ・マッスルボマー」の称号とベルトを賭けても良いとマスコミに宣言。
プロレス界の王者の後押しにより、かつてない過酷な戦いの火蓋が切って落とされる事になった。
このような彼の常軌を逸したとも思える言動の裏には、
「自分が本気を出して戦う価値のある相手がいなくなってしまったので、また混乱させて強い奴を集めよう」
というの目的があり、地位を狙う野心家どもが競い合う事はまさに 
計 画 通 り 。
ある意味はた迷惑なおっさんである。
マッスルボマーシリーズ自体は「スーパー」を最後に続編は出ていないが、
後に『
NAMCOxCAPCOM』でハガーがオルテガの名前を挙げたり、
『ストリートファイターEX』シリーズに登場するインド人レスラー、
ダラン・マイスターの「戦いたい相手」として挙げられるなど、
*1その影響力の強さが窺える。
ストーリーには深く関わる彼だが、初代およびその調整版『DUO』ではプレイヤーキャラではない。
OPで
ホーガンばりに
シャツを破り捨てるヒゲマッチョとして登場してはいるし、
2周目EDに乱入して対戦を要求したりするが、デモのみで結局戦わない。
そしてようやく、対戦格闘になった第3作『スーパーマッスルボマー』から満を持して参戦した。
上半身が初代のころよりマッチョになってるあたり、肉体は衰えを知らぬ模様。
原作での性能
異様なまでにビルドアップされた巨大な逆三角形の肉体と、ヒゲに長髪というスタイルに、
ムービーでのシャツの破り方から見ても分かる通り、モデルはプロレスラーのハルク・ホーガン。
全キャラが投げキャラとも言えるマッスルボマーシリーズにおいても一際その体は大きく、
"最強最後の巨人"こと
タイタン・ザ・グレートと並ぶ巨体を誇る。
外見の方はどう見てもステレオタイプな
投げキャラだが、
腕を振り回す事で謎のオーラを発射する技も持っており、遠距離攻撃も可能。
彼の必殺投げは、相手を抱え上げてジャンプして前転しつつ脳天から落とす、その名も
「マッスルボマー」。
このゲームで最大の破壊力を誇り、アピールから繰り出した日には2本ある体力ゲージが1本吹っ飛んでいく。
ちなみに『
NAMCOxCAPCOM』では、
ハガーがこの技を受け継いでいる。
「オルテガから受け継ぎしこの技~」という台詞もあるので、
盗んだ訳ではないようだ。
また、お蔵入りとなった『CAPCOM FIGHTING ALLSTARS』には、
ハガーの技に「グランドマッスルボマー」なるものがあった。
上述した最強王者の設定と「マッスルボマー」の破壊力を筆頭に、
攻撃力の高さは作品内でトップな事からよく「最強キャラ」と勘違いされるが、
実際には技は大振りで隙の大きいものが多いので、一つ一つ丁寧に技を当てていく事と、
同時に火力差を生かすために相打ち覚悟で攻める判断も要求されるという、
使いこなすのが非常に難しいキャラクターである。
また、所謂「デカキャラ」のため喰らい判定が非常に大きく、
ダイヤグラム上位に居るキャラクターの攻めに対して非常に対応しづらい
(オルテガは背が高いので、タダでさえ見えない
めくりがさらに見えない、等)、
タイタン・ザ・グレートとオルテガ専用のキャラ限コンボがあるなど、守りの面では苦労する事になる。
そのため、ラスボスにも拘らずダイヤグラム上位は
コルトや
ミステリアス・ブドー、
リップ・セイバーなど高い攻めの性能や強力なコンボ持ちの他のキャラクターという説が根強く、
実際に彼らを相手にすると非常に苦しい局面が多い。
ただし、一度のチャンスから相手の体力を一気に削って勝利できる爆発力を備えており、
他ゲーにおける投げキャラの定位置、所謂「荒し」スタイルでの勝負を得意とするため、
実際には2~3回流れを掴めば相手を瞬殺出来るというある意味で恐ろしいキャラである。
    
