ヒーロー戦記では記憶喪失としてゼウスに拾われた男として登場し、 アムロ・レイや モロボシダン、 南光太郎と共に戦う。
一見、クールな外見や謎めいた一面を持つが、その本質は義に篤く情に弱い熱血漢であり、激情家。意外とノリのいい部分もある。
そのため、謎めいた出自の割には仲間からの信頼も厚い。以降のギリアムのキャラ造形は大体これに則っている。
しかしその性格が災いして 敵に捕まってしまう事もあった。この件と『スパロボ』でのNPC登場時の暴れっぷりから 突撃狂とか言われる事も。
救出後、ショッカーとの決戦で少女を救うために行方不明となったが、この時記憶を取り戻し、
同時に予知能力により世界に破滅の未来が訪れる事を知ってしまい、
「アポロン総統」を名乗って禁断の機動兵器「XNガイスト」を操りゼウスのメンバーと敵対する事となる。
そしてゼウスとの戦いに敗れてその正体を現し *5、贖罪のために平行世界を彷徨い続ける宿命を背負う。
この際、かつての仲間であるアムロ達をわざと見逃すなど情に弱い部分を見せており、本人も彼らを「俺の最大の弱点」と言っている。
また、かなりのカリスマ性を持っており、アポロン時には部下に シロッコ、 シャドームーン、 ヤプールがおり、
しかも全員がアポロンに強い忠誠を誓っている。原作の彼らを考えると正に有り得ない光景である。
ちなみにギリアムに「生きて罪を償え」と言ったのはあの てつをである。これが10年越しで後の『OG』に繋がるのだから分からないものである。
……色々やらかしてしまったが、あくまでその行動原理は私欲ではなく「世界を救うため」。
自分が間違っていると悟りつつも、世界の破滅を阻止すべく行動を起こしたギリアムはヒーローと言って差し支えないはずである。
『ヒーロー戦記』の後、『バトルドッジボールII』にてギリアムがゲシュペンストを装着した姿でラスボスチームの一員として登場するが、
『ヒーロー戦記』がシリアスな内容だっただけに、それを忘れてドッジボールを楽しむ姿には、
「総統…もとい、ギリアムさんなにやってんすか」と 言わざるを得ない。
なお彼が所属したチームは、前作に登場した伝説のアイテムを優勝賞品にした大会を 主催することで人々を駆り立て、
夢をなくした世界に熱いバトルという夢を与えつつ、
伝説のアイテムを巡る熱狂がいつまでも続くように自らが優勝し続ける最強のチームとして君臨していた。
シャドーミラーも戦争ではなくドッジボールによる永遠の闘争を目指すべきだったのか…?
余談だが、『OG』の漫画では敵が発射したボール弾を、 ドッジの如く受け止めて投げ返すシーンがある。
- 『第4次スーパーロボット大戦(S)』&『スーパーロボット大戦F(F完結編)』
ドッジを楽しんだ後、『第4次スーパーロボット大戦』(『F』も含む)にてスーパーロボット大戦シリーズに初参戦する(ゲスト参戦ではあるが)。
本作では「 エゥーゴ」に参加している。ゲシュペンストMk-IIを駆り、『F』ではリアル系ルートでゲシュペンストMk-IIを主人公に明け渡す。
前述の予知能力を持っているという設定(『第4次』では忘れられていたようで、『F』より。『OG』にも登場する)に加え、
長命種の超人という裏設定が付け加えられたのもこの作品からである。GBA版『OG』でのギリアムのテーマ曲「TIME TO COME」はこの作品が出典。
この作品でのギリアムのBGMは「熱風!疾風!サイバスター」だったのは秘密
ちなみに、この作品のゲーム終了メッセージで「ヒーロー戦記もよろしく!」と言った事により、これがギリアム最大の迷言として語られる事になり、
ヒーロー戦記から15年が経過した『OGs』においても終了メッセージで「ヒーロー戦記もよろしく!」と言わされている。
よろしくされても、ゲームアーカイブス等で配信されていないので手に入れようが……。
と、長年言われていたが、 『ロストヒーローズ2』の限定版に同梱される事が発表された。ヒーロー戦記もよろしく!
