ウイングガンダムゼロ

 



 「お前を……殺す」
  • 型式番号:XXXG-00W0
  • 頭頂高:16.7m
  • 本体重量:8.0t
  • 装甲材質:ガンダニュウム合金
(HGAC 1/144 ウイングガンダムゼロ 説明書より引用)

テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場するモビルスーツ。
主人公のヒイロ・ユイ(画像右)が作品後半*1で搭乗する主役ロボットである。
続編であるOVA『Endless Waltz』に登場するものとは設定上同機体なのだが、
新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』での機体はTV版(ver.大河原)で、EW版(ver.カトキ)との混同を防ぐため、ページを分けている。
ただし『EW』版の機体でTV版ストーリーを展開している漫画『Endless Waltz 敗者たちの栄光』にて、
TV版に似た姿をしたウイングガンダムプロトゼロが登場しており、こちらと設定上同機体に変更された可能性がある。


機体解説

A.C.(アフターコロニー)暦史上初の戦闘用MSトールギスを開発した6人の科学者達が、コストと実用性を度外視し、高性能のみを追求し設計した機体。
ガンダニュウム合金を本格的に採用した初のMSであり、その基本性能はトールギスを遥かに超えており、
武装と装甲、プロぺラントを除いた内部のゼロフレームの時点でトールギスの基本性能を凌駕するどころか、更にトールギスもう一機分のスペックを持つ程
しかし、主武装のツインバスターライフルに代表される過剰な攻撃力と、制御系に組み込まれた「ゼロシステム」の危険性故に、
科学者達は実機を製作する事なく設計データを封印した。
これは、当時彼らのスポンサーであった地球圏統一連合が急速な軍事化を推し進め、
彼らの故郷である各コロニー自治府に圧力を強めていた事も理由の1つにある。
程なくして科学者達は、ゼロのデータと共に地球統一連合を出奔。
6人の内5人の科学者達は、それぞれのコロニーの反地球圏統一連合勢力と結託し、ゼロのデチューン版と言うべき5機のガンダムを開発した。
なお、残る1人ハワード博士だけは自分のガンダムを造らず、巨大宇宙戦艦ピースミリオンと共にガンダム達を影からサポートした。

「ゼロシステム」は、分析・予測した状況の推移に応じた対処法の選択や結末を搭乗者の脳に直接伝達するシステムを装備しているが、
パイロットの精神に凄まじい負荷をかけるため、廃人化を招く危険性を秘めた呪われたシステムだった。*2
作中に登場するゼロは、カトル・ラバーバ・ウィナーがH教授の残していた設計図を元に建造したものであるが
(あくまでH教授案の設計図であるため、実はこのウイングゼロは未完成版)、
カトル自身はこの時連合の策謀で家族を抹殺され深い悲しみと憎しみに囚われていたのもあるにせよ、ゼロシステムに取り込まれて暴走してしまった。
その後紆余曲折を経て、最終的に主人公ヒイロ・ユイの乗機になる。


人類全てが弱者なんだ!

+ 武装
  • ツインバスターライフル
2挺のバスターライフルを平行連結した大型ビームライフル。
ネオバード形態時は分割状態で機首のシールド両側面にマウントされる。
バスターライフルの倍以上の威力を持ち、最大出力の一撃は数キロものビームの光軸により、
平均20㎞近くのサイズのスペースコロニーの巨大なブロック及び中央シャフトを全て貫通、消滅する事が可能である。
また、2挺に分割する事で別方向への同時攻撃も可能な上、出力の調整や連射も出来る。
2挺に分割し、左右に発射した状態のまま機体を回転させての360度攻撃は、
ゲーム媒体では「ローリングバスターライフル」「ローリングツインバスターライフル」などと表記されている
(ちなみに、ヒイロが劇中でローリングバスターライフルを使用した事はなく(『EW』では似たような事をしているが)、
 劇中で最初に使用したのは暴走状態のカトルである)。
また、バスターライフルは銃自体に設置されたカートリッジよりエネルギードライブを行う方式であったため、
最大出力での使用は3発のみに制限されるなど発射回数が限られていたが、
ツインバスターライフルの場合は機体ジェネレーターから直接ドライブする方式であるため、安定した連続発射が可能である。
また、この特性を利用して、漫画版ではウイングゼロの他、ガンダムデスサイズヘルガンダムサンドロック改
ガンダムヘビーアームズ改アルトロンガンダムガンダムエピオンの計6機のガンダムのエネルギーをドライブして使用し、リーブラを破壊している。

  • ビームサーベル
接近戦用の斬撃武装。
形状は一般の量産機が装備するサーベルと大差無いが、より高出力のビーム刃を形成可能。
TV版では両肩アーマーに格納される。

  • マシンキャノン
両肩に内蔵された4銃身式機関砲。
発砲時は肩口の装甲が展開し銃身が露出する。
基本的に牽制や近接防御が主用途だが、標準的なチタニュウム合金製MSであれば数秒の速射で破壊可能。
TV版は設定資料やプラモデルによると「装甲そのものを回転させる」展開方法のはずなのだが、
劇中では一時「蓋状の装甲を開く」間違った展開方法になっていた。

  • ウイングシールド
対ビームコーティングが施されたガンダニュウム合金製の盾。
ネオバード形態時は機首を構成し、空力を考慮した流線型のフォルムを持つ。
先端部は伸縮構造となっており、敵への打突攻撃の他、機体冷却用の放熱装置としても機能する。

