"I'm afraid your path ends here."
- 名前:Jago
- 身長:5フィート9インチ
- 体重:190ポンド
- 年齢:22歳
海外でのみ発売された格闘ゲーム『キラーインスティンクト』の主人公。
Jadoでも
ジャギでもなければ
カバー株式会社のCEOでもない。
名前の読みは「ジャゴ」もしくは「ジェイゴ」。発音上は後者に近い。
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その生い立ちとは |
チベットの僧院で育ったモンク(修行僧)。
かつて孤児だった所をチベットの人間、「Zen'keth」に拾われ、そこで修行僧として育った。
そして彼が育った寺院では最大の実力者が「グランド・マスター」と呼ばれるのだが、
Jagoはほどなくしてめきめきと実力を付け、グランド・マスターの候補生に選ばれるほどとなっていた。
そんな中、Jagoは瞑想中、謎の概念「虎の神」に呼びかけを受け、
彼は「名誉と正義、忠誠」の意思を学ばせる為にウルトラテック主催の格闘大会(という名目の兵器テスト)、
「キラー・インスティンクト」に参加させられる事となる。
参加者11人中6名が死亡もしくは消息不明になるほどの激しい戦いの中、
Jagoは生き残り世界征服の道具となるはずだったサイバー兵器「フルゴア」を破壊した。
この功績を認められ、虎の神から新たな力を授かる。
これが初代『キラーインスティンクト』のストーリーである。
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『2』では |
『2』では一転、ウルトラテックにより遠い過去の2000年に飛ばされ、
そこで彼が育った寺院はかつて魔王「ガルゴス」を崇拝していたという事実という事を知る。
Jagoは、もはや魔王を偶像化するために作られた宗教に従う事が出来ないと、 自分の運命を狂わせた魔王に復讐を誓う。
その中で、Jagoはアマゾンの人間達が、ガルゴスを倒す者を選ぶために開いた格闘大会にもう一度参加し、
フルゴアの新機体や、魔王ガルゴスと死闘を繰り広げるのであった。
なお『2』では因縁のある敵にとどめを刺したかどうかによってエンディングが変化し、
無事フルゴアとガルゴスを倒し、戦いの中知り合った謎の女性 オーキッドと共に戦いを続けたり、
フルゴアに不意打ちを受け殺されてしまったりする。
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XBOXONE版(以下便宜上2013年版とする)では、
『初代』のリメイクのような形となっており、年齢が30歳に引き上げられ、ストーリーも仕切り直しの形となった。
また、正式に日本発売されたため前述の通り「自らに取り憑いた邪悪なる虎の精を祓うために戦いに身を投じる」という設定になっている。
「心身の浄化と鍛錬に明け暮れる日々を送ってきたJagoは、
己の内になおも残る邪悪な虎の精霊Gargosに苦しめられている。
戦いのるつぼでGargosのけがれを清めるべく、Jagoは今日も、ふさわしき強さを持つ敵を捜し求めている。」
B・オーキッドとは生き離れた姉弟関係にあり、ウルトラテック社(フルゴアの製造元。悪の黒幕)との戦いで共闘している。
上記にあるようにフルゴアとは因縁の敵である。
彼自身、まともにセリフを発した事が無いため、人物像を読み取る事は困難だが、
アーケード版『2』には「無念じゃ!」「うーむ、納得いかん……」といった没 ボイスが存在し、
そこからわずかだが人物像を把握する事が出来る。
また、2013年版『KI』では自身のプロフィールに使用キャラクターにちなんだコメントを付ける事ができ、
そこで「精神の統一が足りないな」「瞑想での鍛錬を勧める」「お前の来る場所じゃない」などの台詞が存在し、
そこからすると 「悟りの波動に目覚めたリュウ」とでも言うべき性格が垣間見れる。
立ち位置的にはリュウだが、刀剣を使うという点で覇王丸、さらに忍者要素で ストライダー飛竜等をミックスしたキャラと言えるだろうか。
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『キラーインスティンクト』とは? |
『キラーインスティンクト』とは、『 スーパードンキーコング』などを作ったレア社が開発し任天堂から発売された格闘ゲーム。日本未販売。
アーケードで2作出ており、『1』はSFCとGB、『2』は64で移植されている。
言うなれば任天堂版もしくはレア社版『 モータルコンバット』。ただし登場人物は人間を始め 骸骨や怪物などの色物と幅が広い。
格ゲー元祖の『 ストII』の時点で大分ビックリ人間コンテストじみてはいたが、
本作は上記の通り骸骨や怪物(具体的には 恐竜、 狼男、 宇宙人など)の他に忍者、ロボット、ネイティブアメリカンの戦士などが同じ土俵で殴り合い、