……『OG』シリーズとの密接な関係を思うとそっちに同梱した方がよかったんじゃね?とか思ったら負け
『第2次OG』では「ヒーロー 作戦もよろしく!」と言ってヴィレッタに突っ込まれている。
また、『第4次』では戦いが終わった1年後に突然行方不明になった事がエンディングで明かされるが、
『第2次OG』にてこの作品のラスボスのゼゼーナンに対して「どの世界でも同じ末路を迎える」と断言しているので、
「あちら側」の世界へと転移したようである。
『OGMD』では 「ネタが尽きてきた」と前置きした上で、「バトルドッジボールIIもよろしく!」と言っている。
上述の通りこの作品でのギリアムはラスボスチームの一員だったのだが、メッセージでも 「俺はラスボスだった」とぶっちゃけている。
元特殊戦技教導隊の一員で現在は情報部所属。階級は少佐でやはり自称27歳。コールサインは「ゴースト2」。
『OG1』ではエアロゲイターの目的を推測し、彼らに捕われサイボーグにされた教導隊の隊長カーウァイ・ラウを撃破。
エアロゲイターへの怒りを露にした。また、マサキ・アンドーを見て激しく動揺している。
この時のギリアムの反応から、『ヒーロー戦記』の正史は隠しキャラのマサキを仲間にしてXNガイストと対決したと思われる。
実は『第4次』でもマサキと会話しているのだが、気にしてはいけない
他にも、SRXチームの指揮官であるイングラム・プリスケンを以てしても正体を掴めず「とんだイレギュラー」と発言させている。
このイングラムは『スーパーヒーロー作戦』というゲームが初出であり、ギリアムと同じく平行世界を渡り歩く宿命を持つ者であるなど、
明確にギリアムをモデルとしたキャラ>であるため、ヴィレッタ・バディムを含め彼らとギリアムは『OG』ではしばしば意味深な会話をする事がある。
ちなみにこのシリーズで共闘している キョウスケも、
「一見クールだが、内面は熱血漢」「突撃癖持ち」「乗機がかつてのゲシュペンストMk-IタイプTの改造機」と、
ギリアムを意識した面があったりする。
『OG2』では所々『ヒーロー戦記』を匂わせる部分(というか、事実上の後日談)があり、物語のキーパーソンとして描かれている。
『スパロボ』ではお馴染みのパラレルワールドから来た部隊「シャドウミラー」に単身戦いを挑むが、逃がしてしまう。
そこでギリアムは今まで誰にも語らなかった自分の素性を話す。
その後、かつてこの『OG』世界のパラレルワールド(前述のシャドウミラーの世界)において、
ギリアムが元の世界(恐らく『ヒーロー戦記』の世界)へ帰るために研究していた平行世界への転移機能を持つシステム、
「システムXN・アギュイエウス」を使い、
シャドウミラー隊長 ヴィンデル・マウザー諸共因果地平の彼方へと飛ばし、贖罪を完遂させようとするが失敗。
(なお、ゲームでは死ぬつもり満々だったが、アニメ『ジ・インスペクター』この場面で、
「死ぬつもりはない」と かつて光太郎に諭されたように生き抜いて贖罪を果たす決意を語った)。
それだけでなくアインストによって逆に利用されてしまい、ラスボスである「シュテルン・レジセイア」を生み出してしまう。
アインストとの決戦後、「システムXN・アギュイエウス」を自ら破壊した事により、二度と元の世界へ戻れなくなってしまった。
なお、「システムXN・アギュイエウス」は『ヒーロー戦記』のラスボスであったXNガイストのコアを修復したものであった。
『OGs』ではギリアム専用機のゲシュペンスト・タイプRVが登場。さらに専用BGM「英雄戦記」(ヒーロー戦記のOPテーマのアレンジ)が追加された。
