「このナンセンスさで、わらいじにしてもらおう!」
任天堂がファミコンで出したロボット格闘ゲーム『
ジョイメカファイト』の登場ロボット。
ワルロボとしてステージ4の8体の敵キャラクターの内の1体として登場する。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアすると対戦でも使えるようになる。
ステージ4のロボは全てイーロボ(プレイヤーキャラ)の上位互換版であり、スカポカーンは
スカポンのアッパーキャラ。
特徴的だった点目が普通の目になっている。だが
定まらない視線のせいでなんか
キモイ。
カラーリングはスカポン同様1Pカラーがピンク、2Pカラーが黄土色。
他のステージ4のロボ以上にスカポンそっくりの見た目をしており、特徴的な目つき以外はほぼ同じ。
クエストモード(CPU戦)の難易度スペシャルでは1Pカラー同士での対決になるため余計に見分けづらくなる。
ニュートラルポーズの途中で一瞬こちらに背中を向けるのだが、そうなるともう完全に同一人物である。
一応上記の目の他にも胴の飾りや手足の模様と異なる部分はあるが形状自体は変わっていない。
スカポンがお笑いロボットなので、きっとコイツもそうなのだろう。ワルナッチ博士も「笑い死に」とか言ってるし。
MUGENでのタッグ戦ならジョイメカ版「ざ・たっち」がお目にかかれる。
スカポンは他のイーロボと違ってさらわれてワルロボに改造されたわけではないはずなのに、
戦闘データだけでアッパーキャラを制作できたワルナッチ博士は何気に
すごい人物なのかもしれない。
Dr.ワイリーが
ロックマンの
上位互換(ワイリー的には寧ろ
こいつ等?)を作るようなものである。
とはいえワイリーはロックマンのプロトタイプ兼
おにいさんである
ブルースを戦闘用に改造した張本人
(ライト博士から脱走して行き倒れていた所をブルースはワイリーに助けられた)。
ライト博士がロックマンを戦闘用に改造するのはブルースよりも後なのでぶっちゃけ(ry
閑話休題。
原作での性能
基本的な性能は概ねスカポンに準じており、強力で派生の多い
必殺技を主体に立ち回っていくタイプ。
もともとかなり良好な性能だったスカポンの各種必殺技がさらに強化されており、特に火力面の底上げが顕著。
以前は
ホウオウに次ぎ
カエン・
レオに並ぶ3強とも評されていたほどの強キャラ。
ただ研究の進んだ2020年代では他のワルロボ達の評価が上がってきた事もあり、以前ほど突出した強さとは見なされなくなってきている。
特に以前同格扱いだったカエンとレオからは明確に一段劣ると評される事が多い。
技性能解説
全体的にクセが強くあまり使い所のないスカポカーンの
通常技だが、その中でほぼ唯一の例外がこれ。
後ろにずっこけるようなお笑いロボらしいコミカルなモーションが特徴的だが、見た目に騙されるべからず。
足払いにしては
発生が早く、後隙が短く、リーチも長い、と基本性能からして上々。
その上モーションの関係で
喰らい判定が低く小さくなり後ろに下がるため、かなり
判定負けしにくい。
そして
攻撃判定もかなり上寄りに出るため、
足払いなのに対空性能が非常に高い。
これだけ至れり尽くせりな上にダウンも取れ、さらに後述する赤ポカが確定し一気に5割持っていけるというリターンの大きさで、迎撃技としては一級品の性能。
対応力は高いがタメ技のため咄嗟に出しにくいローリングポカーンの欠点をしっかり補ってくれる。
主力技にしてスカポカーンを象徴する必殺技。
スカポンの「ローリングスカ」と同じ、
高速で回転しながら突進する技。
ローリングスカ譲りの速度・判定の良さ、派生の多さはそのままに攻撃力が大幅に上がっている(「ローリングスカ」は12POW)。
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以下、派生技一覧(威力は全て20POW) |
- 対空ローリングポカーン(←ため十字キー右斜め上+B)
- 空中ローリングポカーン(空中で←ため→+B)
- 急停止し垂直に跳ねる(ローリングポカーン後追加入力でA)
- 速度を維持しつつジャンプする(ローリングポカーン後追加入力でB)
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ほとんど一方負けしない判定の強さ、
追尾版ホウオウキャノンも回避可能な速度、豊富な派生により、奇襲・迎撃・移動とあらゆる用途に使える超万能技。
