瑞州国防軍のその他装備品一覧 > ミサイル・爆弾・その他の航空装備

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ミサイルの塗装

ミサイルに塗装される帯の色は、黄色が実弾、青色が実射訓練用、茶色が整備訓練用である。

対地ミサイル

発射母体ごとに節を分けているが、弾道ミサイルと分類されるものは該当節で扱う。

艦対地ミサイル

Ship-to-Surface Missile、SSM。命名規則上では、発射環境記号がR - 船舶、基本任務記号がG - 地表攻撃、機体種別記号がM - 誘導ミサイルであるので、RGMの三文字が名称の先頭に来る。

RGM-1 アルニタク
RGM-1 "Alnitak"
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RGM-1 アルニタクは増村段松(現ブラウニング)が製造した、全天候水平線以遠到達型の対艦ミサイルである。元は対潜水艦用途に構想されたミサイルだが、まもなく対艦兵器、対地兵器としての使用も考慮されるようになり、RGM(艦対地ミサイル)の分類となった。通常のRGM-1はアクティブ・レーダー・ホーミング式の誘導方式を採用しており、防御を回避するために水面すれすれを飛行する。
RGM-1はファミリー形式で開発され、以下の系統を持つ。
・水上艦船搭載型(RGM-1)
燃料を使い切ると切り離される固体燃料ロケットブースターを装備している。
・固定翼機搭載型(ARGM-1)
固体燃料ロケットブースターは持たない。
・潜水艦搭載型(URGM-1)
固体燃料ロケットブースターを装備し、魚雷発射管からの水中発射を可能にするため、コンテナに封入されている。
またそれぞれについて、以下のような改良が施されている。
・ブロック1(R/AR/URGM-1B/C:アルニタク-C)
巡航高度を更に低空化するとともに、終末航程でポップアップせずにシースキミングのままで突入するよう誘導装置を変更。
・ブロック2(R/AR/URGM-1D:アルニタク-D)
ジェット燃料を変更することで射程を延伸するとともに、誘導装置に改良。
・ブロック3(R/AR/URGM-1F:アルニタク-F)
燃料タンクを約50センチ延長して射程をブロック1Cのほぼ倍に延伸するとともに、目標の捕捉を失った場合の再攻撃能力を付与。
・ブロック4(R/AR/URGM-1H:アルニタク-H)
慣性測定ユニットやソフトウェア、コンピューター、航法システムなどを改良。
・ブロック5(R/AR/URGM-1J:アルニタク-J)
射程向上、弾頭軽量化、電子燃料制御機能の向上とエンジン交換を行ったもの。
さらにRGM-1を基にした空対地ミサイルの派生型も開発されている。ARGM-1Eと呼ばれるものがそれで、コストを抑えるために赤外線画像シーカーやデータリンク装置の既存機からの流用が目立ち、また誘導方式も初期誘導がGPSと慣性誘導、最終段階では赤外線画像誘導となっているが、それ以外は基本的に原型機と同様である。これは後にG/I型が開発され、巡航ミサイルのものを改造した主翼や再攻撃能力、画像比較能力などを装備している。
種別 艦対地ミサイル
開発 増村段松航空機
運用開始 1977年
運用状況 現役
性能諸元
全長 n/a
翼幅 n/a
直径 n/a
飛翔速度 亜音速
最大射程

空対地ミサイル

Air-to-Surface Missile、ASM。命名規則上では、発射環境記号がA - 空中、基本任務記号がG - 地表攻撃、機体種別記号がM - 誘導ミサイルであるので、AGMの三文字が名称の先頭に来る。

AGM-1 ベリタテ
AGM-1 "Veritate"

ベリタテ-B

鹿嶋ミサイル博物館に展示されているベリタテ-C
AGM-1 ベリタテは、松浦社が国防海軍のために開発した短距離空対地ミサイルである。最も初期の精密誘導空対地兵器であり、初めて量産された。国防海軍の他、国防空軍でも採用された。AGM-1は、航空機のコックピットにある小型のジョイスティックを使って手動で誘導されたが、これには多くの問題があり、最終的な誤差範囲は10メートルで命中精度は低かった。1960年代には、AGM-4のような完全自動式の兵器に取って代わられることが多くなった。

派生型一覧
・AGM-1A
初期生産型。固体燃料ロケットモーター推進。
・AGM-1B
液体燃料ロケットモーター推進。
・AGM-1C
A/B型と比べて大幅に大型化され、より大型の弾頭、改良されたロケットモーターと誘導装置といった改善が施された。ロケットモーターの改善によって数値上の射程は延伸されたが、目視誘導であることは変わらなかったため、実戦での射程は延びなかった。
概要
種別 空対地ミサイル
開発 松浦
運用開始 1959年
運用状況 退役
性能諸元
全長 3200mm
翼幅 940mm
直径 300mm
飛翔速度 マッハ1.8
最大射程 11km
AGM-4 スハイル
AGM-4 "Suhail"

スハイル-F
AGM-4 スハイルは、ディーフィア社製の空対地ミサイル。AGM-4の特徴は、弾体中央上部から後部にかけて伸びるデルタ翼や、後部に僅かにある操縦翼などが小型なために、1つのキャリッジに最大3発のAGM-4を装着可能なことである。A-5では14発のAGM-4が搭載可能である。誘導方式はAGM-3と同じくTV誘導方式で、短射程ながら運動性も良い。良好な命中率と信頼性を示したAGM-4は、AGM-3では果たせなかったAGM-1の完全置き換えを達成し、その優れた性能から後に海兵隊にも採用された。その後シーカーの倍率を上げたタイプや、レーザー誘導やIR シーカー搭載の全天候型、威力向上型、対艦型、CCDシーカー搭載型などの派生型が作られた。

派生型一覧
・AGM-4A/B
空軍向け、TV画像誘導。最大射程は3km。
・AGM-4C
空軍向け、赤外線画像誘導。最大射程は20km。
・AGM-4D
海兵隊向け、セミアクティブ・レーザー誘導。最大射程は20km。ロケットモーターが排煙の目立たない改良型によって射程も延伸された形式である。
・AGM-4E
海軍向け、赤外線画像誘導。最大射程は25km。D型を艦船目標向けに調整したり誘導システムの精度を高めて小型車両も目標にできるようにした。
・AGM-4F
空軍向け、TV画像誘導。最大射程は20km。当初はミリメートル波のアクティブ・シーカー型として開発されていたが、1993年に一度開発が中止となり、その後再開された時には新たにCCD型TVシーカーが採用された。CCD型TVシーカーは2段階で視野が切り替えられる。
・AGM-4G
E型のCCD向上型。
概要
種別 空対地ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始 1972年
運用状況 現役
性能諸元
全長 2490mm
翼幅 n/a
直径 305mm
飛翔速度 亜音速
最大射程 25km(E型)
AGM-7 シェダル
AGM-7 "Schedar"
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AGM-7 シェダルは、主に対戦車戦闘において使用される空対地ミサイル。基本となる誘導方法はセミアクティブレーザー誘導で、誘導にワイヤーを用いないために飛翔速度が速く、着弾所要時間が短いため、敵に回避、反撃する機会を与えることなく攻撃できる。初期バージョンのAGM-7は、標的へのレーザー照射など継続的な誘導を必要とするため、撃ちっぱなし能力は持っていなかった。AGM-7Eは発射後の誘導を必要とせず、発射器と標的間に射線が形成されていなくても撃つことができ、撃ちっ放し能力を獲得している。

派生型一覧
・AGM-7A
初期型。
・AGM-7B
低発射煙ロケットモーターを採用、赤外線画像誘導も可能とした型。
・AGM-7C
弾頭がタンデム配列の成形炸薬弾へと変更された型。射程は下がったが重量と破壊力は増大した。
・AGM-7D
デジタル自動航法能力を獲得、レーザーロックが外れても目標を再認識するように改修。
・AGM-7D+
D型のレーザーシーカーの探知可能範囲を40度から180度に拡大し、高高度のUAVから使えるように最適化した改良型。
・AGM-7E
撃ちっ放し能力を獲得。誘導方式は慣性誘導(ミリ波レーダーシーカー)に変更。
・AGM-7F
爆破破砕・焼夷弾頭に変更、主目標を掩蔽壕、軽車両、都市の非装甲目標に変更した型。
・AGM-7G
金属サーモバリック弾頭に変更、陣地、船舶、市外目標、対空兵器を攻撃目標とする。
・AGM-7H
多目的に使用可能。
・AGM-7H+
爆薬を持たない代わりに、6つの刃が内蔵された弾頭を搭載しているミサイルで、発射されると刃が展開する。要人暗殺に特化した特殊ミサイル。
概要
種別 空対地ミサイル
開発 ロッカクインターナショナル
麓反田・松浦
野代郡上飛機工業集団
運用開始 1985年
運用状況 現役
性能諸元
全長 1630mm
翼幅 178mm
直径 710mm
飛翔速度 M 1.25
最大射程 11km
AGM-15 統合空対地長射程ミサイル
AGM-15 JASLRM
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AGM-15 統合空対地長射程ミサイルは、麓反田・松浦社が開発した空対地ミサイル。Joint Air to Surfase Long-Range Missile(統合空対地長射程ミサイル)の略称であるJASLRMと通称されることが多い。標準型のJASLRMのほか、射程を延伸したJASLRM-ER、それを元にした対艦ミサイルである巡航長射程対艦ミサイル(CLRASM)が派生したほか、更に射程を延伸したJASLRM-XRも開発されている。
概要
種別 空対地ミサイル
開発 麓反田・松浦
運用開始 2009年
運用状況 現役
性能諸元
全長 4270mm
翼幅 2410mm
直径 n/a
飛翔速度 亜音速
最大射程 n/a

巡航ミサイル

Cruise Missile、CM。命名規則上では、基本任務記号がG - 地表攻撃、機体種別記号がM - 誘導ミサイルであるので、GMの二文字が名称の先頭に含まれる。発射環境記号はミサイルによって異なる。

XBGM-028
XBGM-028 K1 Main Multi Missile

飛行中のXBGM-028。
XBGM-028 K1 Main Multi Missile(KM3、非公式:主力多用途巡航誘導弾)は、瑞州国外に拠点を置くK1 Groupが開発し、瑞州国防軍が購入・輸入した巡航ミサイル [*1]。 現在、軍による試験評価が行われている最中である。
概要
種別 空対地ミサイル
開発 K1 Group
試験開始 2028年
運用状況 試験評価中
性能諸元
全長 8220mm(ブースター含む)
翼幅 162mm
直径 150mm
飛翔速度 912km/h
最大射程 2500~3800km

対レーダーミサイル

Anti-Radiation Missile、ARM。命名規則上では、発射環境記号がA - 空中 (Air)、基本任務記号がR - 対レーダー攻撃(Anti-Radiation Attack)、機体種別記号がM - 誘導ミサイル (Guided Missile) であるので、ARMの三文字が名称の先頭に来る。愛称は基本的に恐竜様類の爬虫類生物から採られる。

