額縁に切り取られた笑顔



桃瀬毬絵(ももせ まりえ)

  • 登場作品:AMC2,学恋2,学恋V,追加,小学怖,ドラマCD
  • 種族:人間?
  • 職業:鳴神学園高校 美術教師&美術部顧問
  • 誕生日:3月25日
  • 関連人物:福沢玲子,福沢姉《知人》,山形英俊《復讐》,風間望
  • 関連用語:人面瘡《犠牲者》


概要

 初出は「鳴神新聞」一九九五年四月号。
 前任の大沼茂樹の退職に伴い、赴任してきたことが語られている新任の美術教師。
 スタイル抜群の美人さんで、生徒達とは歳が近いこともあり、明るく親しみやすい先生だった。真面目で優しい指導の仕方は、男子のみならず女子からの人気が高かったことからもわかる。
 が、わずか二ヶ月で退職、そのまま行方不明になってしまう。
 前任の大沼先生の呪い、もしくはとある男子生徒による苛めが原因ではないかと密かに噂されるが、果たして――。

 なお『小学怖』には「百瀬毬絵」という同音の名前の女性教諭が登場するが、便宜上この項で解説する。
 こちらは外見上の特徴や後述の経緯を思わせる経歴など、ほぼ同一人物であると思われるが、いかんせん断言しきれない不気味な美女として描かれている。 

AMC2

 「毬絵先生」に登場。
 ここで語られるのは、とある男子生徒の末路の方である。
 とあるバカ生徒「山形英俊」は面白半分に、皆で示し合わせて新任の先生をからかってやろうと、クラス全体に呼びかける。皆がこぞって描いた彼女の肖像は必ず、顔の左半分に大きな痣が出来ていたのである。

 このことを気に病んでしまった毬絵先生は次第に暗く、荒んでいき、同時に徐々にであるが顔の左半分を隠すようになっていった。そして、学校を休むようになった頃、自宅を訪れた山形をどこかに呼び出し――。
 彼女と山形がどうなったかは……やはり不明のままである。
 ただ、彼女は今も復讐の機会を虎視眈々と狙っているらしい。

 なお、この情報のリーク元は毬絵先生本人である。福沢の姉と彼女が友人同士で家が近くにあったこともあり、福沢とも仲良しさんらしい。福沢姉の設定と、彼女の幅広いコネクションは「アパシー」でも健在であったことの証左となった。
 [彼女のエピソードは結構前から伏線が張られていたのに、これで終わるのは勿体無いなー、と思っていた筆者であった。が、毬絵先生の新立ち絵がこの時期に公開されたこともあり、『学恋2』への登場が待ち遠しい……]

学恋2

 『学恋2』風間、岩下編に登場。
 特に風間編では専用ルート引っさげての参戦となっている。

 (ネタバレにつき格納)

+...
 教師と言う重責を背負い強くあろうとする面と、最近まで同じ学生と言う年若さのために生徒相手であっても本音を見せたく思う弱い面がせめぎあい、普段はいい加減な風間相手にどこか背徳的かつ正当な恋愛模様を見せてくれた。

 なお『学恋2』で山形を始末したのは、私情を交わえぬ宮仕えの身としてあるまじきことだろうが、多少なりとも私心を加えた風間望の仕業である。
 『AMC2』で直接語られることのなかった顔面についても、負の念にさらされ続けた結果、発生した人面瘡に半分占領されてしまったことがはっきり確認された。
 だが、彼らの未来には明るい希望しか見えない。

 スンバラリアの高い技術があれば、治療の目処も立つ事が語られたこともある。
 ただそれ以上に、外見は異形に見えても内面はかつてのように美しく澄んでいることがわかったためか。風間もまた頼れる男性として描かれていることであるし。