特に専用BGM「英雄戦記」の評価は非常に高く、またタイプRVにはヒーロー戦記でゲシュペンストの「ひっさつ」であった、
「ヴァンピーア・レーザー」や「メガ・バスターキャノン」といった武装が追加されており、
『ヒーロー戦記』を知っているスパロボプレイヤーの中にはこれだけで購入を決意した人も少なくないだろう。
更に修理装置を付けて「リカバー」を再現した浪漫溢れるタイプRVを使うプレイヤーもいるとかいないとか。
後はタイプRにあった「ニュートロン・ビーム」さえ復活すればなぁ……。
『OG外伝』では特にこれといった活躍は無いが、OVA版のバルトール事件の際に、
腕を組んで壁に寄り掛かった姿があまりにも様になっていたため、リュウセイに「壁際のいぶし銀」というあだ名を付けられてしまう。
『第二次OG』『OGMD』でも要所要所で出番があるといった程度で派手な活躍は少な目だが、
両作品で物語のキーとなるクロスゲートや、ゲートと関わりの深いラスボスに対して意味深な反応を見せている
また、直属の上司や部下が専用グラ付きで登場している。
『OGクロニクル』におけるギリアム主役の一編「渡る世界は鬼ばかり」では前述の『バトルドッジボールII』のネタなど、
『スパロボ』以外でギリアムが登場した作品のネタがふんだんに組み込まれていた。
特に注目すべきは『ヒーロー戦記』のあの決め台詞と共にゲシュペンストを起動させるシーンだろう。
このシーンはファンに好評だったらしく、アニメ『ジ・インスペクター』ではそっくりそのまま声付きで再現されている。
余談だが、情報部員として直属の部下が3名おり、名前は「 怜次」「 壇」「 光次郎」。
顔付きもかつての彼の戦友達にどことなく似ている。
「コードクリア、メインタームアクセス、モードアクティブ!
CALL!GESPENST!!」
「コール・ゲシュペンスト」が声付きで聞ける日が来るとは、良い時代になったものである。
無料アップデートの第1弾としてゲシュペンストとともに追加参戦。『第4次』、もしくは『F』の世界から『30』の世界に転移してきた。
「南極に向かっていた所を転移に巻き込まれた」とモノローグで語るが、 そのような場面は『第4次』にも『F』にも無い。
その上これらの作品ではゲシュペンストmKⅡに乗っていて、初代ゲシュペンストに乗ったことは無く、ますます謎が深まった。
『T』のゲシュペンストを使い回すために整合性は犠牲になったのだ…
戦闘でも「バケモノとは戦い慣れている」とか「怪獣退治の専門家というわけではないが…」とのたまったりと、
どちらかと言えば『ヒーロー戦記』寄りの描写が目立つ。
他にもアムロとの邂逅を内心で喜んだり、『ULTRAMAN』( ヒーローズの漫画版の方)に本物のウルトラマンの面影を見たりとちょくちょく顔を見せる。
なお、ギリアム役の田中氏は『ULTRAMAN』のアニメ版で早田進を演じているので、ある意味では声優ネタと言えなくもない
(ちなみに同作にはウルトラセブンをモチーフにしたSEVENも登場しており、こちらも『30』にてギリアムと共演している)。
これで『30』に『仮面ライダー』シリーズも参戦していれば完璧だった?そう言われても『風都探偵』だってこれよりアニメ化は後だったし…
また、主人公機ヒュッケバイン30とグルンガスト(これも無料アップデートで登場)の共演に、
「遠い未来を見ているようだ」「また共に戦う日が来る」
……とモノローグで語っている所を見るに、まだ『OG』シリーズの世界には行っていないようである。
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