アレス(DC)


DCコミックワンダーウーマン』シリーズに登場するヴィラン。初出は1987年の『WONDER WOMAN #1』。
身長208.3cm。体重208.2kg。DCユニバースにおけるギリシャ神話の軍神アレスその人であり、ワンダーウーマンの宿敵。
原典が同じマーベルキャラクターに関してはこちらを参照。

+ ギリシャ神話におけるアレスについて
元はトラキアの主神だったが、ギリシャ神話に取り込まれた際に軍神とされた。
主神ゼウスと正妻ヘラの嫡男であり超美形で、ヘラからは次期主神と期待されているのだが、
征服したトラキア下げの一環からか、その扱いはお世辞にも良い物ではない。
元々いた戦の女神アテナは戦いの輝かしい栄光の側面を司る一方、アレスは戦争の汚らわしい負の側面を押し付けられ、
脳筋過ぎて人間に出し抜かれるエピソードがあったり、美の女神アフロディーテと浮気していた所を、
アフロディーテの夫である鍛冶の神ヘパイストス*1がベッドに仕掛けた罠に捕らえられ、
「合体したまま」他の神々の前に晒し者にされたりと、無能さを強調されたエピソードが多い。
が、その御立派なものを他の男神達に羨ましがられるなどエロゲー主人公の遙かな元祖みたいな扱いでもある

その一方、ローマ神話での彼に当たる戦と農耕の神マルスは、勇敢に戦い領地を増やしたローマの初代ロームルス王と同一視された事もあり、
主神と同格の軍神として大変人気があったという。神話とは人々の暮らし権力争い縮図とはよく言ったものである
(ローマ神話は元々あった神話に「ギリシャ神話カッケー」と混ぜてしまったものなので、違いがあるのも当然とも言える。
 そもそもアレスと違ってマルスは農耕まで司っている訳だし)。
なお「マルス」を英語読みすると「マーズ」になる。

ゼウスの実の息子でありながら神々を疎んじたアレスは、「アレオパガス」という領地を展開。
米ソ間で核戦争を勃発させようとするが、ワンダーウーマンに阻止される。
その後、ダークサイドを倒す為の新たな力を追い求めて惑星ニュージェネシスに赴き、主神ハイファーザーを殺害。
更に自身の子らであるフォボス、ダイモス、エリスはアレスを地上の支配者にすべくゴッサムにアレオパガスを据えようともした。
やがて最強の手駒を求め、ワンダーガールIIにワンダーウーマンのものと似た投げ縄を与え、ゼウスを上回る程にまで鍛え上げた。

軍神なだけあって戦闘技術に長けており、並外れた怪力と耐久性を持ち、全身には破壊不能な鎧を纏う。更に軍隊指揮もこなす。
しかし彼の真価は脳筋な原典とは違い戦いの扇動にある。その力のみならず、巧みな甘言によって人々の闘争心を煽る。
前述した核戦争寸前にまで追い込んだ事や、ワンダーウーマンの友人トレバーに爆撃機で島を破壊させようとした事からも、
その実力をお分かり頂けるだろう。

(参考資料:『DCキャラクター大事典』)


MUGENにおけるアレス

海外製のものが3体確認されている。
いずれもReadMeの類は付属していないため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。
また、全キャラ共通で相手目前でダッシュすると、すり抜ける特性を持つ。

+ Ahmed El Muhammedy氏製作
  • Ahmed El Muhammedy氏製作
現在は下記の動画で公開されている他、海外サイト「The Mugen Multiverse」からも入手可能。
ドットのベースは恐らくゴールデンアックスと思われる。
身長の高さ故に打点が高く、技が当たりにくいのはご愛嬌。
また、炎を放つ必殺技は動作中無敵状態になる。
程度の強さを持つAIがデフォルトで搭載されており、上記の炎をやたら放つ。
紹介動画(DLリンク有り)

+ skhsato123氏製作
  • skhsato123氏製作
こちらはサガットがベースと思しきアレスで、現在は「The Mugen Multiverse」の氏のフォーラムで公開されている。
なお、同サイトのキャラ公開所で代理公開されているものはリンクが無効なので注意。
容姿は1985年の一大クロスオーバークライシス・オン・インフィニット・アース』以前の物。
上記のアレスに比べて背が低くなっており、技が当たりやすくなった。
AIはごく簡易的なものがデフォルトで搭載されている。
紹介動画。お相手はCandido159氏らのミステリオ


なお、同氏はAhmed El Muhammedy氏のもの(の初期版?)をベースに『インジャスティス』版のアレスも製作しており、某所にて公開している。
……が、見ての通り外見はゴールデンアックスのカラーパレットを弄っただけな上、
スプライトに抜けがあったり、やたらガクガクしていたり、ボイスSEがほぼ無かったりと、残念ながらキャラとしての完成度は高くない。
加えてAIも搭載されていないため、動画で見かける機会はほぼ無いと思われる。

出場大会

  • 「[大会] [アレス(DC)]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
なお、ヘパイストスもゼウスとヘラの子でアレスの兄なのだが、醜く両足も不自由だった為にヘラによって天界から捨てられてしまう
その後、海の女神達に育てられたヘパイストスは天に戻り、神として返り咲く。
それでも冷遇するヘラを罠にかけ、結果的にアフロディーテを妻として与えられた。
……のだがアフロディーテは美の女神なだけあって不細工なヘパイストスを嫌っており、加えて無理やり結婚させられた事が浮気の原因となっている。
ヘパイストスはヘパイストスで、アテナに言い寄った時にちょっとここでは書けないような失態を晒しており、
ギリシャ神話で表立って目立っている神は多かれ少なかれ醜聞を避けられないさだめにあるようだ。
主神ゼウスが代表例だし、エロースをからかったら恋の矢で翻弄されるアポロンやら、アポロンをそんな目に遭わせたら自分が全く同じ目に遭うエロースやら……。


最終更新:2023年09月15日 22:06