カレン・オルテンシア





「ポルカミゼーリア」


 身長/体重:156cm/40kg
 スリーサイズ:B75/W54/H77
 特技:祈り、悪魔祓い
 好きな物:トラウマつつき
 苦手な物:野蛮な男性
 天敵:特になし
 イメージカラー:銀

ゲーム『Fate/hollow ataraxia』のヒロインで、
死亡した言峰綺礼の後任代理として冬木市の教会に派遣されてきた修道女。
モデルは奈須きのこ氏曰く「綾波レイ」。
CVは 小清水亜美 女史。
余談であるが、小清水女史はアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』にて紅月カレンを演じており、
こちらのカレンとも声がついた時期が近かったため、よくネタにされた。

幼い頃に母と死別し教会に引き取られたが、母親の死因は宗教的に大罪である自殺であり、父親も一切名乗り出なかった。
母が死病持ちであったことから、預けられた教会では「母が行きずりの男と娼婦のように関係を持って作られた子」と見なされ、
教育も洗礼も与えられず下働きの立場で幼年期を過ごした経緯を持つ。
だが引き取られて8年後(9歳の頃)に体に聖痕(スティグマ)が現れ、
その異能が類い希なものと認められ、代行者としての道を歩み出すこととなる。

超が付くほどのサディストであり、「他人の幸福は無性に潰したくなる」と公言し、とんでもない毒舌で人使いも荒い。
しかし同時に超が付くほどのマゾヒストでもあり、我が身を顧みず人を救おうとする聖女めいた部分もあるが、
これは二面性というよりは性格が不安定であるため。
また、上記の出自から他人に優しくされることに慣れていないようで、他人に気遣われた際にはかなり戸惑っていた。

口癖の「ポルカ ミゼーリア」とはイタリア語圏のFワードにあたる悪態で、直訳すれば「みじめな雌豚」となる。
Fワードという事はつまり侮辱語なので、決してイタリア語圏で真似して言わないように。

+ ネタバレ注意
実は言峰綺礼の実の娘
若かりし頃の綺礼は真っ当な倫理観を持っていたが故に、人の苦しみに喜びを見出す自身の気質を疎み矯正しようとしたが上手く行かず、
「人並みの幸福の実感」を得る最後の試みとして迎えたのがカレンの母のクラウディアであった。
共に暮らしたのは2年ほどで、妻は綺礼の内面の歪みを理解した上で彼を愛し、綺礼も彼女の愛に応えようと努力をし、その過程でカレンは誕生した。
だが綺礼は、妻の苦しみ・我が子の絶望だけが幸福であり、愛そうとすればするほど愛する者の苦しみに愉悦し、
自分を妻が癒そうとすればするほどその女の嘆きが見たいと思うだけだった。
自分の価値観が常人とはあまりに逆転していること、そしてこれほど自分に親身に接してくれる女性がいてなお歪みを矯正できないことに綺礼は絶望し、
「自分は間違って生まれた存在」と自害を決断する程追い詰められていた。
そして別れの挨拶のつもりで「私にはおまえを愛せなかった」と告げる綺礼に対し、
「──いいえ。貴方は私を愛しています」と告げ、クラウディアは微笑みながら自害した。
カレンの母が死んだのは、自身の死をもってして綺礼が抱く悲しみの感情により、
「綺礼は人を愛せる。生きる価値のある人だ」と証明しようとしたためであった。
しかしその時綺礼が抱いた感情は、「どうせ死ぬのなら自分の手で殺したかった」という損得の感情であり、
あまりに非情な思いを抱いた自分が「愛」を持たない非人道的な存在と確信し、彼は主の教えと決別したという。
しかし、綺礼は妻の死が彼の歪みを解消することこそ出来なかった点では「無意味」な死ではあっても、
「無価値」ではなかったと思いたいために、せめて価値はあるのだとするべく自身の自殺は取り止めた。

