「真ゲッタードラゴンは未知の機体だ!危険と思ったらすぐに帰還しろ!」
ダイナミックプロ原作の作品『
ゲッターロボ』シリーズを扱ったPS1ゲーム『ゲッターロボ大決戦!』に登場するロボット。
ゲッター線の実験中に発生した暴走事故によって大量のゲッター線を浴び、
繭に包まれたゲッターロボGが進化した姿。
機械でありながらゲッター線由来の意志を持っているらしく、羽化直後はバイザーが外れた方の瞳で
流竜馬を見つめていた。
元になったゲッタードラゴンと比べると、頭部の突起が一対増えたほか、手足が大型化してマッシブな体型になり、
胸部や大腿部にクリアパーツが追加されたことで
真ゲッター1に近いデザインに変化している。
また、上腕部に内蔵されていたスピンソーサー(
回転ノコギリ)は消滅。
代わりに波打った形状の大型ゲッターレザー(
接近戦用の刃)が生え、脹脛にも小型のゲッターレザーが3対追加されている。
その潜在能力は凄まじく、劇中で「怪物」扱いされていた真ゲッターロボをも上回るパワーを持つ。
多くのゲッターとは異なり変形合体による形態変化こそないが、腕をモーフィングによって変形させる事でゲッターライガーのドリルを使用できる。
腹からはゲッターポセイドンのストロングミサイルを生成して発射可能。
さらにはエネルギー状のダブルトマホークを無数に生成し投擲、亜空間から巨大なゲッタービームランチャーを召喚する事も可能。
他にもレーザーによる繭の切開や、後日談を描いた漫画で「まだ分離も変形もできねェマシン」と評されるなど、
未だ進化の途上にあり、完成形では変形合体機能が備わる事が示唆されている。
なお、原作にあたる石川賢氏の漫画『真ゲッターロボ』においてもゲッターロボGが
メルトダウンした末に進化するという展開があるが、
こちらの真ゲッタードラゴンは、ゲッターロボGの三形態が入り混じった
エネルギー体のような姿で描かれている。
また、誕生時にゲッターポセイドンのパイロット・車弁慶が犠牲になって取り込まれているほか、宇宙から攻めてきた強大な敵を迎撃するためとはいえ、
浅間山の山林ごと早乙女研究所を焼き尽くし、真ゲッターロボに乗っていた竜馬や隼人を除く
全所員が消滅する惨劇も起こしている。
おまけにこの真ゲッタードラゴンが更に「ゲッター聖ドラゴン」と呼ばれる存在に進化して地球を
地獄絵図に変えた後、
最大最強のゲッターロボ「ゲッターエンペラー」
*1が誕生する……という展開が描かれるはずだったが、石川氏の死によりサーガの全貌は描かれぬまま終わった。
OVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』に登場する「真ドラゴン」もゲッターロボGの進化系であるため、
設定上は同一の機体と言える
(実のところ、真ゲッタードラゴンのデザイン自体、OVAで採用されなかった真ドラゴンの没デザインを流用したものである)。
ただ、作品の世界観や誕生した経緯、設計思想などが全く異なるので、流石に全くの同一存在とは言い難い。
同じダイナミックプロ作品で言えば、(『スパロボ』版)マジンカイザーと
マジンガーZERO、
『
ガンダム』シリーズで言うなら
νガンダムと
Hi-νガンダムのような、パラレルワールドにおける同一の機体と言えるだろう。
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外部出演 |
『 スーパーロボット大戦』シリーズでは『T』で初参戦。
『スパロボ』オリジナル機体である「マジンエンペラーG」同様、原典は『ダイナミック企画オリジナル機体』となっている。
『T』第1弾PVでは一切存在が明かされず、第2段PVで初めて参戦が明かされるサプライズ枠でもあった。
限定版に何故か『ゲッターロボ大決戦!』主題歌の「Can't Stop」が収録される事は初報で判明していたので察したユーザーもいた
いずれの作品でも『世界最後の日』版のゲッターチームが搭乗し、メインパイロットは竜馬で固定される。
『T』では当初は『世界最後の日』版の真ドラゴンで、早乙女博士が乗って敵として出現するが、竜馬達の搭乗と共にこの姿に変化。
数km級だった真ドラゴンから一般的なスーパーロボットサイズまで小さくなったが、
