「七孔噴血……撒き死ねい!!」
月の聖杯戦争に参加しているユリウス・ベルキスク・ハーウェイのサーヴァントで、
暗殺者のクラスの英霊。
EXTRA主人公の五回戦での対戦相手である。
武芸者の姿をした赤毛の男性で、一人称は「儂」。
饒舌で猛々しい性格にして、武の真髄として暗殺拳を習得した武芸者。
基本的に義を通すが悪もまた良しとする性格で、見せかけの概念にこだわらず理に適うかどうかで判断を下し、
道理に合わない殺人はしない合理主義者でもある。
よって、自身を拳法家というより殺し屋の類いと自認しているが、それを卑下する事も誇る事も無く、
同時にユリウスの手段を選ばず冷酷なまでにただ目的を遂行するだけの戦闘方針にも不満は無い。
A+++という最高ランクのスキル「中国武術」を持ち、不意打ちや奇襲を主体とする英霊が多いアサシンの中では、
異例とも言える程に直接戦闘に秀でており、体術のみで三騎士のクラスともまともにやり合える程。
しかし真に恐ろしいのは、気を操作して天地と合一し
姿を自然に透け込ませるスキル「圏境」で、
これにより気配はおろかその姿や匂い、触感さえも消失させてくる上に、魔術理論ではなく瞑想の極意・体術による透明化なので、
魔術理論に生きるものには絶対に感知する事ができない。
ただ、ドラマCDによると、流石に攻撃体勢に移ると気を攻撃に回すせいで幾分か効果が薄れるらしい。
また、
高ランクの直感系スキルでも対抗可能な模様。
なお、月の聖杯戦争では基本的にムーンセルがマスターに相性の良いサーヴァントをあてがうのに対して、
このアサシンはユリウスが召喚したのではなく別の誰かが召喚して連れてきたようなのだが、
その方法や詳しい経緯ははっきりしていない。
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ネタバレ注意 |
「くはははははははは!!!! 滾る滾る!! 血が!! 肉が!! やはり武とは生き死にあってのもの!
年老い、なにを悟った気になっていたのやら──所詮は俺も、血に飢えた窮奇と同じか!
いいぞ、若返るようだ! お主らは強い! ここまでのどの敵よりもな!
さあ、力比べだ!! 極致のその先を──見せてみろ!!」
真名は「魔拳士」や「神槍」、さらには「凶拳」の 異名を持つ、李氏八極拳の創始者である中国拳法家「李書文」。
格ゲー的には この人のモデルになったお方である他、
ナムコと スクウェアが手を組んだ『エアガイツ』でも当の御本人が参戦している
(現代でとうに死去後の遺体にとある組織が行った処置で蘇生され、晩年の老いた姿から日に日に若返っている…という設定。 ベンジャミン・バトンか?)。
李書文の剛打は、牽制やフェイントの為に放ったはずの一撃ですら敵の命を奪うに足るものであり、
「李書文に 二の打ち要らず」と評された程であった。
中国各地でその高い実力を知られるようになると、滄州の一流派でしかなかった八極拳は李書文の名声と共に有名になっていったとされている。
が、後述にもあるように本人の気性の激しさに加え、稽古や実戦で数多くの人を殺傷するなどの悪名もついて回った事、
さらには同時代に 書文を上回る名声を得た武術家がいた事などから、日本に比べると中国本土での知名度は低いんだとか。 *1
日本においては原作:松田隆智、作画: 藤原芳秀によるカンフー漫画『拳児』において、
登場人物らの八極拳流派の創始者として度々過去の逸話シーンとして彼が登場しており、
特にコミックス最終巻は一冊まるごと書文の若き修業時代から壮年の頃に毒殺されるまでを描いた番外編となっている程。