ARM-1 トリマン
ARM-1 "Toliman"

トリマン-B
ARM-1 トリマンは、国防海軍兵器センターが開発し、リパブリック・テクノロジーズが製造していた対レーダーミサイルである。AIM-2C セギヌス空対空ミサイルの弾体に対レーダー用シーカー・ヘッドを搭載することによって開発された。
ARM-1は、友軍の航空機にとって脅威となる地対空ミサイルのレーダー波を探知し、レーダー波が到来する方向に向かって飛翔、追跡および誘導レーダーを破壊することを目的とした。しかしARM-1には、対応周波数帯域が狭い、破壊力・射程・速度の不足、許容誤差のなさ、レーダー送信停止に対応不能という問題点があり、これらが明らかになるにつれパイロットたちからは好まれなくなっていった。これらの問題点を解決しようと後に開発されたのがARM-2 ミラクであり、更にこれを発展させたのがAGM-3 ラサラスである。

派生型一覧
・ARM-1A
初期生産型。射程16km。
・ARM-1B
ロケットモーター、および取り付けることができる弾頭に改善を施した型。モーターの交換により射程は40kmまで大幅に伸びた。
概要
種別 対レーダーミサイル
開発 リパブリック
運用開始 1964年
運用状況 退役
性能諸元
全長 3050mm
翼幅 914mm
直径 203mm
飛翔速度 M 2
最大射程 40km(B型)
ARM-2 ミラク
ARM-2 "Mirach"

ミラク-C
ARM-2 ミラクは、ジェネラル・テクノロジーズによって開発された対レーダーミサイルである。主に小さな弾頭、限られた射程と劣った誘導装置で苦しんだARM-1 トリマンを補うために、RIM-5 ムリフェイン艦対空ミサイルを空中発射型対レーダーミサイルに改修することによって開発された。

派生型一覧
・ARM-2A
初期生産型。ARM-1Aの対レーダー用シーカー・ヘッドを艦対空ミサイルの先端に取り付け、空中発射しただけにすぎない。
・ARM-2B
最も配備されたバージョンであり、空軍のアイアンハンド部隊で広く使われていた。簡単な記憶回路が備えられ、たとえレーダーがシャット・ダウンされたとしてもレーダーの方向を記憶し、一旦ロックオンしてしまえば、ミサイルが目標に向かうことを可能にした。
・ARM-2C
より信頼性が高く、製造コストがより安いことを主目的として開発された型。
・ARM-2D
新型のロケットモーターと爆風破砕弾頭、アクティブ光学信管、更により大きな信頼性を備えた型。
概要
種別 対レーダーミサイル
開発 ジェネラル・テクノロジーズ
運用開始 1968年
運用状況 退役
性能諸元
全長 4570mm
翼幅 1080mm
直径 343mm
飛翔速度 M 2
最大射程 90km
ARM-3 ラサラス
ARM-3 "Rasalas"

ラサラス
ARM-3 ラサラスは、国防海軍兵器センターとリパブリック・テクノロジーズ社が開発し、ディーフィア(当初はリパブリック・テクノロジーズ)が生産している対レーダーミサイルである。国防空軍、国防海軍、海兵隊で運用されている。敵防空網制圧(アイアンハンド)の主要な手段の一つであり、地対空ミサイルのレーダー・システムに関連する電子送信装置から放射される電波を探知し、誘導する。
ARM-3のシステムは、ARM-3誘導ミサイル、ランチャーおよび航空機に搭載されたラゲルペトン専用の電子機器から成る。搭乗員の最小限の操作でレーダー・アンテナまたは送信機を探知、攻撃および破壊することができる。航空機側の電子機器の他にも、ミサイル本体に慣性誘導システムが内蔵されているため、一度のロックオン後にたとえレーダー波が停止されたとしても最後の発信位置を記憶しており、そこへ向かい続ける [*2]。

派生型一覧
・ARM-3A
初期生産型。対応できる周波数が高帯域のみであったため、地対空ミサイルシステムや対空砲の捕捉および射撃管制レーダーなどには対応できたが、比較的低い周波数を用いる早期警戒レーダー、地上要撃管制レーダーなどには探知できなかった。
・ARM-3B
コンピューターのハードウェアが改善されている。また電波源測位装置によって目標の識別と位置を特定し、ミサイルにそのデータを転送した後、高々度の弾道飛行でミサイルを投射することができるようになった他、列線での再プログラムを可能としたことで整備・即応性を改善した。
・ARM-3C
弾頭、誘導装置およびソフトウェアが変更された。弾頭はより破壊力のあるものに更新され、誘導装置の更新によって信号処理能力が強化された他探知可能な周波数帯域が増加した。
・ARM-3D
慣性航法装置にこれまでの機械式ジャイロに代わってリング・レーザー・ジャイロを使用したULISYS支援慣性誘導装置が組み込まれ、レーダー波の停止によって目標のレーダーへのロックオンが失われた場合での命中精度が改善した。
・ARM-3E
デュアル・シーカー誘導装置や新型制御装置を搭載する、高精度攻撃能力を持つ改修型。レーダー反射断面積の低減、飛翔速度の向上、射程延長も図られている。
・ARM-3F
現在開発中の型で、ARM-3Eのエンジンと誘導システム、弾頭を新型に交換するものである。仕様要求書によればF-12のウェポンベイへの装備も要求されている。尾部に新たに設計された動翼を装備して飛行中の抗力を低減する計画であり、ミサイルの中央部に位置していた動翼は完全に除去される。またミサイルの高速飛行のために必要とされる熱シールドがコンセプトに含まれている。
概要
種別 対レーダーミサイル
開発 リパブリック→ディーフィア
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 4170mm
翼幅 1120mm
直径 254mm
飛翔速度 M 2+
最大射程 n/a



弾道ミサイル

大気圏の内外を弾道を描いて飛ぶ対地ミサイルのこと。命名規則上では、発射環境記号がC - コフィン/H - サイロ格納/L - サイロ発射/M - 移動/U - 水中、基本任務記号がG - 地表攻撃、機体種別記号がM - 誘導ミサイルであるので、CGM/HGM/LGM/MGM/UGMの三文字が名称の先頭に来る。

大陸間弾道ミサイル(ICBM)

射程約5500km以上の弾道ミサイルを指す。

LGM-2 コルネフォロス
LGM-2 "Kornephoros"
LGM-2 コルネフォロスは、国防空軍で運用されている大陸間弾道ミサイルであり、戦略爆撃機および国防海軍の潜水艦発射弾道ミサイルと並び、戦略核攻撃能力を担っている。
国防空軍における最初の本格的な固体燃料ロケットエンジンを搭載した量産型ICBMで、3段式ロケットによって最大速度24,000km/hを誇る。発射プラットホームはミサイルサイロ。開発上、運用上の問題点の浮上により、後継となるはずであったICBM Ⅳが2005年に退役してしまった。そのため、1950年代に開発が開始された古いミサイルであるが、2029年時点でも配備・運用が続けられている。搭載弾頭については更新・改良が続けられ、長期配備に際しての安全性が考慮されている。
コルネフォロスでは固体燃料の採用によって、大陸間弾道ミサイルであるにもかかわらず小型軽量になり、しかも最大射程距離は1万km以上を誇る。即時発射もでき、更に慣性誘導方式によって全弾同時発射も可能となるなど、画期的なものとなった。

派生型一覧
・LGM-2A コルネフォロス
初期型。ブースターに欠陥があることが判明し、射程が大幅に制限されてしまった。
・LGM-2B コルネフォロス
改良型。ブースターの問題を修正し、本格的な配備が行われた。
・LGM-2C コルネフォロスII
再突入体が変更された改良型。射程距離の延長、投下重量の増加、方位角範囲に優れた誘導システムを備える。一部のミサイルは貫通補助装置を搭載していた。
・LGM-2D コルネフォロスIII
最終段(第3段)には新しい流体噴射モーターが採用され、従来の4ノズル方式よりも細かい制御ができるようになった他、再突入体や貫通補助装置の展開の柔軟性、核攻撃後の生存率の向上、ペイロード容量の増加などの性能向上が行われた。
概要
種別 大陸間弾道ミサイル
開発 ブラウニング
運用開始 2025年
運用状況 現役
性能諸元
全長 18.2m
直径 1.7m(第1段)
弾頭 通常弾頭
精度 平均誤差半径150m
最大射程 13000km



潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)

UGM-1 アクベンス
UGM-1 "Acubens"
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UGM-1 アクベンスは、2段式固体燃料の核武装潜水艦発射弾道ミサイル。国防海軍初のSLBMとして、1961年から1980年まで運用された。
最初の運用バージョンであるアクベンスAは、射程2600キロメートルを誇り、1800メートルの半数必中界を持っていた。

派生型一覧
・UGM-1A

・UGM-1B
二段目での飛翔制御方式が変わっているほか、弾頭威力を強化。
・UGM-1C
複数再突入体(Multiple Re-entry Vechicle、MRV)弾頭を搭載。3基の弾頭は共通の目標の周囲に散開するが、個別に誘導されるわけではない。

概要
種別 潜水艦発射弾ミサイル
開発 麓反田
運用開始 1988年
運用状況 現役
性能諸元
全長 m
直径 m
弾頭 通常弾頭
精度 平均誤差半径1800m
最大射程 2600km
UGM-2 ダリム
UGM-2 "Dalim"

発射されるダリム-A。
UGM-2 ダリムは、2段式固体燃料ロケットを搭載した2番目の海軍の潜水艦発射弾道ミサイルシステムである。1972年からUGM-1 アクベンスを置き換え、弾頭と精度に大きな進歩をもたらした。
アクベンスと同様に、ミサイルがまだ潜水艦に残っているときにロケットモーターを始動させることは、非常に危険であると考えられていた。このためミサイルは固体燃料ボイラーによって生成された高圧蒸気を使用して発射管から放出された。主ロケットのモーターは、ミサイルが潜水艦の約10メートル上に上がったときに自動的に点火した。

概要
種別 潜水艦発射弾ミサイル
開発 麓反田
運用開始 1988年
運用状況 現役
性能諸元
全長 m
直径 m
弾頭 通常弾頭
精度 平均誤差半径m
最大射程 km
UGM-3 シュエングァ
UGM-3 "Xuange"
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UGM-3 シュエングァは、麓反田・松浦宇宙機器によって製造された潜水艦発射弾道ミサイルである。
1979年に最初に配備されたシュエングァは、ダリムミサイルを置き換えた。ミサイルは3段の固体燃料システムであり、最大8つの弾頭を搭載できる。

概要
種別 潜水艦発射弾ミサイル
開発 麓反田・松浦
運用開始 1988年
運用状況 現役
性能諸元
全長 m
直径 m
弾頭 通常弾頭
精度 平均誤差半径m
最大射程 km
UGM-4 ティエンイー
UGM-4 "Tianyi"