彼が妻への献身的な態度とは裏腹にカレンを手放したのは、この歪み故に娘を害することを危惧したためと思われる。
『zero』『stay night』の描写も踏まえると、綺礼は「愛する者ほど自分の手で苦しめたがる」異常性の持ち主ではあるが、
上記の時点ではまだその本質から目を背けており、間桐臓硯からは「どこかで平凡な幸福というものに輝きを感じ未だに欲していた」
と指摘されたことからも分かる通り、歪んでいても真っ当な道徳心は持っていたためであろう。

ちなみに綺礼の娘であるとすると、カレンの年齢は『Fate/hollow ataraxia』で10代前半から半ばと考察される。
スリーサイズB75・W54・H77と合わせて実はかなりロリ寄りのヒロインとなる。
そして、PC版の『Fate/hollow ataraxia』ではカレンの18禁のシーンも存在する。流石に犯罪では…?
逆にカレンが18歳以上だとすると、言峰が妻と結婚したのがカレン誕生の数年後となり、
曲がりなりにも聖職者である言峰が婚前交渉で女を孕ませた事になる。

このため当初は言峰は第四次聖杯戦争時点で20代前半とされていたのが後に28歳だったと変更された。型月ではよくある事

能力




彼女が保有する異能「被虐霊媒体質」は、自身の周囲にいる悪魔に反応し、
取り憑かれた人間と同じ霊瘴を自分の体に再現する効果を持つ。
いわば歩く悪魔感知器、鉱山のカナリアとでも言うべき能力であり、
型月世界における悪魔祓いの初手にして最難関とされる「隠れ潜む悪魔を見つけ出す」事に関して彼女の右に出る者はいない。
しかし、対象者と同じ霊瘴を自身の体に再現してしまうため、常に生傷が絶えないというデメリットが存在する。
悪魔を祓っても回復したりするような都合のいい効果は無く、作中時点で既に右目はほぼ完全に失明。
味覚は極端な味以外は判別できないほどに低下し、走ることすらままならないほど肉体は損傷してしまっている。
更に、暴走した被憑依者に自身の身体を差し出す事で暴走を抑える役目も担っており、18禁的な暴行を受けた事も少なからずある。
カレンは姦淫を人の心に巣食う魔がさせているものという認識でいるため、その手のことも悪魔祓いの一環として割り切っており、
悪魔祓いに用いる戦闘服も男を誘惑するための意図を含むやたらと扇情的なものとなっている
(某アンソロ本ではシオン・エルトナム・アトラシアの服からスカートを取った感じ」と表現されたとか)。

ただし、感知はできても彼女に悪魔祓いする力は無く、悪魔祓いの際は悪魔を倒せる人間と組む必要がある。

+ 他作品における活躍
『Character material』において公開されたエピソードに登場する、
埋葬機関第6位「ミスター・ダウン」*1の相棒との共通点が多く、ファンの間では同一人物ではないかと噂されている(辛い調味料へのこだわりの描写等)。
この人物は既に人間としての原形を残していないのだとか
(作中描写曰く「35t超大型トレーラー車で運ばれる左右非対称で白い肌に血を塗れさせた奇形の肉塊」)。
2013年TYPE-MOON公式エイプリルフールイベント『路地裏さつき』では、
「食事はカロリー」と叫びながら見るも無残なおデブ姿でケーキをバクバク食べている彼女の一枚絵が公開されたりしたが、多分そんな生易しいもんではない

カレンは元々未発表の作品から流用されたキャラという証言も出ているため、
ファンの間では元々は『月姫2』用に構想されたキャラだったのではないかと考察されている。

  • 『フェイト/タイガーころしあむ』
例によってフリーダム。
『アッパー』ではカレイドステッキの力を借りて魔法少女シスター・プリエステスマジカル紙袋に変身し、
アイスビームと叫びながらモーニングスター「ラブアース・ディザスター」を振り回すなど、暴走しまくった。

  • 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』
偽名である「折手死亜華憐」を名乗り、イリヤ達の通う小学校の保険医として登場。
本作では成人の設定で、見た目も色んな意味で大人になっている。
正体は教会から派遣されたクラスカード回収のバックアップ兼監視者。