相手の胴体に頭部を振り下ろした拳でめり込ませて殺した、軽い牽制のつもりで打った短勁(ショートパンチ)で相手を即死させた等、
およそ人間離れした実力の武術者だったとして描かれている。
…が、それら全てが現代に残る御本人のエピソードとして事実伝わっているというのだから驚きである。
遺族は「神格化はやめてほしい」「毒殺じゃなく病死です」って見解なんだけどね…
そして『Fate』李書文についてはここらへんの『拳児』李書文の描写をがっつり拾ってオマージュしている。
主に戦犯は李老師をサーヴァントとして激推ししてたミスター陳…もとい琥珀…というか『コハエース』『帝都聖杯奇譚』作者
また、生前に彼の使った六合大槍は八極門の基本的な武器であり、
八極拳の殆どはこの六合大槍の技法を学ぶための前段階に過ぎないとさえ言われるため、 ランサーの適正も備えている
( というかぶっちゃけ本人は拳術や体術よりも生涯に渡って槍術を最重要視していたとか
ちなみに上述した『エアガイツ』でもこの要素が取り入れられており、キャラ毎に設定されている武器技として槍が使える)。
加えて、弟子の劉雲樵をして「殺されるかと思った事が何度もあった(意訳)」
と称される程に非常に気性の激しい人間であったという逸話からバーサーカーの適正も持ち、
原作『Fate/EXTRA』後半においては実際にある事情でアサシンでありながらバーサーカーのクラスでもある、
「二属性持ち(マルチクラス)」へと転じている。
また、この時は自我がほぼ失われて終始雄叫びをあげていたため、一部のファンから「 暴走した八神」と呼ばれていたのは言うまでもない。
一応身内には優しかったとされている他、晩年には近所の子供達に武術を教えて慕われていたらしい。
また上記のクラス適正とは別に青年(=肉体的な全盛期)と老人(=精神、技術的な全盛期)の二つの姿で召喚される可能性を持っている。
『EXTRA』企画段階では二つの姿を持つサーヴァント、発売後のマテリアルでは「ランサーで召喚されると老人の姿」という設定だったが、
後年の作品では年齢とクラスの各種組み合わせがそれぞれ別の霊基として存在するという設定に再整理されており、
『 帝都聖杯奇譚』では老ランサー版、『 FGO』では若ランサー&老アサシン版が登場している(老アサシンは『Samurai Remnant』にも登場)。
无二打(にのうちいらず)
対人宝具。
英霊の象徴たるアイテムではなく、十二の試練などのように生前に到った技術や逸話が宝具として昇華した存在。
達人としての優れた勁力から放たれる単純な破壊力もさる事ながら、
自身の気で周囲の空間を満たす事で形成したテリトリーで相手の「気を呑む」事で相手の感覚の一部を眩惑させ、
緊張状態となった相手の神経に直接衝撃を打ち込む事で迷走神経反射(つまりショック死)を引き起こし心臓を停止させる。
西洋魔術の知識に照らし合わせた場合、自身の魔力を相手に打ち込み、相手の魔術回路を乱してダメージを与える、という解釈になる。
つまりは当たりさえすれば一撃必殺の 即死技なのだが、李書文が厄介なのはスキル「圏境」を併用して不可視でこれを放ってくる事にある。
MUGENで言えば「試合が始まった事すら認識できない不可視の金 ジョンス」と言える。
ただし完全な不意打ちが成立しなければ「気を呑む」事ができず、効果は致命傷程度に留まる。
『EXTRA』のゲーム内の戦闘では決戦前に主人公達から受けた罠の影響で勁脈を乱され十全の威力を発揮できなくなっており、
相手に攻撃時のHPの90%分の貫通ダメージを与えるという、割合攻撃のため事前の回復は意味がなく、
