マジンガーZERO


「我は…我は最終にして原初 唯一無二のスーパーロボット マジンガーZERO」

ダイナミックプロが「チャンピオンRED」で連載していた漫画『真マジンガーZERO』と続編『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』に登場するロボット。
デザインは原作の作画も担当した余湖裕輝氏。
一見、従来のマジンガーZに似た外見だが、ルストハリケーン発射口が牙の様になっており開閉可能になっている等、
従来のマジンガーとは一線を画す造形となっている。

その正体はマジンガーZが自己進化能力を得て最強の存在となった姿
パイロットの兜甲児の祖父である本作の兜十蔵博士が『Z編』における孫想いのファンキーな老人ではなく、世界最強の人造神を完成させ、
世界制覇を成し遂げる野望の為なら自分の息子や孫すら抹殺しようとする極悪非道のマッドサイエンティストだった事が本機の誕生経緯である。
+ ZERO誕生の経緯
年老いて余命幾許もない十蔵は、その命の最後に「光子加速器ミネルバX」というタイムマシンを創り出す。
タイムマシンと言えど人や物が自在に時間を行き来できるような代物ではなく、単純に情報を過去に送れるだけであったが十蔵にはそれで十分であった。
今までのロボット研究の成果を過去に送り、それを基に過去の自分が更なる研究を重ね、その世界線の自分の命が限界に達したらまたそれを過去の自分に送る。
そのループの繰り返しで研究を圧縮させていった十蔵は遂にマジンガーZを完成させ、目的の世界征服を達成させた。
しかし、それでは満足せずさらなる完成度を求めて研究の圧縮を続行、マジンガーはその過程でどんどん強くなってゆく。
さらに十蔵は新しいアイディアを求め、あるループにおいて自分の研究成果を世界に発信する。
あまりにも高度な内容に大半の科学者は付いていけなかったものの、その内容を完全に理解する者が一人だけ存在した。
それこそがバードス島にて機械獣再起動を目論んでいたDr.ヘル。
Dr.ヘルは十蔵の研究内容に慄きながらも、そのテクノロジーを使えば機械獣を完成させられる事を確信、
そしてその目論見通りに元の世界以上に強力な機械獣軍団を結成し世界征服に乗り出してゆく。

二人のマッドサイエンティストは目的を同じくする故の必然としてぶつかり合い、マジンガーZと機械獣の戦いが始まる。
マジンガーZは当初機械獣に対して有利に戦いを進めていたものの、この時点においてはAIと無線操縦によって動く無人機であるという点を突かれ、
通信を断たれた事によってマジンガーZはデクの棒と化して敗北一歩手前まで追い込まれた。
それを救ったのが、兜甲児である。
彼は無理を承知で緊急用の有人操縦システムを使い、周囲に大損害を出しながらも辛うじて機械獣に勝利。
これを切っ掛けにマジンガーは本格的な有人型ロボットに改修され、
我々の良く知る、人の心と知恵で御されたる鉄の城となり数多の戦いを勝ち抜いていく。
その活躍を目の当たりにしてゆく中で、十蔵の中に人としての愛が芽生えるようになり、
マジンガーを世界征服の道具ではなく、甲児を護る無敵の魔神にしたいと考えるようになる。
戦いが激化していく中、十蔵はその為の研究を開始。
やがて設計図を完成させるものの、その時は既に強大化していく機械獣の前に甲児とマジンガーが敗北してしまっていた。
今度こそ、愛する家族を護って見せる。その希望と望みをミネルバXに託し最強のマジンガーのデータを過去へと送る十蔵であったが、
過去の十蔵にその想いは届かなかった。
愛を知らぬ十蔵は、愛の為に生まれた最強のマジンガーを己の狂気のままに染め上げ、最恐のマジンガー、マジンガーZEROを作り上げてしまう……。

その設計思想は一言で言うならマジンガーZこそが最強スーパーロボットでありそれ以外は不要、故に滅ぼすという物である。
特に「マジンガーZの兄弟」であり後継機であるグレートマジンガーに対する憎悪は凄まじく、
「マジンガーZこそが最強」という概念を揺るがす「異物」として敵視している
そんなわけで正真正銘マジンガーZが大活躍する映画『マジンガーZ/INFINITY』公開の際にはご満悦な笑みを浮かべていた。