    
        | + | 原作での必殺技 | 
腕を振り上げ、斜め上に気弾を飛ばす飛び道具 。
 
振り上げる腕にも攻撃判定があり、近距離なら2ヒットする。
 
両手を組んで思い切りリングに叩きつける技。
リーチは短いが威力が高く隙も小さめ。
 
 
青い闘気を纏った拳を振り上げながら突進する技。
 
 
技名にタイトルを冠する作中最高威力の必殺投げ。
コマンド も比較的入力しやすい強力な技。
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『スーパー』ではCPU戦の
ラスボスでもある。このゲームのCPU戦は基本的に
- ジャンプ攻撃をガードさせる→何故か小足をガードしないのでキャンセル必殺技→起き上がりにジャンプ攻撃をガード……
- とにかく転ばせる→何故か起き上がりに小足をガードしないのでキャンセル必殺技→起き上がりに小足……
のパターンで大体勝てるが、ボスのオルテガは攻撃を受けるとすぐに怒り状態になってしまうため、
一瞬の油断でマッスルボマーを決められ逆転負けする事もしばしば。
なお、プレイヤーが彼に勝利すると、
「今度はお前が最強伝説の重みに耐える番のようだな…。」
と、無敵のチャンピオンであり続ける事への重圧をこちらに押し付けてくる。
『スーパー』のストーリーを見る限り、主人公の
ザラゾフなぞはこれを、
「王者は2人もいらない。つまり友といえど敵なのだ……オルテガはそんな孤独に耐えてきたのか……」
という具合に美化して受け取っているようである。
しかしオルテガは勝ち台詞の一つで
「王者とは孤独なものだ。もはや伝説となるしか道はないのか…」とも言っており、
どうも彼にとっての「最強伝説」とは
「王者って強すぎるせいで満足に戦える相手がいなくなっちゃって孤独だよ」という、
この傍迷惑なおっさんにしか通用しない無茶な理屈のようである。
そして、オルテガをプレイヤーキャラにしてクリアすると
「今回の闘いはなかなか面白かった。もう一回やりたいからまた失踪するわ(意訳)」
といった感じでまだまだプロレス界を騒がせる気満々。
どこまでも傍迷惑なおっさんである。
MUGENにおけるヴィクター・オルテガ
3体存在し、いずれも高火力な投げ技を持つパワーキャラに仕上がっている。
    
    
        | + | 虻蜂氏製作 | 
動画でよく見かけるオルテガは間違いなくこれだろう。
 
原作通りのパワーキャラであり、立ち回りは見ていて熱いものがある。
 
投げの一撃で相手の体力の3分の1、超必殺技 やアピール 後の投げなら半分以上は持っていく豪快な火力は、
 
往年のザンギエフ を思い出させるものであり、ファンは多い。
 
例によって非常に強いAI もデフォルトで搭載されており、各大会などで好成績を残している。
 
    
    
