登録日:2012/06/02 Sat 01:46:57
更新日:2023/11/15 Wed 20:50:46
所要時間:約 6 分で読めます
名前の由来はスグルと同様に元プロ野球選手の江川卓の実弟・江川中。
●目次
【データ】
CV:
千葉繁/竹本英史(Ⅱ世)
身長:197㎝
体重:102㎏
スリーサイズ:B129 W76 H93
血液型:O型
超人強度:108万パワー
出身地:キン肉星
年齢:34歳くらい(王位争奪戦時)
【人物】
初登場は旧シリーズ最終章である『キン肉星王位争奪編』。
王位争奪サバイバルマッチから遡ること25年前、スグルが生まれる前にキン肉星王家の嫡男として徹底した英才教育を受けるが、自由時間はおろか、食事や入浴の時間もない過酷すぎる教育方針に反発し、若干9歳にして不良化。
(この時既にムッキムキボディであり、高校に飛び級入学している写真まである)
当時キン肉王妃はスグルを妊娠していたため、「王位なんぞ今度生まれてくる弟に継がせりゃいいだろ!」と捨て台詞を吐き、家を飛び出す。
しかし、すぐに一時のワガママ心のためにスグルに王位継承者の重責を押し付けてしまったことを反省・後悔するようになり、第20回超人オリンピック以来、いつも陰ながらスグルの戦いを見守っていた。
それでいて、スグルの秘められた実力を信じ、またスグルが自分に依存しかねないことを考慮して、敢えて手を出すことはしなかった。
【キン肉星王位争奪編】
しかし、邪悪五神の陰謀で王位争奪戦が開催された際、スグルの火事場のクソ力が
封印されてしまう事態が発生。
加えて、長い戦いの中でアイドル超人たちの「友情」が「馴れ合い」に堕しつつある事を危険視したアタルは、ついに自らが表舞台に出る決意を固めた。
手始めに、キン肉星の王位を賭けて戦う運命の王子の一人である
キン肉マン ソルジャーを襲撃。
不意打ち気味とはいえ
単独で残虐チーム全員を瞬殺する。
本物のソルジャーは
1億パワーなのにアタルは勝ったのである。兄やん凄え!
そしてソルジャーマスクを奪ってソルジャーになりきり、王位争奪戦に参加するのであった。
ちなみに入れ替わったタイミングは会津若松城での
フェニックスvs
ビッグボディ戦~ブロッケンらのスカウトの間らしい。
ちょうど残虐チームはシード枠だったので準決勝で
フェニックスチームと対戦することになり、はるばる西ドイツまで行って
ブロッケンJr.、
バッファローマン、
アシュラマン、
ザ・ニンジャをチームメンバーとしてスカウト。
当初ザ・ニンジャ以外はキン肉マンの敵チームになることを拒んでいたが、ソルジャーが悪行超人に人質にされた子供を助ける姿を見て考えを改める。
この一連のエピソードは
もはやツッコミ所だらけで有名である。
が、作者のゆでは「書いてて楽しかった」とのこと。見てる方も面白いけどね。
こうして新ソルジャーチーム、通称《超人血盟軍》が誕生した。
ソルジャーはブロッケン、バッファローマンと3人でフェニックス、
マンモスマン、
プリズマンと「6人タッグマッチ」で対戦する。
この戦いの中でブロッケンとバッファローマンが倒れ、フェニックスとの対決に突入。
順逆自在の術、超人稲綱落とし、ベルリンの赤い雨、バッファローハンマーなどメンバーのオマージュ技を使ってフェニックスを翻弄するも、超人の未来を記した『超人預言書』をマンモスマンに奪われ、燃やされてしまい、存在そのものを歴史から消されることが決まってしまった。
ここで初めて弟・スグルに正体を明かし、モニター越しではあるが両親とも再会。
感動の兄弟対面を果たす。
そして父の激励で気力を取り戻し、火事場のクソ力の原型と言われる『業火のクソ力』を発動してマッスル・スパークの50%をフェニックスに決めるも、預言書の力には逆らえず、両腕も消滅しかかったところでアタル版マッスル・スパークから逃れられてしまい、マッスル・リベンジャーでコーナーの鉄柱に脳天を叩きつけられ返り討ちに。
アタルは最後の力を振り絞って、
- 正義超人界の平和を守る道に近道はない!穏やかな道とイバラの道の2つがある時は、敢然とイバラの道を進め!
