「報われなくても、誰かに笑われてもいい。
信じたいの!!」
バンプレストが発売したシミュレーションRPG『
サモンナイト3』の女性主人公(選択制で、男性だと「レックス」になる)。
また、後の作品『5』にも登場する(同作の発売および出演はシリーズ開発元のフライト・プランが事実上倒産している中での発表だったため驚かれた)。
おっとりとした赤い髪の女性。基本的に敬語で礼儀正しく、しっかりした部分を持ちつつも無自覚にズレた言動を見せる。
軍人学校を
主席で
卒業した元帝国軍の士官だが、とある事件で軍を退役し家庭教師になった。
赤いニットのワンピースにオーバーニーの白い編み上げブーツを履いている。また授業時などは眼鏡もかける。
作中では「先生」
と呼ばれ、ファンも大抵そのように呼ぶ。
レックスと区別する場合はそれぞれ「アティ先生」「レックス先生」と呼ぶのが一般的。
『3』では主人公の通例として会話ボイス無し、『5』での声優は
セイバーや
四条雛子などを演じる
川澄綾子
氏。
ちなみにレックスのCVは櫻井孝宏氏で、こっちはこっちで『Fate/prototype』の方のセイバーを演じている。
帝国の士官学校を主席で卒業するほどの才媛だが、初任務において起きた出来事により軍職を辞する。
その後、初任務の際に助けられたマルティーニ家の当主から請われて、
家庭教師としてパートナーとなる生徒と共に帝都の学校へと海路で向かう途中、海賊の襲撃と嵐で船が沈没。
海中に沈み行く最中、不思議な声を聞いたアティはそのまま生徒(と海賊達)と共に孤島に打ち上げられる。
はぐれ召喚獣の襲撃を受けた最中、再び声を聞いたアティはその声の命じるままに、
どこからとも無く現れた謎の魔剣を抜き放ち、姿形をも変化せる魔剣の強大な力ではぐれ召喚獣を退ける。
そして海賊達や島の住民と共に、島の謎を巡る陰謀に立ち向かう事になる。
ちなみに、覚醒状態は髪の一部が逆立ち
獣耳のようになるが、地毛です。
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魔剣について |
特別な製法でとある集団に造られた魔剣で、「碧の賢帝(シャルトス)」の銘を持つ。
本来の力は『封印』なのだが、その力でとある強大な 能力を持った人間の精神と力を封印した事で、
副次的に絶大な力を秘めた魔剣となっている。
ただし、先生のように適合した人間以外が使っても魔力増幅器程度の効果しかない。
設定的に適合者が得る力は「4つの属性(世界)全ての召喚術が使える」、「無限に魔力を供給する」、「不老不死になる(魔力による肉体強化)」など。
シナリオを見る限り、魔力で直接攻撃出来ると思しき描写もある。
簡単に言えば持ち主の意志の応じてより力を発揮し、世界から強大な魔力を引き出し行使する魔剣なのだが、
剣に封じられた人間の意識がとある理由で壊れているため、持ち主を狂気に誘い魂を取り込もうとする恐ろしい剣でもある。
ゲーム中では「抜剣覚醒」のコマンドを使用、もしくは主人公が倒れた時に自動的に覚醒し、
能力面の大幅強化に加えて、召喚石が破損する危険性と引き換えに威力が跳ね上がる「暴走召喚」が解禁される。
Lvによって攻撃力と魔法攻撃力が上がり、魔剣より攻撃力or魔法攻撃力が高い武器を装備しているとそっちの数値が反映される。
しかし代償として隠しパラメーターである「カルマ値」の上昇というペナルティ(味方ユニットの戦線離脱や選択肢でも上昇)があり、
カルマ値が上がりすぎると一部の仲間加入フラグが折れ、その果てにはカルマルートへ突入。
仲間の命を守るため、剣の力を引き出す代償に狂気に取り込まれた主人公が敵勢力を全員惨殺し、
主人公も最後の理性で仲間達の前から消えて行方不明になるというバッドエンドになる。最後の一枚絵は行方不明の先生を探す生徒。
この時の先生は常時覚醒状態でLv50、全召喚ランクSに加えステータスも大幅に上昇し、このマップの敵(ボス含む)をほぼ一撃で屠る事が出来る。
余談だが『1』のカルマルートにあたる魔王EDでは『3』とは逆に一切敵(黒幕含む)が死なず、主人公を元の世界に返すEDだった。
おかげで魔王良い人説が冗談半分で存在する
なお、魔剣は一振りだけでなく「紅の暴君(キルスレス)」という代物もあり、当然ながらその使い手もストーリーに絡んでくる。