性能は作中において最強かつ最狂。幾多の世界がZEROによって滅ぼされている。
明確な意思を持ち、問いかけに対して平仮名と片仮名の逆転した*1光の文字を浮かべる事で答える事もしている。
一心同体である筈のパイロット・兜甲児はZERO顕現の際に逆に支配されるかコクピットから排除されてしまい、制御は不可能。
ファンの間では「(マジンガーシリーズにおける)かのゲッターエンペラーに相当する機体」という評価を与えられている。*2

+ 魔神パワー
Z編のマジンガーZに搭載された、端的に言えばZERO顕現のカギとなる機構。
原典のマジンガーZにもマジンパワーは存在し、スパロボでは気力上昇に伴う攻撃力強化として再現されていたが、
Z編ではチャクラの位置に沿って配置された7つの特殊機能であり、状況や甲児の意志によって一つずつ開放されていく。
  1. 自己再生
  2. 吸収
  3. 強化
  4. 高次予測
  5. 変態
  6. 因果律兵器
  7. 魔神化
MUGENで例えると、1から6だけでも常時ライフ回復かつゲジマユ状態で、相手からの攻撃は吸収し
戦闘中にATKやDEFが上昇しつつ新必殺技が追加されていく。
そして対戦相手のCNSファイルから性能とAIを読み取り、超反応即死攻撃ぶっ放せるようになるというようなブッ壊れぶりである。

更に最後の「魔神化」を開放すると、
Zは一方的に甲児の制御から離れ終焉の魔神たるZEROに変貌する
魔神化の発動で他の魔神パワーの性能も段違いに跳ね上がる上、
「強化」を重複発動する事で単純な機体スペックも出鱈目なレベルになり、真っ当な戦いでは敵無しであった。

作中では剣鉄也が、グレートマジンガーをマジンカイザー相当の存在であるグレートマジンカイザーに進化させてZEROに猛攻撃をかけるも、
「高次予測」でマジンカイザーの持つ無敵の装甲・超合金ニューZαが損傷した並行世界を捜索し、
(OVA版『マジンカイザー』本編では傷一つ付かなかったはずなので、恐らく同コミカライズ版ラストの破損シーンから)これを発見。
その途端に「因果律兵器」を発動して、回避不能・防御不能の攻撃を連発して勝利を収めている。

無限ループの果てに体内に囚われた無数の世界の甲児が夢見る「マジンガーZの勝利」を原動力に、
さらにこの魔神パワー自体も「変態」を続け、最終的にZEROは『真マジンガーZERO』という作品そのものに等しくなり、
この作品内でマジンガーZEROにどう抗おうと「マジンガーZEROの勝利は揺るがない」という事態にまで発展してしまう。
……しかし、「マジンガーZの勝利」そのものが生み出す「可能性の光」ならば……
+ パラララパッパラッパ パラララパッパラッパ
ZEROにより作られた「最強のマジンガーZ」のみが存在する世界の中で、Zを破った強敵餡子を食うことで思い出し、
「マジンガーZを超えるロボ」を想像することで目覚めた甲児はZEROの体内から脱出。ダブルマジンガーは巨体となったZEROと対峙する。
そして彼がZEROの世界に残した『グレートマジンガー』が引き金となり、甲児が共闘の機会を待っていたグレンダイザーも脱出を果たす
(しかし原作アニメ(劇場版含む)ではZと対面した事が無かった為か、ZEROはグレンダイザーを認識出来ず「光子の塊」としか見えていない。
 実は漫画版なら『スパロボ』以前にも『グレンダイザー対ダブルマジンガー』が存在したのだが…。
 なお、お約束の共闘ではなく「博物館収蔵のZとグレートが奪われた」という展開で本当に戦っている。まぁ破壊せずに取り戻しているけど)。
「原作のZが知らないもの」は例え派生作品で知り合っていたとしてもZEROには認識できないという、「高次予測への対抗策」が見えた矢先に、
ZEROどころかメタ的視点を持つ読者ですら予想も出来なかった増援が続々と出現。
ZEROの体内の無数のマジンガーの亡骸の中から、読者にはお馴染みのあの音楽を纏い、三つの光が飛び出す。(パラララパッパラッパ パラララパッパラッパ)重なった三つの光はドリルのように渦を巻いてZEROの身体を貫いて飛び出し、(パラララッパラララ パラララッパラララ)三つに分かれた光は(パラララッパラララ)ZEROの眼前で再び重なり、(ガン ガン ガン)
二つの角を持ちマントを纏ったような人型を取った(ガン)
更にバラバラの五体から光の人型が組み上がり、両手を組んで放つ(デレレレッデレレレッデレッデッデデテテテーン)
Zが原作で対面したことが有るとか無いとかいう次元を越えたシリーズ外からの援軍にZEROがブレストファイアーを放つも、
ZEROが認識できない相手には効かない。
続々と現れる兜飾りの如き頭部が特徴的な巨体(デレッデッデデーン)真上に銃を撃つ盾を持った人型(ポンポポンポポーン)全身から何かを発射する巨体(デデンッタタデッデーン)
光を纏って突撃する何か(ダッダッダラララダン)腕を組んでせり上がる巨体(ドンデンドンデンドンデンドンデン)背を屈めたような細身の機体(パーパーパラ パーパパッパラー)それ歌詞言っちゃってないかね(ガガガッガガガッ)そして一際異彩を放つシルエット(ダラスッタラダラスッタラダダン)
ZEROどころか甲児と鉄也にすら想像が及ばず光にしか見えないそして読者も見えないことにしないと版権とか問題になりそうな軍勢が、
ダブルマジンガーの周りに並び立つ。
それはマジンガーZが敗北してグレートマジンガーに未来を託したことで生まれた世界達。
ZEROが存在を認めない世界であると同時に、マジンガーZの子供達と言える「可能性の光」。そして甲児が真に望む「マジンガーZの勝利」だった。
故にその必殺技はZEROのボディを打ち砕き、その輝きがマジンガーZに連なるものだと悟ったZEROはその力を認めて消滅していった。*3
と、この時はそう思ったのだが……。