(以上、ウイングガンダムゼロ-Wikipedia より抜粋)

パイロットは主人公のヒイロ・ユイ(CV:グリーンリバーライト 緑川光 氏)。
ちなみにこれは本名ではなく、ドクターJから貰ったコードネームである。
このコードネームはコロニー落としを実行する気はないという意思表示として抹殺されたコロニーの偉人から取られたものであるが、
この人物は地球圏では無かった事にされたものの宇宙では未だ有名人のため、コロニーへ潜入する時は同僚の名前を騙っていた。
無口かつクールな性分……なのだが放送初期はキャラが定まっていなかったのか、高笑いしている
(『ENDLESS DUEL』の勝利デモにもこれが採用されている。顔が真顔のままなので正直怖い)。
記念すべき第一話でいきなり敗北して自殺失敗し、無辜の一般人を殴り飛ばして救急車を強奪し、
挙句の果てにヒロインであるリリーナの手紙を破いて「お前を殺す」と言い放つ
という、
たった一話の間にこれでもかという程のネタキャラっぷり本作の破天荒っぷりを示す行動をして視聴者に衝撃を与えた。
なお、「お前を殺す」はヒイロの決め台詞だが、この台詞を言われたキャラはヒイロに殺されない事が確定するという生存フラグである。*3
ちなみに手紙破かれた挙句に殺害宣言されたリリーナだが、
彼女は彼女でぶっとんだ精神の持ち主(例:「ヒイロー!早く私を殺しにいらっしゃーい!」)のため、
何だかんだでヒイロといい雰囲気になっており、TV最終話ではヒイロがこっそり置いていった手紙を破くという仕返しを笑顔でなさった。
ヒイロはヒイロでそんなリリーナの悪戯に微笑を見せたりするから困る。なんなんだこいつら
まぁ、後述の『Frozen Teardrop』では文字通り殺し愛をする事になるのだが、それもまた彼ららしいというか…。

ネタっぽく書いたが、実際の所精神的にも肉体的にも技術的にもトップクラスの優秀なエージェントである。
潜入工作員としては大いに疑問が残るが。潜入先で全力で目立とうとするし。
特に身体的な強さはガンダムシリーズの中ではガンダムファイターに次ぐレベルだと推測される程で、生身でMUGEN入りしてもおかしくない位頑丈。
詳しくは脚注欄を参照の事。

そしてヒイロは外部作品などで何かある度に自爆をしようとするネタが鉄板となっているが、
原作でのヒイロはエージェントとして命令に沿って自爆しようとすることはあったが、ネタにされているような直ぐに自爆しようとする事は実は無く、
ヒイロ自身は「誰よりも戦い抜いて見せる。この地上の誰よりも!」と発言しているように非常にあきらめが悪い。
追い詰められたりしたらとりあえず自爆しようとするのは実はデュオの方である。

『ガンダムエース』連載の小説『Frozen Teardrop』では、本編の十数年後が舞台であるにも拘らず、リリーナと共に人工冬眠していたため歳を取っていない。
なお、コードネームの由来となったコロニー指導者を暗殺した人物と面識がある事は既に小説版EWで明かされていたが、
本作ではその暗殺者の実子であった事が判明した。
また養父(母親の結婚相手)はリーオーの開発者であるセイス・クラーク技師長である事も判明。
まさかのロボット物お約束の1つである、「主人公の親の作ったメカ」枠が量産機であった。
また劇中で指摘される事はないが、そのコロニー指導者とは眉毛の形が同じのみならず、小説初出の挿絵を見る限り若い頃の彼と生き写し。
劇中ではヒイロ(パイロットの方)の容姿については「母親似」と述べられているので、祖父と孫である可能性が高く、
だとすれば実の両親は恋人の父を撃たざるを得なくなった事で別れた可能性が高い。

+ 各ゲームでの活躍
+ 『スーパーロボット大戦』シリーズ
『スーパーロボット大戦』シリーズでは『F完結編』にて初参戦。この『F完結編』や『64』『α』ではカトルが乗って大暴れしていた。
『F完結編』で正式に使えるのは、上記の大暴れイベント後にヒイロが仲間になった時であり、所謂隠しユニット扱い。
しかし、同条件でトロワが仲間になる時に、ゼロカスタムに改造するイベントが起こるため、多くの人はそちらを選びすぐ離脱する。
なお、ただでさえ参入のための条件がある上に、最終ルート分岐でDCルートへ進むとカトルがゼロシステムに取り込まれたまま死亡し、
ヒイロとトロワも行方不明になるので、当然それぞれの乗機諸共永久離脱が確定する。初参戦なのにこの扱いって…。
『α』での参入はミリアルドが仲間になる時だが、ルートを選ばなければ合流時にはカスタムになっている。
というか、たとえルートを選んでもヒイロが乗る機会があるシナリオはたった1回、しかも選択式という不遇にも程がある扱いである。
『64』で登場した際も、フル改造するとカスタム化し性能が上がるので、多くの人がフル改造でジョブチェンジさせてしまう。