確実に瀕死状態に追い込まれる凶悪な性能だが、逆に言えば確実に生き残れるのでトドメを刺すには二撃目が必要な名前に反した技となる。
対門宝具。生前の李書文が最も得意だったとされる絶招(奥義)。
无二打はあくまで相手の心臓を停止させる対人用の一撃だが、
こちらは物理ダメージに特化した攻撃であり、人体はもちろん分類の通り堅牢な門すら容易く粉砕する。
『EXTRA』ではバーサーカー化した際のスキルとして繰り出してくる。
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マスター「ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ」 |
「……オレに、殺しを愉しむ趣味はない。
すべて仕事だ。簡潔に済ませろ」
黒ずくめの衣装が印象的なコートを纏った細身の青年。
担当声優は羽多野渉氏。
ドゥエ!はしない。
常に周囲へ殺気と威圧感を振り撒いており、その正体は型月世界に存在している大企業「西欧財閥」の諜報機関員。要するに 殺し屋。
なお、物騒な設定に反したその低い身長がよくネタにされたりする。具体的に言うと女子高生とそう変わらないくらいの背丈
西欧財閥はカール大帝が創設した神聖ローマ帝国を母体としてかなり昔から人類規模の経済活動を行っている組織だが、
『EXTRA』の世界線では神秘の崩壊に伴い世界を維持管理している絶大な権力を有する一大勢力と化しており、
「これ以上の技術進化は不必要である」との考えと、ムーンセルへ到達する手段(宇宙開発)を封じるため、
徹底した資源管理により技術革新を封印し(その結果表立った人類の技術は2000年代のそれから停滞し続けている)、
西欧財閥の支配による停滞した平和を覆しかねない聖杯を危険視し、これを入手・処分する事を画策していた。
ユリウスはその財閥の次期当主であるレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイの異母兄の青年であった。
とはいえ、ユリウスの方は庶子でありハーウェイの家督には縁が無く、本人も興味は無い。
元はハーウェイの子として生み出されたデザインベビーだが、胎児の状態で期待されていた全ての能力値が低く、
ホムンクルスと同じく短命と判明して「利益を生まない」という理由で廃棄されたが、強靭な精神力で生き延びる。
そして6歳の時、大人達の言う「利益」を生み出すため薬によって成人の体に成長し、
三年後に生存価値を認められ初仕事を終えた事で対テロ部隊に身を置くようになる。
それからも強靭な精神力によって部隊の荒くれ者達を纏め上げ、西欧財閥の対テロ部隊の隊長にまで這い上がり、
ハーウェイに敵対する者のことごとくを葬ってきたのだが、
決して殺人を楽しみとする殺人狂ではなく、ただ義務としてそれを遂行してきた職業的な暗殺者。
聖杯戦争に参加したのも同じく参加したレオナルドを勝たせるためで、彼の障害となる者をアサシンを使って悉く排除していた。
レオの優勝は即ち自身の死でもあるにも拘らずそれも承知の上だが、「弟のため」を口にしながら、その実レオ自身には特別な思い入れは無く、
あくまで「ハーウェイの一員としての義務」で行動している。
一度は主人公のサーヴァントを消滅寸前に追い込むも生き延びられ、
った回の末に宝具を解放した主人公のサーヴァントを前に敗北を喫してしまう。
それでもなお「敗者は必ず消滅する」というムーンセルの絶対の不文律を前に、
それまでの彼では考えられないほどの執念を見せつけながら抗おうとするも、結局は消滅してしまったかと思われた。
だが、彼はゴーストとなってもなお生き延び、決勝戦にてレオと対決することになった主人公を付け狙う。