「しね死ねシネ死ね死ね
死ねしね死ねシネ死ね死ね
死ねしねシネ死ねしね死ィィ!!!!」
順調に進んだ場合は物語後半に「碧の賢帝」は砕け散るが、主人公の想いを込めて鍛え直される事で、
「果てしなき蒼(ウィスタリアス)」として新生する。
この状態になるとカルマ値の上昇のペナルティは無くなる……というか、カルマルートへの分岐を通り過ぎてるのでカルマ値自体に意味が無くなると言うべきか。
番外編には「果てしなき蒼」と別に上述の「紅の暴君」を鍛え直した「不滅の炎(フォイアルディア)」という魔剣も登場する。
作中に「アルディラ」という仲間がいるのでちょっと紛らわしい。
その他にも『3』の小説で「紫紺の蛇刀(バルバーリア)』、『5』では「翠遠の息吹(ヴェルディグリオン)」という魔剣も登場している。
なお、『1』のサモナイトソードも上述の魔剣と同じ素材・製法で作られている魔剣の一種といえる。
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戦闘での性能だが、最初に得意属性を決め、戦闘前の選択肢で戦士または召喚師かの戦闘スタイルを決める事ができる。
召喚師タイプを選ぶとメッセージが増えるため、こちらが恐らくデフォルトなのだろう。戦士タイプでも召喚ランクSに成長するし。
実際に優秀な魔法攻撃力にトップクラスのMPを持ち、
(デメリットもあるが)抜剣覚醒を使用する事で
MPが最大値まで回復する
ため、かなりの強さとなる。
戦士タイプでも、反撃を受けにくい横切りタイプで最終的に貴重な横移動も上がり、MPもそこそこあるため、武器攻撃以外に回復や異常を撒く事も出来る。
ただしどちらのタイプも多少打たれ弱いため、攻撃を受けないように立ち回る必要がある。
PSPリメイク版では全体の仕様変更によって自力ではSランク召喚術を撃てなくなり、新システムの「サモンアシスト」が必須となった。
また、スキルシステムによって自由にスキルを覚えられるようになり、全体的に強化された。
そして「傀儡システム」(ブレイブメダルを払う事で敵キャラや番外編キャラを使用可能になる新システム)によって、
レックスとアティのダブル主人公で本編プレイも可能となった。
また、傀儡キャラの主人公は抜剣覚醒のデメリットが無いため
抜剣先生拝み放題使い放題で超強力だが、
アティが主人公だとアティの傀儡は使えないので、アティで抜剣覚醒しまくれるのはレックスを主人公にした時か番外編限定になる。
ちなみにフリーバトルで2人を出撃させた場合、互いにレックスが兄でアティが妹と認識する(学友のアズリアは天然が増えて頭を抱えていたが)。
『2』や『4』の主人公ズは自分が年長だと主張するので割と珍しい。
趣味は釣りなのか、釣りのミニゲームがあるにも拘らず、別のミニゲームである蓮ジャンプで一定時間同じ場所に留まると釣りを始める。
また、『5』のPVではレックス先生の登場シーンは彼が釣りをしている所である。
本編でも釣りのミニゲームで初登場となる。
天然巨乳眼鏡女教師という男心にクリティカルなデザインから、非常に人気が高い。色々な意味で。
イラスト担当の絵師からもエロいとお墨付きであり、後に発売された小説版でもアティ先生が主人公だった。
お気に入りのあの子と「夜会話」で親交を深めていくのも『サモンナイト』の醍醐味の一つだが、
アティ先生は主人公=攻略する側なので攻略しようがない点を悔やむプレイヤーも少なくない。
『5』ではNPCとなったが、やっぱり攻略出来ず涙を飲むプレイヤーが続出した。
ちなみに、『5』で新たに描き起こされたアティ先生は動きやすそうなホットパンツ装備となっている。こちらも必見。
…言っておくけどアティ先生が人気すぎるだけで、レックス先生も人気はある方だからね? ティンコガードって言うな。
ちなみにレックス先生は攻略対象の関係で、未亡人キラーやら人外キラー扱いされている。未亡人の1人とはEDで結婚するし。
『サモンナイト』シリーズは、基本的に主人公以外のキャラクターは日常パートも戦闘パートもフルボイスであり、
更に
本編で声が無かった主人公キャラクターも続編や外伝にゲスト出演した際ボイスが付くようになっているが、
アティやレックスは『5』まで外部出演の機会が無く、長らく特定のボイスはなかった。