後方にも当たり判定があるので起き上がりに重ねて
めくりで当てればガー不にもできる。
その上威力も高いので相手にプレッシャーをかけながら飛び回れる。
スカポカーンは足が遅いため、機動面に関しては基本的にこれを頼る事になる。
反面、敵に当たった際に大きく跳ね返るせいでガードされると
隙を晒してしまうのが欠点。
「突進技や
飛び道具のないロボにはかえって対応しづらい」という声もある……が、両方とも持ってないロボなんて
オールドと
ジボル先生くらい。
かなり無法に強い技なのは確かだが、だからといって対人戦で雑に振るのはNG。
ただし空中版と派生版は着地のタイミングで当てると跳ねない。こちらはガードされても投げが確定するので美味しい。
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何?もっと超!エキサイティン!したい? |
実はローリングポカーンにはもう1つ派生コマンドがある。
- 放物線を描いて飛ぶ(ローリングポカーン後追加入力で→↓←A+B 28POW~35POW)
通称「赤ポカ」。別に赤くないのだがスカポンの赤スカ(強化版ローリングスカ)に合わせてこう呼ばれている。
威力がランダムで変動するが、最低値でも最大HPの1/3にほんの少し届かない程度という特大火力。
上振れした場合ジョイメカにおける単発最高火力を叩き出す。
しかもこの威力上昇は他の技にも乗るようで、トンデケポカーンのヒットと同時に空出しする事で威力上昇分をトンデケポカーンに上乗せできる。
ちなみに35POWというのは、MUGENの標準(ライフ1000)で換算すれば 397ダメージである。
別の例えで言うと、高火力で名高い『 ストI』の 波動拳とほぼ互角である(厳密には強化版ローリングポカーンの方がちょっと 安い)。
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頭を外して飛ばす事以外は何の変哲もない飛び道具。それでも持っているだけで有利である。
威力はスカポンの飛び道具である「トンデケー(8POW)」「コンナンイラヘン(14POW)」よりも高い。
……というか全飛び道具の中でも最高火力であり、投げやローリングポカーンの陰に隠れているだけで普通に高性能。
敵に強めの圧力をかけられ、その割に発生前後の隙もさほど大きくないため遠距離からの牽制や撹乱には持ってこい。
ただしトンデケー同様打点が高いのでキャラによってはガードされると当たらなくなることがある。
- ハチャメチャクチャ(A連打 1HITあたり10POW)
「飛び道具は一つで充分」と言わんばかりに、連打技も搭載している。コンナンイラヘンは本当にいらなかった
喰らってからでもガードはできるが、密着から直撃すると5、6発当たってゲージを半分近く持っていかれる。
しかしスカポカーンの立ち回り上使い所はあんまりない
- スカポカーンナゲ(相手の近くで十字キー+A 24POW)
そして実は「
最も最も最も最も最も最も最もおそろしいィ――――ッ!」のが、この投げ技。
特殊なコマンドを必要としない投げの中では最大の威力(
ギガントのパイルドライバーや
ラーのウリャウリャと同等)と、
あのジボル先生に次ぐ、約1キャラ分離れていても吸い込む脅威の投げ間合いを兼ね備えており、
総合的に見れば
本作最強の投げ技と呼んで差し支えないほど。
投げが一律1
F発生、かつ無敵時間まである「ジョイメカ」においては凶悪としか言いようのない性能。
対人戦におけるスカポカーンはローリングポカーンで場を掻き乱し、隙あらば投げに行くという立ち回りが基本となる。
正直色々穴の多いハンゾーよりよっぽど投げキャラをやっている
万能の突進技、超高性能な投げ、高火力の飛び道具、削り性能の高い連打技。
一見するとホウオウと同じくらい理不尽な強キャラに見えるが、必殺技以外の性能は全体的に控えめ。
ジャンプがかなり緩やかで、通常移動もステージ4のワルロボ連中の中ではかなり遅い部類。
通常技も先に挙げた足払い以外は微妙な性能。加えて若干ピヨりやすい。
ローリングポカーン一つで大半の状況には対応できるし、機動力の低さも十分すぎるくらいに補えるが、
逆に言えば立ち回りの多くをローリングポカーンに依存しているという事でもある。
前述の通りローリングポカーンはガードされた際の隙が非常に大きいため、扱いを一つ間違えれば総崩れにされかねない。
また単発の火力こそトップクラスだが、「ジョイメカ」のキャラランク上位勢としては珍しく