発射されるティエンイー。
UGM-4 ティエンイーは、国防海軍で運用されている潜水艦発射弾道ミサイルであり、戦略爆撃機および国防空軍の大陸間弾道ミサイルと並び、戦略核攻撃能力を担っている。UGM-4はUGM-3を、精度、積載量、射程距離面から改良したミサイルとして開発された。
UGM-4は3段式ロケットで、各段には固体燃料ロケットモーターが搭載されている。第1段には、固体推進剤モーター、第1段の点火を確実にする部品、推力ベクトル制御システムが組み込まれている。UGM-3と比較すると、第1段の部分がわずかに大きくなっており、航続距離とペイロードの増大が可能になっている。
概要
種別 潜水艦発射弾ミサイル
開発 麓反田・松浦
運用開始 1988年
運用状況 現役
性能諸元
全長 13.57m
直径 2.1m
弾頭 通常弾頭
精度 平均誤差半径90m
最大射程 12000km



戦術弾道ミサイル(TBM)

MGM-9 エルガファル
MGM-9 "Elgafar"

ZM05 HIMARLから発射されるMGM-9
MGM-9 エルガファルは、成田-天狐-ヴァンデベルデ(NTV)社によって設計および製造された超音速戦術弾道ミサイルである。同社ミサイル部門の売却に伴い、以後は麓反田・松浦が生産を担当している。
ZM82多連装ロケット砲システム05式高機動ロケット発射機から発射できる。発射コンテナは1つのMGM-9を装填しているが、通常の多連装ロケットシステム弾6発を装填しているかのように、コンテナには6つの円でパターン化された蓋があり、敵がどのタイプのミサイルが装填されているかを識別するのを防いでいる。
誘導方法はULYSYS補正による慣性誘導。地対地ミサイルではあるがシーカーを変更して対艦能力を付加することも検討されている。
概要
種別 戦術弾道ミサイル
開発 NTV→麓反田・松浦
運用開始 1991年
運用状況 現役
性能諸元
全長 4.0m
直径 1.4m
弾頭 通常弾頭
精度 n/a
最大射程 300km



対空ミサイル

空対空ミサイル

Air-to-Air Missile、AAM。命名規則上では、発射環境記号がA - 空中 (Air)、基本任務記号がI - 空中・宇宙邀撃 (Aerial/Space Intercept)、機体種別記号がM - 誘導ミサイル (Guided Missile) であるので、AIMの三文字が名称の先頭に来る。愛称は基本的に獣脚類の恐竜から採られる。

AIM-1 アルフェラッツ
AIM-1 "Alpheratz"

鹿嶋ミサイル博物館で展示されているアルフェラッツ-E
AIM-1 アルフェラッツは、国防空軍で初めて実用化された空対空ミサイル。運用された当時、命中する可能性を増すために熱源追跡ミサイル及びレーダー誘導ミサイルの両方のタイプのミサイルを一斉に発射することが一般的だった [*3] ため、アルフェラッツも赤外線誘導型(AIM-1B/C/D)及びセミアクティブ・レーダー誘導型(AIM-1A)の両方のタイプが開発された。

派生型一覧
・AIM-1
セミアクティブ・レーダー誘導の初期生産型。後に全機がA型へ改修。
・AIM-1A
AIM-1の機動性改善型。
・AIM-1B
AIM-1の赤外線誘導型。
・AIM-1C
AIM-1Bのシーカー感度改善型。
・AIM-1D
G型のシーカーを搭載した改修型。
・AIM-1E
初期型のAIM-1よりわずかに大きな機体と改良されたモーターを持つセミアクティブ・レーダー誘導型の派生型。
・AIM-1F
E型の改良型。E型と共に連邦空軍と州空軍で1980年代後半まで運用されていた。
・AIM-1G
E型の赤外線誘導型。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始
運用状況 退役
性能諸元
全長 1980mm
翼幅 508mm
直径 163mm
飛翔速度 M 3
最大射程 9.7km
AIM-2 セギヌス
AIM-2 "Seginus"

セギヌス-E
AIM-2 セギヌスは、ディーフィア社製の中射程空対空ミサイル。誘導にはセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導方式を採用しており、視程外射程が可能である。
初期のセギヌスは、主に大型の目標、特に爆撃機に対する使用を目的としており、他の用途では多くの運用上の制約があった。戦闘機対戦闘機の戦闘では、敵戦闘機が短距離赤外線ホーミングミサイルの射程内に接近してきても、発射機が目標に向かってレーダー指向するために飛行を続けなければならないことがしばしばあった。また初期型は高度がほぼ同じか高い目標にしか有効でなかった。
これらの問題を解決するために、セギヌスの改良型が何度も開発された。1970年代初頭、発進する戦闘機の下方にある目標に対して発射することができ(「ルックダウン、シュートダウン」)、対抗措置に強く、終末期にはより高い精度を発揮することができる逆モノパルスシーカー搭載型が採用された。
セギヌスは、誘導部、弾頭部、制御部、ロケットモーターの4つの主要部から構成されている。円筒形の胴体には、胴体中央部に4枚の翼と4枚の尾翼がある。セギヌスの外形寸法はモデルごとに比較的変わっていないが、新型ミサイルの内部部品は大幅な改良が施されており、能力が大幅に向上している。

派生型一覧
・AIM-2A セギヌスI
最初の制式型だが、誘導方式はビーム・ライディング式で誘導方式からくる命中率の悪さから、後述のAIM-2Bが開発された。
・XAIM-2B セギヌスII
AIM-2Aの誘導方式をアクティブレーダー式に変更した形式。発射試験は行われたものの制式化されず1956年に開発中止。
・AIM-2C セギヌスIII
誘導方式をセミアクティブ・レーダー・ホーミングに換えた型式で現在のセギヌスの基礎となったタイプ。
・AIM-2D
液体燃料モーターを使用した型式。この型から愛称末尾の数字の付与が廃止された。
・AIM-2EA
ロケットモーターを液体燃料から固体燃料に変更した型式。当初の名称はAIM-2Eだったが、EB型の制式化とともにAIM-2EAに改称された。
・AIM-2EB
EA型からの派生で、機動性を向上させ、最小交戦範囲を狭くした型式。
・AIM-2F
制御部をソリッドステート化して小型化し、その分ロケットモーターを大型化して射程延長したもの。モノパルス・ホーミング・ヘッドの採用によりFCS用のパルス・ドップラー・レーダーでも誘導が可能となった。
・AIM-2G
新型シーカーを搭載してECCM能力や信頼性を向上させたもの、信管の改良と弾頭の変更で破壊力を高めている。
・AIM-2H
小型目標に対する迎撃能力を向上させるため信管を改良している。また、ブロック2からは中間アップデート用のデータリンク受信機が搭載され中間コースでのアップデートが可能となった。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始 1951年
運用状況 現役
性能諸元
全長 3660mm
翼幅 1020mm
直径 203mm
飛翔速度 M 4
最大射程 n/a
AIM-3 ヘルベティオス
AIM-3 "Helvetios"

ヘルベティオス-B

ヘルベティオス-D

ヘルベティオス-J

ヘルベティオス-L

ヘルベティオス-X
AIM-3A/B ヘルベティオスは、瑞州国防軍が使用する空対空ミサイル。1955年、ジェネラル・テクノロジーズ社が低率生産に着手し、1956年5月にはAIM-3Aが就役した。240発のAIM-3Aが生産されたところで、生産は全規模生産型のAIM-3Bに切り替えられた。AIM-3A/Bは、4.5kg(10lb)の高性能炸薬による破片効果弾頭を装備していた。信管は赤外線による近接信管か着発信管であり、危害半径は約9m。ミサイルそのものは12Gまでの機動を行うことができたが、シーカーの捕捉能力の問題から発射可能域は比較的限定的なもので、目標の後方象限に限られていた上に、目標が機動を行った場合には命中は困難であった。また、誤って太陽や砂漠などの自然熱源にロックオンしてしまうこともしばしばあった。

派生型一覧
AIM-3A系統
全長2830mm、翼幅560mm、直径127mm、飛翔速度マッハ1.7。最初期に開発されたもので、低率生産型のA型と全規模生産型のB型が存在する。
・AIM-3A
・AIM-3B

YAIM-3C
AIM-3Aを原型に開発された試作長距離空対空ミサイル。AIM-3Aを3つ繋げた形状をしている。AIM-3A/Bの短射程などの短所を改善するために開発され、少数が第901試験評価飛行隊のF-1戦闘機に搭載され試験された。射程の延伸などが図られたものの、無理やりAIM-3を4つ繋げたため、もともとできていた12Gまでの機動が行えなくなり(行うと空中分解した)、「レシプロ爆撃機に対しての限定的な能力しか無い」と判断され、試作長距離空対空ミサイル計画は時期尚早として廃案となった。

第二世代型ヘルベティオス(海軍型)
全長2830mm、翼幅560mm、直径127mm、飛翔速度マッハ2.5以上。海軍向けに開発されたのがD/E型である。D/E型では誘導方式が再検討され、赤外線誘導装置の改良型とともに、セミアクティブ・レーダー・ホーミング装置も開発された。前者を搭載したモデルはAIM-3D、後者を搭載したモデルはAIM-3Eとして制式化されており、誘導装置以外は基本的に同一の設計であった。射耗されずに残ったミサイルは、後にARM-4対レーダーミサイルに改修されている。
AIM-3Dは生産途中で改良型のAIM-3Gに切り替えられた。これは拡張捜索モードを実装しており、ミサイルのシーカーを戦闘機の火器管制レーダーに追従させて動かすことができる。またAIM-3Gは部分的に半導体素子化されていたが、1972年には、更にその範囲を拡大したAIM-3Hの配備が開始された。このモデルではシーカーの追尾角速度も増強された。
・AIM-3D
海軍向けに開発された型で、赤外線誘導装置の改良型を搭載した。
・AIM-3E
海軍向けに開発された型で、セミアクティブ・レーダー・ホーミング装置を搭載した。
・AIM-3G
生産途中でD型から切り替えられた型で、拡張捜索モードを実装した。
・AIM-3H

第二世代型ヘルベティオス(空軍型)
全長3000mm、翼幅560mm、直径127mm、飛翔速度マッハ2.5以上。弾体の基本設計やロケットモーター、弾頭はAIM-3Bのものを踏襲しつつ、新しい誘導装置と動翼を組み込んだもので、空軍向けのAIM-3Fとして制式化された。AIM-3Fは、5000発以上がAIM-3Bから改修された。また1972年からは小改正型のAIM-3Iの配備が開始された。これは海軍のAIM-3Hと同様に半導体素子化を進めるとともに動翼のアクチュエータを強化し、ロケットモータの燃焼時間を延長したものであった。更に1973年からは、シーカーの動作を改善するプリント基板回路を導入したAIM-3Jが開発された。ただしこれらの空軍型の成績は、必ずしも良好ではなかった。
・AIM-3F
B型から改修され、新しい誘導装置と動翼を組み込んだ。
・AIM-3I
海軍のAIM-3Hと同様に半導体素子化を進め、動翼のアクチュエータを強化し、ロケットモータの燃焼時間を延長した。
・AIM-3J
シーカーの動作を改善するプリント基板回路を導入。

