妹尾あいこ


魔法少女アニメの傑作『おジャ魔女どれみ』シリーズのブルーで初期メンバー。名前の読みは「せのお あいこ」。
大阪出身で、関西ネタが散りばめられている。
教育的観点から両親の不仲がクローズアップされているキャラクター。
CVは大阪弁に定評がある 松岡由貴 女史。あと鶴屋さん
というかこのキャラクターのモデルがそもそも松岡由貴。どんだけ~。

+ 原作におけるプロフィール(ネタバレ注意)
11月14日生まれ。さそり座。O型。
『おジャ魔女どれみ』(以下『無印』)3話から登場。大阪の天下茶屋から物語の舞台である美空市の美空町に引っ越してきた。
両親は離婚しており、タクシー運転手の父・幸治と二人暮らし。幸治は当初務めていた会社を不況でリストラされ、
どれみやあいこ達のクラスメイトである玉木麗華の父が経営する会社に移っている。
はっきりモノを言う性格故に、主人公の春風どれみは当初あいこを敬遠していたが、父子家庭である事を知るや、
父親の事情を察して授業参観の話を切り出せずにいるあいこに、良かれと思って魔法で幸治のニセモノを作り出す。
しかし、何とか時間を作った本物の幸治が教室に来てしまい、あいこ(と幼馴染の藤原はづき)に魔法が発覚してしまった。
第三者に魔女や魔女見習いの正体が露見した場合、どれみは魔女ガエルにされてしまう。
それを回避するため、あいこはどれみやはづきと共に魔女見習いとしてマジョリカの下で修行を積む事になった。

+ 「魔女ガエルの呪い」とは?
この作品での「魔女」は人間よりも遥かに長い寿命を持つ存在であり、時間の尺度に対する認識も大幅に異なっている。
魔女界という異世界に住み、バラの花から生まれる女性ばかりの種族である。逆に男性しかいない種族「魔法使い」も存在する。
生まれつき魔法の源である水晶玉を持ち、多くの物事を魔法で解決する。
物語当初では人間界との積極的な交流を絶っており、また価値観のズレから人間に偏見や不信感を持っている魔女も多い。

かつて人間界と魔女界とは交流があり、
1000年前には時の魔女界の女王であったマジョトゥルビヨン
(作中では「先々代の女王様」と呼ばれる。人間としての名は「トゥルビヨン・ベネックス」)が、
人間(おそらくフランス人)のケーキ職人であるジョルジュ・ベネックスと結婚するため退位している。
しかしその後のマジョトゥルビヨンの人生は悲劇の連続であった。
夫ジョルジュがケーキ材料のラズベリー刈り中に事故死した事に始まり、大切に育てた一人息子アンリは自分よりもずっと早く年老いていき、
アンリの6人の子(5女1男)も父に比べて歳を取らない祖母を恐れ、彼女から離れてしまった。
しかもアンリが亡くなる際、祖母が手紙を送ったにもかかわらず、孫達は誰一人来る事は無かった。
この事を深く悲しんだマジョトゥルビヨンは、アンリの死後魔女界に戻ると、
魔女界にある呪いをかけて人間界との交流を断絶させ、自らも「呪いの森」と呼ばれる森で眠りに就いた。

その呪いとは「人間に姿を見られた魔女は『魔女ガエル』なる生き物に姿を変えられる」
「魔女ガエルにされた魔女は、自分を見破った者を弟子にとり、その者を魔女としなければならない。その者のみが呪いを解く事ができる」
というもの。これが「魔女ガエルの呪い」である。
魔女ガエルは緑色をした頭でっかちの謎の生物で、『16』でのどれみによれば「カエルとも尺取り虫ともつかない奇妙な生き物」。
どうやらアニメで手足が生えていなかったのは映像補正等ではなく、実際に生えていないようである。
一応この姿でも魔法は使えるが、魔女にとっては屈辱的な姿であり、元の姿に戻る事を熱望する。