そこで明らかになったのは、ユリウスが戦っているのはレオのためなどではなく、「レオの母アリシアの願いを守るため」であった。
アリシアは上記の事情で失敗作と一族から疎まれる中にあってそんな彼を唯一「失敗作」ではなく個人として認めてくれた人間だったのだが、
レオの後継者としての立ち位置を盤石にするべくこれ以上の後継が生まれないようにハーウェイ家は彼女に暗殺者を送った。
……それこそがユリウスであり、彼の最初の仕事であった。
しかし死を前にしてもアリシアは彼に笑い掛けながら自分を殺しに来た相手に「レオのことお願いね」と頼んでいた。
彼女の遺した言葉に報いるために、ユリウスは一生を費やしたのである。
そうして、暗殺後保存してあったバーサーカーのマスターの腕を移植して令呪を取り戻し、
ムーンセルから与えられた死すら乗り越えてレオの最後の障害となった主人公を排除するために再び戦闘を挑むも、再び敗北。
消えゆく自分を看取る主人公と最後の瞬間心を通わせて友人として認め、ついに完全に消滅した。
ユリウスが主人公に固執していた真の理由は、レオにとって最大の障害だったからでも、主人公の正体に気付いたからでもなく、
自分と同じ一般人からの叩き上げであり、同じくまっすぐ自分を見据えて立ち向かってきたためであった。
例え殺し合う間柄だったとしても、自分を道具や障害としてではなく対等な相手として戦った主人公は、
ユリウスから見ればアリシアに継いで個人として認めてくれた存在だったのである。
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他作品における活躍 |
老年期がランサークラスとして召喚された。
マスターは 言峰花蓮。
バーサーカーとの戦いでは相手が再生能力持ちだったため相性の悪さから苦戦を強いられ、 セイバーに後を任せて一時撤退。
その後のアサシン戦ではマスターを人質に取られて槍を失い追い詰められるが、抵抗する花蓮を害したアサシンに怒り、素手の猛虎硬爬山で撃破。
最終決戦まで生き残りセイバー、アーチャーに助太刀する形でキャスターとの戦いに参戦するが、
共闘していたアーチャーが聖杯を起動させるべく放った突然の不意打ちを受けて消滅。
このアーチャーは英霊数騎分の魂の持ち主だったため、セイバーを残しつつ起動した聖杯を託して逆転するという手段が可能であったのだが、
そのためにはどうしてもセイバー及びキャスター以外の他のサーヴァント全員、つまりアーチャー自身と李書文が敗北している必要があったのである。
なお、それでもまだ余ったらしく終結後に余剰分がちびアーチャーの分体として独立した
当初、青年期のランサークラス「神槍 李書文」が実装。
メインストーリーでは1部第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて、
西暦1783年のアメリカではぐれサーヴァントとして召喚される形で登場した。
一度は戦力が不足しているエジソン達に会っていたが、エジソンが抱えている物に気付くと協力を拒否して立ち去り、
強敵を求めてケルト兵やシャドウサーヴァントが跋扈するアメリカの荒野を一人で彷徨っていた。
そんな中、自分が探していた強敵である スカサハに興味を持たれた事が切っ掛けで主人公らと一戦交え、
その結果彼女と槍を交えるまではエジソンとメイヴのどちらの味方にもならないという盟約を交わしてその場を去る。
その後、 クー・フーリン・オルタとの戦いに負けて戦闘不能に陥ったスカサハの前に現れ、
彼女の求めに応じて主人公らへの援軍として戦いに趣き劣勢に立たされている北部戦線に参戦。