        | + | 大会ネタバレ | 
重量級投げキャラの重鎮、『マッスルボマー』の代表格として様々な大会に参加するものの、
 
実は1フレーム投げが3ゲージ使用のマッスルボマーしか無い、
 
投げ技で相手を捕まえても抜けられてしまってノーダメージに終わる事が多い、
 
しかし投げ以外に相手のガードを崩す手段が無い、守るための技もシステムも無い、
 
確かに破壊力は凄いものの、投げ大会の上位組はみんな高威力の投げを持っているのでアドバンテージにならない……
 
と、尖った性能故の不利が存在するため、強力な1フレーム投げや、
 
オリジナルコンボやジャストディフェンスなど様々なシステムを備えたキャラ達には苦戦を強いられ、
 
大会上位には食い込むものの、優勝には遠い時代が続いていた。
 
しかしウホッ☆投げキャラだらけの大運動会 においてサムネに抜擢され、
豊臣秀吉 らの強豪を退け、ついに優勝の栄冠に輝いた。
 
……が、動画が削除されてしまったのでこの大会はもう見れない。
 
男の中の男決定戦では並み居る男達を相手に戦い抜き、決勝戦ではラオウとの 宿命の対決を制して優勝を果たした。
 
 
捕食サバイバル【沙耶杯】ではプロレスチームの中堅(ココ重要) として出場。
 
大将のザンギエフ も出番が来た時に総合的に活躍していた事はしていたのだが、
 
それ以上にプロレスチーム内では、オルテガがその抜群の抜き性能を誇る圧倒的火力からあまりにも目立ちすぎていた為、
 
「なんでコイツが中堅なんだよwww」「おまえ大将より強いだろwwww」「ザンギどこ?」「またザンギの出番なしかよww」
 
といった感じでザンギエフの出番を殆ど奪ってしまう程の猛進ぶりを見せていた。
 
最終結果は4位と惜しくもベスト3には入れなかったものの、視聴者の印象には充分すぎるほどに残る活躍だったと言える。
 
		| 白レンの回復をものともせず削り切る火力はやはり圧巻 (14:30~)
 
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なお、実際の大会動画を見れば分かるのだが、相手の撃破時にマットに突き立てていたのは尽く女性陣であった。
 少しは手加減してやれよと言わざるを得ない |  
 
    
    
        | + | 火力高くね? | 
必殺投げ「マッスルボマー」の火力やガード硬直中を投げてしまう無法っぷりに疑問の声が上がる事もあるが、
これは元ゲー『スーパーマッスルボマー』の仕様によるもの。
 
 
火力については、ボスであり、ゲーム名でもある「マッスルボマー」そのものなので高いのはご容赦願いたいのだが、
さらに元ゲーの仕様を再現して、
 アピールしてから必殺投げを決めると火力アップ必殺投げに追加入力(ボタン押しっぱなし)する事で火力アップ攻撃を受けて怒り状態になっていると火力アップ
 
という3つもの火力アップ要素 があり、AIが最大レベルだとこれらを制限無しに容赦なく使用してくるようになる。
 
その結果が皆様お馴染みのあの火力である。
 
レベルを下げれば自重してくれるので、強すぎると思うなら調整 するといいだろう。
 
なお、元ゲーには受け身システムもあって、投げのダメージを減らしつつ空中で体勢を立て直し(ジャンプ攻撃も出せる)、
 
必殺投げ後に再度攻め込まれるのを防げるようになっている。
 
MUGENには当然そんなシステムは無いのでヤバい事になるのだが、まぁ原作再現だからしょうがない 。
 
またガード中の相手を掴める件だが、『スーパー』には専用の投げボタンがあり、
 
1ボタンでのつかむ/ふりほどくという攻防が持ち味のゲームとして成立している。
 
相手を固めて掴むのは常套手段だが、防御側も捕まれた瞬間に投げボタンでふりほどけるので、所謂ハメにはならない。
 
MUGENに投げボタンは無いが、代わりにXボタンでふりほどけるようになっている。
 
よって、人操作なら対処可能だが、AIにこうした記述をしているものはまず無いため、大会動画などでは一方的に投げまくってしまう 。
 
というか人操作でも投げに来るタイミングを読まないとふりほどくのは難しいのだが、まぁ原作再現だから(ry
 
そういった事情を考慮して、現在のverでは「オート投げ抜けスイッチ」が追加されている。
相手の入力に関係なく一定確率でふりほどかれる仕様で、ortega.cnsの一番下の項目で確率を変更できる(初期設定は15%)。
 |  
 
    
    
        | + | この動き……トキ! | 
ニコニコでは「全盛期のトキ 」というあだ名 が付いた。
 
キャラデザが同じ原哲夫 な上、立ちポーズからしてもよく似ており、
 
確かに偽者 が発見した新秘孔を突いた世紀末病人本人に見えない事もない。
 
そのため彼が動画に登場すると「ムキンムキントキィ 」、負けた場合は「トキ…病んでさえいれば… 」のコメントが流れる事も。
 
そして遂にはこのようなボイスパッチまでもが公開された。
		| 柔の拳よりストロングな拳を見よ! 
 | さらにナギッを搭載 
 |  		| あらぬ場所からビームを発射 
 |  |  
 
