ClayFighter


『クレイファイター』(ClayFighter)とは、InterPlay社の対戦型格闘ゲームシリーズ。
「Clay(粘土)」の名が付く通り、登場キャラクターはほぼ全員粘土で作られたコミカルな造形のキャラなのが特徴で、
日本未発売だが、海外ではバージョンアップ版を含めて5作のシリーズが作られた。


ClayFighter

記念すべき第1作。1993年にSNES(北米版スーパーファミコン)、Sega Genesis(北米版メガドライブ)で発売。
システムはオーソドックスな格闘ゲームと言った所であり、本作独自のシステムは存在しない。
翌年の1994年にはバージョンアップ版『ClayFighter: Tournament Edition』も発売された。

  • ストーリー
何の変哲もない街「マッドビル」。その街には「プレイランド」と言う遊園地があった。
そこはかつて多くの町の人々に人気のあった遊園地だったが、今じゃすっかり廃墟となり人っ子一人もいやしない。
そんな荒れ果てた場所に突如として紫色の巨大隕石が遠い宇宙から降ってきて、
そのままプレイランドに衝突、遊園地を粘土で覆いつくし「クレイランド」へと変えていった。
そして、遊園地内のキャンディー屋やサーカスから粘土でできた様々な生物が次々誕生し、彼等は自身が最強であることを証明するために戦い合うのだった。

キャラクター

Bad Mr.Frosty、Blob、TinyBlue Suede Goo、Helga
Bonker、Ickybod Clay、Taffy、N.Boss(最終ボス)


C2: Judgement Clay

シリーズ第2弾。前作同様SNESとSega Genesisで発売された。
前作からBad Mr. Frosty、Tiny、Blobの3名が続投し、残りの5名は新キャラクターである。
また、隠しキャラとして彼等のクローンであるコンパチキャラも存在し総勢16名のキャラが登場。

  • ストーリー
プレイランドの粘土戦士達の戦いから数年…。
マッドビルにあの巨大隕石が再び襲来し、今度は町全体を粘土で覆いつくす。
そこへ現れたのは悪の科学者・Dr. Kiln。彼は辺りに散らばった粘土の断片を持ち去り、
悪の粘土戦士達を作り出してマッドビルを支配することを宣言。
しかし、時同じくしてBad Mr. Frostyを始めとした数々の戦士が現れて、
自分達こそが街を支配するに相応しいと名乗りを上げてKilnに宣戦布告するのだった……。

キャラクター(()内はそれぞれのボスキャラ兼コンパチキャラ)

Bad Mr. Frosty(Ice)、Blob(Slyck)、Tiny(Butch)、Hoppy(Sarge)
Nana man (Dr. Peelgood)、Octohead(Jack)、Googoo(Spike)、Kangoo(Thunder)


ClayFighter 63⅓

シリーズ3弾にして事実上の最終作。
本作ではプラットフォームがニンテンドウ64に変更された。
ゲームシステムはコンボシステムが搭載され、所謂フェイタリティな「Claytality」も追加された。

前作からHoppy以外の『C2』勢とTinyがリストラされた代わりに、Bonker、Ickybod Clay、Taffyの3名が復活。
また、前作では設定のみの登場だったDr. Kilnが参戦し、HoppyもDr. Kilnに蘇生されてT-Hoppyとして続投。
さらに新キャラとしてKung PowやHounganが登場し、同じInterPlay社のゲームキャラであるアースワームジムとBoogermanがゲスト参戦。
また、1998年には新キャラ追加等を施した『ClayFighter: Sculptor's Cut』も発売された。

  • ストーリー
巨大隕石が眠る島・クレイモド島。
その島は世界征服を企む悪の科学者・Dr. Kilnとその配下で邪悪なブードゥー教のシャーマン・Hounganによって支配されていた。
彼等は自分達の計画を有利に進めるため、ピエロのBonkerや邪悪なカカシ・Ickybod Clayを自らの配下として作り出す。
一方、計画を順調に進めていく中で、Bad Mr. FrostyやBlobを始めとしたかつての粘土戦士達も密かにクレイモド島に流れ着いていた……。

キャラクター

Bad Mr. Frosty、Blob、Bonker、Ickybod Clay
Taffy、T-Hoppy、Kung Pow、Hounganアースワーム ジム
Dr.Kiln(隠しキャラ)、Sumo Santa(隠しキャラ)、Boogerman(隠しキャラ)
  • 『Sculptor's Cut』追加キャラクター
Lady Liberty、Lockjaw Pooch、Zappa Yow Yow boys 、High Five(隠しキャラ)


MUGENにおけるClayFighter

知る人ぞ知るマイナー作品ではあるものの、ファンも多いのか意外と多くのキャラクターが存在し、
とりわけ、Blizzard等の作者であるBasara-kun氏と数々のマイナーゲームキャラを製作したJoey Faust氏によって作られている。
特にBasara-kun氏製の多くは『63⅓』のシステムをベースに『キラーインスティンクト』のシステムが取り入れられているのが特徴。
中には同氏によってカンフーマンや『ストリートファイターII』のリュウを上記システムでアレンジしたキャラも存在している。


最終更新:2024年09月15日 09:06