鳴神の白髪鬼
白井伝三郎(しらい でんざぶろう)
- 登場作品:学怖,学怖S,AMC1,学恋,学恋2,学恋V,月下美人,鳴七,アパ殺,アパ男
- 種族:人間ほか
- 誕生日:11月27日
- 身体:180cm/60kg ♂ AB型
- 趣味:蝶の収集
- 好きな/嫌いな食べ物:魚(旧設定)、白子、フグ/特になし
- 関連人物:岩山康夫,日野貞夫,坂上修一,倉田恵美《実験》,黒木源造《同僚》
- 関連用語:語り部《実験,所属》,おしるこドリンク,サジタリウス《?》,ボッヘリト星人《正体》,昆虫研究会《顧問》,蝶
概要
鳴神学園に十年ほど前から勤めている科学(理科)教諭。
情報元の日野先輩によると、痩せすぎで骨のような顔に鋭い切れ長の吊り上がった目をした中年の男性。特に目を引くのはあだ名である「白髪鬼」の由来ともなっている白髪。
天才は奇行に走ると言う事なのか研究者としては相当に優秀であるらしく、日野先輩曰くかなり革新的なレポートをいくつも発表し、末はノーベル賞間違い無しとまで言われる学会での有名人だそうな。
そんな実績の力もあってなのか、学校側からは多少どころじゃない怪しさも黙認されている。そこまで凄い研究者を教師陣に擁しているというだけで相当の箔付けになるのだろうから、まあ分からない話でもない。
尤もそこまで凄い研究者が、どうしていち高校の教師なんかをしているのかはかなり謎。教育への情熱……はどこからどう見ても欠片も見えないし、
彼のコンセプトはずばり、マッド・サイエンティストだろう。
霊を否定し闇を駆逐し世界を解明し恐怖を取り除く。そのはずの科学自体が持つ恐怖と不気味さを体現した存在が彼である。
学会の有名人と言う社会的にも輝かしい評価と裏腹に、その専門分野が果たして何なのか最初から最後までいまひとつ分からないままなのも、一般人が漠然と科学なるものに抱く得体の知れなさを表していると言えよう。
高名なSF作家の言葉にもある様に、高度な科学とオカルトは実は紙一重の存在であり、親和性は極めて高いのだ。
また、産業発展に伴う環境汚染、実験の為に殺される動物、兵器技術の開発或いは転用など……科学における負の側面とは、極論すれば「生命を蔑ろにして弄ぶ事」に結集する。
それを考えると、描写から伺える彼の専門分野が人体に類するものなのは、ある種ストレートな示唆と言えるかもしれない。
学怖では岩下七話目に日野先輩の体験談として登場。岩山と共に特ダネの匂いを求めて彼の実験室に忍び込んだのであったが、そこにあったのは強烈な悪臭と、赤ん坊の泣き声を発する肉塊であった。そして再調査に一同を連れて地下室へ向かうのだが……。
ちなみにこのシナリオ、屈指の死亡率をほこり、なおかつ「
おしるこドリンク」の記念すべき初登場シナリオである。岩下の六話目がルーベライズの運命の話であり、その結末が不気味な肉塊なのだから、皮肉が混じるというかなんというか。
キャラの濃さとインパクトは充分なものの、岩下七話のみの登場な事と、その話の「七人目」がどちらかと言うと彼の下僕と化した日野先輩の方な事[構図としては
元木早苗と
神田拓郎の関係に近いかもしれない。]もあり、日野や早苗、同僚の黒木の様な準レギュラーには一歩届かない立ち位置である。[しかも無印学怖では彼のキャラの絵が無いことも彼のイメージを思い浮かべにくい要員の一つかもしれない。]
それでも他の怪異(若しくはキ●ガ●)と一線を画すのは、彼自身とその狂気が単なる噂で終わらず、終始一貫して完全に実在のものである点であろう。
アパシー・シリーズ
下の名前「伝三郎」が明らかに(設定)された。
かつての『学怖(S)』時代と比べて設定に大きな変動はなく、外見や喋り方が老齢を感じさせるものに変化した程度だろう。
また、怪しい科学者という以上の情報がなかった旧来までの扱いとは異なり、シリーズの進捗につれて徐々に人物像の掘り下げが行われているのも特徴である。たとえば彼の代名詞にもなっている「白髪」の理由についてもメラニン色素がない体質(アルビノ)が原因らしいと説明されることがあったりもする。やはり正体は不明であるとして。
[下の名前の由来は科学実験で有名な「米村でんじろう」先生からだろう。家族サービスの一環として飯島氏のお子さんが彼と触れ合ったというからには可能性は高い。]
そんなわけで受ける印象からは奇人変人のたぐいではあるものの、普通に学園生活を送っている生徒に対して現実的な脅威や恐怖の存在として立ちふさがるというわけではない。生徒のことを心配し、時に指導してくれる姿は先生そのものである。
ただし、一般生徒からは鳴神を代表する怪物教師として黒木源造と並び「ブラック&ホワイト」と言うあだ名で呼ばれて恐れられることも多い。夜間に彼の研究室へと無断で立ち入れば実験材料にされてしまうこともあるなど……。結局危険人物だったりする。