第三世代型ヘルベティオス
全長2870mm、翼幅635mm、直径127mm、飛翔速度マッハ2.5以上。開発に当たって重視されたのが、全方位交戦能力の獲得をはじめとする交戦可能域の増大であり、このために重要な目標と正面から対向した状態(ヘッドオン状態)での交戦能力が最重視された。
・AIM-3K
1978年から生産が開始され、合計16,000発以上が生産された。
・AIM-3L
AIM-3Kを基に低排煙型のロケット・モーターとIRCCM能力を強化させた誘導装置を導入した発展型で、7000発以上が生産された。

第四世代型ヘルベティオス / AIM-3X
最新鋭のAIM-3。当初、AIM-3の開発は第3世代(K/L)で終了するはずであったが、後継の視程内距離空対空ミサイルの開発が遅延していた為、AIM-7中距離空対空ミサイルと対になるものとしてL/M型から発展させて開発された。AIM-3Xは、弾体設計から一新され、操向性能向上のために大きな変更が行われた。操舵翼は前翼から後翼に変更され、固定化された前翼に代わって小型化された後部翼で操舵を行う。このため、後部の操舵装置への配線を通すため、弾体の下部にカバーが設置された。推力偏向制御方式も導入された。また、最大射程は40km程度まで延長されている。

概要
種別 空対空ミサイル
開発 ジェネラル・テクノロジーズ
運用開始 1956年
運用状況 現役(X型)
性能諸元(X型)
全長 3020mm
翼幅 444mm
直径 127mm
飛翔速度 M 2.5+
最大射程 n/a
AIM-4 スケープトゥルム
AIM-4 "Sceptrum"
&brsmall AIM-4 スケープトゥルムは、AIM-1空対空ミサイルをより大型にし、核弾頭を搭載することで破壊力を強化したものであった。なお瑞州の核戦略方針のために、実際に核弾頭が搭載されていたかどうかは学説が分かれている。開発・運用の目的は、重爆撃機編隊への攻撃において、それらを確実に撃墜することであった。

派生型一覧
・AIM-4A
レーダー近接信管とセミアクティブ・レーダー誘導を用いていた、核弾頭搭載型。
・AIM-4B
非核高性能炸薬弾頭を使用して開発された、通常の空対空ミサイル。A型より広範囲で運用された。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始
運用状況 退役
性能諸元
全長 2140mm
翼幅 620mm
直径 290mm
飛翔速度 M 2
最大射程 16km
AIM-5 ネッカル
AIM-5 "Nekkar"

鹿嶋ミサイル博物館で展示されているネッカル-A
AIM-5 ネッカルは、AIM-1 アヴィミムス空対空ミサイルの長射程発展型として開発された空対空ミサイルである。推進装置はマッハ6まで加速できる固体燃料ロケット・モーターが当初予定されたが、このロケット・モーターには問題があったため、予定されていたものよりも推力が小さくマッハ4までの加速が得られる固体燃料ロケット・モーターと入れ替えられることになった。しかしながら、最終的にAIM-5の射程は当時としては驚異的な160kmとなった。
AIM-5はセミアクティブ・レーダー誘導で発射され、自動操縦によってあらかじめプログラムされた目標域へ飛行するが、必要に応じて発射航空機から提供される中間誘導段階における進路更新を受信できた。
高速迎撃機計画や長距離要撃・護衛戦闘機計画のために開発されたAIM-5だったが、双方ともに計画中止となったため、AIM-5も限られた数しか生産されなかった。

派生型一覧
・XAIM-5
初期型。
・AIM-5A
直径が絞られた改良型。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始
運用状況 退役
性能諸元
全長 3820mm
翼幅 838mm
直径 330mm
飛翔速度 M 4
最大射程 160km
AIM-6 タイヤンショウ
AIM-6 "Taiyangshou"
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AIM-6 タイヤンショウは、大型の長射程空対空ミサイルである。海軍と空軍がそれまで別個に長距離空対空ミサイルを開発していたのを統合して開発された [*4]。
タイヤンショウは瑞州唯一の長距離空対空ミサイルである。タイヤンショウとF-8の誘導レーダーの組み合わせは、複数の目標を同時に攻撃できる最初の航空兵器システムであることを意味した。AIM-6を発射する際には、そのアクティブなレーダー追尾のため、「Fox 3(フォックス・スリー)」という簡潔なコードが使用された。
唯一の発射プラットフォームであるF-8 迅風には最大6発が搭載される。ただし、F-8にAIM-6を6発搭載した状態での航空母艦への着艦は、重量と甲板強度の関係上不可能であり、着艦時には海上で2発投棄する必要がある。そのため、運用規定により通常はタイヤンショウの搭載は4発以下に制限され、残りのハードポイントにはAIM-2やAIM-3などが搭載されていた。
他のほとんどの瑞州軍機は、より小型のセミアクティブ中距離空対空ミサイルであるAIM-2に依存していた。セミアクティブ誘導は、発射されたAIM-2を支援する間、機体がもはや索敵能力を持たないことを意味し、状況認識を低下させた。一方でF-8のレーダーは、タイヤンショウが発射された後も複数の目標を継続的に捜索・追跡し、戦場の状況認識を維持することができた。

派生型一覧
・XAIM-6
飛行試験を実施したプロトタイプ。
・AIM-6A
中間誘導にセミ・アクティブ・レーダーホーミング、終末誘導にアクティブ・レーダーホーミング方式を採る初期型。
・AIM-6B
1986年からAIM-6Aと交代した改良型。中間誘導方式に慣性誘導が追加されたり、対電子妨害対抗能力が強化されたり、低および高高度を飛行する対艦ミサイルや巡航ミサイルへの対処が可能となったり、自己診断回路および航空機によるテスト機能の追加や部品数の15%減少で整備が容易となった。
・AIM-6C
F-8D向けに1986年より生産と配備が開始されたタイプ。搭載機が上昇したときやダイブしたときの海や温度変化などへの耐性と信頼性向上なども図られた。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始
運用状況 退役
性能諸元
全長 3900mm
翼幅 900mm
直径 380mm
飛翔速度 M 5
最大射程 150km
AIM-7 リリーボレア
AIM-7 "Lilii Borea"

リリーボレア-A

海軍のF-12B(VFA-33所属機)から発射されるリリーボレア-C
AIM-7A/B リリーボレアは、瑞州国防軍が使用する中距離空対空ミサイル。AIM-7は1975年からAIM-2の後継として開発が開始された。AIM-2はセミアクティブ・レーダー・ホーミングを使用しており、ミサイルを発射してから目標に命中するまで発射母機が目標へレーダーを照射し続ける必要があった。当然発射母機は機動を制限され、ミサイルが命中するまで回避行動も取れない。これに対してAIM-7ではミサイル自身がアクティブ・レーダー・シーカーを内蔵している。発射時の目標指向と中間誘導(飛翔コースの更新命令をミサイルに送信する)は発射母機に依存するが、終末段階では自身のレーダーに切り替わるので、発射母機は回避行動に移ることが可能である。

派生型一覧
AIM-7A
最初の実用型であり、以後の改良された派生型の基本となった。

AIM-7B
誘導装置を変更し、プロセッサーもデジタル化された。

AIM-7C
1991年より開発が始まった。新型の誘導装置を用い、ステルス機のウェポンベイに3発収容可能とするために中央フィンと後部制御翼の先端を除いて小型化された。

概要
種別 空対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 3650mm
翼幅 533mm(A/B型)/484mm(C型)
直径 180mm
飛翔速度 M 4
最大射程 n/a
AIM-8 ベテルギウス
AIM-8 "Betelgeuse"

ベテルギウス-A
AIM-8 ベテルギウスは、最大航続距離400kmを誇る、敵の早期警戒機・早期警戒管制機を撃墜するための「AWACSキラー」として設計された長射程空対空ミサイルである。これまでに生産された中で最も重い空対空ミサイルである。&brAWACSなどの航空機のうち1機を失うだけでも、前線の部隊では戦闘能力に大きな影響を与えられる可能性があるため、そういった航空機は通常、戦闘機の護衛によって厳重に守られている。AIM-8はその高速性(マッハ6)を活かし、戦闘機の護衛の手が届かないところから、護衛を通り抜けて目標を撃墜することを目的とする。AWACSキラーとして開発されたが、爆撃機の迎撃などにも使用可能である。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 7400mm
翼幅 925mm
直径 475mm
飛翔速度 M 6
最大射程 400km
AIM-9 アルネブ
AIM-9 "Arneb"

アルネブ-A
AIM-9 アルネブは、アクティブレーダー誘導型目視外射程空対空ミサイルである。マルチショット能力を持ち、ジェット機などの機動性の高い目標や、UAVや巡航ミサイルなどの小型目標を、200kmをはるかに超える射程距離で、激しい電子的対抗措置(ECM)環境下で交戦する能力を持つ。開発はGNFA事業のもと、月ノ谷共和国連邦の御剣社と波覇州のA1 Defense Systems社との国際共同で行われた。
固体燃料のラムジェット・モーターにより、ミサイルはマッハ4を超える速度で巡航する。双方向データリンクにより、発射機は他の関係アセットからのデータを含め、必要に応じてコース途中の目標更新や再照準が可能である。アルネブは破壊効果と信頼性を最大化するために近接信管と衝撃信管の両方を装備している。
AIM-7Cとサイズは似通っており、F-12のウェポンベイに4発搭載できるようになっている。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 御剣ロケット人民公社複合体A1 Defense Systems
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 3650mm
翼幅
直径 180mm
飛翔速度 M 4
最大射程 200km
AIM-10 プロキオン
AIM-10 "Procyon"

プロキオン
AIM-10 プロキオンは、麓反田・松浦が開発・生産している目視外射程空対空ミサイル(BVRAAM)である。高度な脅威に対処するために設計されたこのミサイルは、現在瑞州軍で運用されているAIM-7を置き換える、または補完することが期待されている。国防省は、AIM-10プログラムを国防空軍と国防海軍の両方にとって最優先の航空装備品とみなしており、その取得は、実戦配備されている航空機の他の兵器システムの改善や近代化努力よりも優先されている。
このミサイルは従来の発射プラットフォーム技術との互換性を最大限に確保するため、AIM-7Cと同様の寸法を持つ。一方胴体中央部の操舵翼がなく、ミサイルの機動は長距離での制御を維持するために高度な誘導システムと推進方法に依存している。AIM-10の正確な射程は、その前身であるAIM-7Dの射程と同様に機密扱いであるが、防衛アナリストは少なくとも200km以上の射程でAIM-7Dを凌駕すると予想している。
AIM-9と主に異なるのは、AIM-10は空海軍の共同事業であること、ラムジェット推進を採用していないこと、およびAIM-7をベースに開発され誘導装置や弾頭など推進部以外の部分を小型化している点である。、推進部はデュアルパルスロケットモーターが採用されていると予想されている。
概要
種別 空対空ミサイル
開発 麓反田・松浦
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 3650mm
翼幅
直径 180mm
飛翔速度 M 5
最大射程 200km