「アァ 確カニ 素晴ラシイ……」

+ 武装・技
  • ZEROスクランダー
ジェットスクランダーが変化した、ZEROのシンボルと言うべき装備。
その名の由来でもある数字の0の真ん中にスラッシュが走ったような独特の形状と、ZERO本体の倍以上というサイズが特徴。
自ら「マジンガーZERO」と名乗る際に変貌しており、その後登場する際は殆どこの形状で固定されている。
噴射口が存在せず、重力制御で飛行を可能にしていると思われ、背部から切り離して上に乗ることも可能。

  • アイアンカッター
「変態」により、腕から生えたアイアンカッターの刃を巨大化させつつ弓状に変形させて打ち出すロケットパンチ。
その威力はマジンガーZのそれを大きく上回る。
そのサイズはZEROを遥かに上回っており、超合金ニューZですらいとも容易く両断してしまう。
グレートですら逸らすのが精一杯と言う有様。実はこの攻撃時のみの使用だけで、グレートは破壊されていない。
ちなみに普通のロケットパンチは使用していない。

  • サザンクロスナイフ
無数の光の十字をZEROスクランダー周囲に形成して放つ。本来の物と異なり追尾弾になっている。
その追尾性はグレートブースターを装備して超音速で飛行するグレートマジンガーを迎撃できる程。

  • ルストハリケーン
口部を大きく開け、奥にある噴射口から放つ強烈な酸を含んだ巨大な竜巻。
その威力は、富士山周辺を更地にした上で世界を崩壊させる天変地異を起こす程。

  • ブレストファイヤー
胸部の高熱版から放つ熱線。
その威力はマジンガーZのそれとは月と鼈。文字通り触れた物を塵一つ残さず燃やし尽くす。
原作では魔神化の初期段階で放った時点で関東を溶かし東京湾を蒸発させ、ついでにミケーネ帝国の本拠地を消滅させる程の威力となっている。

  • ダイナミックファイヤー
ZEROスクランダー翼部を「魔神パワー」で超巨大化し、さらに放熱板に変化させて放つ熱線。
全長数十kmの超巨大機械獣ゴードンヘルを消滅させ、同時に地球を文字通り火の玉に変える程の威力を誇った。