かつてドラゴンを素手で倒したベオウルフとステゴロ対決の末に彼に勝利を収めた。
そして聖杯が回収された事で特異点が修復されサーヴァント達が強制退去される中、
ベオウルフ戦の傷であと一撃しか放てない瀕死の体のまま同じく瀕死のスカサハに戦いを挑み、一合だけの勝負の始まりと共に第五特異点は幕を閉じた。
宝具「神槍无二打(しんそうにのうちいらず)」はアサシン霊基で使用する「无二打」と同じ効果だが、槍を持つ分レンジが幅広い。
生前の「壁に止まった蠅を壁を傷つけずに槍で貫いた」という逸話から、精密動作性も素手とさして変わらないらしい。
一撃必倒とか言ってるのに三回攻撃してるじゃねーかとかツッコむのは禁止*2
カード構成はArts型な他、クリティカルアップやスター集中を備えておりクリティカル系のアタッカーとなっている。
特筆すべきはスキルに必中と無敵貫通、宝具に防御力無視を備えている点であり、これにより居直りが得意なエネミーの攻略に適している。
ただしスキル効果が1ターンしか持続せずチャージターンもそこそこ長めな上に、Arts属性のカードは継続的にスターを出せないので、
パーティ編成時にスター生産役のサポーターと組ませたり、スターを毎ターン補給できる概念礼装との併用が必須である。
その後、2部Lostbelt3章「人智統合真国 シン」の中国の異聞帯にて、
始皇帝に仕える親衛隊のリーダーである「衛士長」として老年期が登場。ただし、シナリオ中では一度も本名で呼ばれる事は無い。
が、イラストの画風やスキル名、なによりもインパクトのあり過ぎる宝具のおかげで正体は割とバレバレだった
厳密に言えばこの人物はサーヴァントではなく、汎人類史とは別の歴史を歩んだ李書文、
つまりは生身の人間だが始皇帝から賜った仙術により、およそ 百五十年以上という長い年月を生きている。
シナリオ終盤では異聞帯を攻略しに来た カルデア一行の前に同じく親衛隊である ヒラコー韓信と共に立ちはだかり、激闘を繰り広げるも敗死した。
なお、この衛士長とのバトルは相手にする人数こそ一人なものの、
- プレイヤー側の回避or無敵状態に対し、必ず無敵貫通スキルを使用して防御を無効化+確率で即死させる単体宝具「无二打」
- アサシンクラスなのでチャージゲージが短く、上記の強力な宝具を短いスパン(3ターンに一度)で放ってくる
- 1ターンの間、回避状態を付与する「圏境(極)」や自身へのデバフを受け付けない弱体無効状態になる「陰陽交差」などの厄介なスキル
- ブレイクゲージを削る度に解除不可の攻撃力上昇やクリティカル威力アップ状態を付与するギミック
- 防御相性で有利なはずのキャスタークラスやルーラーでさえまともに喰らうとほぼ耐えられない圧倒的な火力
と言った彼自身の強烈な攻撃性能だけでも脅威だが、サポート役である韓信からの妨害及び支援がこれまた曲者であり、
- 衛士長の体力が減る度に攻撃力をアップさせるサポートスキル
- 上記の効果に加えてターン終了時に衛士長のチャージゲージを増加させる(これにより2ターンに一度即死級の無敵貫通宝具が飛んでくる)
- プレイヤー側のパーティー全体へ定期的に混乱状態(スキルが使用できなくなる)を付与
- シナリオの展開により戦闘開始から4ターンの間はマスタースキル使用不可(解除不能)
等々、これら以外にもあの手この手で仕掛けてくる数々の厄介極まりないデバフも相まって2部3章における 屈指の難所となっており、
当時は無敵貫通攻撃をも防ぐ宝具を持つ アルトリア・キャスターの登場前だった事もあって数多くのプレイヤーを苦しめた。
でも魅了と豚にするのだけは勘弁な!