地対空ミサイル

MIM-6 クラズ
MIM-6 "Kraz"

ZM76から発射されるクラズ-E。
MIM-6 クラズは、76式地対空誘導弾を構成するミサイルの名称で、瑞州国防陸軍で使用されている主要な防空システムの一部である。「クラズ」はミサイル自体の名前だが、ZM76システム全体の愛称として用いられることもある。
MIM-6シリーズのミサイルはすべて標準的なデザインに則っており、バリエーション間の唯一の違いは、特定の内部コンポーネントに過ぎない。レドーム、誘導部、弾頭部、推進部、制御アクチュエータ部から構成されているミサイルは、このどれかの差異によって異なる型式符号が振られることになる。

派生型一覧
・MIM-6A
主に航空機対処用の、初期形態から採用されているミサイル。
・MIM-6B
電子戦妨害(ジャミング)を行う目標に対して発射し対処するミサイル。
・MIM-6C
弾道弾対処能力を強化したミサイル。ただし元が航空機対処用であるから、その性能は限定的だった。
・MIM-6D
シーカーの改良などによって目標への誘導性能を向上させたミサイル。
・MIM-6E
D型の更なる性能向上型。
・MIM-6F
対弾道弾直撃撃破用に新たに設計されたミサイルであるため、本来はMIM-6シリーズではないが、ZM76システムを構成する一部としてシリーズ中に組み入れられた。対弾道弾用に特化した性能を誇る。従来型より直径が細く、今までは1発が入っていたキャニスターに4発が格納可能。ただしこのために射程は従来型の方が長い。
・MIM-6FA
F型の性能向上型で、ロケットモーターと操舵フィンを変更することで、射程の倍化と機動性の向上を図っている。全長は4826mmまで短縮された。
概要
種別 地対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始 1976年
運用状況 現役
性能諸元
全長 A-E型:5310mm / F型:5200mm
翼幅 A-E型:840mm / F型:510mm
直径 A-E型:410mm / F型:255mm
飛翔速度 C-F型:M 4.1
最大射程 A-B型:90km / C-E型:160km / F型:30km

艦対空ミサイル

RIM-1 アルタイル
RIM-1 "ALTAIR"

鹿嶋ミサイル博物館に展示されているアルタイル-B
RIM-1 アルタイルは、2段式の中距離艦対空ミサイルで、瑞州国防海軍艦船に装備された最も初期の対空ミサイルの一つである。マッハ1.8の速度で10海里(19km)の射程を持つビームライディング誘導型(A-D型)から始まり、マッハ3の速度で40海里(74km)の射程を持つセミアクティブ・レーダーホーミング型(E/F型)に至るまで、就役中に大幅なアップグレードが行われた。
RIM-2 ベガ、RIM-3 デネブとともに、60年代から70年代にかけての国防海軍を支えた「トライアングルシリーズ」と通称される3種類の艦対空ミサイルの体系を作り上げた。

派生型一覧
ビームライディング誘導・前部操舵翼方式(A/B型)
性能の限界から、亜音速目標への使用に限定。全長は8250mm、翼幅1200mm、最大射程19km。

ビームライディング誘導・尾部操舵翼方式(C/D型)
制御翼面が尾部になっている。弾体中部の翼面を省いてストレーキのみとなっている。ロケットモーターの換装による速度向上により超音速目標への使用も可能となった。D型は射程が2倍(37km)となっているほか、対水上攻撃モードも備えている。全長は8000mm、翼幅1070mm。

セミアクティブ・レーダーホーミング誘導・尾部操舵翼方式(E/F型)
他のミサイルとの誘導システムの共用化によりセミアクティブ・レーダーホーミング誘導となり、またF型はロケットモーターの換装により射程がさらに倍増(75km)した。

概要
種別 艦対空ミサイル
開発 紺谷飛行機
運用開始 1955年
運用状況 退役
性能諸元
全長 8250mm→8000mm
翼幅 1200mm→1070mm
直径 340mm
飛翔速度 マッハ1.8→マッハ3.0
最大射程 19km→37km→75km
RIM-2 ベガ
RIM-2 "Vega"

鹿嶋ミサイル博物館に展示されているベガ-H
RIM-2 ベガは、長距離艦対空ミサイルで、瑞州国防海軍艦船に装備された最も初期の対空ミサイルの一つである。RIM-2は目標付近への誘導にレーダー・ビームを使用し、終末誘導にはセミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)を使用した。機首を囲む4つのアンテナはSARH受信機で、連続波干渉計として機能した。固体ロケットブースターが発射のための推力を提供し、ラムジェットエンジンが目標までの飛行の動力となり、弾頭はラムジェットのコンプレッサーとして機能した。
RIM-1 アルタイル、RIM-3 デネブとともに、60年代から70年代にかけての国防海軍を支えた「トライアングルシリーズ」と通称される3種類の艦対空ミサイルの体系を作り上げた。

派生型一覧
RIM-2A
通常爆薬弾頭を搭載した量産ミサイル。
RIM-2B
終末誘導とSARHアンテナを省略した核弾頭付き-6bミサイル。
RIM-2C
A型の改良型ミサイル。
RIM-2D
核弾頭と通常弾頭の交換が可能で、両方のミサイルを保管する必要がない型。
RIM-2E
一部のRIM-2CミサイルにRIM-2Dの新型シーカーを換装したもの。
RIM-2F
ホーミングをさらに改良したバリエーション。
RIM-2G
すでにRIM-2を装備している艦船に配備するための対レーダーミサイル。
RIM-2H
ホーミングをさらに改良した最終型。
MRQIM-2
現役から外された後に残っていたミサイルを、超音速ドローンターゲットに転用したもの。

概要
種別 艦対空ミサイル
開発 ウィルコックス
運用開始 1958年
運用状況 退役
性能諸元
全長 9800mm
翼幅 2800mm
直径 710mm
飛翔速度 n/a
最大射程 185km
RIM-3 デネブ
RIM-3 "Deneb"

鹿嶋ミサイル博物館に展示されているデネブ-C
RIM-3 デネブは、2段式の中距離艦対空ミサイルで、瑞州国防海軍艦船に装備された最も初期の対空ミサイルの一つである。RIM-1 アルタイル、RIM-2 ベガとともに、60年代から70年代にかけての国防海軍を支えた「トライアングルシリーズ」と通称される3種類の艦対空ミサイルの体系を作り上げた。
RIM-3は小型艦船用の、より軽量なシステムの必要性から生まれた。基本的に、RIM-3はRIM-1Cから第二段ブースターを取り除いたものである。

派生型一覧
RIM-3A
初期型。
RIM-3B
シーカー、弾頭及びロケット・モーターの改良型。シーカーは機械式から電子式走査に変更された。全長は4720mmに、射程は30kmに延伸。
RIM-3C
ソリッドステートによる電子回路の搭載により弾体が軽量化、最大射程が2km伸びた。他、ECCM能力が改善され、複数目標対応能力も追加された。

概要
種別 艦対空ミサイル
開発 紺谷飛行機
運用開始 1962年
運用状況 退役
性能諸元
全長 4600mm→4720mm
翼幅 1070mm
直径 340mm
飛翔速度 マッハ1.8
最大射程 16km→30km→32km
RIM-5 ムリフェイン
RIM-5 "Muliphein"
RIM-5 ムリフェインは、ジェネラル・テクノロジーズ社が開発した艦対空ミサイル。ライラプス艦対空ミサイルシリーズの中射程型にあたる。派生型、改良型が多いが、非アイアース艦で運用されるライラプス-アルファ系統(RIM-5A/B/E)と、アイアース艦で運用されるライラプス-ベータ系統に二分される。

派生型一覧
RIM-5A
RIM-4の後継として開発された。
RIM-5B
新型の高速反応型自動操縦装置、二重推力ロケットモーター、弾頭が追加されたもので、新規生産分以外にもA型の大多数もB型仕様に改修された。
RIM-5C/D
アイアース戦闘システムで運用が開始されたバージョン。新しい自動操縦装置が搭載され、セミアクティブ・レーダー・ホーミングが使用される終末迎撃以外は、飛行の全段階で慣性誘導が行われる。
RIM-5E
A/B型系統の最後のバージョン。誘導装置や弾頭など主要構成部品の多くがC/D型と同様のものに更新された。
RIM-5F/G/H
射程距離延長のための新型ロケットモーターと新型弾頭を搭載している。RIM-5Fはアイアース艦とZM73ミサイルランチャー用。RIM-5Gはアイアース艦とZM86垂直発射機用。RIM-5Hは新たな脅威に対するアップグレード用。
RIM-5I/J/K
RIM-5Iは、現在国防海軍で運用されているバージョンである。このミサイルは特にアイアース戦闘システムとZM86垂直発射機用に設計されている。RIM-5Jは、低高度目標に対する性能を向上させるため、以前のブロックとは異なる目標探知装置が追加された。RIM-5Kはさらに、終末追跡用のデュアルセミアクティブ/赤外線シーカーを備えている。このデュアルシーカーは、高ECM環境、水平線上の目標、またはレーダー断面積の小さい目標に対する使用を目的としている。
RIM-5L/M
RIM-11Aの技術を導入したモデルがL型、RIM-11Bの技術を導入したモデルがM型。

概要
種別 艦対空ミサイル
開発 ジェネラル・テクノロジーズ
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 6550mm
翼幅 1570mm
直径 340mm
飛翔速度 n/a
最大射程 500km以上
RIM-6/-8 ウヌルグニテ
RIM-6/-8 "Unurgunite"
RIM-6/-8 ウヌルグニテは、ジェネラル・テクノロジーズ社が開発した艦対空ミサイル。ライラプス艦対空ミサイルシリーズの長射程型にあたる。中射程型のRIM-5と同様に、非アイアース艦で運用されるライラプス-アルファ系統(RIM-6A-D)と、アイアース艦で運用されるライラプス-ベータ系統(RIM-8)に二分される。

派生型一覧
RIM-6A
RIM-3の後継である。改良された技術により、長射程ミサイルながらもRIM-6は以前の中射程ミサイル(RIM-2)程度のサイズに縮小された。
RIM-6B/C/D
セミアクティブ・ホーミングが使用される終末期を除き、ミサイルの飛行の各段階に慣性誘導を導入した。この設計変更は、ミサイルがイルミネーターと目標情報を共有可能となり、飽和ミサイル攻撃からの防御を実現した。
RIM-8A
実質的に、RIM-5Jをもとにブースターを装着して射程を延伸したものであり、また射程延伸・速度向上に対応して、ドーサルフィンや誘導装置にも改良が加えられている。ここで導入されたブースターはVLSでの運用を前提としたため、従来のブースターよりもはるかに短くまとめられるとともに、推力偏向に対応した4つのノズルを備えており、6秒間燃焼したのちに切り離される。元はRIM-6Eとして計画されたものの、既存のRIM-6シリーズとの設計上の剥離が目立ったため、新たな型式番号を与えられた(ただし愛称は引き継がれている)。
RIM-8A+
後述のB型の計画中止後、A型のうちのいくつかが、従来の航空機や巡航ミサイルとの交戦能力を維持しつつ、洋上低空対弾道弾交戦能力も付与されるよう改修され、試験に供された。その後対艦弾道ミサイル対策として艦隊配備された。その後、本ミサイルをベースに開発されたRIM-11の登場とともに、本ミサイルはこちらに代替されて、段階的に廃止された。
RIM-8B
赤外線誘導にも対応するとともに、指向性を高めた弾頭を採用しており、通常の防空のほか、弾道ミサイルとの低高度での交戦を担うミサイル防衛任務でも用いられることになっていた。計画中止。