永パも持っていない。
高火力なおかげで相手をピヨらせやすいため気になりにくいが、切れ目なく攻め続けるのはやや苦手なので一発一発の攻撃をしっかり当てていく必要がある。
それでも格下やCPU相手ならローリングポカーンの火力と判定に任せたゴリ押しである程度なんとかなってしまったりするが、
強キャラ同士での対人戦ともなるとそうはいかない。
大味な一発屋に見えて実は結構繊細な扱いが必要なキャラなのだ。
そういうわけで、対人戦はともかくCPU戦でのスカポカーンは意外とどうにでもなる類の相手だったりする。
何かと無策でぶっぱしてくるローリングポカーンをきっちりガードし、その上で跳ね返りの隙を狙っていけば、概ね有利に戦いを運ぶ事ができるだろう。
ただし、投げにだけは気を付けたい。
MUGENにおけるスカポカーン
卵寒天氏が製作したものが存在し、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索する事をお勧めする。
他のキャラクター同様現代風のアレンジが随所に施されている。
具体的には、
- ダッシュ
- バクステ
- 上下ガードの区別
- 空中ガード
- キャンセル
- 連続技
卵寒天氏のジョイメカキャラにとっては、もはやお馴染みの調整である。
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詳しい解説 |
『ジョイメカ』と言えば全技1F発生だが、卵寒天氏のスカポカーンはちょっと違う。
通常技は全て5~11Fに調整されている。必殺技も全て1F発生ではないので安心。
1F発生はスカポカーンナゲとローリングポカーンだけ!
トンデケポカーンが「←ため→+ボタン」の タメコマンドに変更された(発生17F、150ダメージ)。
元のゲームに慣れていると、ついついタメ時間を短めにしがちなので注意(十字キー後ろ入れっぱで出る)。
そのため原作レベルの弾幕合戦は不可能となった。
また、ジョイメカの飛び道具は発射した後に十字キーでスピードを調整できる共通システムがある。
氏はこの仕様を押すボタンを変える事で低速・普通・高速の3段階を再現させている。
次にハチャメチャクチャ(発生7F、5×nダメージ)。
こちらもボタン連打コマンドから昇龍拳コマンドに変更。元のゲームに比べ暴発率はグンとダウン。
この技を対空として使うと中々美味しいので、現代格闘ゲームに見合った変更と言える。
発生も1Fなので、是非とも狙っていきたいスカポカーンナゲ(220ダメージ)。
投げ範囲は24ドットに設定されている。
そして本題のローリングポカーン(発生1F)。
威力は約200ダメージで統一されているものの追加入力・空中ガード不可は健在。
有能な技だが無敵はない。よって相手の無敵技には切り返されてしまうので気を付けよう。
所謂原作と同じコマンドで出せるごくごく普通のローリングポカーン。空中可
(氏のリドミによると空中版はローリングポカーン2という位置付け)。
追加入力でXを押すとその場でちょっとだけ跳ねる。
追加入力でAを押すとそれなりに跳ねる。飛び道具の回避ができるくらいには飛ぶ。
追加入力で24+X+Aを入力すると威力が上がった状態(350ダメージ)で飛び跳ねる。
コマンド4ため9+Aで出る対空ローリングポカーン。斜めに放物線を描くように飛ぶ。もちろん空中でも可。逃げにも使える。
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乱入者氏による外部
AIが製作されている。
レベルは1から9まで設定可能(ただしLV9を動画で使う場合は氏の許可が必要)。
対人向けと対AI向けの境目となる標準LVは4との事。
ワイと同じく発狂度の調整が可能(詳しくはAIリドミで。ただし自己責任である)。
2013年8月29日にはIX氏による外部AIも公開された。
こちらは5段階にレベル調整が可能かつ性能改変パッチとなっている。
レシピ |
ダメージ |
パンチ×3→ローリングポカーン1 |
440 |
トンデケポカーン→ローリングポカーン1 |
350 |
アシバライ→ハチャメチャクチャ→ローリングポカーン1 |
270 |
スカポカーンナゲ→ローリングポカーン1 |
420 |
AIは上記のようなコンボも狙ってくるため、ジョイメカと言えど油断できない。
出場大会
削除済み
凍結
最終更新:2024年11月10日 01:26