…中国異聞帯においては、「英雄」は最早生まれなくなっている。
不老不死を自らの意識のサーバーコンピュータ化という形で成し遂げた始皇帝が世界統一を成し遂げた恒久平和の実現。
そこから民は武器を、武力を、更には歌レベルの文化まで放棄させられ、ただ農業に専念する牧歌的なものとなった。
希に反乱分子は生まれるが、そんな時の為に対処させられるのは機人項羽と機械の傀儡兵。
武力は放棄させられたが首都防衛としては許容されたのと素手の武術は取り締まり様がない為、
衛士らに手ほどきをする「衛士長」という存在が許されたわけである。
仙術で不老とされ、しかし自分より強い武芸者は生まれず、ただ防衛をさせられる長き日々。
…汎人類史において「凶拳李」と呼ばれた程血に飢えた男が、内心どのような宮仕えをしていたのかは、語られていない。
その後、2019年の正月イベント『閻魔亭繁盛記』では按摩の達人及び警備員としてサーヴァントの方もシナリオに登場し、
同イベントのピックアップ召喚2で実装された。 「くっ……!癒やせ!」
同作ではこちらがアサシンのクラスになっている。
こちらもカード構成はArts型、かつクリティカル威力アップやスター集中度アップのスキルを備えたクリティカル系のアタッカーで、
スキル効果が1ターンしか持続せずチャージターンも長めな部分も同様だが、
クラススキル「老練[A+]」にArtsカード性能アップとスター発生率アップの効果があるため、ランサーと異なり素殴りによるスター稼ぎもそこそこできる。
とはいえ、Artsカードがスターを出しにくい点はそのままなので、こちらもサポーターと共に編成した方が無難だが。
Artsのヒット数こそ多くは無いが「老練[A+]」の効果も相まってクリティカル込みでNPを回収して宝具を連射する動かし方が強い。
正規の聖杯戦争の場合、青年期の方は聖杯にかける願いは特に無し。
一方で老年期の方は、青年期の自分を呼んで素手と槍のどちらの自分が上か戦って(殺し合って)確かめてみたいらしい。 きゃあ、じぶんごろし。
老年期がアサシンクラスとして登場。
逸れのサーヴァントとして召喚された。
史実の事を踏まえるとある意味では未来人だと言えなくもない。
余談だが同作にはマスターとして鄭成功が登場しているため、李書文の登場が発表された際には中国のファンの間で話題になっていた
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MUGENにおけるアサシン(Fate/EXTRA)
joan quiñones氏による、『
JUS』風
ドットで製作された
MUGEN1.0以降専用の
ちびキャラが公開中。
高い
コンボ性能による近接戦を主体にして戦う性能をしているが、地面を砕いて岩を飛ばす広範囲攻撃や衝撃波を放つ
飛び道具もある。
技の節々に炎っぽいエフェクトが使われているが中の人ネタと思われる
頂心肘や震脚など
有間都古っぽいモーションもあるが、この人が本家なのでしょうがない。
超必殺技の「无二打」は『Fate EXTELLA』の演出が再現されている。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
中国では「武を振るうには相応に正しい『義』の理由がいる」という風潮があり、
ただひたすら強者との闘いを求めた当項目アサシンのようなタイプは必然的に人気が出にくいとされる。
ジャッキー・チェンがブレイクする以前の、
ブルース・リーを始めとするカンフー映画の多くが、
「主人公の周囲の友人や家族が殺されたから敵討ち」「おふざけも何も無いシリアス一辺倒、目的のため無駄の無い殺し合い」
というストイックさなのはこの辺りの事情が絡んでいる。
同様の理由で三国志武将では
呂布の人気が昔からイマイチだと言われてもいる。
そして、そんな本国で人気の無い中華の武人ツートップを同国の英霊としてまずキャラにするのが『Fate』シリーズのひねくれっぷり(称賛)である
とはいえ、以上はあくまで古くからの儒教的(士大夫的)観点から見た評価である事
(呂布も『三国演義』では悪役として描かれている一方で
一定の補正を受け、
京劇の題材にもなる等、伝統的価値観に囚われない層の人気が当時から窺える)、
現代人からは現在の価値観や最新の史料研究、『Fate』等のサブカルチャーを通して人気を得ている事は留意すべきだろう。
*2
尤もこれは攔・拿・扎(ラン・ナー・チャー)という六合大槍における基本中の基本とも言える技で、
(内から外へ相手の槍を払う右捻り突き・外から内へ相手の槍を押さえつける左捻り突き・無防備になった相手へとどめを刺すための捻り無し突き)、
という一連の動きを忠実に再現したモーションとなっている。
つまり三つの突きで一つの技と考えれば矛盾していない……はず。
老人の方は正しく一発で大ダメージを奪うのでどうしても比較されてしまうけど
最終更新:2025年04月20日 11:20