…といったように、なんとも「ゼロカス!ゼロカス!ゼロカス!どいつもこいつもゼロカス!」と、
嘆きの声が聞こえてきそうな有様であった。
『D』ではやっと最初から最後までゼロのままだが燃費が悪く、他にも多くの機体が使用出来る本作では倉庫番にされる事も多い。
それ以外の作品では、『EW』のみの参戦なのでTV版の本機はそもそも登場しない。
これは恐らく、TV版のヒイロ達は反体制側のテロリストなので、原作再現のストーリーが作りにくいからだと思われる。
実際に『F』と『α』ではヒイロ達は最初は敵として登場する。『64』と『D』では最初から味方として登場するが、
これは地球が宇宙人に支配された世界と体制が崩壊した世界という、特殊な世界観である事が大きい。

上記の通り不遇まっしぐらな機体であるが、初期ウイングは初参戦の『新』で最後までヒイロの機体として登場、
『第2次α』では『EW』版のアーリータイプとしての隠し機体として登場するため、
恐らくこの機体こそ『ガンダムW』の機体の中では一番の不遇ユニットであろう。
『EW』版も確かにかっこいいが、そろそろスパロボスタッフには事をエレガントに運んでほしい所だ。
…いや、まぁ、だからと言って『EW』をTV版の機体でやられてもそれはそれで微妙なので、多分本機は今後もこの扱いが定位置であろう。
…と思っていたのか?

『第2次Z』で久しぶりにTV版『W』が参戦
『EW』が参戦していないから普通に登場出来るという扱いではあるが、ともかく散々待たされたTV版ファンを歓喜させた。
戦闘アニメの質はともかく性能は他のガンダムに比べて弱体化する傾向にあったウイングゼロだが、本作では一味違った。
射程こそ短いものの、移動後にも使えるMAP兵器ローリングバスターライフルが強く蜃気楼と共に戦場を荒らす超兵器化した。
そこ!サイフラッシュとか言わない!まぁ中の人同じだけど…
パイロットのヒイロも気迫を習得するため、開幕直後に使用可能。更に敵を撃破すれば再び動く事が出来る連続行動により、
更に場をバスターライフルで荒らす事も可能である。
更に更にヒイロのエースボーナス(個人の通算撃破数によるボーナス)は「移動力+1、気力110でもゼロシステム発動になる」なので、
「闘争心」という初期気力を+10するスキルを習得すれば、精神コマンドすら使わずに大暴れ出来るという壊れっぷり。
今まで出られなかった鬱憤を晴らすと言わんばかりである。
このエースボーナス、ウイングゼロ以外の機体だと移動力+1でしかないのは秘密

+ しかし……
このように、作品が下る度に弱体化が進んでいると言われるウイングガンダムは、本作では性能的にもかなりの待遇を受けていた。
が、それに異を唱える一人の男がいた……。

誰あろう、ヒイロ役の緑川光氏その人である。

緑川氏からすれば、
「ウイングはいつだって最強なんだよ!今回は強いってなんだよ!?」
と憤りすら感じているとか。

まぁ、緑川氏はウイングが強かろうが弱かろうが真っ先にヒイロをトップエースにしてゼロをフル改造するので、
たかがゲーム的な性能の強弱だけで使い勝手を判断されるなど愚の骨頂なのかもしれない。

ちなみに本作のゼロシステムは『ガンダム00』のイオリアが作った事になっており、
彼の計画ではGNドライブのツインドライブシステム搭載機にゼロシステムを搭載したガンダムが完成形の予定だった。
続編である『第3次Z時獄篇』ではTV版が参戦していない事もあり、流石に『EW』版に出番を譲っている。

+ 戦闘デモまとめ
『α』版
『D』版
『第2次Z再世篇』版
『OE』版

+ 『Gジェネレーション』シリーズ
『Gジェネレーション』シリーズにおいては、機体性能と武装の威力がトップクラスに高い反面、燃費が非常に悪い設定になっている。
EN量自体は高めなため即弾切れ、という事はないものの、一度ENを大量消費すると母艦に帰還しても中々補充が完了しない状態となる。
言うまでもないが、基本的にゼロカスが本機の完全上位機種なので(ry
一応『スパロボ』や『Gジェネ』どちらでも言えるが、移動力は変形したウイングゼロの方がゼロカスより上という長所もある。

『WORLD』では原作通りMS形態でも空が飛べるようになり、ネオバード形態にバルカンも追加された。
基礎スペックこそゼロカスタムよりは劣るが、武装の威力がほぼ同じ事や、ゼロカスには無いシールド防御が出来る事、
上記の足回りの速さを活かせる等、ゼロカスタムよりも運用の幅が広くなっており、総合性能では決して引けを取らない。

…が、『OVERWORLD』では変形が削除されてしまい(同作ではこれ以外にも変形が削除された機体は多いが)、
足回りの速さという長所が無くなってしまった。
しかし、ゼロカスタムとスペックがほぼ横並びになり、あちらには無いシールドも健在、加えてMS形態でも飛べる事には変わりないので、
ほぼ同じ感覚で使用可能である。飛ばすだけならゼロカスの方が適応上だし、HPとENもゼロカスの方が上なんだけどな!
その中でMAP兵器は差別化されており、『EW』版がサテライトキャノンと同じ目の前3マスの太さを持つ直線的な範囲であるのに対し、
こちらは周囲を攻撃するローリングバスターライフルなので、殲滅力だけならこちらが上である。
よって基本的には雑魚掃討にゼロを、ボスやターゲットには『EW』版を、という運用をするとよく働く。
更にツインバスターライフルの戦闘アニメがリーブラ撃ちを再現した物になっているなど、演出も改善されつつある。