概要
種別 艦対空ミサイル
開発 ジェネラル・テクノロジーズ
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 6550mm
翼幅 1570mm
直径 340mm
飛翔速度 n/a
最大射程 500km以上
RIM-9 ウェズン
RIM-9 "Wezen"

アイアース巡洋艦のVLSから発射されるウェズン-A
RIM-9 ウェズンは、短距離から中距離の弾道ミサイル迎撃を目的とする艦船発射型弾道弾迎撃ミサイル。アイアース弾道ミサイル防衛システムの一部を構成する。
RIM-9はRIM-6CAを基に開発された。第一段、第二段、誘導制御システム、ミッドコース/大気中でのミサイル誘導システムはこのミサイルと同じものを用いている。飛行範囲が大気圏外に達するため、デュアル・スラスト・モーターを推進機とする第三段も追加された。
RIM-9は、アイアース艦に搭載され、世界中の海に展開可能で、陸上配備、弾道ミサイル防衛システムに比べ、運用面での即応性と柔軟性に優れている。
RIM-9の射程はB型で500km以上、迎撃可能高度は200km以上とされる。ただし、大気圏外における、弾道ミサイル迎撃システムとして開発されたため、大気圏内での迎撃はできない。
地上配備型のRIM-9も検討されている。これはアイアース・アショア・サイトと呼ばれるもので、1つの施設は地上型ZM/SPY-83レーダーと24基のRIM-9から構成される。RIM-9の発射装置は艦載型VLSをもとに移動可能なものを開発する。

派生型一覧
ARIM-9F
RIM-9Cをベースに開発された対衛星攻撃兵器で、低軌道上の人工衛星を破壊するのに向く。
開発に際し、対衛星攻撃兵器(ASAT)として設計されていないRIM-9のソフトウェアは衛星攻撃用に最適化された。また、操舵翼は大型化されている。主に宙兵隊のARIM-9Fの運用改修を受けたF-9CSによって運用される。F-9CSによる同時懸架数は2発(両主翼に1発ずつ)で、これより以前に開発されたAIC-1 ハダルと同様、マッハ1.22、角度65度、3.8Gのズーム上昇によってミサイルが発射される。全長6550mm、翼幅187mm、直径340mm。

概要
種別 艦対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 6550mm
翼幅 1570mm
直径 340mm
飛翔速度 n/a
最大射程 500km以上
RIM-11 ミルザム
RIM-11 "Mirzam"

アイアース巡洋艦のVLSから発射されるミルザム-A

F/A-11D(VX-3所属機)に懸架されたミルザム-AA
RIM-11 ミルザムは、現在生産中の艦対空ミサイルである。固定翼機や回転翼機、無人航空機、飛行中の対艦巡航ミサイル、海上および陸上、そして終末段階での弾道ミサイル防衛に対する能力を提供する、長距離対空戦(ER-AAW)目的で設計された。
このミサイルは以前のRIM-6Aミサイルの機体を使用しており、以前の設計のセミ・アクティブ・シーカーの代わりにAIM-7Cのアクティブ・レーダー・ホーミング・シーカーを追加している。これにより、非常に機敏な標的や、発射艦の標的照射レーダーの有効射程を超えた標的に対するミサイルの能力が向上する。
RIM-11はRIM-5シリーズのミサイルを置き換えることを意図していないが、並行して機能し、拡張された射程と増加した火力を提供する。
ARIM-11B ミルザム-AA [*5] として知られるRIM-11の空対空用途の派生型は、AIM-6の退役以来、国防海軍によって採用された久々の専用長距離空対空ミサイルである。RIM-11はまた、戦略中距離射撃システムの一部として、陸軍のミサイルランチャーから発射することもできる。

派生型一覧
RIM-11A
弾道ミサイル防衛能力と対空戦能力を備えた初期型。アイアースシステムと垂直発射機で運用される。
RIM-11B
対地・対艦能力を備えた改良型。アイアースシステムに加え、陸軍の戦略中距離射撃システムでも運用が可能。
ARIM-11B
長距離空対空ミサイルとしてB型から派生したもの。
概要
種別 艦対空ミサイル
開発 ディーフィア
運用開始 2017年
運用状況 現役
性能諸元
全長 6550mm
翼幅 1570mm
直径 340mm
飛翔速度 n/a
最大射程 500km以上

対艦ミサイル

瑞州本土は長い海岸線を持つことから対艦攻撃能力を重視している。

地対艦ミサイル

Surface-to-Ship Missile、SSM。命名規則上では、発射環境記号がM - 移動 (Mobile)、基本任務記号がS - 対艦攻撃 (Ship Attack)、機体種別記号がM - 誘導ミサイル (Guided Missile) であるので、MSMの三文字が名称の先頭に来る。また指揮統制装置などミサイルに付随する装備品には、国防陸軍の装備品命名規則に準じた名称も付けられる。

MSM-1/87式地対艦誘導弾 ガクルックス
MSM-1/ZM87 "Gacrux"
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MSM-1/87式地対艦誘導弾 ガクルックスは、瑞州国防軍と六菱重工業によって開発された、沿岸に接近した上陸・侵攻艦船の撃破を目的とする地対艦ミサイルである。厳密には「MSM-1」はミサイル自体を指し、「87式地対艦誘導弾」はミサイルのみならず指揮統制装置、捜索・標定レーダー装置、射撃統制装置、中継装置、ミサイル発射機、予備ミサイル・装填装置を含めたシステム全体を指す。
長い海岸線を持つ瑞州は、艦船に対する防衛兵器として1970年代から対艦ミサイルの開発に取り組んでおり、国防空軍においては、ASM-3空対艦ミサイルが配備されていた。これを基に国防陸軍(州兵)が運用する地対艦ミサイルとしてXMASM-3Aが開発された。XMASM-3Aは後にYMASM-3B、次いでMSM-1/87式と改称された。&br87式は陸軍州兵の地対艦誘導弾大隊に配備されていたが、各大隊の隷下には3個射撃中隊が編制されている。各部隊ごとの装備数としては、大隊の本部管理中隊に捜索・標定レーダー装置と中継装置と指揮統制装置、各中隊本部に射撃統制装置が1基ずつ、各中隊にミサイル発射機搭載車と予備ミサイル・装填装置搭載車がそれぞれ4両ずつの配備であった。

派生型一覧
・MSM-1A
初期型。ASM-3からのファミリー開発のため、当初はXMASM-3A、YMASM-3Bと呼称されていた。
・RMSM-1B
艦対艦ミサイル型。
・XAMSM-1C→ASM-3C
哨戒機用の空対艦ミサイル型。性質上、ASM-3シリーズのナンバリングに逆戻りとなった。
・XMSM-1D
後のMSM-2/11式。
概要
種別 地対艦ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始
運用状況 退役
性能諸元
全長 約5000mm
翼幅 n/a
直径 約350mm
飛翔速度 M 0.9+
最大射程 200km
MSM-2/11式地対艦誘導弾 ブラキウム
MSM-2/ZM11 "Brachium"
MSM-2/11式地対艦誘導弾 ブラキウムは、六菱重工業によって開発された地対艦ミサイルである。MSM-1/87式 ガクルックスの後継であり、当初は87式地対艦誘導弾システム(改)と呼称されていた。艦船における対艦ミサイル迎撃能力の向上に対応し、主にミサイルの生存性向上が改良の主眼となっている。
システム全体の構成はMSM-1と同様であるが、発射装置の外観がMSM-1から大きく変わり、識別は容易である。発射機搭載車両は重輸送戦術トラックと共通の車体に発射機を搭載したものに変更され、誘導弾体を収める容器(キャニスター)も丸型の生産中止に伴い角型に変更されている。なお、発射機搭載車両にMSM-1を搭載することも可能となっている。
本システムは以下の点を目的に開発された。それは「射撃に関する能力の向上(目標情報更新能力、目標大小判別能力、指揮統制機能向上、命中点のばらつき低減、再装填時間短縮)」、「残存性の向上(同時弾着機能の高精度化、高射角発射対応、地形追随機能向上、ライフサイクルコスト抑制)」である。誘導については従来の中間期慣性誘導+終末期アクティブ・レーダー・ホーミングに加え、中間誘導にGPS誘導が追加された。

派生型一覧
・MSM-2A
初期型。当初はXMSM-1Dと呼称されていた。
・RMSM-1B
艦対艦ミサイル型。
・MSM-1C
RMSM-1Bをベースとした改良型。
・AMSM-1D
RMSM-1Bをベースとした哨戒機用の空対艦ミサイル型。
概要
種別 地対艦ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始
運用状況 現役
性能諸元
全長 約5000mm
翼幅 n/a
直径 約350mm
飛翔速度 n/a
最大射程 200km



空対艦ミサイル

Air-to-Ship Missile、ASM。命名規則上では、発射環境記号がA - 空中 (Air)、基本任務記号がS - 対艦攻撃 (Ship Attack)、機体種別記号がM - 誘導ミサイル (Guided Missile) であるので、ASMの三文字が名称の先頭に来る。愛称は基本的に魚竜類から採られる。

ASM-1 イクリール
ASM-1 "Iklil"
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ASM-1 イクリールは、爆撃機搭載用の長射程空対艦ミサイル。敵航空母艦や空母打撃群に対抗することを目的とする。
瑞州初の空対艦ミサイルとして、一般的に使用されているアクティブレーダーシーカーの代わりに赤外線シーカーを搭載している。飛行時には、高高度飛行と低高度飛行の2モードを持つ。高高度飛行モードでは高度27000mまで上昇し、高速で目標に向かって急降下で突入する。この時の速度はマッハ4.6に達する。低高度飛行モードでは12,000mまで上昇し、マッハ3.5で緩降下し、最終接近時には500m以下の高度をとる。ミサイルは電波高度計とジャイロ・スタビライザーによる自動飛行(中間)、アクティブ・レーダー・ホーミング(終末)で誘導される。