 岩下編では休日に公園を散歩などしていると、出くわすことがある。


学恋V

 『学恋V』では男女主人公共に攻略可能なキャラとして登場。
 新任教師として は乗り切ったものの、今度は指導する美術部崩壊の危機に直面し


追加版

 『追加版』では新分岐を設けられ、他再録された『AMC2』メンバー共々出演を果たす。
 「毬絵先生」、「素顔の見えない来訪者」に登場。

 「毬絵先生」。
 基本は『AMC2』の流れと同じだが、新規の結末が用意されている。

 「素顔の見えない来訪者」。
 「紙袋」というなぜか『追加版』で頻出するアイテムを被ってご本人が集会の現場に登場してしまう。

 内容は直前に「毬絵先生」について語った福沢に対する糾弾についてが本筋だが……。
 展開によっては彼女の狂気や生理的嫌悪感について語られるグロテスクな結末へと分岐する。

小学怖

 前述の「百瀬毬絵」が六年六組の担任教師として登場する。
 顔の半分を包帯で覆った美人で年齢不詳。一度高等部に赴任したが、一度退職してから小等部に転任したという経歴が語られている。
 『小学怖』の年代が特定されていない現代とされている事情を差し引いても、新任教師のような若々しさとベテラン教師のような貫録を兼ね揃えた謎の女性であることは確かである。 

 「水曜日」までの時点ではプロローグに当たる「ホームルーム/朝の会」にクラスのみんなもしくは誰かに語り掛ける形で導入を行っており、本編中に顔を出すことはあまりない。
 もっとも本編は児童同士の怪談話という都合上、大人の先生が首を突っ込むことはそうはないだろうが……。

 ちなみに朝の会の内容は学園の怪異や登下校時の注意など、やんわりとしつつ不安感を煽るもので、ぶっちゃけ怖い。
 一方で意外とお茶目なところもよく見せているが、例のごとく怒らせると怖いという雰囲気も醸し出しており実は人外疑惑もあるという、間違いなく一筋縄ではいかない先生だろう。


ドラマCD

 今回は1995年が舞台とされているが、新任教師の頼りなさとは無縁であり『小学怖』における年齢不詳のイメージを引き継いだミステリアスな女美人教師として描かれている。
 お馴染み顔を隠す要素については右目の眼帯だけと今回は控えめである。

 Disc.1 オープニング、Disc.8 エンディング type.A「ピクちゃん」、Disc.9 エンディング type.B「鬼ごっこ」に登場。

 Disc.1 「オープニング」。
 「七不思議の集会」の企画を坂上・倉田の前に開帳してひとり語り部たちに事前接触しに向かった日野先輩の前に現れる。
 そっくりそのまま「七不思議の集会」というタイトルで彼女の口から送られる短編は、企画の危険性を暗に伝えるものだったが、日野先輩は意に介さず笑い飛ばすのであった。当の先生本人も大人の余裕で釘をさすのは忘れずともその場では笑って見送るのだが……。

 彼女の警告が現実のものになるかはリスナーの選択にかかっている。

 Disc.8 エンディング type.A「ピクちゃん」。
 ラストパートに登場。

 (ネタバレにつき格納)

+...
 綾小路と意味深げに言葉を交わした。
 詳細は不明ながら、こちらだと正体は悪魔の動向を追うデビルハンターの模様である。


 Disc.9 エンディング type.B「鬼ごっこ
 ラストパートに登場。

 (ネタバレにつき格納)

+...
 首尾よく活動素体を再度確保した、宇宙人・朝比奈らの前に現れる。 
 こちらだと先生の正体は鬼の一族のひとりである。作者つながりの『ONI』のように転身したかは定かではないが、とにかく鬼としての本性をあらわにして今度こそ朝比奈らの計画を阻止にかかる。

 「大内光」の失敗に続くだけあり油断も隙もありそうにない毬絵先生が勝つか、敵がいるという前提から今度はどう動くかわからない朝比奈たちが勝つか――激戦を予感させるところで物語は終幕を迎える。



最終更新:2021年07月16日 14:22