だが、魔女見習いが正式な魔女になるためには9段階からなる見習い試験を経る必要があり、
また見破った人間は魔女ガエルの姿に驚いて逃げてしまう事がほとんどであるため、実際は元の姿に戻るのは絶望的である。
そのため魔女界には戻れる見込みのない魔女ガエル達が余生を過ごす「魔女ガエル村」という集落が作られている。
この呪いが存在し、そしてどれみがマジョリカの正体を見破って魔女ガエルにしてしまった事こそが、このお話の全ての発端である。

この呪いは本人の前ではっきり口に出して指摘した場合にのみ有効であり、
更には魔女見習いの場合は「魔女見習い」と指摘されない限りは発動しない(「魔女」と指摘されたのでは発動しない)。
そのため実はどれみはあいこ達に見られた段階では魔女ガエルになる可能性は低いのだが、危機を未然に防ぐために2人を魔女見習いにした。
この呪いの存在はどれみ達が魔女を目指す理由付けになる他、魔法を他人に知られてはいけないというお約束への説明にもなっている。
魔法で記憶を消すような真似をしないのは、心や記憶の操作は怪我や病気の治療・死者の蘇生と並び禁じられた魔法とされており、
これらを行使すると術者にペナルティが下ってしまうためである(このペナルティは先々代の女王とは無関係)。

この「魔女ガエルの呪い」は後期2シリーズの重要な伏線でもあり、最終的にはどれみ達はマジョトゥルビヨンを目覚めさせ、
6人の孫がアンリの死に立ち会わなかった理由が、マジョトゥルビヨンが思い込んでいた「自分を見捨てた」ではない事を告げた。
当時人間界は戦時下にあり、6人中1人は嫁ぎ先の国が主戦場だった。
残る5人のうち3人は駆け付けたものの馬車が事故に遭ってしまい間に合わず、1人は出産を控え動けなかった。あと1人の理由は不明。
なおこの事から、6人は「歳を取らない」という理由だけで祖母トゥルビヨンの元を去った行為を悔やんでいた事が窺え、
特に長男で末子のロイは日記にその悔悟を綴っている。
真実を知ったマジョトゥルビヨンは呪いを解き、魔女界と人間界との悲しみの連鎖にピリオドを打ち、
「魔女ガエルの呪い」が解かれた事で、魔女もしくは魔女見習いである事が露見した場合のペナルティは消滅した。
一方で、一人前の魔女となったどれみ達は人間として生きていくために魔女を引退した。

後の『16』では、再び魔女見習いとなったどれみ達が(呪いが解けているという事もあって)、
白昼の稚内市街を堂々と魔女見習い服姿で歩いて、(高校生と言う事もあって)周囲から生暖かい目で見られるという失敗をやらかしている。

スポーツ万能で、先生の投げたチョークを素手キャッチした程だが、
水泳だけはダメ(それでも『も~っと! おジャ魔女どれみ』の頃には10m程泳げるようになった)。また、大阪人らしくお笑いにはうるさい。
ハーモニカが得意で、離婚前の両親に買ってもらったハーモニカ(かなり使い込んでおり「ファ」の音が出ない)を愛用している。
普段はボーイッシュな身なりだが、離婚した母(後述)と会う時は髪をお下げにしてスカートを穿くなど女の子らしい一面も見せる。
家庭環境から家事一切をこなせる頑張り屋だが、同情される事が嫌いで、『無印』ではその事で2度幸治とケンカし家出している。
プロ野球・阪神タイガースのファンで、
『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』(以下『ドッカ~ン!』)から3年後の16歳時代を描くラノベ『おジャ魔女どれみ16』(以下『16』)では、
元ヤンキーで読売ジャイアンツファンの担任教師・八巻六郎(やまき・ろくろう)*1大人げない場外阪神-巨人戦を演じている。
東京ドームか甲子園球場でやれ。いやむしろ両球場が美空町に来(ry