  • 『Fate/EXTRA CCC』
直接登場はしない。作中では前作『Fate/EXTRA』から綺礼も本人を模したAIのNPCとして登場しているが彼女は言及もされなかった。
しかし保健室現行AI間桐桜不具合などで破棄されることとなった場合、後任AIは「カレン」というNPCとなることが桜自身の口から語られている。
「試練を良しとする」思考回路を持っており、健気に保護してくれる桜とは対照的。
彼女が着任した場合主人公の生存率は著しく絶望的になるとも。

  • 『帝都聖杯奇譚』
「言峰花蓮」の名で、ランサーのサーヴァントのマスターとして登場。
本作のマスター側のキャスティングはスターシステムを採用しているため、厳密にはカレンとは関係ない別人である。
リメイク版『Fate/typeRedline』ではスターシステムの廃止に加え、時代考証がきっちり行われている作風上、
舞台となる時代的に西洋人が日本で動き回るのが無理な情勢のため(実際にかなめというハーフが差別を受けている描写有)、
カレンに相当する立ち位置のキャラはフリーランスの中華系の魔術師「蘭蘭芳」に差し替えられている。

  • 『Fate/Requiem』
各モザイク都市の管理AI「カレンシリーズ」として登場。「カレン・フジムラ」「カレン・ヒムロ」などのバリエーションがあり、
その服装センスは主人公の宇津見エリセに多大な影響を与えている。

2021年バレンタインイベントにて疑似サーヴァント「カレン・C・オルテンシア」が登場。
神霊アムールがカレンを依り代にしたサーヴァントだが、
両者共に気質が似通っている上、人格の主体はほぼ依代側であり、自身の信仰とは別と割り切っており言動は元のカレンと大差無い。
……とはいうものの言動がほぼ『フェイト/タイガーころしあむ』準拠となっており、
『Fate/hollow ataraxia』での言動からすると弾けた暴走キャラになっている。
アムール神の記憶・経験なども持ち越している一方で、嘘か真かは不明だが依代の記憶は虫食いだらけで朧げにしか思い出せないらしい。

クラスはルーラーで、ルーラーでは初のQuick主体。
スキルは3つ共にNP獲得効果を持ち宝具を連発しやすいが、
「ヴァレンティヌスの聖骸布」で獲得できるNPは味方からぶん取るという彼女らしい仕様になっている。


MUGENにおけるカレン・オルテンシア

同人ゲーム『BattleMoonWars銀』のドットを使用したものと、その改変版が存在する。

+ シロト氏製作
  • シロト氏製作
公開先のyahoo!ボックスが2020年9月にサービスを終了したため、現在は交差氏によって代理公開されている。
「非戦闘でパートナーをこき使……支援する」というコンセプトで製作された、タッグ戦時のサポートに特化したキャラ。
ジャンプが出来ず、移動は前後のスライディングキックのみという思い切った仕様となっている他、
敵ライフとゲージを減少させ、敵味方共に致命傷を与えられなくする「オルガン小曲 第6億番 ハ短調」、
パートナーが食らい動作に移ると強制的に空中復帰に移行させる「ロウソクたちが踊る」など、タッグ時限定で相方をサポートする技を持つ。
なお、サポート向けとの事だが「マグダラの聖骸布」を使った高威力かつ広範囲の技も所持しているため、単体でも戦えないわけではない。
AIは搭載されていない。

+ 栄光夜 -Night of Glory-氏製作 カレン・オルテンシア・アレンジ
  • 栄光夜 -Night of Glory-氏製作 カレン・オルテンシア・アレンジ
上記のカレンを改変したもの。
改変元同様マグダラの聖骸布を使う他、ランサーを呼び出したりして攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されており、想定ランクは凶上位~撃破挑戦との事。

出場大会

出演ストーリー



*1
元々は死徒ヴァン=フェム経営のV&Vインダストリィ第六開発部主任だったエクソシスト。
血や暴力に弱く、ホラームービーも苦手で、異端者による殺戮現場を見ると途端にパニクって足を引っ張ることから、
代行者達には「一緒に任務につきたくない男・ぶっちぎりで第一位」と恐れられている人物だが、
教会においてただ一人、成体となった悪魔憑きを祓った(型月的には一般人が怪獣を素手で殺したような所業)経験がある。


最終更新:2025年03月10日 20:20