なお『月下美人の章』以後は「蝶」を偏愛し、研究対象として専攻している昆虫学者としての顔も加わることになる。
白井伝三郎という人間は善悪ではくくれない学究の徒であるために、その時々になってみなければ本質がわからない。時に人情味あふれる素顔を見せてくれることもあるとして。懐に飛び込んでみないとわからないのなら、危険が伴うといったところだろうか。
AMC1
「本編(観察日記)」、「新語り部集結」、「付き添い」ルートに登場。
「
本編」ルート。
黒木先生との栄えある初顔合わせであり、
福沢による
ボウガン乱射によって、「
倉田恵美」がドタバタを煽りまくる寸劇の中、どさくさに紛れて「
坂上修一」を楽しい実験に連れていこうとするもやっぱり犠牲となってしまう。
「
新語り部集結」ルート。
日野貞夫が用意した「
語り部」たちに対抗すべくノリと勢いで倉田恵美がその辺から集めてきた語り部の一人。
他のメンツが黒木先生、飴玉ばあさんなどのオールド層なので、遜色無い扱いではある。
語る二種類の内容は情報だけなら怪談と言うか薀蓄の域を出ないはずだが、彼自身の風貌から来る鬼気迫る語り口によって聴衆を引き込む。
この際「白髪鬼」が黒岩涙香・江戸川乱歩両先生による同名の翻案小説に由来すると教えてくれた。
「
付き添い」ルート。
常通り科学準備室に網を張っており、殺人鬼の魔の手から逃れようとした倉田恵美と元木早苗を捕獲、実験材料にしてしまった。
狂気に満ちた実験が具体的にどのようなものかは想像するほかないものの、倉田さんは失敗した元木さんを見て一瞬にして残酷な現実を把握した。生死は不明なものの、二目と見られない姿とされている可能性が高い。
また、同じくノコノコとやって来た二人組を始末した日野貞夫は「白髪鬼にどやされるな」などとぼやいており、最低でもこの二人は繋がっているようだ。
「旧作」は元より、先に述べたルートと重ね合わせるとまた面白い。
学恋
攻略可能なキャラとして登場。
と、言っても他の語り部のように恋愛や親愛の対象としては扱われない。
発生条件は特定の日に白井先生と接触することで、たとえ他のキャラと( 除く)最終フラグを立てていようが優先して彼のEDが発生してしまう。
その内容も独特で、ズバリ「旧作」の究極生物そのものに主人公を改造してしまうというものである。そして、終業式当日主人公は"誰か"を取り込む。
たとえそれが親愛や友情の念を深め合った友や恋人であっても……。
アフターストーリー発生の都合上、カウントされるのは一度きりであっても微妙な展開の変化が攻略キャラ分用意されているということで、白井先生は最多の
『学恋』から達成度が外されたのは「
夜イベント」が主因であろうが、白髪鬼のはっちゃけぶりもあったに違いない。
学恋2
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学恋V
(執筆者募集中)
月下美人
第一巻「
蝶の道」に登場。
今回は「
昆虫研究会」の顧問を務める老昆虫学者としての出演となる。
見かけ通り定年を間近に控えた年齢で間違いないらしく、今までの作品で散見された人外じみた性質はみられない。老科学者らしく多少偏屈で人嫌いなところは垣間見せるものの、実際にシナリオ中ではそういった印象はあまり先立たないかもしれない。
なぜなら、今回の彼について語る荒井昭二と白井先生は非常に懇意にしている間柄のためである。
元はというもの、荒井さんは白井先生が実の娘といってよいほどに親密にしている居候の「
真鍋ライカ」さんを追って昆虫研究会に入部し、そこでお付き合いをはじめたことを報告する。
そうして、荒井昭二は自宅の「洋館」に招かれるような仲になっていった。
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鳴七
「実験室の白髪鬼」ほかに登場。
外見から想起される年齢は中年以上ではあるものの、老年といっても納得できる年齢不詳の人物として描かれている。
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「
殺人クラブ」。
このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
「白井伝三郎」はその中のひとりであり、「第二化学室」にいる。
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アパ殺
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アパ男
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最終更新:2025年02月12日 13:42