続編ではさらにテコンドー使いの女戦士やら 蛮族やら悪魔やらが、さらにはゾンビや吸血鬼や魔術師や日本の女幽霊や人工知能が参戦する。
化け物(だけ)同士の格闘ならば『 ヴァンパイア』という前例があるものの、
そこに純粋な人間の格闘家( ただのボクサーなど)を放り込んでちゃんぽんした格ゲーは中々類を見ないだろう。
ストファイとヴァンパイアを同じ次元・世界観で無理やり混ぜ合わせたような感じなので独特の雰囲気が感じられる。
アーケード版ではムービーを多く演出などに取り入れる、 ステージにもFMVムービーを使うなど変わった面を持つ。
移植作だとムービーの一枚絵化や別の演出になったり、
ステージは普通の2D背景やポリゴンを使ったものに差し替えられたりしているが、これは移植ハードの問題なので 仕方ない。
『 ギルティギア』ばりのどんどん繋がる コンボが特徴的だが、 それを強制的に中断出来る「コンボブレイカー」というシステムがあり、
これによるブレイカー合戦とその読み合いが熱い。
2013年にはXBOX ONEで復活を遂げた。こちらでは『 ストリートファイターIV』ライクになり、大分取っ付き易くなっている。
キャラバランスに関してはVer.3.9.13.0(2020年10月22日配信)においては、全員が壊れ要素を備えた別の意味でバランスの良いゲームとの評価を得ている。
ちなみに「キラーインスティンクト(Killer Instinct)」とは直訳すると「殺人者の本能」となりやや 物騒な響きだが、
実は「負けん気」「負けず嫌い」などを意味する言葉であり現実のスポーツ選手を評するときなどにも使われる由緒正しい表現である。
忍者が主人公の格ゲーに『 デッドオアアライブ(DEAD OR ALIVE)』があるが、あちらは文字通り「生死を問わず」の意味であり、
こちらよりもよっぽど物騒なタイトルだったりする。
あと余談だが時々 ナレーションがうるさい。ウルトラコンボォォォォォォォ!!
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初代『Killer Instinct』の大まかなストーリー |
遥かな未来、政府すら支配する巨大企業Ultratech社は人造生物の戦闘力テストのため格闘トーナメントを開催する。
そして次元の牢獄に幽閉された双頭の怪物EyedolとGargosの元への通路を構築して戦わせるのだった。
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『Killer Instinct 2』の大まかなストーリー |
双頭の怪物Eyedolは B.Orchidによって倒されたが、怪物の死は偶然にも時間遡行を引き起こしてしまう。
過去世界でEyedolのライバルである悪魔の王Gargosが次元の牢獄から脱出、世界を支配しようとしていた。
そのせいで不安定化した未来世界を守るため、『Killer Instinct』で帰還出来ず残った戦士達と、
原住民の戦士達からGargosを倒せる者を選出する新たなトーナメントが開催されるのだった。
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格闘ゲームの忍者の宿命なのか、相変わらず全く忍べていない忍者。
やってる事は忍者っぽいのだが…。詳しくは後述。
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技解説 |
- 炎独拳(236+P)
- 所謂波動拳。『1』ではスタンダードな性能を持つ飛び道具だったが、
- 『2』では多段ヒットする飛び道具も一発で掻き消せるという超性能を持つ代わりに出が恐ろしく遅いので注意。
- 「Yellow Endokuken」「Red Endokuken」という強化版も存在する。
- シャドウムーブ(EX技のようなもの)だと『初代』では3発放つ技になり、かち上げ系の技の後に追い打ち可能。
- 『2』ではヒットすれば敵を強制ダウンさせ、相手のパワーゲージも奪う。
- ついでに『2』ではフェイントも使えるが、もともと出が遅い技なので使う意味はあまりないだろう。
- 2013年版においては他のキャラが一癖も二癖もある飛び道具を持つ中、唯一シンプルで使いやすい飛び道具として君臨している。
- またインスティンクトモード(KOFのMAX発動のようなもの)中は2発出すようになり、当たれば体力を回復出来る。
- タイガーフュリー/天空拳(623+P)
- 名前にタイガーが入っているが、まんま昇龍拳。
- 対空に使えるがこのゲームの性質上、単発で出すのは望ましくない。
- 一応飛び道具を抜けられるという特徴はあるが、『2』ではその効果も消えている。
- 空中戦にもつれこんだ時の立て直しに使う程度だろう。
- 『1』では前方に移動しながら使えるが、やはり使われない。
- ただしシャドウムーブだと上昇中無敵になるので一気に使える技になる。
- 2013年版では出がかりが無敵かつ威力もそこそこなので単発でも使いやすくなり、