派生型一覧
・ASM-1A
初期型、通常弾頭。
・ASM-1B
核弾頭搭載型とされているが、実態は諜報攪乱用のブラフであった。
・ARSM-1C
設計を転用した対レーダーミサイル。
・ASM-1D
新型の攻撃プロファイル、データリンクによる中間誘導更新などの機能を持つ改良型。射程も延長されている。
・ASM-1E
新型ロケットモーター・新型シーカーヘッドを採用した最新型。
概要
種別 空対艦ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始 1962年
運用状況 現役
性能諸元
全長 11650mm
翼幅 3000mm
直径 920mm
飛翔速度 M 4.6
最大射程 600km
ASM-2 タラゼド
ASM-2 "Tarazed"
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ASM-2 タラゼドは、パッシブ赤外線シーカーを搭載した短・中距離対艦誘導弾で、六菱重工により開発された。
一般的に使用されているアクティブレーダーシーカーの代わりに赤外線シーカーを搭載している。1972年の量産開始以来、ハードウェアとソフトウェアの両方が更新されている。ASM-2は単発で発射することも、連続発射することもできるように設計されている。撃ち放し能力(ファイア・アンド・フォーゲット)の確保のため、発射後のミサイルは慣性誘導され、終末ホーミングも自律的に行う。ミサイル艇や陸上配備型の発射機などにも搭載される。
固体ロケットエンジンによって推進されるASM-2の最新型は、目標に接近する際にランダムな上下運動を行い、喫水線の近くで目標を攻撃することが可能となった。

派生型一覧
・ASM-2A
初期型。
・ASM-2B
全長が3.18mに伸び、翼幅は1mに短縮され、射程が40kmまで延長された改良型。
・ASM-2C
ASM-2Aをベースとした改良型。折り畳み翼を採用しているが、重量が増え、射程もA型と比較して2km短縮された。
概要
種別 空対艦ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始 1972年
運用状況 現役
性能諸元
全長 2960mm(A型)
翼幅 1420mm
直径 280mm(A型)
飛翔速度 亜音速
最大射程 30km(A型)
ASM-3 シェダル
ASM-3 "Schedar"
ASM-3 シェダルは、六菱重工の開発した三世代目の空対艦ミサイル。
ミサイルは葉巻型の胴体中部に4枚の主翼および末尾に4枚の操舵翼をつけた形状となっており、エンジンは固体燃料ロケットを用いる。4軸の操舵翼は電気サーボ機構によって駆動する。
誘導方式としては、中途航程ではストラップ・ダウン方式の慣性誘導、終末航程ではアクティブ・レーダーホーミング誘導を使用する。電子防護に配慮しているほか、周波数変換機能や電波妨害源追尾機能を備える。また目標への突入はシャローダイブまたはシースキミングで行われるため、飛翔高度測定のため電波高度計も備えている。
このミサイルは、当初より発展性を考慮したモジュール設計となっており、ASM-3以降の瑞州の対艦誘導弾ファミリーの基となった。これを基に推進機関をジェットエンジン化した地対艦誘導弾や艦対艦誘導弾、空対艦誘導弾が開発されている。また、コスト管理により低価格化への配慮が払われている。

派生型一覧
ASM-3A
初期型。

XMASM-3A→YMASM-3B→MSM-1
地対艦ミサイル型。開発途中でYMASM-3Bへ、次いでMSM-1へ改称。

ASM-3C
哨戒機搭載型。当初の名称はXMASM-1C。1987年より試作が開始され、1991年にASM-3Cとして制式化された。ミサイル本体部は、ASM-3Aを基に推進機関のジェット化により射程を延伸し、目標選択アルゴリズムやECCM能力が向上した地上発射式のXMASM-3A(MSM-1)とほぼ同等である [*6] が、空中発射のため、初期加速用ロケットブースターは廃止されている。ミサイル形状は、胴体中央部に4枚の主翼を有し、胴体後部に操舵翼を持つ。長射程を得るため、エンジンはターボジェットエンジンとなっている。また、哨戒機搭載時の適合性を図るため、主翼形状が若干変更され、これまでの三角形に近い形状から、台形に近い形状となった。また直径も4000mmへと拡幅されている。ミサイルは、発射後は直ちにシースキマーモードにて巡航を行う。

XASM-3D→YASM-3D→ASM-4
開発途中でYASM-3Dへ、次いでASM-4へ改称。別項で扱う。

概要
種別 空対艦ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始 1980年
運用状況 2018年退役
性能諸元
全長 3980mm
翼幅 1190mm
直径 350mm
飛翔速度 亜音速
最大射程 50km
ASM-4 グルミウム
ASM-4 "Grumium"
ASM-4 グルミウムは、ASM-3 シェダルを補完するために新たに開発された空対艦ミサイルである。
ASM-3からのファミリー開発であり、XMASM-3開発の成果も取り入れられている。一方でASM-3と異なる点は、終端誘導は赤外線イメージ誘導を用いていることである。またASM-3ではロケットエンジンを搭載していたが、ASM-4では射程の延伸を図るためにターボジェットエンジンに変更された。国防空軍では、誘導方式が異なる2種のミサイルを保有・運用することが対妨害性確保に有用と判断している。
ミサイルは発射後、慣性誘導(中間)と赤外線イメージ誘導(終末)を受け、シースキマー飛翔を行う。また、目標再捜索モードや方位設定発射モードなど、各種捜索モードも備えている。改良版であるASM-4Bは誘導方式に全世界位置同定システム (ULISYS)を用いているため、座標を入力すれば対地攻撃も行うことができる。

派生型一覧
・XASM-3D→ASM-4A
初期生産型。当初の名称はXASM-3Dであり、ASM-3の派生型扱いであった。
・ASM-4B
中間誘導用にULISYS誘導方式を追加して誘導精度を高めた改良型。
・ASM-4B+
慣性装置とオートパイロット電子装置のソフトウェアの更新が行われ、赤外線妨害排除機能の向上も図られている。
・NATSM-4
ASM-4Aのシーカーと弾頭の代わりに射撃評価装置を搭載したもの。空対空ミサイルの低空目標・小型目標対処能力を確認するための実射試験用に、超低高度用標的として使用された。外観の特徴は他の標的と同様に赤色系の蛍光色が塗装されており、射撃評価装置用の送受信アンテナとデータ送信用のテレメーターアンテナが新たに追加されている。
概要
種別 空対艦ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始 1993年
運用状況 現役
性能諸元
全長 3980mm
翼幅 1190mm
直径 350mm
飛翔速度 亜音速
最大射程 170km
ASM-5 ミンキル
ASM-5 "Minchir"
ASM-5 ミンキルは、従来の国産対艦誘導弾と比較して大幅に性能を向上させることで迎撃されない確率を高めて、防空能力が大幅に向上しつつある敵艦艇をより確実に撃破出来るミサイルとして計画された新型空対艦ミサイルである。
F-10戦闘機で運用する事を前提に、1980年代末より開発の検討が開始された。2013年時点では、2016年度の開発完了を目指していた。しかしながら、2019年度からASM-5Aとして量産を開始することが一時期報道されたが、仮想敵国の艦艇の高性能化に対する射程の短さから改良型(B型)の開発が行われることとなり、2020年度から射程400km以上の射程延伸型のASM-5Bの開発予算が計上され、2025年に開発を完了した。
インテグラル・ロケット・ラムジェットによる推進系を採用している。推進時にはまず固体ロケットブースターが作動してラムジェットの動作可能速度まで加速した後、固体燃料が焼失した後のロケット部分がラムジェットの燃焼室となる。これによりマッハ3以上で超音速飛行し、敵の迎撃可能時間を減少させている。また、ステルス性を考慮した弾体形状にすることで被探知性を低下させ、アクティブ・レーダー・ホーミング方式とパッシブ・レーダー・ホーミング方式の複合シーカー方式を採用しECCM能力を向上させることで、敵艦艇をより確実に撃破出来るようになっている。またASM-5は、ASM-4Bと同様に中間誘導にULISYS誘導を用いているため、艦船だけでなく地上の目標や沿岸攻撃などの対地攻撃能力を持つ。

派生型一覧
・XASM-5A
初期型。試験は終了したが、戦略環境の変化により量産されることはなかった。
・ASM-5B
射程延伸型。2025年からこの型が量産されている。
概要
種別 空対艦ミサイル
開発 六菱重工業
運用開始 2025年
運用状況 現役
性能諸元
全長 6000mm
翼幅 n/a
直径 350mm
飛翔速度 M 3+
最大射程 300km+



対衛星攻撃兵器

地球軌道上の人工衛星を攻撃する兵器である。新規に開発された場合は翼竜から採られる愛称が付与されるが、既存兵器を改造したものは改造元の愛称がそのまま使用される。

対衛星ミサイル

AIC-1 ハダル
AIC-1 "Hadar"
AIC-1 ハダルは、航空機から発射する多段式対衛星ミサイルである。
高度20kmでF-9戦闘機から射出され、弾道飛行では衛星の半分ほどの速度を出し、高度1000kmに到達できる。後述するARIM-9Fより上部の目標の迎撃を可能とするが、静止軌道ないし高軌道の衛星の迎撃はできない。AIC-1は超音速でズーム上昇するF-9から発射されるよう設計されている。発射の際は、F-9はまずマッハ1.22まで加速し、角度65度、3.8Gのズーム上昇を実行する。その後、マッハ0.934、高度38100フィートで、ミサイルを自動発射する。実戦配備は宙兵隊のF-9CSで行われているが、F-9CSの作戦コンピューターおよびヘッドアップディスプレイは操縦士に操縦方向を指示するよう変更された。
第1段には爆撃機搭載用の大型空対地ミサイルが、固体推進剤2パルスロケットエンジンを追加する改修を行った上で用いられる。また第2段は固体推進剤ロケットエンジンを使用し、ヒドラジンを燃料とするスラスターを複数備え、これは目標の衛星へロケットを指向するために使用される。第3段はミニチュア誘導体と呼ばれ、目標に突入する部分である。分離の前に第2段は誘導体を毎秒約30回転させ、誘導体を前方の目標へと指向させる。この回転はジャイロ効果によってMHVの姿勢を安定させる働きがある。以上の3段から構成されるため、このミサイルの機体種別記号はC - 複合と分類されている。
概要
種別 対衛星ミサイル
開発 ハチモンジ・エアロスペース
運用開始 2025年
運用状況 現役
性能諸元
全長 5480mm
翼幅 n/a
直径 508mm
弾頭 運動エネルギー弾頭
最大高度 563km



航空機搭載爆弾

命名規則上では、発射環境記号がA - 空中 (Air)、基本任務記号がG - 地表攻撃 (Surface Attack)、機体種別記号がB - 爆弾 (Bomb)であるので、AGBの三文字が名称の先頭に来る。無誘導爆弾はGravity bomb、自由落下爆弾とも。