- いかなる戦いであっても自分のために戦うなかれ!戦いは人々を守るためだけに戦え!
- 正義超人から友情を失うことは、この世から太陽を失うも同じ。そんな暗黒の世に、超人界をしてはならぬ!
という『キン肉王家3つの心得』をスグルに授け、同時に完璧なマッスル・スパークの完成を託すも、預言書が燃えつきると同時にスグルの腕の中で消滅してしまった。
……が、この遺灰は超人界の混乱を憂う
謎の男「ザ・サムライ」の手に渡り、その後もキン肉マンチームをたびたび助けるのであった。消滅しても凄え!
最終的に長かった戦いが終わり、最後はキン肉マンのフェイスフラッシュで
復活。
共にキン肉星に帰っていった。
王位争奪戦が終結した後のストーリーを描いた新シリーズ。
一時はスグルと共にキン肉星に帰郷するも、すぐさま行方を眩ませてしまう。
よってこの章では回想シーンのみの登場だが、アタルが血盟軍に説いた教えはメンバーに受け継がれそれぞれに強い影響を与えている。
【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】
始祖編が終わった後、次シリーズへの箸休めとして週プレNEWSに掲載されたドタバタどつき漫才寸劇で「働かないゆで」こと嶋田先生は、「次やるスグル達の世代のお話で、ソルジャー(アタル)にスポットライトを当てたいと考えている」と語った。
そして、その宣言は程なくして現実となる。
始祖編完結までの間行方知れずとなっていたアタルだったが、実は他の王子と同様、残虐の神から
大魔王サタンと
オメガ・ケンタウリの六鎗客の件を告げられていたのだった。
元々残虐の神はソルジャーマンと手を組む予定だったが、当の本人はアタルに殺されていたため、それができなかった。
そこでソルジャーマン殺害の責任を取らせることを含めてアタルに話を持ち掛けたのである。
アタル自身も事情を聞いてとても看過できないと判断し、またソルジャーマン殺害に責任を感じていたことから引き受けることを決意した。
六鎗客のリーダーである
オメガマン・アリステラとフェニックスとの対決が決着した頃、超人博物館からソルジャーマスクを盗み
4王子に続き兄さん貴方まで…安土城の超人墓場に通じるトンネルを封鎖しつつアリステラ達の前に姿を表す。
アリステラは自分と
マリキータマンvsスグルとアタルによるタッグマッチを提案するが、スグルの負傷を見て却下。
代わりに残虐の神の力を借りて、元戦友のブロッケンJr.を呼び寄せ、
「フルメタルジャケッツ」を結成しアリステラ達との戦いに挑む。
ちなみにこの時、先んじて敗北したフェニックスとのやり取りの中で彼から事実上の過去の行いに関する謝罪を受けており、(そもそもアタル自身は一連の経過や同じ事情を知っている者として気にも留めていなかっただろうが)和解を果たしている。
戦いはアリステラとマリキータのコンビ「オメガ・グロリアス」優勢のまま動き、さらにアリステラに業火のクソ力を手に入れられてしまう。
だが、アリステラがようやく手に入れたはずの力も何故かアタルの業火のクソ力には通用しない。
アタルは
- スグルの戦う意思の原動力が「祈り」であるのに対してアリステラのそれは「呪い」
- 「呪い」や「恨み」はは火事場のクソ力と最も相性が悪く、思いが強まるほど力は弱体化していく
と根拠を挙げて断言する。
