ロックマン(流星のロックマン)


「電波変換!星河スバル!オン・エア!!」

カプコンのアクションRPG『流星のロックマン』シリーズに登場するロックマン
本編では「ロックマン」とのみ呼ばれているが、
外部出演時は他シリーズのロックマンと区別するため、「シューティングスター・ロックマン」(S.S.ロックマン)と表記される。
担当声優はスバルが 大浦冬華(現・緒乃冬華) 女史、ウォーロックが 伊藤健太郎 氏。
『2』『3』『オペレートシューティングスター』ボイス

主人公の星河スバル(英名「Geo Stelar」)と電波生命体「ウォーロック(英名「Omega-Xis」)」(この機体ヒーローではない)が電波変換した存在。
従来のロックマンに近しい青いボディを持つが、ピンクのゴーグルと左腕のロックの頭そのものなバスターが特徴的。
+ 本作の世界観について
ロックマンエグゼ』シリーズから200年後の世界が舞台となっており、その後継作にあたる
(無印シリーズの時系列で言えば『コマンドミッション』や『ゼロ』の時代に相当)。
ゲームシステムは『エグゼ』シリーズの要素を受け継ぎつつも、独自のものとなっている。

本作では人間の暮らす「現実世界」、プログラムやデータが飛び交い多種多様の電波体が活動する「電波世界」、
個々の電子機器を制御するために機器の中に作られた「電脳世界」を往来しながら物語が進む。
人間は本来現実世界にしか干渉できないが、地球外から来た電波生命体「FM星人」と融合する事で「電波変換」なる現象を起こし、
この状態では、現実世界だけでなく電波世界・電脳世界を自由に行き来する事が出来る。
基本は人間とFM星人両方の意識が同居するが、FM星人の意思で強制的に電波変換した場合、人間の体を乗っ取られる事もある。
1作目では人間の意思で自由に電波変換出来るのは限られた人間だけであったが、3作目では電波変換の原理が解明された結果、
携帯端末にこの機能を補佐する仕組みが取り入れられ、
ある程度適性のある者であれば、サポートプログラムである「ウィザード」と電波変換する技術が確立している。
携帯端末も電波世界へと発展したインターネットに対応してココロネットワーク機能を部分的に実現した「ウェーブトランサー」や、
ニンテンドーDSの周辺機器として実際に販売された「ウェーブスキャナー」、
3作目では電波変換を監視するプログラムを組み込んだ「ハンターVGへ」と発展している。
この変化に伴い、かつてのPETが埋立地に積まれている描写がある。
むしろ『エグゼ』中で頻繁にモデルチェンジしてたのにこの200年近くの間このモデルを売り続けてたの?

『エグゼ』リメイク版『オペレートシューティングスター』にゲスト出演した際はロール誘拐犯と誤解されて交戦。
無論その後は協力するが、スバル側の発言で熱斗が歴史に名を残している事が判明する。
システム上は前述の通り表記されるが、熱斗からは区別のためと「星河」という知り合いがいるため「スバル」と呼ばれる。

前向きで王道的主人公タイプであった『エグゼ』の光熱斗とは真逆な性格で、物語開始時は非常に後ろ向きで不登校になってしまっている。
本編開始から3年前に起きた事故により、宇宙飛行士だった父・大吾が行方不明になった事で心に大きな傷を負ったスバルは、
大切なものを失って傷つくくらいなら、最初から大切なものなんていらない」という考えの下、周囲との交流を断ち家に引きこもる日々を送っていた。
そんなある日、「大吾について知っている」と称する謎の電波生命体・ウォーロックと出会い、
地球侵略を目論むFM星人との戦いに巻き込まれた事を皮切りに、世界の存亡を懸けた戦いに幾度も身を投じていく。
前述の事情のためか目元と本名を隠しているのが特徴。
アニメ版OP

+ 相棒「ウォーロック」解説
遥か宇宙のFM星からやって来た電波生命体。
青いボディに緑色の鬣を持つ獣のようなビジュアルであり、その風貌から「青ライオン」と呼ばれる事も
(冒頭の画像でロックマンの左手のバスターになっているのがそれ)。
性格は好奇心旺盛で粗暴。後ろ向きで動きたがらないスバルを半ば強引に引っ張っていく存在。

FM星の統率者であるケフェウスは幼くして王位に就き何度も王位を狙われ暗殺されかけた事で極めて猜疑心の強い性格となり、
やがてその性格をジェミニという側近に唆される形で、かつて友好条約を結ぼうとした兄弟星・AM星を壊滅させるなどの過激な行動を取っていたが、
ある時ブラザーバンドを結ぼうと交信していた地球を危険視して滅ぼそうとした。
ウォーロックは元々地球を滅ぼすべくケフェウス率いるFM星の尖兵として派遣された存在であったが、
スバルの父である大吾と出会いをきっかけに信じる心に感化された事で離反。