+ 『機動戦士ガンダム VS.』シリーズ
『ガンダムVS.ガンダム』にて参戦。コストは高コスト帯の3000。
他の機体のビームライフルとは異なりメイン射撃が照射系となっているため、慣れるまでは少々扱いに戸惑うが、
強過ぎず弱過ぎずの良調整機体となっている。
アシストであるヴァイエイトによる照射と合わせて一人で十字砲火が可能なのが強み。
バード形態への変形も再現されており、機動性もそこそこ良好である。
しかしながらこのゲームは壊れ機体が多数いる上に、フリーダムと致命的なまでに相性が悪いため大会等ではあまり見かけないが、
7強+1の+1にあたるガンタンクを比較的狩りやすいためメタのメタとして使われる事があり、対戦で3番手位の位置で引っ張り出されていた。

続編の『ガンダムVS.ガンダムNEXT』にも続投。
前作で対強機体が苦手というのがどこ吹く風といった具合にシステム変更による恩恵を多大に受け、
本来隙が大きく連射向きではないはずのバスターライフルをガンガンぶっ放し、近付かれても不釣合いな程判定・威力が高い近接攻撃で迎撃し、
ライフが減れば高い空戦能力を生かし切って逃げ切る事も可能という、厨ユニットに仕上がっている。
特に射撃ボタン長押しで使えるローリングバスターライフルがとても強力で、対策を知らないと全く回避出来ずに喰らってしまう
研究により対策も練られ、ダイヤグラムも少し落ちたが、
ゲーセンではしばしば量産型ウイングゼロ(ガン逃げ→ローリングバスターライフル)の姿を未だに確認出来る。
……と思ったら家庭用ではバスターライフルをキャンセルして特殊射撃を出すと、
ビームを出したまま相手に向かって猛スピードで銃ごと動かすというバグ技(通称「特射バグ」)が発見され、再び最強クラスの座に返り咲いている
(バスターライフルには発射時の硬直が長いという欠点があるのだが、この技とNEXTダッシュのおかげで外してもフォロースルーがほぼ完璧になった)。

しかし、その次作である『ガンダムEXTREME VS.』ではリストラされ、『EW』版のウイングゼロが残された。
というか、参戦作品からテレビ版の『W』そのものが消滅している。TV版……お前は今泣いていい……
と、言うとでも思ったか?『EXTREME VS.FULLBOOST』で復活参戦だ!
ちなみに、『EW』版のウイングゼロが『NEXT』で猛威を振るったTV版ゼロのお仕置きを代わりに受けて、
∀ガンダムよりはマシとはいえ)かなり悲惨な調整を長期に亘って受け続ける羽目に……。

コストは今までと同じ3000。『NEXT』までのウイングゼロの性能の一部が『EW』版に引き継がれた事もあり、
差別化のためか『NEXT』時代とはほとんど別物の万能機体に仕上がっている。
全機体の中でも屈指の機動力を誇る可変機体。万能機で、どちらかというと近距離向き。
CSで性能変化するメインと急速変形を軸にしたテクニカルな機体であり、万能機ながら中々に癖の強い仕様になっている。
メイン射撃は『NEXT』時代やEWゼロとは異なる横幅の広いBRであり、CSを使う事で性能が変化し、
次の一射に限り『EW』版に似た照射ビームに変化する。
そしてここから格闘をキャンセルして出す事が可能であり、この独特のキャンセルルートを絡めた攻めが本機の大きな魅力となっている
(「メイン射撃→格闘」のキャンセルルートはシリーズ的にも比較的珍しく、他にはν・Hi-νインパルスガンダムなど、
 約百機体存在するFBでも一部しか持っていない)。
サブ射のマシンキャノンはショットガンのように拡散するためほぼ格闘の間合いでしか機能しないが、動きながら撃てて発生も早い。
前作のEW版のサブ射もこれくらいやって欲しかった
さらに特殊射撃のローリングバスターライフルは性能が高く、CSではない(=メインを封印する必要が無い)のも強み。
また、『EW』版と違い格闘が強力なのも個性の一つで、ダウンした相手を拾い直して更に浮かせる前格を筆頭に全体的に性能は高い。
この他、シリーズで初めてゼロシステムが武装として搭載されている(格闘CS)。
一定時間誘導を切るが、被弾時のダメージが増加する。有用な武装だが、発動時間が短いのもあり使い所が難しい。

と、このように武装の一つ一つが優秀で非の打ち所が無い性能であり、全ての性能がハイレベルでまとまっている。
全距離で殆どの機体を圧倒し得るポテンシャルを有し、攻めるも守るも自由自在という正に「万能機の頂点」とでも言うべき強キャラであった。
攻守に活躍するゼロシステム、近距離でねじ込みやすく距離さえ近ければ格闘でダメを伸ばせるメイン、
着地に合わせて撃つ事で硬直が軽減でき武器としても近距離戦で役に立つサブ射、
範囲攻撃でかつ射撃フルコン並みのダメージなローリングバスターライフル、変幻自在な動きを可能とする急速変形、
そしてコスト3000として不足の無い性能を持つ格闘、ダメ押しとばかりに体力が高く覚醒が安定しやすいと、正に至れり尽くせりな性能。
バンナムはこれより前に出たバンシィで何も学ばなかったのかと言いたくなる所だが、ウイングゼロが実装となる時までは、
バンシィだけでなく、ジオングやアストレイブルーフレームに始まり、
ゼロの前に解禁されたガンダムXやガンダムMk-IIといった低コストが高コストを完全に食っており、
3000はコストパフォーマンスが悪いとまで言われているくらい低コスト天国だったため、強めに設定されたのである
(その暴れていた低コストを下げて他3000を上げずにその基準の性能で出したから一人だけ完全に浮いた状態になったのは内緒だ)。