『おジャ魔女どれみ』TVシリーズ全4本を通じたあいこのテーマは「両親の和解」である。
もともと妹尾家は共稼ぎであり、母・あつこは、母の死に目に逢えなかった事がきっかけで老人介護の仕事をしている。
ある時、一人で遊んでいたあいこはジャングルジムから転落し大怪我を負ってしまった。
この事件後、幸治から家庭に専念するように言われたあつこが拒んだため、夫婦間に確執が生じ、遂には離婚に至ってしまう。
あいこはこの事に責任を感じており、『ドッカ~ン!』38話では、復縁に反対していた祖父(あつこの父)・岡村惣一が脳梗塞で倒れた事から、
あつこから復縁話を破談にしたい旨を知らされてショックを受け、禁呪である「人の心を変える魔法」を使いかけた事がある。
最終的に幸治とあつこは惣一の了解を得て復縁し、あいこは魔女になる道を選ばず、大阪に帰る事になった。
『16』によると惣一はその2年後、あいこ達家族に見守られて息を引き取っている。

『16』ではあつこの仕事(勤務する介護施設の運営母体が美空市近郊に新施設を開業し、その介護主任に就任)の関係で再び美空町に転居。
どれみと同じ高校に入学、同じクラスになった。幸治も玉木のタクシー会社に再入社している。
陸上部に所属し(専門は100m走)、中学時代の時点で府大会優勝、全国陸上大会3位とその実力は全国レベルとの事。
1巻ではインターハイでコンマ01秒差の2位、秋季兵庫国体*2成年女子部では居並ぶ大学生や社会人ランナーを退け、
11秒52の国内高校生新記録をマークし優勝している。

なお、上述したように、あいこのキャラクターのモデルは松岡由貴女史自身である。
松岡女史は『無印』の前番組『夢のクレヨン王国』にも出演しており、そこで脚本家の山田隆司氏と出会った。
山田氏は『無印』のシリーズ構成を務めるに当たり、松岡女史の普段の立ち振舞いからあいこのキャラクターを造ったという。
また父親がタクシー運転手の父子家庭と言う事から、偉大なる元祖魔女っ子『魔法使いサリー』の花村よし子も入っているかもしれない
(よし子ちゃんは魔法使いではない上、母親は死去しているが)。

(以上、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より、一部加筆・改訂)


MUGENにおけるあいちゃん





 「負けへんでぇ~!」

たるせ氏による手描きドットのあいちゃんが存在していた。
瀬川おんぷと共に「Random Select」で代理公開されていたが、2019年10月に同所が閉鎖されたため、現在は正規入手不可。
コスチュームは1年目のもので、ドット絵、イントロ、カットイン、何から何までハイクオリティ。
ダウン時に仲間が声援をくれる。
ver0.4なので技が少ないが、他のおジャ魔女カラーも搭載している。

れどめがないので技説明
(相手の近くで) ← or → + y  投げ
(空中で) →→ ほうき
↓↘→ + x ハリセンでどつく
↓↘→↓↘→ + x (1ゲージ消費) ハリセンで激しくどつく
↓↘→↓↘→ + y *3 パメルク・ラルク・ラリロリポップン たこの巻

出場大会



*1
『16』のオリジナルキャラ。あいことどれみが属する美空高校1年A組の担任教師。
TVシリーズでの関先生のポジションに当たる。イメージは「第一印象だけは良くない『どれみ』版鬼塚英吉」と思っていただければ。
あとリア充爆発しろ。

*2
実際に『16』で兵庫県が開催地と書かれている。
なお、TVシリーズの作中時間軸を実際に放送された時期とほぼ重なる1999年4月~2003年3月と考えると、
作中の兵庫国体は実際に2006年に開催された「のじぎく兵庫国体」(第61回大会)に一致する。

*3
ゲージ消費するはずだったのだろう、多分。
現状はノーゲージで巨大な飛び道具が使える技になっている。


最終更新:2023年01月04日 13:47
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