仮面ライダーパラドクス


「心が躍るな!」

平成ライダー第18作『仮面ライダーエグゼイド』に登場する仮面ライダー。
変身者はバグスター(作中に登場する未知のコンピューターウイルス及び怪人の総称)の一人、パラド(演:甲斐翔真)。
変身アイテムであるガシャットギアデュアルに付いたダイアルを回転させる事で「デュアルアップ」し、
パズルゲーム『パーフェクトパズル(PERFECT PUZZLE)』由来の青い形態・パズルゲーマー、
格闘ゲーム『ノックアウトファイター(KNOCK OUT FIGHTER)』由来の赤い形態・ファイターゲーマーのどちらかに変身出来る(いずれもレベルは50)。
仮面ライダーブレイブ及び仮面ライダースナイプが使うガシャットギアデュアルβとは四すくみになっており、
スペックはレベル50中最低だが自由にアイテムを取得して自己強化出来るパーフェクトパズルは
このアイテム効果を無効化できる(所謂いてつくはどう)タドルファンタジーに、
単純に高スペックだが、基本接近戦のみのストロングスタイルであるノックアウトファイターは、
超火力射撃で近寄れない艦これバンバンシミュレーションズにそれぞれ不利となっている。
当初はガシャットギアデュアル単体で変身する(装填するベルトやあるいはその他の装身具系アイテムもない)が、
中盤からは変身ベルトのゲーマドライバーを使用できるようになり、2つのゲームを「マザルアップ(融合)」させて
格闘パズルゲーム「パーフェクトノックアウト」形態に変身出来るようになった。レベルは99。

+変身者とバグスターの詳細
バグスターは本作の怪人の呼称。
ゲームメーカー「幻夢コーポレーション」が開発していたゲームのプログラムから生まれたコンピューターウイルスが
諸事情で人間にも感染する能力を獲得し、病状の進行に伴い感染者の消滅と引き換えに生命体として実体化した存在である。
基本的に外見や能力は作中に実在するゲームの敵キャラクターやNPCが元になっており、
ゲーム好きが見れば元となったキャラは一目瞭然のようである。
バグスターは「ゲームキャラとして生まれ、ルールに則った上でゲームキャラとしての役割を全うする」という死生観を持っており、
そのためバトル系のゲームを媒体として生まれた個体は
「プレイヤー(人間)に襲い掛かるエネミーや対戦相手としての役割」を果たそうとするため、人類に敵意を抱き滅ぼすべく行動する。
平和的な内容のゲームから生まれたバグスターの中には自発的に敵意を抱かない個体もいるが、後天的に改造されるなどして敵対する場合もある)
感染者のストレスにより症状が進行し、感染者を消滅させれば人間の姿を獲得し、宿主なしで生きられる完全体となる。

特に厄介なのが不死性であり、完全体になった個体は倒されてもバックアップされているデータが消滅するか、
特殊な倒され方をしない限り何度でも復活する。それ故、「命」への価値観が人間のそれとはとあまりにかけ離れている。
また完全体になれず倒されても別の患者が同じウイルスに感染すれば別個体が再出現するが、
その際にレベルアップ(=ウイルスとしての進化)する性質があり、性質の変異が非常に速い。
始めは感染者に分離手術をしなければ実体化しなかったものが、すぐに自発的に実体化するようになり、
さらに感染者の肉体を乗っ取って活動したり肉体を取り込んだまま実体化できるようになるなど、より感染者にストレスを与えやすい方向へ変質している。

+本編ネタバレ
劇中終盤ではこのバグスターのバックアップで復活する性質を応用することで、
データ化した人間を人の姿をしたバグスターとして事実上蘇生できる技術が確立されている。
ただしこれは「バグスター人間は本当に消滅した人本人なのか(同じ記憶を持っただけの別個体ではないか)?」というスワンプマン問題を孕んでおり、
作中でも一度ゲーム病で消滅しバグスターとなった者は生きているのか否かと議論されている。

他にも、プログラミングに長けた人間であればバグスターウイルスを使い任意のデータ生命体を生み出すことが可能なため、
劇場版ではパックマンのバグスターを生み出した敵が存在する他、
『平成ジェネレーションズ FINAL』ではバグスターウイルスと『ビルド』のネビュラガスを素材に作られた生体兵器「カイザーシステム」が登場するなど、「兵器」としての価値も備えている。