- エンダー(コンボの締め)にも安定して大ダメージを与えられる技に。
- 発売10周年を記念したアップデートではカウンターヒット時のダメージが上昇。
- 強版に至っては一発で相手の体力を1/4近く吹っ飛ばすコンボゲーにあるまじき単発火力を誇る恐怖の一発技と化した。
- レーザーソード/烈虎斬(63214+強P→『2』では中パンチ以上)
- 『初代』では円を描くように刀を振り回す技だが、『2』では刀で目の前に半円を描く技になっている。
- 意外に判定が大きいので目の前に飛び込んできた敵を潰す他に中距離戦等でも使える技である。
- 『初代』ではコンボ中の繋ぎとして使う重要な技で、
- 『2』では強で出してヒットすれば強制的に2ヒットするのでコンボの始動技としても便利な、ある意味彼の象徴的な高性能技。
- 2013年版では単発で出してもリーチが短く使いにくいが、
- シャドウムーブだと発動の瞬間が無敵になっている上オープナーやリンカーとしても発動出来るようになった。
- ウィンドキック/虚空斬(63214+K)
- 遠くに飛び込んでいく技。強で出すと高速ですっ飛んで行く。
- 距離を詰めるのに非常に使える竜巻旋風脚。
- 彼にとっては距離を詰めながら使える唯一のオープナー(コンボ始動技)なので、これには非常に世話になる事だろう。
- 『初代』ではヒットする直前に「←、→、強キック」と入力すると2ヒットする。
- シャドウムーブだとヒット数が増え、強制的に弱攻撃に繋がるようになる。
- 2013年版では飛び道具は抜けられないが下段攻撃を無力化するようになった。
- Ninja Slide(41236+K)
- 『2』で追加された技。長らく下段攻撃の技に乏しかったJagoに、とうとう追加された下段攻撃。
- ウィンドキックが飛び道具に無力だったのに対し、こちらはなんと飛び道具を貫通する。
- ただし距離を詰めるのにはそれほど使えないため、近距離戦での攻防に使おう。
- シャドウムーブだとヒット数が増え、ヒット後に強制的に中攻撃に繋げる事が出来る。
- 2013年版では削除されたがボス版Shadow Jagoがそれらしい技を使ってくる。
- フィニッシングムーブ(フェイタリティ)
- 朧霞(Sword)
- Falling Car
- どこからか車を落下させて押しつぶす、シュールなトドメ技。
ちなみに、この技を使った時のポーズはあの男にそっくりである。 『2』では流石に削除された。
- Humiliation
- これは全キャラに搭載されている基本的な技で、相手を躍らせるというもの。KI版フレンドシップというべきか。
表現はエグいがもっとも良心的なトドメと言えるだろう。 ……人によっては台パンものかもしれないが。 だからだろうか『2』では消滅している。
- Ultimate Sword
- コンボ中に出せる「朧霞」。
上記の朧霞と何が違うのかと言えば、ナレーションの「アルティメット……コンボォオオ」のボイスが入る程度。
- ウルトラ
- 相手に30-40ヒット級の乱舞を叩きこみ、最後に遥か彼方にふっ飛ばすド派手な技。
- とにかくド派手な必殺技であり、本作を象徴する技である。
- 特にこの技で場外フィニッシュを決めた時の演出と「ウルトラコンボオオオオオオオオ!!!」のナレーションは爽快である。
- 「ウルトラ」とは言えども決して『ストIV』のパクリではない。むしろこっちの方が元祖である。
- 長所
- 波動昇龍のスタンダードな性能。可も無く不可もない性能は元同社のこのヒゲと似通った所がある。
- 本作を象徴する「リンカーコンボ」もおおむね使いやすく、初心者から上級者まで使いやすい、主人公らしい性能。
- 短所
- 『2』では、システム共通の中段技「オーバーヘッド」(彼の場合は剣を振り下ろす技だが)が少々使いにくい。
- 技の出が全体的に遅めなので、Tuskなどの中距離戦が得意な相手に弱い。
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でも、主人公として立派な奴かと言えば… |
聞け、彼の心の叫びを!(1:45あたりから)
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2作目では流石に落ち着きを見せ、1P初期の座を手に入れ、 ボイスも日系人らしき人物が録り直したが、
ダメージを喰らうと 「アッー!」
勝利後のデモ演出で橋の上から 「オオリャァァァアアアア!!」
………ダメだこりゃ。
そのためかYouTubeにアップされた動画では、大抵の所で ボコられ役になってしまっている。
どうしてこうなった…。
ちなみに、TOPにあるセリフや前述の没ボイスは「原文ママ」。
海外限定販売のゲームだというのに、普通に日本語を喋っているのは違和感バリバリである。
まぁ姉も「レーザー剣!」とネイティヴな発音で喋ったり、同ゲームのキム・ウーなる人物が「すいませーん!」と発言したり日本語まみれだけどな!