……ここまで来ると完全に原作の「ヴィクター・オルテガ」ではなく、ファンが生み出した新たなキャラクター像である。
このように動画やコメントからイメージが一人歩きしていったキャラはオルテガ一人ではないのだが、元々のオルテガを愛好していた人の中には、
 「全盛期のトキ」「新秘孔を突いたトキ」のイメージばかりで語られるのを好まない人がいる事も忘れないように。
 彼に限った話ではないが、動画のコメントはTPOを弁える事が肝要である。
 ちなみに、原先生が描いたオルテガのアップ顔がこちらである。むしろトキと言うより(ry
 
 
    
    
        | + | さらに…… | 
その容姿からよくラオウ と言われ、同じくボイスパッチも作られている拳王 とは今後 タッグを組む機会が増えるかもしれない。
色を合わせるとさらに似るから困る。
 
 
ちなみに『龍虎の拳外伝』には、正に新秘孔を突いたトキによく似た男 のようなワイラー というキャラがいる(詳しくはリンク先参照)のだが、
 
彼の事を「全盛期のトキ」と呼ぶ者はほとんどいないので、単純に外見が似ていればいいというものではないのかもしれない。
…ワイラーの言動・やられ方がアミバそのものなだけの気もするが。 |  |  
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        | + | ですからー氏製作 | 
 
マッスルボマーは1~3ゲージ消費の超必殺技となっており、1ゲージ版ですら体力の3分の1以上を奪う凄まじい威力を誇る。
3ゲージ版に至っては8割以上、アピール後やヒート状態、我慢補正などで攻撃力が上がれば普通に10割という、
 正に筋肉爆弾の名に相応しい超必殺技となっている。
 レベルごとの演出は、1ゲージ版が普通のマッスルボマー、2ゲージ版は二度叩き付ける「マッスルボマーDUO」、
 3ゲージ版はド派手な演出と共に強烈な一撃で決める「スーパーマッスルボマー」と、シリーズ歴代タイトルを思わせる内容になっている。
 
 ……とreadmeに明記されているわけではないのだが、関連していると思わざるを得ない 
11段階に調整可能なAIも搭載されており、上記のシステムを活かし肉を切らせて骨を絶つプロレスらしい戦いぶりを見せる。
 
		| SUPER!! Muscle BOMBER!!!!(10:29~) 
 |  
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        | + | Dick Buckus氏製作 | 
海外で作られたアレンジ仕様のオルテガ。サイズはですからー氏のものと同じくらい。
cnsで拡大しているのではなくsffの時点で拡大したスプライトを使っており、幾分滑らかに見える。
 オリジナルの超必殺技も色々搭載している。
 迫力はあるものの他のオルテガに比べると火力は自重気味で、
 「マッスルボマー=相手は死ぬ」というインパクトに慣れてしまっていると、ちょっと淋しく思えるかも。
 AIはデフォルトで搭載されている。
 | 
「とんだ期待はずれだな。
 私が本気を出せる奴はどこにいるのだ?!」
    
    
        | + | ... | 
 
虻蜂氏版の勝利デモ の台詞だが、どんな辛勝でもそう言ってしまうため、「どう見ても本気だろw 」という突っ込みが入る事も。
 
なお、この台詞は原作だとストレート勝ち限定で、1本取られた場合は上述の「王者とは孤独なものだ」となる。
 
虻蜂氏版がこちらの台詞を言わないのは、ストレート勝ちと違いボイス入りでは無いからだろうか。
 
(::)ω・´(::)「とんだ期待はずれだな。私が本気を出せる奴はどこにいるのだ?!」
 | 
出場大会
    
    
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出演ストーリー
プレイヤー操作
*1
ダランが彼の名を挙げた時に「今は失踪中のオルテガ」と言われている。
これは『ストEX』と『マッスルボマー』が同時期という設定ではなく、
時系列上『マッスルボマー』の方が『ストII』及び『ストEX』より前の時代にあたるので(ボマー~ストI~FF~ストII~EXの順)、
この人
また失踪してたという事になる。
『スーパーマッスルボマー』でオルテガが
優勝して再失踪したのが正史になるのだろうか……。
 
最終更新:2025年06月06日 21:31