ただ、パラドという個体は少々特殊であり、
世界最初の感染者である主人公の宝生永夢の「ゲームの遊び相手が欲しい」という願望から生まれたバグスターである。*1
このため、「ゲームで遊ぶ」という本能に忠実であり、
彼にとっては人類と敵対するのも、ゲームの中でプレイヤーとエネミーが戦う事の延長戦でしかない。
人間はもちろん、他のバグスターもゲームで言う「他プレイヤー」のように見なしており、場合によっては自ら手にかける事すらあった。
ただし、これらの行いはバグスターの不死性を知っていた事や、
「ゲームのルールに従い、競い合って勝敗を決めるのがバグスターの生き様」という自らの矜持のためであり、
(元となったゲームのルール上)倒す必要の無かったバガモンバグスターを倒したゲンムに対し激怒しながら詰め寄る事もあった。
また、肉体的には分離しているが、現在もウイルスとして永夢に感染したまま繋がりを保った状態で完治もしておらず、
人間の姿をしてはいるが完全体ではない。
そのため倒されれば個体としては復活はできず消滅してしまうものと思われる。

そのため、仮面ライダー達とは中盤まで敵対していたが、バグスターを完全消滅させる事が可能な仮面ライダークロノスが現れた事で状況は一変する。
クロノスにより仲間であるラヴリカバグスターの「死」、即ちコンティニューできないという命の現実を見せられ、
さらにムテキゲーマーの力を得た永夢に主人公とは思えない猛攻で本気で殺されかけた事で、死の恐怖を知る
自分が本当にこの世からいなくなる思いを味わった事で、ゲーム感覚で命を奪っていた自分の行動がいかに非道であったかをようやく悟り、
永夢に諭されて生命を守るために共にクロノスに立ち向かう事を誓った。
しかし同時に生命の重みを悟った事で、大勢の命を奪った罪悪感のため贖罪を求めるようになる。
クロノスが破れかぶれでゲムデウスと融合した終盤の決戦で、永夢の攻撃でクロノスとゲムデウスが分離した際に、
ゲムデウスワクチンを備えていたパラドは、自らへのダメージも顧みずワクチンを流し続けゲムデウスを道連れにするが、同時に自分も粒子化し、
永夢に出会えた事への感謝を呟きながら完全消滅した。

しかし、上述の一粒の粒子で再び永夢に感染していた事が判明し、後日談において再び永夢の体内から実体化し、再会を果たす事になる。
その後はCRにてゲーム病患者の治療に協力、2017年公開の映画『平成ジェネレーションズFINAL』などでの戦いを経て、
Vシネマ向け三部作『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』では主人公の一人に抜擢。
命を守る為に戦う、一人の仮面ライダーとしての成長と活躍が描かれている。

このように、ライダーでも稀な敵勢力のリーダー格でありながら、最終的に主人公と和解して味方となったキャラである。

ちなみに永夢と並ぶと永夢がやや小柄に見えるが、実はパラド役の甲斐翔真氏は身長185cmと非常に長身であり、しかも撮影中も伸び続けていた
そのため身長178cmで本来なら十分長身と言える永夢役の飯島寛騎氏が甲斐氏と比較すると小柄に見えてしまう、というのが真相。
両者共に童顔気味な事などもこのギャップに拍車をかけており、周囲の人物との身長差に注目して見ると新たな発見がある……かもしれない。



MUGENにおける仮面ライダーパラドクス

    
藤山氏が手描きで製作したものが存在する。
当初の使用形態はファイターゲーマーレベル50のみで、搭載されている技も必殺技が「マテリアバーナー」と「ファイティングパンチ」、
超必殺技が「ノックアウトクリティカルスマッシュ」のみと少なかったが、
バグの日2019年8月9日の更新により、パズルゲーマーレベル50へのフォームチェンジが可能となった。
それに伴いパズルゲーマーの技はもちろんの事、ファイターゲーマーにも「クリティカルファイティングアーツ」などの新技が追加されている。

デフォルトAIは未搭載だが、MUGENライダー動画に定評のあるガ・タキリ・バ氏により、初期バージョンに対応したAIが公開中。
AI紹介動画



「これはお互いの生存をかけたゲームなんだよ」

出場大会



*1
永夢がゲームプレイ時や変身時に「天才ゲーマーM」という別人格になっていたのも、
本来の人格とパラドに由来する「M」の人格が永夢の中で混在していたためであった。
そのためパラドと「M」は同一ではないにしろ限りなく近い存在であり、
パラドが永夢に憑依した状態で分裂能力を持つ「ダブルアクションゲーマー」に変身すると、
本来「M」の人格が担当するレベルXXRにパラドが変身するなどの影響が出る。