流石にバンナムも「これはまずい」と思ったのか、解禁2ヶ月後にアップデートで下方修正され、
さらに大会明けの6月アップデートでさらに修正が入って以前ほどの壊れ性能ではなくなった
(具体的に言うと耐久が大幅に減らされ、メイン・CS・サブ射・ロリバス・急速変形・ゼロシステムの全部に下方修正が入った)。
とはいえ修正も性能の劣化ではなくダメージ関連の弱体化がほとんどであり、未だに3000機体の中では上位クラスの性能を保っているため、
依然として使用者は多い。

覚醒技は「俺は…俺は死なない!」
コンボ系の乱舞技で、相手を連続で斬り付けた後打ち上げ、ツインバスターライフルで撃ち抜く。

また、家庭版の『EXTREME VS.FullBoost』ではDLCとしてカトル搭乗のウイングゼロが追加された。
大まかな変更点としては、
  • コストが3000から2500に
  • 機動力低下(例外的にネオバード形態時はヒイロ機より上)
  • 射撃CS削除
  • サブの弾数が60から30に
  • 格闘を中心に火力減少(ただし特殊射撃のローリングバスターライフルは火力上昇)
  • 覚醒技がローリングバスターライフル【最大出力】に変更
簡単に言えば射CSが無くなったゼロといった使い勝手。
万能機だったヒイロ機に比べ、射撃寄り・後衛向になっている。
しかし失った射撃CSこそがこのゼロの立ち回りを支える最大の強みであったため、この時代は中堅で持ちこたえたものの、
後の時代で長く苦しい戦いが続いていく事となる。
ちなみにこのゼロ搭乗カトルは初搭乗時の通称黒カトルのため台詞一つ一つが物騒なものとなっている。
演じる折笠女史の情緒不安定さを見事に表現した演技と相まって、ゼロシステムに飲まれる恐ろしさを表現するのに貢献している。

『マキシブースト』にも継続参戦。
ゼロシステムが1出撃に1回のみに変更された。
また、モバイル会員専用機体としてカトル搭乗版も参戦している。

ヒイロ機は最強の座は譲ったものの強機体の座は維持しているが、
カトル機は最弱レベルの機体という散々な評価となっている(ヒイロ機の調整の煽りで弱体化したのが原因の一つ)。

『マキシブーストON』でもほぼ前作と同様だった。

『EXVS2』でもヒイロ機が参戦。
ゼロシステムが開幕使用不可になったがリロード式に戻り、何度でも使えるようになった。
様々な機体が強化されたり弱体化されたりとバランス調整が行われる中、弱体化を免れたこともあり最終的にはトップ機体という扱いになった。
『XBOOST』では前作でトップだった煽りを受け下方修正されたが、それでも強みは残っているため極端に弱くなってはいない。

+ 『ガンダム無双』シリーズ
『ガンダム無双』シリーズでは1作目から登場。
シリーズが進む毎にタイマン性能が徐々に弱体化されていくものの、強烈な攻撃範囲を誇るツインバスターライフルの制圧・殲滅力、
フィールドを素早く移動出来る変形の機動力により、扱いやすい機体となっている。

余談だが、後に発売された『無双』シリーズの別作品では、
こいつがこの機体と同じチャージ4のビーム前後→左右発射とまんまローリングバスターライフルな技を使用可能
このページの北斗有情鴻翔波の項目を参照)。
水影心で習得したのだろうか。だとするなら対戦経験があるという事になるが…。

+ 『ガンダムトライエイジ』
トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』においては「ジオンの興亡 3弾」からの参戦。
パーフェクトレアとして登場し、ドラマティックU.C.ミッション(ジオンルート)の隠しボスとしても登場。
『00』から始まり『劇場版00』に続いて6作品目となる「U.C.外作品からの参戦」となっている。
HPが低い代わりにアタックとスピードが高い機体になっている。特にアタックの高さは特筆もの。
アビリティは追加入力に成功すれば攻撃を回避して大ダメージを与えられる「変形」。
必殺技は「ツインバスター・マックス」。
バスターライフルで攻撃後高く飛び上がり、ツインバスターライフルで狙い打つ。
かなりの高威力となる威力6000を誇るが発動コストが8と重いのが弱点。

同弾でパイロットのヒイロ・ユイもパーフェクトレアに君臨している。
ガンダム系MSに搭乗するとアタック+1000に加え必殺技コストが-1されるパイロットスキルを持つため、ウイングゼロとの相性はバッチリ。
スピード上昇値が高いのに加え高レベルアタックバーストまで持つので、
この二枚を組み合わせると(ある意味)原作通りの壊滅的に高い攻撃力を誇るトンデモ機体になる。
汚いなさすがパーフェクトレアきたない。

