ワイ


「いひょうをついたこうげきで、さいこうのあくむをみせてあげよう。」

任天堂がファミコンで出したロボット格闘ゲーム『ジョイメカファイト』の登場ロボット。
関西弁の一人称ではない。
ワルロボとしてステージ4の8体の敵キャラクターの内の1体として登場する。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアするとSELECTボタンで対戦でも使えるようになる。

イーロボである「アイ」のアッパーキャラ。ただし必殺技が1つ全く異なるものに差し替えられている。
他のステージ4組にもイーロボから技が差し替えられているキャラはいるのだが、
アイとワイに関しては差し替えられる前の技がかなり強力なため単純な上位互換・下位互換の関係ではなくなっている部分がある。
詳しくは後述。

大きな目とカギ爪が特徴的。ニュートラルモーションでは見えないが、一部の技で爪が飛び出してくる。
アイの目がパッチリしているのに対し、こちらはやや眠たげ

その気だるげな表情に反し、動きは非常に素早い。もはや意表を突くというレベルではない。
ステージ4のロボの中でも、予想外の苦戦を強いられたプレイヤーは多いのではなかろうか。
「アイのアッパーキャラ……ねぇ?wいっちょやってみっか!」
試合開始直後。なんとなくワイがアイのワルロボ状態に似てるので少し舐めてかかる。

「あ、あれ?ちょwwwおまwww」
ゆったりしたBGMにはそぐわない超スピードで突っ込んでくるワイ。

なん…だと…
プレイヤー ハイボク!! 「ゲンジツハ ヒジョウデアル
そもそもキャラ性能が高いのはもちろんのこと、CPU戦でのワイの最も恐ろしい点はその行動パターン。
『ジョイメカ』のCPUはライフが減る(≒ラウンドが進む)たびに行動パターンが変化するという性質があるのだが、
ワイはその中でも残りライフ0の時のパターンの凶悪化が著しく、その機動性能と超反応をフルに発揮し、異常なペースで攻め立ててくるようになる。
その強さは一部で「発狂王」呼ばわりされており、難易度スペシャルではラスボスのホウオウよりキツいという評まであるほど。

一見するとワンパな試合に見えるが、パターンにハメてさっさと倒さないとこっちが死ぬので仕方ない。


原作での性能

ベースであるアイに輪をかけて優れた機動性を誇り、ジャンプ・通常移動共に非常に速い。
技も全体的に隙が少ない上、単発火力がかなり上がっている。
防御・対空回りには不安を抱えているものの、それを差し引いても攻め手の強烈さは相当なもの。投げから始動する永パを持っているため、爆発力も高い。
キャラランク最上位層のカエンレオと比較してもさほど見劣りしない、トップクラスの強キャラである。

技性能解説

  • キョウパンチ(→+A 12POW)
本作最強とも噂される強パンチ。肩のあたりから素早く隠し腕を繰り出して攻撃する。
アイのそれと同じくリーチが長く、発生1Fで速度も非常に速く、後隙もほとんど無い。
そしてアイとは違いダウンを取れる上に威力も弱めの必殺技くらいの水準まで底上げされている
打点が高いので相手によってはスカされやすいのが数少ない欠点。

  • ワイコプター(空中で↑+B 12POW)
空中でゆるやかに回転しながら、わずかに浮き上がる。発生後に十字キーで軌道修正可能。
無防備にジャンプしている敵にはほぼ確実にヒットする。
しかも一度のジャンプで二回まで出せるので、一回見切ったからといって油断してはならない。
「ワイコプターの持続が切れた!攻め……ウボァー! 」は初心者によくある事。
空中竜巻旋風脚を好きな高さで二回出せるようなもの。
ダウンさせた相手の起き上がりに重ねるとガー不にできる。当然めくりや逃げにも使える。

ただしスピードがかなり緩やかなので、空(地)対空が強いロボや動きの速い相手には迂闊に出さないよう注意。
この手の相手にはスキが少なく投げハメに移行できるジャンプキックで攻めるのもあり。

  • スラッシュアタック(←↓→+B 18POW)
片足を突き出して、高速で地面を滑っていく突進技。
ガードされると空中に飛び上がるため、他の地上突進と違い投げでの反撃が確定しない。
さらにそこからジャンプ攻撃やワイコプターを出すこともできるため、とにかく隙が少なく反撃を受けにくい。
発生も移動スピードも速いため、相手の飛び道具や着地時のスキを容易に突いていける。
これと強パンチを織り交ぜた横押しが強い。無防備にしてる相手には出し得。

  • ワイスープレックス(相手に接近して→+A 16POW)
ごく普通の投げ。しかしジョイメカでは「普通の投げ」が強いので問題ない。
足が速いので割と決まりやすく、威力も中々。
これを決めた後「起き上がりに重ねて前ジャンプキック→ヒットしたら少し下がってから再度ジャンプキック、ガードされたら投げ」を繰り返す事で永パになる。
ヒットとガードの見極めが必要にはなるものの、決まるチャンスは多めなので強力。

  • バルカンクロー(A+B 8POW)
アイの「アイアストロン」の代わりに装備された対空技。
自分の前方斜め上にカギ爪を飛ばす。斜め上に出る百裂張り手と考えれば分かりやすいか。
一発あたりのダメージは低めだが多段ヒットする。とはいえ、画面端という概念の無い本作では精々2~3ヒットが限界。
地上は全くカバーしていない上に隙も大きく、スカされると大変な事になるため気軽に出せない。
ぶっちゃけると迎撃技としては汎用性・使い勝手共にアイアストロンに大きく劣っているため、防御面に関してはアイの方が安定している。


MUGENにおけるワイ

卵寒天氏が製作したものが存在し、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索する事をお勧めする。

氏の他のジョイメカキャラと同様に現代風のアレンジが施されており、
ダッシュ・バックステップ・上下ガードの区別・空中ガード・キャンセルなどができるようになっている。
ちなみに、原作ではお馴染みのやられ中の無敵は再現されていない。
各種必殺技の仕様であるが、同氏の他のジョイメカキャラ同様現代風のアレンジが施されている。
ワイコプターはコマンドが「空中で↓↑+X」に変更され、暴発率はグッと下がった。
ボタン同時押しコマンドだったバルカンクローもコマンド技へ変更。こちらも出しやすさに特化させた結果であろう。
発生は6Fとなり、繋ぎの起点として使う事も可能に。バルカンクローからスラッシュアタックもOK。

外部AIは乱入者氏によるものが存在していたが、現在は入手不可。
レベル7~8で原作の発狂も再現可能だが、貧弱なシステムを補うためレベル1から超反応を自重しておらず、
当て投げも多用するなど中々に凶悪な強さに仕上がっている。
中でもワイコプターによるフェイントは、嫌らしくもバラエティ豊か。
ふらふらとワイコプターを出したかと思いきや、相手の直前に着地し1F投げ、
かと思えば、スラッシュアタックがガードされた時の強制跳ね返りジャンプのフォローに使う。
通常のジャンプ着地の瞬間に不意打ちで繰り出してくる事もある。

よく使用するコンボ(リドミに掲載)には最後にスラッシュアタックを決めるものが多い。
スラッシュアタックの単体ダメージは180だが、その倍以上の威力を叩き出すコンボも所持しており、
相手を転ばせた後に2択を迫る強烈な攻めを見せる事も。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結


最終更新:2024年06月23日 20:18
添付ファイル