  • 光子力ビーム
目から放たれる拡散する無数の光線。
その一発一発が地球の裏側まで貫通する威力を持ち、超合金ニューZですら掠めただけで融解させる。

+ 本編終了後の追加技
  • ファイナルブレストノヴァ
後述する『スーパーロボット大戦』シリーズにて追加された必殺技。
魔神パワーの一つ「因果律兵器」を発動し異空間に相手を引き摺り込み、鷲掴みにしてマグマが噴出するほどの勢いで超高速で地面に叩きつける。
その後、ZEROスクランダーに乗った状態で敵に零距離ブレストファイヤーをお見舞いするという凄まじいもの。
元ネタはグレートマジンカイザーの下半身を熔解させた時に放ったブレストファイヤー。
この時に残った上半身に反撃されているため、反省なのかトドメ演出ではダメ押しと言わんばかりにルストハリケーンで消滅させる。
そしてこの時甲児と一緒にガッツポーズするZEROが可愛いとネタにされることがあったり無かったり
『X-Ω』では演出が一部変更されており、敵を叩き付ける動作が高速移動しながら連続攻撃を放つものとなっている。

+ 外部出演
『スーパーロボット大戦』シリーズでは寺田P曰く「強すぎて参戦は無理(笑)」との事だったが『V』で『真』版のZが変化する形で初参戦。
Z登場当初から初見であるエヴァ初号機が有人機であると見抜く、
魔神パワー「変態」でアイアンカッターが発現したあたりでZが最強であることに執着する等、
甲児にZEROを彷彿とさせる明らかな異変が現れていたのだが、ミケーネとの決戦の際に甲児を取り込んで遂に覚醒。
またしてもハーデスを瞬殺し、辛うじて甲児の意識が残っている状態でそのまま自軍と敵対。
対ZERO用の決戦機であるマジンエンペラーGを駆る鉄也、アスカレイ救出のためにZERO打倒が必須となったシンジを中心とした自軍と激突し、
一時的に動きを止めた所で竜馬と真ゲッターの助力により、甲児はZEROの意思と対話。
甲児の覚悟を受けたZEROは自身の操縦を甲児に委ね、同時にマジンエンペラーGと並び立って戦う事も許し、自軍の戦力となった。

「マジンエンペラーGとマジンガーZERO!今こそ二つの魔神が手を取り合う時だ!」
「行こう、鉄也さん!マジンガーの光子力は、未来を照らす光だ!!」

以降は甲児の意思で魔神化をする事で操作可能となる。
なおZEROの意思に侵食されつつあった甲児が初見のエヴァの事を知っていたのは、本作のZEROが原作完結後の世界からV本編の世界に出現したため。*4
つまり、あれだけやったのにこいつ倒されてなかった。マジンエンペラーGの存在を許してくれるあたり、少しは考えを変えてくれたようではあるが……。
他にも原作ラストの流れから、息子や孫達に囲まれてハッスルするおじいちゃんと評されているとか。

かくして味方になったZEROだが、恐ろしい事に『スパロボ』でも自重しなかった
魔神化にも攻撃にも高い気力とENを要求するが、尋常でない火力で全てを灰燼に帰すモンスターマシンとして主力の座に君臨する。
甲児自身も攻撃力を上昇させるエースボーナスを持つ為、サイズ差や複数パイロットと言った他の味方機のアドバンテージさえ踏み倒し、防御性能も高い。
原作同様、搦め手(=気力低下)さえなければ敵無しというか、単騎でラスボスに勝ってしまう事さえあるという…。おじいちゃんハッスルしすぎである

また、第51話での闇の帝王は撃墜された後「いずれ復活する」と予言するのだが、
その直後にマジンガーZEROとゲッターエンペラーが同時に襲ってくるというこの上ないくらい絶望の未来を見た事で、絶望しながら散っていく。
これにはプレイヤーも戦慄し、闇の帝王へ同情せざるを得なかった。
「闇の帝王」で検索すると、サジェスト汚染によって未だに「闇の帝王 かわいそう」が候補に出る始末
+ どうあがいても絶望