Wガンダム特集弾となった「VS IGNITION 02」では2度目のパーフェクトレアで登場。
HPが低くアタックとスピードがステータスと、1回だけ受けるダメージを減らすアビリティ「不屈」を持つ。
攻撃型のステータス、防御向けアビリティ、強力な必殺技と前回のPレアと構成が似ているものの、
ステータス合計値が大きく上がっている事や、必殺技の威力が上がったのにコストが下がっている事に4年半の間のインフレを感じさせる。

同弾でヒイロ・ユイも2度目(『EW』版を含めると3度目)のパーフェクトレアで登場。
スピード補正が高いステータスと高レベルスピードバースト、先攻時に追加ダメージ+2000を与えるスキルを持つ。
またVS2からヒイロを始めW系パイロットの一部に覚醒「ゼロシステム」が追加された。
VS2以降に排出されたゼロシステム対応機体(ウイングゼロ(『EW』版含む)、サンドロック改、エピオン(『EW』版含む))に乗せると覚醒し、
ステータスとバーストが強化される。
更に、デュオ・マックスウェルと同時出撃させれば撃墜を回避してカウンター攻撃を放つ「絆カウンター」も発動可能。

また、「鉄血の4弾」からカトル・ラバーバ・ウィナーが、「VS IGNITION 02」からゼクス・マーキスが専用機パイロットとして扱われるようになった。
ちなみにミリアルドは対象外。

「DELTA WARS 01」「EVOL BOOST!! 02」「EVOL BOOST!! 05」ではウイングガンダムがパーフェクトレアで登場。
いずれもゲージを使用することで機体を乗り換えることが出来る「ヴァリアブルカード」としての登場で、乗り換え後はウイングガンダムゼロになる。

その他、ゼロシステムは防御力がガタ落ちする代わりにアタックを+800する強化パーツとしても登場している。

+ コンパチヒーローシリーズ
コンパチヒーローシリーズではPSの『グレイトバトルVI』にて初参戦。
仮面ライダーBLACK RXウルトラマンパワードと共にチーム「閃光特捜オプティカルスリー」を結成し、
占領された東京を解放すべく悪の軍団「サタンダークネス」に立ち向かう。…こらそこダサいとか言うな。

『グレイトバトルフルブラスト』ではアシストキャラクターとして参戦。使用するとローリングバスターライフルで画面上の敵全体にダメージを与える。
『フルブラスト』の特典ソフト『バトルドッジボール3』ではゴッドガンダム、∀ガンダムと共に「ガンダムナインティーズ」を結成している。

ダンジョンRPG『ロストヒーローズ』でも参戦。
この作品のゼロシステムは特殊技扱いとなっており、使用する事で能力が上がるが、一定ターンが経過すると効果が切れてHPが残り1になってしまう。
しかし、これを逆に利用して「HPが1の時に攻撃力が大幅に上昇する」装備を付け、
敵の攻撃から仲間を庇う事の出来るゴッドガンダムにウイングゼロを庇わせる事で安全に超火力で敵を殲滅するテクニックもある。
また、本作オリジナルの必殺技として仮面ライダーWとの合体攻撃「ツインファイナリュージョン」がある。
ボイス付きの『BONUS EDITION』版


格闘ゲームにおけるウイングガンダムゼロ

SFCの格闘ゲーム『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』にて登場機体の一体として登場。
同作のウイングガンダムと似た攻撃が多いが、性能はほぼ別物のものが殆ど。
ウイングガンダムが接近戦が多かったのに対し、ゼロの方は射撃技が多い。
飛び道具はどれも性能がよく使いやすい。
しゃがみ強武器のビームサーベルは出が速く、攻め・防御どちらにも使える優秀な攻撃。
斜め対空にもなるので相手の飛込みを潰す事も出来る。
相手を浮かせる効果があるのでコンボの始動技としても重宝する。
+ 必殺技性能
必殺技性能
  • ツインバスターライフル(前)
バスターライフルで射撃。ウイングの物からパワーアップして二発出るようになった。
しゃがまれると当たらないが、強のみ1,3発目はしゃがまれてもヒットする。

  • ツインバスターライフル(斜め)
斜め上に二発発射する対空攻撃。
空中で発射すると斜め下に向かって撃つ。
空中版は遠距離からの牽制などに使いたい。

  • ライジングスマッシャー
片手でシールドを構えて飛び上がる。所謂昇龍拳
ウイングのライジングサーベルと違い、最後の一撃のビームサーベル攻撃が無く、更に無敵時間が無いため対空技としては機能しない。
ツインバスターライフル(斜め)の使い勝手が圧倒的に良いので使う機会は少ない。

  • ハイパーツインライフル
超必殺技。二挺のツインバスターライフルから極太ビームを連発する。
ウイングのハイパーバスターライフルよりHIT数は上がったが、1HITごとの威力が低下し、全体的に見ても威力が低くなっている他、空中での使用が不可能に。
その上2発目と3発目の間に少し間があり、ガードされるとこの間にブーストジャンプで飛ばれて反撃される恐れあり。