また力を使いこなせず次第に焦り出すアリステラに対し、キン肉族に代々受け継がれているクソ力の根源は「慈悲の心」にあり、「呪い」に囚われているうちは力を使いこなせないとも説き、ブロッケンもかつて
ラーメンマンに復讐することにこだわって真の力を発揮できずにいた自分を引き合いに出して説得を試みるが、アリステラは「一族に長年に渡って受け継がれてきた
ザ・マンへの恨みを捨てては自身らの先祖に顔向けできない」「『呪い』はオメガの『誇り』」とかたくなに受け入れず、戦いを続行。
あくまでも「呪い」の先に道を開こうとするグロリアスだったが、ここでフルメタルジャケッツは王位争奪編で繰り出せなかったツープラトン「ナパームコンビネゾン」をマリキータに放ち撃破。
その直後ブロッケンの離脱を受けてアリステラと一騎打ちを行い、アリステラの奥義「Ωハルマゲドンアベンジャー」を業火のクソ力で回避し、最後は不完全ながらも自身が出せる最大の慈悲の技──アタル版マッスル・スパークでアリステラをKO。作中時間で78分に渡る死闘を制した。
試合後アリステラに見切りをつけ始末しようとした
ゴミ屑の襲撃を受けるも、そこに
ジャスティスマンが参戦。
長時間の試合後で勝利を収めつつも両陣営共に満身創痍という有り様であったこともあって、アタルは自らを犠牲にしてでもアリステラを助けようとしていたのだが、
完全に死んだと思われていたマリキータも含めてジャスティスマンがゴミ屑の相手をしている間にアリステラを連れて立方体リングから脱出できた。
ゴミ掃除が片付いた後、自ら聖なる完璧の山に案内してくれるというジャスティスマンにブロッケン、アリステラと共に同行。スグルとも久々の再会を果たす。
ザ・マンとの謁見は他の王子と同様に邪悪五神から聞かされていた事情が真実だったと確認する結果となり、ここでようやく全ての真相を知ることになったスグルやブロッケン、アリステラ達と共に超人絶滅を目論む“調和の神”ら
天上界の神々に対抗する意思を確認する。
この時に自身にとって大叔父にあたるキン肉サダハルことネメシスと初めて対面し、ネメシスからは「我が兄・タツノリを彷彿とさせる清廉な眼をしている」と言われた。
王位争奪戦が終結した後は宇宙中を旅して周り、その後にザ・ニンジャと超人警察隊(アンタッチャブル)を結成。宇宙中の平和のために活動する。
そして『火事場のクソ力
修練編』にて万太郎に
K・K・Dを習得させるべく超人
評議会に参加、年をとったが渋いアタル叔父さんとして登場した。
ちなみにこの頃には迷彩柄の
杖を持っている。
あえてソルジャーマスクを装着しているとのこと。顎ヒゲがかっこいい。
筋肉が衰えヨボヨボになったスグルとは違い、もう60~70代なのに常に戦いに身を置いていたせいかそのマッスルは衰えず、未だ全盛期のようなハリを見せている。
ちなみにこの頃のアタル兄さんは初代のころからは想像もできないほどフランクな感じ。これも年の功か?
「おいシシカバ・ブー。お前いつもはめちゃブサイクなのに、今日はいやにハンサムじゃないか」
『究極の超人タッグ編』ではアタルとは明言されていないが、フードの男がアタルと思われる。
正義超人達に味方するが、もう一人のフードの男と間違えられたりした。
【真・友情パワー】
アタルが王位争奪戦への参加を決めたもう一つの理由であり、信念。
どういうものかというと
- あまり喋らない
- 味方に鉄柱を投げる
- タッチ拒否
- それでいて「立ち向かうんだ!」とか言う
- だまらんかースグル!