『X』では中盤から登場し、ルートによっては『天元突破グレンラガン』のアンチスパイラルと共に版権作品最後のボスを務める。
『V』と違いこちらは並行世界から呼び寄せられたという設定であるため、マジンガーZとは別機体となっている。
終始敵として登場し、「ZEROに対抗し得るマジンガー」として他の並行世界からマジンカイザーとマジンエンペラーGが召喚されるきっかけとなった。
なお、Zとは別の機体として建造されたOVA版カイザーとは違い、元祖(『スパロボF完結編』版)カイザーはZにゲッター線を浴びせて変異させたもの。
この元祖カイザーを否定したら、ZERO自身も「ZEROに変異した時点でマジンガーZではない」と言う自己矛盾に陥ってしまう。
最終盤で条件を満たす事で原作同様他のスーパーロボットの存在を受け入れ自軍でも使用可能になるが、自軍入りしてもストーリーに影響は無く、
EDでは存在自体に触れられない。

戦闘デモ
『V』版
『X』版
『X-Ω』マジンエンペラーGとの合体技
見れば分かるが大体地球に優しくない。大体原作再現かつ『スパロボ』だからしょうがない
マジンカイザーのファイヤーブラスターでさえ敵は溶解後に爆発する所を、ZEROのブレストファイヤーは爆発さえさせずに炎に飲み込んでしまう…。

また東映公式の萌え擬人化コンテンツ『ロボットガールズZ』オンラインではガールズと博士がパラレルワールドのたらい回しにされるイベントがあるが、
原因である次元転移装置を渡した張本人は姿こそ画面に登場しないものの「始祖」と表記されている他、
平仮名と片仮名の逆転した口調*1「アラユル機械人形……ろぼっとノ始祖」と名乗る、
「全テノろぼっとハ我ガ子」「如何ニ強大デアロウト、親タル我ヲ超エルコト、能ワズ」などと嘯く、
さらに会話している相手からは「標識背負った人」と呼ばれるなど、ZEROを思わせる描写が多い。

ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』では3度のマジンガーコラボ(うち1回は『真(チェンジ!!)ゲッターロボ』も同時開催)の末、
ついに2023年末に完結編の真マジンガーZEROvs暗黒大将軍編がスタート。
ミネルバXが2799回のループの果てに辿り着いた世界の兜甲児達は、これまでの彼らと全く違った。
しかも『アイサガ』のキャラとロボが時空を超えて登場。
これまでに無い要素、そして穏やかでありながら活力に満ち溢れた世界を体感したミネルバは希望に目を濡らすのだった…。
+ 終焉の夢(ネタバレ含む)
……が、程なくしてミネルバやアイサガ勢の時空移動能力が封じられている事が判明。
つまり何者かによってこの世界は完全に閉じてしまっていた。
不穏な気配漂う中、Dr.ヘルの最終兵器「ゴードンヘル」が起動。この世界での最終決戦が始まる。
山脈の如き巨体に異世界の技術を取り込み再生能力まで身に着けたゴードンヘルだが、
マジンカイザーと偉大なる皇帝グレートマジンカイザーの二人のカイザーが撃破。
追い詰められたヘルはゴードンヘルを自爆させようとするが、寸前で突如現れたマジンガーZに阻止される。
無人のZはゴードンヘルのエネルギーを利用しZERO化。この世界もまた零に還そうと行動を始める。
二人のカイザーすらカイザーブレードで切られない因果、超合金が破壊される因果を作り出され敗北してしまう。
トドメを刺そうとするZEROの前にアイサガ勢が立ち塞がり「元々この世界にいない我らはお前の因果に縛られない」と主張するも、
ZEROは「そもそもお前達の物語がどこから始まったのか考えろ」とあっさり却下。
最終的にZEROは全てを破壊し世界を零に還す。そう、画面の前にいるあなたも光子力ビーム!!!

アイアンサーガと真マジンガーZEROシリーズのコラボ、完結
指揮官の皆様、応援ありがとうございました。
+ 新たな夢
原作同様「マジンガーZしか存在しない世界」が創られ、そこから脱出しZEROと対決する流れになる。
これまで様々な作品とコラボしてきた『アイサガ』らしく、飛び出す「マジンガー以外の可能性」も実感の籠った内容となっている。
残念ながら実際に大集合してバトルが行われるわけではないが…。
そしてやはり原作同様数多の必殺を受け、ZEROの世界は塗り替えられていく。
無限の光に包まれる世界、しかしそれでも物語は終わらない。何かが満足するまで終わらない。
ZEROの真の望みを悟った甲児は仲間の力を借りながらZEROの頭部に突撃。
パイルダーをこじ開け操縦桿を握る。その時、ついに…。