AGB-4/5/6 低抵抗汎用爆弾I/II/III
AGB-4/5/6 Low-Drag General-Purpose Bomb-I/II/III

AGB-4

AGB-6
低抵抗汎用爆弾(LDGPB)シリーズは、瑞州国防軍の標準的な航空爆弾である。重量によって異なる型式番号(AGB-4~6)が割り振られている。全長対直径比が約8:1で、搭載母機の抵抗を最小限に抑えている設計を採用している。現在採用されている500ポンド~2000ポンド爆弾の他、それらを下回る最小の250ポンド爆弾も製造されたことがあったが、威力不足で戦術的利点が低く、採用されなかった。
単体で無誘導爆弾として投下することもできるが、GPS誘導のANAMキットなどを装着することで誘導爆弾としても用いることができる。ANAMシリーズの誘導装置キットを取り付けることで、無誘導の自由落下爆弾を全天候型の精密誘導爆弾に変身させることができる。INSとGPS受信機が組み込まれており、2つの方式を併用した誘導装置が尾部の制御翼をコントロールして、外部からの誘導なしに設定された座標へ精度の高い着弾が行える。また、現在ではさらにセミアクティブ・レーザー・ホーミング(SALH)誘導を併用できる機種も登場している。

型式一覧
・AGB-4
全長2220mm、直径273mm、公称重量227kg(500ポンド)。
・AGB-5
全長3000mm、直径357mm、公称重量460kg(1000ポンド)。
・AGB-6
全長3280mm、直径458mm、公称重量907kg(2000ポンド)。現在配備されている無誘導爆弾の中で最も多くの高性能爆薬を積んでいることから、一般的に投下されている大型無誘導爆弾の大半は本爆弾である。AGB-6は、幅15.2m、深さ11.0mのクレーターを作る能力を持つ。また、投下時の高度に依存するものの、381mm厚の金属板、または3.4m厚のコンクリートを貫通できる。さらに致死的な破片を発生させ、その危害半径は365.8mである。
概要
種別 爆弾
開発 段松飛行機製造→ブラウニング
運用開始 1950年代
運用状況 現役
性能諸元
全長 2220mm
直径 273mm
弾頭 トリトナール爆薬
重量 227kg
AGB-7 誘導滑空爆弾
AGB-7 Guided Glide Bomb
AGB-7は松浦社によって製造され、1960年代から1990年代まで国防軍で使用されたテレビ誘導滑空爆弾である。AGB-7Aは374kgの高火力弾頭を搭載していた。後のB型は907kgの弾頭を搭載し、それを核弾頭と交換することができた。
当初この爆弾は、誘導アビオニクスを備えた「空対地ミサイル」としてAGM-3の番号が割り振られる予定だったが、実態としてはテレビカメラと制御装置を駆動させるためのエア・タービン発電機以外は無動力の爆弾であることから、爆弾として再分類された [*7]

派生型一覧
・AGB-7A
初期型。374kgの高性能炸薬弾頭を搭載。射程は30km。
・AGB-7A1
A型の訓練用イナート弾。
・AGB-7B
滑空距離を延長され、A型よりやや大きな翼を持つ。
・AGB-7B1
B型の訓練用イナート弾。滑空時の飛行経路解析のために弾頭についているテレビカメラの映像を記録するビデオレコーダーを持つ。
・AGB-7C
よく整備された鉄道橋のような頑丈な標的にはA/B型が有効でなかったため炸薬量を増加させた改良型。全長4040mm、翼幅1300mm、直径457mm、射程45km。
・AGB-7D/E
それぞれB型とC型に双方向データリンク機能を備えたもの。投弾後に滑空中の爆弾側のカメラが捕らえた目標をデータリンクで転送し、それをデータリンクポッドを抱える母機パイロットがモニターする。目標が見えたときにロックし、同様にデータリンクで爆弾側に目標を指示するというものである。
・AGB-7D1/E1
データリンク装置を改善したもの。詳細不明。
概要
種別 誘導爆弾
開発 松浦
運用開始 1966年
運用状況 退役
性能諸元
全長 3450mm(A型)
翼幅 1150mm(A型)
直径 318mm(A型)
弾頭 線形成形炸薬弾頭
重量 374kg(A型)

軍用電子機器

ターゲティングポッド

地上攻撃機がターゲットを特定し、レーザー誘導爆弾などの精密誘導兵器をターゲットに誘導するために使用する航空機搭載用ポッド。

低空航法・夜間照準用赤外線指示装置

ZM/AAQ-87A

ZM/AAQ-87B
低空航法・夜間照準用赤外線指示装置は、夜間や悪天候時に戦術目標に高速で侵入し、精密な攻撃を行うことを補助する、国防空軍の制空戦闘機用としては初の広視野前方赤外線航法システムである。

構成要素
ZM/AAQ-87A航法ポッド
ポッドには地形追従型レーダーと固定式サーモグラフィーカメラが搭載されており、航空機の飛行制御システムに視覚的な合図と入力を与え、地形上であらかじめ選択された高度を維持し、障害物を回避することを可能にする。このセンサーは、航空機の前方の地形の赤外線画像をヘッドアップディスプレイに表示する。それゆえにパイロットは、この航法ポッドを使って、山や谷、暗闇などを利用して、地形の輪郭に沿って高速で飛行し、発見されないようにすることができる。

ZM/AAQ-87B航法ポッド
高解像度の前方監視赤外線センサー(パイロットに目標の赤外線画像を表示)、レーザー誘導弾を正確に照射するためのレーザー距離計、赤外線誘導の空対地ミサイルを自動ロックオンするためのミサイルボアサイト相関器、自動目標追跡用ソフトウェアが搭載されている。これらの機能により、目標の探知・認識・攻撃機能が簡略化され、単座戦闘機のパイロットは精密誘導兵器による目標への攻撃を行うことができるようになった。

概要
種別 ターゲティングポッド
開発 増村段松→ブラウニング
運用開始 1987年
運用状況 現役
性能諸元
全長 1990mm(A)2510mm(B)
直径 305mm(A)380mm(B)
センサー 赤外線(A)赤外線/レーザー(B)
ZM/AAQ-01
ZM/AAQ-01は軽量な照準ポッドで、置換対象のシステムよりも空気力学的な抵抗がはるかに小さい。その画像処理により戦術目標を探知、識別、交戦することができ、敵の防空任務を阻害する上で重要な役割を担う。旧来のシステムに比べ、探知距離が3-5倍向上している。このポッドには、高精細中波FLIR、デュアルモードレーザー、可視光HDTV、レーザースポット追跡装置、レーザーマーカー、ビデオデータリンク、デジタルデータレコーダーが組み込まれている。
概要
種別 ターゲティングポッド
開発 増村段松→ブラウニング
運用開始 2001年
運用状況 現役
性能諸元
全長 2520mm
直径 305mm
センサー 多様

電波妨害装置

ZM/ALQ-82
ZM/ALQ-82は、レーダーを使ったあらゆる脅威を無力化するために設計されているECMポッドである。このため、信号の増幅に複数の進行波管を使用する。妨害信号は2つの指向性アンテナなどによって正確にターゲットに向けられる。また複数のレーダー波を並行して検知し、交戦することも可能。外見はZM/ALQ-70を踏襲している。
概要
種別 ECMポッド
開発 増村段松→ブラウニング
運用開始 1982年
運用状況 現役
性能諸元
全長 3960mm

観測・計測装置

ZM/ASQ-94
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ZM/ASQ-94は、空戦機動計測ポッド。航空機の性能データを計算し、空中戦訓練における機体の速度や機体姿勢をリアルタイムで計測・送信する装置。かつて使われていたZM/ASQ-73計測ポッドも航空機に搭載されたポッドだったが、通信相手は7基の地上追跡タワーに限定され、追跡タワーも最大8機の航空機のみの同時追跡にしか対応していなかった。また訓練空域は追跡タワー付近に限られることと、この地上追跡タワーが暴風などで倒壊するとシステムが全て使えなくなるという欠点も露呈したため、空軍は従来の電波塔を利用したトラッキング技術に代わり、衛星測位システムを利用した測位機能を搭載し、航空機間、あるいは航空機と任意の地上局との通信を可能とした計測ポッドである本装置を開発した。このポッドのおかげで、空戦機動計測は特殊空域での希少な訓練に限定されることなく、日常的な訓練に使用することができるようになった。
概要
種別 計測ポッド
開発 ブラウニング
運用開始 1994年
運用状況 現役

誘導装置

ZM/ASB-99 自律誘導型攻撃弾
ZM/ASB-99 Autonomous Navigated Attack Munition

ZM/ASB-99C1
自律誘導型攻撃弾(Autonomous Navigated Attack Munition、ANAM)は、無誘導爆弾に精密誘導能力を付加する装置(ZM/ASB-99)のシリーズ名、または装置を搭載した爆弾の名称。

タイプ一覧
・ZM/ASB-99A "ANAM-A"
AGB-6用。A1型とA2型があり、前者が空軍、後者が海軍によって使用される。
・ZM/ASB-99B "ANAM-B"
AGB-5用。B1型とB2型があり、前者が空軍、後者が海軍によって使用される。
・ZM/ASB-99C "ANAM-C"
AGB-4用。C1型からC4型がある。C3、C4型はAGB-4D向け。C1型、C3型が空軍、C2型、C4型が海軍によって使用される。
概要
種別 誘導装置(爆弾)
開発 ブラウニング
運用開始 1999年
運用状況 現役
性能諸元
平均誤差半径 1~30m
誘導方式 多様
ZM/ASB-08 レーザー自律誘導型攻撃弾
ZM/ASB-99 Laser Autonomous Navigated Attack Munition
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レーザー自律誘導型攻撃弾(Laser Autonomous Navigated Attack Munition、LANAM)は、無誘導爆弾に精密誘導能力を付加する装置(ZM/ASB-08)のシリーズ名、または装置を搭載した爆弾の名称。ANAMキットに精密終末誘導シーカーを備え付ける改良が行われたものである。

タイプ一覧
・ZM/ASB-08A "LANAM-A"
AGB-6用。A1型とA2型があり、前者が空軍、後者が海軍によって使用される。
・ZM/ASB-08B "LANAM-B"
AGB-5用。B1型とB2型があり、前者が空軍、後者が海軍によって使用される。
・ZM/ASB-08C "LANAM-C"
AGB-4用。C1型からC4型がある。C3、C4型はAGB-4D向け。C1型、C3型が空軍、C2型、C4型が海軍によって使用される。
概要
種別 誘導装置(爆弾)
開発 ブラウニング
運用開始 1999年
運用状況 現役
性能諸元
平均誤差半径 1~30m
誘導方式 多様
最終更新:2025年05月24日 23:45

*1 製作者は当wiki管理人(Spatrot)に非ず。K1社管理人・如月提督氏作成。

*2 ただしこの場合は命中精度が悪くなる。

*3 熱源追跡ミサイルを最初に発射し、続けてレーダー誘導ミサイルを発射する。

*4 しかし空軍は開発完了後に新規の要撃機の開発を行っておらず、タイヤンショウの搭載機は開発されないままに終わった。

*5 「AA」はAir to Airすなわち空対空ミサイル型であることを示し、派生記号を意味しない。

*6 このために初期名称がXMASM-1Cとなっていた。

*7 この後、AGM-3の番号は異なる設計のミサイルに流用された。