小型化したことで逆に高密度のゲッターエネルギーが充満することとなったため、真ドラゴンよりも強力になっている。
『30』では ユニットアイコンだけ登場した真ゲッター1から乗り換える形で登場。
最初は隼人と弁慶が負傷退場してしまうため竜馬単独での操縦となり、武装もブーメラン・トマホーク・ビームしか無くかなり貧弱。
無理に武装を減らすぐらいなら真ゲッター1の使い回しでもいいのではというのは禁句
だがゲーム進行と共に隼人・弁慶の復帰と真シャインスパーク、HPとENの自動回復が追加されて段階的に強くなる。
最終的に竜馬の気力が150を突破すると発動する『ゲッター線解放』という特殊能力が追加されるのだが、これがかなりのチート性能。
竜馬のステータスが強化される他、 被ダメージ2000以下で撃墜されなかった場合、被ダメージの1.5倍を回復する。
つまり 生半可な攻撃を吸収するという前代未聞の能力であり、精神コマンド「鉄壁」や「不屈」との相性が抜群で、ザコの攻撃はもはや通用しなくなる。
また今回はパラレルの存在であるはずの『世界最後の日』版の真ドラゴンと共演。設定上は同一機体のはずだが、
シナリオでは「早乙女博士がもしもの時のために作っていた」(要約)とだけしか説明されず、 見事にブン投げられている。
真ドラゴンの方は本機との区別のため 「真ドラゴン(真化態)」名義になっており、
本来のサイズよりも小さくしているとも言及されている。
なお、『T』と『30』のいずれも『大決戦』版の武装は殆ど 再現されておらず、
参戦名義も鑑みると実質『スパロボ』オリジナルとも言えなくもないため残念に思うファンも少なくない。
だが、腕をゲッターポセイドンの 頭部に変形させてゲッターサイクロンやフィンガーネット、果ては大雪山おろしを使ったり、
腕をドリルとチェーンアタックに変化させてマッハスペシャルを繰り出したり、
シャインスパークの演出が元のゲッタードラゴンに寄せたものになっていたりと、これはこれでインパクト十分な再解釈を行っている。
中国のゲーム開発会社ゲームダッチーによるソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』でもコラボ機体として登場している。
こちらは『大決戦』のモーションを再現しており、スマホながらクオリティの高い戦闘を見せてくれる。
単なる再現だけでなく、ウザーラによる 画面外からのゲッタービーム、耐久値が減るとウザーラと合体して OVA版真ドラゴンに変形という独自の要素も。
性能的には「2000以下のダメージを受けても破壊されなければ所定時間後にダメージ分の1.5倍を回復」という明らかに『スパロボ』を意識した能力があり、
しかも変形すると耐久値全回復するのでかなりのタフさを誇る。
一時期は一部の対人アリーナで使用禁止に指定されていた。禁止リストは投票で決まるので当時どれだけ注目を浴びていたのか伺える。
ストーリーでは争いを求める謎の存在として登場し、真ゲッターとマジンカイザーがタッグを組んでも全く歯が立たず、
『アイアンサーガ』の最大勢力と見込まれる半ば伝説上の存在である大艦隊を 再起動時の爆発で半分吹き飛ばし、
その場の敵勢力を気紛れに全滅させたかと思えば進路上の全てを破壊しながら行ったり来たりするという 傍若無人ぶりを見せた。
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MUGENにおける真ゲッタードラゴン
操作方法は3ボタン方式。
必殺技の「ゲッターレザー」や「ゲッタートマホーク」は攻撃中に追加入力する事で、追撃技を繰り出す等、
コンボ性に優れた技構成となっている。
AIはデフォルトで搭載されている。簡易AIとの事だが、全ての技を使う
立ち回りを見せる。
出場大会
*1
なお、『ゲッターロボ大決戦!』にもゲッターエンペラーは登場しているのだが、
あくまでゲッター計画本来の形である「宇宙開発」を目的とした宇宙船であり、原作ほど強大な存在ではない。
真ゲッタードラゴンの進化形態がエンペラーというわけでもなく、最終ステージでは両者を同じMAPに出撃させる事も可能である。
最終更新:2024年10月06日 19:24