要するに「人の頭脳を加えて操縦してもらいたい」と願ったZEROが『アイサガ』の世界に目を付けたのが真相
やりたい放題やった挙句全てに満足したZEROはマジンガー博物館に収まり安息を得るのだった。
だが本当に満足したのは、原作とは一味違う結末を見届け、
ZEROの操縦桿を握った=強力な機体を自軍で使えるようになったプレイヤーなのかもしれない。

マジンガーコラボ、本当に完結。
指揮官の皆様、応援ありがとうございました。

性能は強力な射撃武器を備えた中距離戦機体。
技のモーション的にPvEには向かないが、PvPではタンクとしてもアタッカーとしても大活躍する。
ところで表題の「暗黒大将軍」って誰?

(以上、スーパーロボット大戦Wikiより引用・改変)


MUGENにおけるマジンガーZERO

バルバトス氏による『スパロボV』のドット絵を使用したキャラが公開されている。
最新版は2017年12月25日更新分。
AIは未搭載だが、コン氏による外部AIが公開されている。
デフォルトで凶最上位~狂下位、最高(デフォステ+AIレベル13+食らい抜け無制限)で狂上位A~最上位Cとの事。
なお、このAIを導入するとステータスが半減されるが、元々のステータスで使えるdefファイルも同梱されている。


(ZERO)に還れ」

出場大会



*1
昭和作品に良くあった描写で「音声合成による片言の日本語」の表現(稀に外国人に使われた事も)。
なので音声技術が進んだ現代では廃れた表現である
(一方でゆっくりしていってね!!!等は「舌足らず(幼稚)」として「ぜんぶひらがなでしゃべっている」扱いされる事も)。
ZEROの場合は「機械の神」としての異質さを表現したかったのだろう。それともこっち系

*2
ゲッターエンペラー世界は、地球どころか太陽系を滅ぼせる強さでも雑魚未満扱いされると言う、とんでもない世界である
(なにせゲッターエンペラーは合体の余波だけでビッグバンと同等のエネルギーが発生する=銀河を滅ぼすのに攻撃する必要さえ無い)。
ZEROの方は概念武装の方向に進化しているので単純な比較はできないが(と言っても所謂空間支配能力も十分概念武装と言えるが)、
『スパロボV』で両者が並び立つ悲劇の未来においては、ZEROもそのレベルにまで進化したと言う事なのだろうか…。

なお性能評価としては上記の通りだが、
その性能に守られた上で発せられるエゴ剥き出しな俺様至上主義の言動故に、付いたニックネームは「クソコテ」である…
(さん付け、様付けで呼ばれる事もある)。

*3
この様に『マジンガーZ』から連なるロボットアニメ達を見て満足気に散っていたZEROだが、
アトム鉄人28号マグマ大使レッドトルネードヴィジョン等の「マジンガー以前に生み出されたロボット」達と邂逅した場合はどう反応するのかと、
ファンの間で度々議論されている
(一方でマジンガー以前でもガラモンキングジョーウルトロンに対しては暗黒大将軍と同じ扱いで問題無いと思われる)。
実際に「超古代にマジンガー型のロボットが存在した」という「マジンガーZこそが原初」という概念を脅かしかねない設定がありながらも
マジンガーZが大活躍した映画『マジンガーZ/INFINITY』には上記の通り凶悪な笑みご満悦な笑みを浮かべていたわけだし。
原作の戦いを経て、「原初」「唯一無二」の部分は叶えられなくとも「最強」にしてもらえれば満足という考えに変わっていったのだろうか。

*4
大前提として『スパロボ』の参戦作品は、いくら原作に沿った流れを通ったとしても「『スパロボ』世界のマジンガーZ」等、
(並行存在とはいえ)原作とは異なる世界に住む別の人物(ロボット)として扱われているのだが、
『V』のZEROに限り、原作のZERO自身が時空を超えて『スパロボ』世界に直接参戦という極めて異例の扱いを受けている
(一応前例として『K』に登場したフェイ・イェン(ファイユーヴ)がおり、
 こちらは出典である『電脳戦機バーチャロン』側からも正史として扱われている。やりたい放題だな、永遠の14歳)。


最終更新:2024年02月29日 13:35