  • ゼロバードアタック
隠し超必殺技。コマンドは「↓↙←↓↙←+攻撃」。
バードモードに変形して攻撃。性能はウイングのものと同じ。
画面後ろに消えた後、画面内を右→左→右(右向き時の場合)の順に往復する。
常に同じ方向にガードしていると後ろから攻撃を食らってしまうので、画面から消えたらすぐにガード向きを変えなければならない。
発動が非常に遅く、「暗転見てからガード余裕でした」状態になってしまうのでコンボには組み込めない。
しかし突進中は完全無敵なので、相手の超必殺技に対してガードキャンセルとして使い、攻撃終了時の相手にダメージを与えるという使い方をしたい。
また、方向キーの↑と↓で高度を少しだけ変えられる。



MUGENにおけるウィングガンダムゼロ

『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』のドットを用いたものが数体確認されている。

+ 暗黒内藤氏製作
  • 暗黒内藤氏製作
2016年に公開された、『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』の仕様を再現したウイングゼロ。
下記のアレンジ仕様とは違い、ボイスが搭載されている事以外は概ね原作性能を再現している。
また、大垣氏のエピオンに合わせてドットサイズが1.25倍になっている。

デフォルトAIは未搭載だが、ちぃたま氏による外部AIが公開されている。
通常の立ち回りは飛び道具相殺されづらい空中バスターライフルを主軸に、判定の強い武器攻撃で中距離を刺すという動きになっている。
即時発動且つ画面端まで届くガーキャン超必殺技がとりわけ強く、高レベル設定では地上で何かをガードすると高確率でガーキャン迎撃を行う。
ゲームシステムによるゲージ回収も相俟ってかなりの強行動となるが、
同じくシステム都合で与ガード時のゲージ譲渡量も半端無いのでそこが泣き所となるか。

+ 暗黒内藤氏製作 アレンジ仕様
  • 暗黒内藤氏製作 アレンジ仕様
こちらは上記のものと違い、原作+アレンジ性能版。
性能は飛び道具・対空技・突進技を備えた典型的な波動昇龍タイプで、必殺技の性能も変更されている。
+ 変更点詳細
原作と大きく異なる必殺技の性能は以下の通り。
  • ツインバスターライフル(前)
弱・強共にビーム弾は1発発射になっているが、原作のビーム弾と比較すると大きくなっている。

  • ツインバスターライフル(斜め)
こちらも弱・強共にビーム弾は1発発射となっており、強版のビーム弾が前方発射の強版よりもかなり大きくなっている。

  • ライジングスマッシャー
上昇までに無敵がある(弱は対空無敵、強は完全無敵)。

  • サプライズクラッシュ
原作ではそもそも技が無いので使用不可。
突進中に無敵がある。弱はしゃがみ属性と投げ無敵、強はしゃがみ属性と投げ・飛び道具無敵。
更に空中での使用も出来る様になっている。

  • ゼロバードアタック
突進速度が上がっており、突進中の高度変更も可能。
強版は無敵が多く見えるかもしれないが、1ゲージ消費なので妥当だろう。

また、ガードキャンセルブロッキング・アドバンシングガードのアレンジ要素が追加されている他、
原作では本来ウイングしか使えない突進技「サプライズクラッシュ」が使用出来る様になっている。
これらの追加要素はオプションで使用の可否を選択可能。
ただし、原作同様に必殺技の強攻撃版はゲージを消費するの仕様になっているため、立ち回りには注意が必要。
白身氏によるAIをベースに、暗黒内藤氏自ら手を加えたAIがデフォルトで搭載済み。

なお、リードミーの注意書きに「動画使用の際は最新版を使用する事」とあるので、
動画で使用する際は公開場所の更新日時をチェックしておく事をオススメする。

+ 大会ネタバレ
終戦管理局主催 ロボットトーナメント』において優勝候補と思われていた二機を打ち破るという大金星を上げ、
ダークホースとして視聴者に強烈な印象を与えた。負けた相手もこいつだったし…。

+ hyuga氏製作
  • hyuga氏製作
こちらも『ENDLESS DUEL』のドットを使用しているが、性能は原作とはかなり異なる模様。
氏のウイングゼロは携帯機版スパロボのドットを用いたEW版の方が有名だが、こちらはそれ以前に製作されたものである。

+ とけい氏製作
  • とけい氏製作
『ENDLESS DUEL』のドットを用いて『EXTREME VS.』風味にアレンジされているのだが、パイロットがヒイロではなくカトルである。
無論ゼロシステムに支配されている状態なので、台詞がかなりキテいる。性能としてもボスキャラ風味らしい。
ただし、ツインバスターライフル等が味方殺し技になっているので、タッグ戦などでは注意。
+ Kamekaze氏製作
  • Kamekaze氏製作)
『ENDLESS DUEL』を再現している。
強クラスのAIも搭載されている。


「俺は…俺は、死なない!!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
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非表示

出演ストーリー

その他



*1
全くの余談だが、いかにも主人公機然とした機体にも拘らず、ヒイロがウイングゼロに搭乗するのは物語後半、
というかむしろ終盤である。
ちなみに初登場時に搭乗していたのは本文の機体解説の項の通り、暴走状態のカトル。ヒイロはその時メリクリウスに乗っていた。
ゼロをカトルごと回収したOZはデータ採集目的でヒイロを乗せるが、彼も同じ様に暴走。
今度はカトルがメリクリウスに乗ってヒイロを説得して正気に戻す。
次にOZはデュオを乗せるが、彼はゼロシステムの危険性を感じ取ってコクピットから脱出。
その後OZはウイングゼロを爆破しようとしたが、その場にゼクスが現れ奪取。彼はシステムに戸惑いながらも暴走する事なく操縦出来ていた。
そしてゼクスは地球のサンクキングダムに降り、そこでガンダムエピオンに乗ったヒイロに遭遇。
互いのガンダムを交換し、ここでようやく、ウイングゼロはヒイロの機体となる。