当初は自分の事をFM星人だと言っていたが、実はその正体はFM星に滅ぼされたAM星人の生き残りである事が1作目終盤で判明する。
実は彼は元々故郷を失った後でFM星人としてFM星で暮らしつつケフェウスに復讐する機会を探りつつ服従を続けていた獅子身中の虫であったが
(ちなみにウォーロックとは男性呪術師を意味するが、その由来は「悪魔」「誓いを破る者」「騙す者」「裏切り者」を意味する古英語)、
ケフェウスの命令で星河大吾達が乗った宇宙ステーション「きずな」への襲撃に加わった事が彼の転機となった。
FM星での裁判で「きずな」の乗組員全員が死刑判決を受ける事になり、ウォーロックは刑が執行されるまでの間その世話役をしていたが、
交流の中で大吾と打ち解けた彼は、最終兵器アンドロメダの鍵の奪取に成功してFMプラネットから逃走。
その際に大吾の頼みで乗組員全員を自身の力で電波生命体に変換させて、大吾達が地球に帰るための僅かな望みを繋ぐ。
しかし怪しまれていたウォーロックを監視していたオックスの奇襲を受け、気が付いた時には乗組員達の姿は見えず、
ただ大吾のトランサーだけが残されていた。
ウォーロックは大吾のトランサーから出ていたスバルのトランサーへの信号を辿って地球を訪れ、スバルと出会う事になる。

星座モチーフのキャラクターが多い同作で、実は何座がモチーフかはっきりしなかったりする。
オオカミ獅子かと思いきや、はっきりとその星座をモチーフにした別のキャラが存在する。

『オペレートシューティングスター』にゲスト出演した際は熱斗から「腕ナビ」と呼ばれる。
アホ呼ばわりもされたりするが、本人としてはアホ呼ばわりされるよりナビ呼ばわりの方が不本意らしい。

余談だが『ロックマン』シリーズのチートバグ動画において、
「READY」の出現中に足場がなくそのまま落下死する現象もこの名で呼ばれている。

任天堂のクロスオーバー対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの『for Nintendo3DS/For WiiU』『SPECIAL』では、
ゲスト参戦している元祖ロックマンの最後の切りふだ発動時に歴代ロックマンの一人として駆け付ける。
『SPECIAL』ではスピリッツとして登場するが、スバルの依り代となるキャラは何故かリヒターである。
ちなみに相方のウォーロックの依り代はウルフであり、こちらはオオカミのような風貌繋がりで納得のできるチョイスなのだが……。

+ 本作の評価など
上述通り『ロックマンエグゼ』シリーズの続編であり、『ロックマン』シリーズの20周年記念作品でもある。
GBAの代表作としての地位を確立した『エグゼ』に続くロックマンとして大きく期待された本作だが、当初の評価は中々厳しいものであった。
「1作目から露骨すぎる3バージョン商法」に端を発し、バトルカードのコード廃止や視点変更によりロックマンが横にしか動けない事などから、
「『エグゼ』よりシステムが単調になった」という評価を受ける事となり、
特に『エグゼ』シリーズのファンの心を(多少の食わず嫌いを含め)掴む事ができなかった。
加えてコロコロコミックで連載された漫画版も、
「星河スバルという人間とウォーロックという電波生命体が合体してロックマンとなる」以外に共通点が無いレベルで改変がなされており、
タイアップ展開の失敗も本作の不評に一役買ってしまった模様。
また、アニメ版も『2』までしか描かれなかった上に結末も打ち切りエンドと、メディアミックスの面でも失敗していた事も不評に拍車を掛けていた。

しかし、絆をメインに置いたストーリーの完成度は高く、特に主人公のスバルはシリーズを重ねるごとに前向きに大きく成長してゆく。
システムもバージョンごとに改良され、特に最終作になる3作目はストーリー、対戦など含め非常に完成度が高く、胸を張って名作と言える出来となっている。
興味のある方は一度プレイしてみてはいかがだろうか。


MUGENにおけるロックマン(流星のロックマン)

darknesskyo氏の製作したキャラが公開されている。現在の完成度はβ版。
変身者の「星河スバル」名義での参戦だが、試合中はロックマンの姿で戦う。
敵に照準を合わせてロックオンモードとなり、攻撃と同時にワープする「ウォーロックアタック」、
画面後方に表示されているカスタムゲージがMAXの時に、ゲージを消費してカードをスロットインする「バトルカード」システムや、
相手の攻撃モーション中に一部除く攻撃を当てるとボーナスカードを入手できる「カウンター」システム、
非暗転無属性の攻撃を当てると上昇するノイズ率の数値により様々な作用を起こす「ノイズシステム」など、
原作の様々な要素が格ゲー風に落とし込まれている。
AIは未搭載。

出場大会

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最終更新:2025年09月15日 15:43