アルトゥール・ローレント
[解説]
聖華暦402年〜478年の人魔大戦の時代に活躍した、当時のアウトクルセイダーであった人物で、現在のクルセイダー第七師団 カシードラル・ホロウの前身となった騎士団、緋獅子騎士団を率いていたとされるハーフエルフ。
10歳の頃に女神の使徒の1人として選ばれており、この際に祝福として「真なる幸福」を意味する名を持つ、真・聖剣ヴェリテ・ジュワユーズを授かっている。
悪を糺し、善良を尊ぶ、強い正義感の持ち主であるが、一方的に自身の正義を押し付けるような人物ではなく、その人望は厚かったとされる。
また、彼を慕って集まったクルセイダー達を中核とする騎士団、緋獅子騎士団を立ち上げており、人魔大戦では、一癖も二癖もある仲間達とともに幾多の戦場を駆け抜けつづけた。
また、彼を慕って集まったクルセイダー達を中核とする騎士団、緋獅子騎士団を立ち上げており、人魔大戦では、一癖も二癖もある仲間達とともに幾多の戦場を駆け抜けつづけた。
[生い立ち]
アルトゥールは聖華暦392年頃、アルヴの森に住むエルフの女性、ユーグレイン・ローレントとヘイゼルニグラートに住む木こりの男性、イーゼル・ルキウスとの間にハーフエルフとして生を受ける。
彼は、新人類とエルフの間に少なからぬ確執が存在していたこの時代に出逢い愛を育んだ両親の間に生まれたことで、創世の女神アウローラからの強い祝福を受けており、背中に非常に強い聖痕を宿していたと伝えられている。
彼は、新人類とエルフの間に少なからぬ確執が存在していたこの時代に出逢い愛を育んだ両親の間に生まれたことで、創世の女神アウローラからの強い祝福を受けており、背中に非常に強い聖痕を宿していたと伝えられている。
しかし、人である父、イーゼルがアルヴの森に住むことは、アルヴの森に住まうエルフ及びハイエルフ達にどうしても認められなかったため、母、ユーグレインに引き取られ、アルヴの森で幼少期を過ごすことになる。
それでも、黙認という形ではあったが、父と森の外れで会うことは認められており、幼い頃から人の住む「街」というものに憧れを抱いていた。
それでも、黙認という形ではあったが、父と森の外れで会うことは認められており、幼い頃から人の住む「街」というものに憧れを抱いていた。
10歳の頃、狩猟の途中で訪れた森の泉において、水面に映った創世の女神アウローラより「強大な悪逆の魔神が目を覚ました。人々を守るため、その力をもって女神の剣となれ」との神託を受け、女神アウローラの使徒となる。
この際、真・聖剣ヴェリテ・ジュワユーズを授けられており、この聖剣の初代担い手となった。
[最期]
聖華暦477年頃、アルトゥールと緋獅子騎士団は、人類軍と魔族軍との戦いの前線において戦い続けていた。
戦えない者達をテリトリーに残し、戦力として協力を申し出てくれたカナドの小部族、ミルラ族の戦士と共同して、他の聖王国軍、帝国軍、カナド部族達で構成された人類軍と共に前線を押し上げ、維持することに尽力していたのだ。
戦えない者達をテリトリーに残し、戦力として協力を申し出てくれたカナドの小部族、ミルラ族の戦士と共同して、他の聖王国軍、帝国軍、カナド部族達で構成された人類軍と共に前線を押し上げ、維持することに尽力していたのだ。
しかし、前線が押し上げられるにつれ、ただでさえ魔族の抵抗が激しくなるのに加えて、大気や土地の魔素が枯渇しているために休息だけでは魔素の自然回復を期待することが出来ない魔界領域では、前線の維持だけでも苛烈極まる日々を余儀なくされていた。
そんな中で、奮戦を続けていた12名の緋獅子騎士団の仲間達もひとり、またひとりと、それぞれの想いと聖痕をアルトゥールに託して倒れていった。
そんな中で、奮戦を続けていた12名の緋獅子騎士団の仲間達もひとり、またひとりと、それぞれの想いと聖痕をアルトゥールに託して倒れていった。
これによって魔族軍の指揮系統が崩壊するも、すでに多大な犠牲を払い、満身創痍であった人類軍側もそれ以上の侵攻、魔族殲滅戦の続行は不可能であった。
前線で戦い続けていた緋獅子騎士団もこの時、すでに、生き残っているのはアルトゥール・ローレントただ一人だけとなっており、その彼もまた、わずかに生き残ったミルラ族の戦士達をテリトリーに送り届けると、自らの役目を果たしきったことに安心したように、静かに息を引き取った。