更には、パッケージイラストや店頭用ポスター等でも、 基本映っていない。大抵の場合、映っているのは彼のライバル、フルゴアである。
現在のレアも、 彼の姉やライバル、 変な宇宙人を先に出しており、彼の出番は基本無い。……Jago、お前は今泣いていい。
主人公だというのに報われない所は、 彼に似た所があるだろう。
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ただし、姉にラスボスを盗られたのにはこんな事情がある |
実はJagoは「アイドル(表記は“Eyedol”。 Idolではない。『1』のラスボス)」を倒す権利は得ており、
本来なら彼がアイドルを倒すはずだったのだが、オーキッドは大会の進行が遅くイラついていたので、
Jagoから無理やりアイドルを倒す権利を奪ってしまったのだ。
そのためJagoは、前までの対戦相手フルゴアとデスマッチを繰り広げなくてはいけなくなったのだ。
一応、 ヘタレたり倒せなかったりしたわけではないのだ。
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そして、遂にその時は来た! |
複雑な権利関係によって長らくシリーズが途絶えていた『キラーインスティンクト』だが、なんと2013年、遂に続編が発売。
そしてJagoはPVで主人公として遺憾無く存在感を発揮、遂に公式に主役として認められた形となったのだ。
これで主人公(笑)などとは言わせない!
上記にもあるように今作のJagoはチベットのモンク(僧侶)という点を強調されており、
刀こそ背負っているもののあまり忍者要素は見られなくなっている。
この点も所謂「忍ばない忍者」的なイメージの払拭に役立っているだろう。
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MUGENにおけるJago
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Shift b is B氏(Orbinaut氏)製作 Jago_KI2 |
- Shift b is B氏(Orbinaut氏)製作 Jago_KI2
『2』のポリゴンがほぼそのまま使われ、コンボや フェイタリティ他諸々もしっかり搭載されており、原作と殆ど変わらずに使用出来る。
ただし天空拳などの浮きが悪く、エンドクーケンの追い討ちが実質出来なくなっている。
原作通り、初心者にはとっつきやすく、上級者には奥深い戦いを約束してくれる事だろう。
紀州屋氏による外部 AIも存在する。
なお、AIは使用しないものの、フェイタリティが存在するキャラクターなので取り扱いには十分注意しよう。
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dragon972氏製作 Jago_3D |
Xbox One版のトレーラー発表から間もない2013年9月に公開された。
グラフィックが同作に合わせて一新されている。
性能やボイスは上記「Jago_KI2」のままの部分が多い。
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上記の他にも、Nexus Games氏(現・Nexus Gaming氏)による2Dドットの
MUGEN1.0以降専用キャラが存在。
こちらはPotS氏風仕様となっており、ホルン氏による外部AIも公開されている。
『Killer instinct 1』仕様のものも確認されているが、未完成のまま放置されている模様。
Nexus Gaming氏製(DLは下記動画のコメント欄から)
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「ジョーブツナサレィ・・・」
出場大会
更新停止
*1
『3』のみ日本で発売された。
後の2014年にXbox Oneで配信された『クラシック』なら前二作とも日本でもプレイ可能だが、翻訳はされていない。
最終更新:2024年12月06日 22:44