実の所、
『サモンナイト3』はシリーズ時系列では『1』や『2』、『4』より十数年程前の物語であり、
加えて舞台である孤島がとある原因で時間の流れが本大陸と違う上、
『3』の主人公やそのパートナーである生徒は島の守護者にして住民のまとめ役になるため、
おいそれと島の外に出る事が出来る立場ではないという事情もある。
そのため、『4』に『3』のキャラクターが全く出ていないというわけではないが、先生達については扱いが難しく、
出し辛かったのかもしれない。
一応『4』のギャラリーで見られるおまけの設定文にて、『2』の時期に国と旧友の危機に際し、
『3』の主人公が悪魔の軍団と抜剣覚醒して戦ったと思しき記述や、『4』で特定の条件を満たしていると、
先生なのか生徒の事なのかは不明ながら、魔剣の使い手である「抜剣者(セイバー)」が舞台となる街に救援に駆け付ける。
『4』と『5』の間の話である公式小説『U:X(ユークロス)』では、
本編主人公は基本的に男(ハヤト、
マグナ、レックス、ライ)が出ているため今の所出番は無いが、
選択されなかった主人公達も別の形で登場で登場しているため、今後なんらかの形で登場すると思われる。
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『PROJECT X ZONE 2』での活躍 |
そんな(『5』が出るまで)外部出演に恵まれなかったアティ先生だが、
様々なゲームのキャラクター達が一堂に会する クロスオーバーゲーム『PROJECT X ZONE 2』に参戦。
喚起の門から現れた主人公達を元の世界に戻す際、自分も一緒に転送されてしまい、以後行動を共にする事に。
ソロユニット(メインで動かすペアユニットに組み合わせて扱うユニット)としての参戦であり、呼び出すと様々な召喚獣と共に攻撃を支援してくれる。
割と序盤からの参戦であり、さらに貴重な全体回復スキルを初めから所持しているため、お世話になったプレイヤーも多いだろう。
更にオートスキルでブロック無効と反撃無効を持つので、基本的に相方を選ばず活躍出来る。
本作の売りであるキャラクター同士の掛け合いでは、教師として親子のペアに三者面談をしたり(よりによってゲーム界でも屈指の殺伐とした 親子に!)、
未来のキャラクターに召喚の原理を尋ねられたり……。
元軍人で教師で召喚士という職歴からか、他の組織に属したキャラクターからの勧誘も目立つ。
同じSRPGの『ファイアーエムブレム』から登場したクロムとルキナはその経歴を買っていたが、
何の因果か後にFE側で召喚士や教師がメインキャラを張ることに(その教師は釣りも可能だったりする)。
また、蓮の花渡りやマネマネ師匠など、何故かミニゲームネタが豊富。
「我がデートクラブ最大のコンパニオン……アティ先生!」
「突撃!隣のボインちゃん。運命というレールに乗った先生……」
「勝手にコンパニオンにしたり、レールに乗せるのはダメです!」
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MUGENにおけるアティ先生
楠木あくと氏による手描きキャラが存在していたが、現在は入手不可。
前述の様に原作に
ボイスが無く、以前は
廿楽冴姫のものが、現在は「別作品のアティ先生に似てる人」のボイスが使われている
(不明だがCV川澄ではない。ボイス無し版も存在)。
通常時の構えも変更されており、初期は片手に教科書を、もう片方の手に指揮棒を持っていたが、更新後は教科書を抱きかかえたポーズになった。
各種召喚獣や魔剣を駆使して戦い、
カイ=キスクみたいな対空技や
おもむろに背を向けて本を読み始める当身「教師の片鱗」、
飛び道具、突進、
コマンド投げなど技のバリエーションはかなり豊富。
リーチのある
通常技やゲージ溜めも有り、中々器用である。
ただし旧バージョンにあったワープは無くなっているので注意。
AIは中々強いものがデフォルトで搭載済み。
Silvan氏による外部AIも存在するが、最新版には対応していない。
出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
最終更新:2021年07月15日 22:26