バイオス


"I LIED."

(全て嘘だ)

円谷プロの特撮作品『ウルトラマングレート』に登場する怪獣。別名「電脳植物(プラント)」。
カプコンのSTG『ロストワールド』のラスボスでは無い。
第9話「バイオス計画 -植物都市-」に登場。

元は宇宙から飛来した隕石に付着していた高度な知性を持つ宇宙植物。
地球産の植物の数十倍もの速度で光合成して高濃度の酸素を放出する特性を持っており、
それに着目したサザン大学の女性科学者で谷間が目立つ服装をしたレオニー・クランクスタイン博士に目を付け、
博士のバイオ空間計画の要として己を培養させつつ、大学のスーパーコンピュータと融合して大学構内のバイオ空間を自らの支配下に置き、
地球の動植物を排除して生態系を乗っ取ろうと企む(本人曰く「重要な生命体である地球を守るため」*1で「君達にはお馴染みの『弱肉強食』」との事)。
クライン博士には「環境汚染改善に手を貸したい」と偽って密かに地球侵略を進めていた。
手始めにバイオ空間計画に志願した大学生達に生体改造を施し、
バイオ空間内の食物や酸素以外を摂取すると死亡する「ベゴイド」という植物人間に変えて手駒として使役していた。
やがてバイオスが自分の想像を超えて異常繁殖している事に気付いたクランクスタイン博士が問い詰めた所、
自身の嘘を認めたために激昂したクライン博士がUMA隊員から銃を奪って強引に発砲、しかしバイオスも蔦で反撃してクライン博士を殺害。
ロボットと植物が融合したような異質な怪獣形態となって暴れ出した。

元から人間では感知できない超音波で意思相通も可能な程の知性を備えていたが、
スーパーコンピュータと融合した事で高度な演算能力と発電能力を獲得している。
光合成以外にも人間を捕食して栄養源としている描写があった事から、肉食植物としての性質も持っている模様
巨大な手はグレートも怯ませる怪力を誇り、アイアンクローの体勢からグレートを大きく投げ飛ばせる程。
目からは電撃光線を放ち、さらにグレートすらダウンさせる高圧電流を身体の機械部分から流す事もできる。
ただし、地球の植物と同じく音楽を好む性質があり、
チャールズ隊員がバッハの「ブランデンブルク協奏曲5番 第3楽章」を聞かせた際は一時的に沈静化している。

この方法で一度は大人しくなりかけるが、チャールズ隊員が乗ったハマーがバイオスに捕まって音楽が途切れてしまった事で再度暴れ出し、
それを止めるべくジャックが変身したグレートと戦闘になる。
当初は強靭な腕でグレートを打ちのめし、ボディにパンチされた所でカウンターで電流を浴びせてグロッキーにさせるなど戦闘を優位に進めるが、
体勢を立て直したグレートに西部のガンマンのような早撃ち勝負の状態に持ち込まれ、
グレートの両手から放たれたフィンガービームの連射(合計10発、ご丁寧にリロードまでしている)で火だるまにされて消滅。
皮肉にも高濃度の酸素を放出する特性故に発火性が高すぎた事が敗因となった。
ベゴイドにされた学生達のその後は明かされていないが、バイオスが倒された以上は十中八九手遅れと思われる。合掌

意思疎通できる存在だからという理由で必ずしも共存できるとは限らないという教訓だけでなく、
人類の自然破壊についても考えさせられる秀逸な回だが、
バイオスだけでなくクランクスタイン博士のパイオツの谷間も見所な回である。

ちなみに、「バイオス」というのはコンピューターのファームウェアや日本に限っても複数の企業名に同名なものがあるためか、
玩具は本編そのままの名前で出せなかったらしく「プラントバイオス」の名前で発売されていた。
名前の由来もBIOS及び、バイオスフィア(生物圏)だと思われる。
現実においても人為的に生物圏を構築する実験施設「バイオスフィア2」が建造されており、
作中のサザン大学実験施設も経営陣のゴタゴタで一騒動起きた事も含めそれをモチーフにしていると考えられる。


MUGENにおけるバイオス

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
Gesura505氏から提供されたスプライトを用いて作られており、アニメーションは「Spritestudio」によって動かしている模様。
発生の早い飛び道具の「バイオ光線」や「酸素」が優秀な他、
相手の攻撃時に反撃できる「カウンター」などの技も持つ。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「必殺バイオ光線」「放電」「発火現象」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

余談だが、バイオスの公開に伴い『グレート』に登場する怪獣が全員MUGENキャラとして揃う事となった
(一応単体キャラ公開以前にも、バリ音スクス氏のアストロモンスが使用する「園龍草牙」の技演出としてMUGEN入りしている)。

出場大会

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*1
この「生命体」というのは比喩と思いきや、最終回にてガチで地球そのものがシラリーコダラーを呼び出した黒幕という展開があった。
また、伏線と呼べるかは微妙だが、バイオス、UF-0ら宇宙生物が立て続けに地球に侵入した事が切っ掛けで、
アーミー及びUMAは宇宙からの侵入に敏感になってしまい、
「地球に無断侵入した自称旅人」なリュグロー&ベロニカ夫妻に対し、必要以上に警戒する様子が後に描かれる事になる。


最終更新:2024年02月24日 21:57
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