まぁ、そもそも前半主人公機であるウイングガンダムからしてヒイロに自爆されたり、乗り捨てられたりして最終的にはOZ側で運用されたりしていたし。
小説版『EW』ではヒイロはガンダムでも消耗品として見ているとか言われているし。
だが、この様に「主人公が主人公機に乗る」というロボットアニメの常識に囚われない所が、『ガンダムW』という作品の魅力の一つでもある。

*2
つまりは有利な戦局だけでなく、自らが撃墜される無数の可能性の一つ一つを全て疑似体験させられる様なイカれたシステムなのであるが
(ちなみに実際に体験して(心さえ折れなければ)何時かは正解に辿り着ける能力を持つのが彼女彼女彼女)、
主人公のヒイロの様に、無数の死の運命を見せられてなお現実を見失わず戦い続けられる人間も、正直どこかおかしいと言って差し支えない気がする。
まあ、開傘高度が足りず骨折した脚をその場で無理やりはめ直して処置したりコクピットにいる状態で機体を自爆させてただの重傷で済んだりしている辺り、
既に少年兵よりももっとおぞましい何かに片足突っ込んでいる人物ではあるのだが。

ちなみに*1の通りウイングゼロは多数の人物に乗り回された機体であり、
特にガンダムパイロット達は全員一度はゼロに搭乗してゼロシステムの洗礼を受ける羽目になった。
しかし、メインキャラは常識人を除いて全員ゼロシステムを克服した。……ありえん(笑)
また、原作中ではゼロシステムを(敵味方共に)作戦指揮のため利用する場面もあり、
自分自身の死と直面する確率が低い分、使用者への負担は軽いようにも見受けられた。
「むしろこっちの方が正しい使い方なんじゃあ…」と思った視聴者も少なくなかっただろう。
なにしろシステムの一部のコピーを利用するだけで、大幅に指揮官機の空間認識力を拡大でき、
性能こそ超優秀とはいえ、所詮はプログラミングされた行動しか取れないモビルドールに、指揮官が遠隔で適切な命令を下せる様になるのだから。
……まぁ、『ガンダムW』の登場人物の殆どは頭のネジどっか緩んでるエレガントな連中ばかりなので。

*3
その事はデュオもとい公式指摘された。

それもあってか、『GジェネA』『Gジェネ』でのIDコマンド(スパロボの精神コマンドの様なもの、コマンド名が各キャラの名台詞)の「お前を殺す」の効果は、
「クリティカル確定+手加減(本来HPが0になる攻撃でも微量だけ残す)」という徹底ぶり。
…のだが、WSCソフト『SDガンダム GGENERATION ギャザービート2』ではその台詞を言ってギレンを撃墜した。まあ、全ての黒幕だったし仕方ないが…。
ちなみにヒイロでギレンを撃墜すると、ギレンの最後の足掻きを「お前を殺す」と言って阻止するというイベントがある。
TV版最終回のリーブラ破壊をモチーフにしたものであり、しっかり仲間達の会話もある。もちろんカトルの"あの迷言"も。
なお、ギレン撃墜イベントはヒイロのみという優遇っぷり。このイベント含めギレンに対して「お前を殺す」を3回言っている。

一方『スーパーロボット大戦』シリーズではこの台詞、初参戦の『新』以降約16年間文字通り死亡フラグとして働いていた。
例としては、クルーゼ等のボス敵には戦闘台詞で「ラウ・ル・クルーゼ…お前を殺す」などと言い放ち、
これを言われて生き残ったのは、『第2次α』のラスボスであるイルイと『W』一周目のラスボスであるインファレンスくらいのものであった
(イルイはガンエデンに操られた被害者でもあったため、「ガンエデン、お前を殺す」とは言ったが、実はイルイ個人が対象ではないとも言える。
 インファレンスもまた根っからの悪人ではないが、黒幕に良いように利用されたり、父親から託された使命を果たさねばならないと暴走したりするなど、
 多分に同情すべき点があり、ヒイロも「その(父親への)想いは殺さない…歪んだ使命を殺す!」といつもと違うまるで聖戦士のような言い回しをしていた)。

が、『第2次Z再世篇』ではある人物しつこいくらいに言い続け、結果、その人物は如何なるルートを通ろうと無事生還。
遂に生存フラグとして機能した(ちなみに同作では本当に殺す気の場合、ヒイロは「お前を倒す」と言い放つ)。
この辺りは続編の『第3次Z時獄篇』のエースパイロットのお祝いでちょっと触れており、
ついでにリリーナの前で招待状を破った事をつつかれてヒイロは苦い顔をしていた。
そして終盤の『グレンラガン』の多元宇宙迷宮イベントでは『Frozen Teardrop』を参考にしたらしく、
殺害目標にリリーナをターゲットにしている場面が描かれている。


最終更新:2023年05月18日 22:57