という感じ。
難しいが、とりあえず『馴れ合いを捨て、個々の超人が強い自立心を持った上で協調する』事を理想としている。
Web連載以降で見せている順序立てて行動する無駄の無い態度もアタルの信条に沿った行動だと言われることも。
相変わらず情で動いているスグルとは同じ所を見ていても違いが出ている。
【超人血盟軍】
アタル率いる超人血盟軍は
ロビンマスクラーメンマンといったポピュラーなキャラでなく、渋いメンバーで構成されているからか人気が高い。
チームの信頼感や連携も高く、リーダーとして言えないことをメンバーが代わりに言ったり、試合中のメンバーに指示をするのに椅子を並び変えてサインを出すなど、抜群の連携を見せる。
真顔で椅子をガタガタ並び変えるのはちょっとシュール。
あとなぜかメンバーはたいてい口が半開きである。
【最強の超人】
『キン肉マン』の作中でアタルは最強の超人の一人という意見がある。
- 1億パワーの本来のソルジャーを含む5人を一人で全滅させる
- 預言書がなければフェニックスに勝っていた
などが理由である。
圧倒的に強いとまではいかないが最強クラスであることは間違いないだろう。
Web連載以降は、
完璧超人始祖のような規格外の存在まで明らかになったことで“1億パワー”のインパクトが未だに根付いている運命の王子や超人強度のインフレが進んでいたその配下すら霞んでしまった感があるが、復活後もフェニックスを破ったアリステラを破る等、現世代の超人達の中でも間違いなく最強の一人と推せる活躍をアタル自身が見せている。
【なんという冷静で的確な判断力なんだ…】
アタル・ソルジャーを語る上で欠かせないのが、前述したチーム集めのエピソードである。
単行本26巻収録「ソルジャー登場の巻」がそれ。
ブロッケン、バッファ、アシュラ、ニンジャをチームにスカウトするも断られ、その場を後にするソルジャー。
4人は後をつけ、ソルジャーがどういう超人かを見極める事にする。
その頃、ベルリンの片隅では
刀を持った強盗が子供を人質にして立てこもり、「
金もってこい!食い物もってこい!」とおおざっぱな要求を出して人々を困惑させていた。
我慢ならず強盗を退治しようとするブロッケン、するとそこにソルジャーが現れ「強盗を刺激すると人質が危ない」とブロッケンを諫める。
この
冷静で的確な一言に「まず人質のことを心配するとは
優しいやつ…」と、
当たり前すぎる事に気づく一同。というかそれだけが重要だろう。
ではどうすればいいというのか。このままではいたずらに時間を費やすばかりだ……。
そんな周りの疑問をよそに、ソルジャーは冷静で的確な判断で自らのコスチュームを破き、近くにいた塗装工から拝借した黒いペンキに浸し始めた。
するとあら不思議、生地が大きくなって牧師様の服に変化し、牧師に変装したソルジャーはそのまま強盗に近づいていった。
普通の超人なら強盗を刺激してしまうかもしれないが、神の使いである牧師なら強盗も気を許すだろうという冷静で的確な判断に、思わず感嘆するブロッケン達。
結局、アタルの返送は迷彩柄のマスク……ではなく牧師にしては不自然なほど筋肉モリモリマッチョマンなのを根拠に見破られ、ピンチになるも、冷静で的確な判断でナパームストレッチを決め、強盗を撃退した。
このソルジャーの冷静で的確な判断に魅了された4人は超人血盟軍入りを決めるのであった。
あまりにもツッコミ所が多いが、ブロッケン達はこれを口半開きで見てとても感動したのだから不思議だ。
一応フォローすれば、超人にとってリングコスチュームは命であり、それを自ら破りペンキで真っ黒に染めるなどということはとんでもないことらしい。
見ず知らずの人命救助のため、躊躇わずそれを為したことが彼らの心を動かしたのだろう。
なお、その時アタルが着てたユニフォームは、マスク同様本物のソルジャーから奪ったものと思われる
このエピソードは、映画監督の黒澤明が『
七人の侍』で描いたもののオマージュ。
さらにさかのぼれば、
戦国時代の剣豪・上泉信綱に行きあたる。
後にアシュラマンメインの読切の扱いでこれとは別に超人血盟軍結成の話を描いている。
こちらは最終的にアタルとアシュラマンがベルリンの壁でリアルファイトを始める程度でかなり常識的な内容。
傑作短編集2011-2014に収録されているので興味があればぜひ。
キン肉マン連載40周年記念のストップムービーでも「なんという冷静で的確な判断力の超人なんだ…」のシーンが採用。
他の部分がわりとシリアスなシーンが多めなため、「思わず笑ってしまった」「急にギャグシーンを入れるな」「ギャグとシリアスの落差が凄い」などという反応が多い。
【必殺技】
アタルの代名詞とも言える技で空中で相手を釣鐘固めに捕らえ、回転しながら上昇、その後急降下し相手をキャンバスに叩きつける。
この際に空気との摩擦により胸に「A」の形の傷ができる(アニメだと×型)。
劇中では本物のソルジャー及び残虐チーム、スーパーフェニックス、オメガマン・アリステラ、前述の強盗に使用。
ちなみに名前の由来は森を一瞬で薙ぎ払うナパーム弾並の威力があるかららしい。
事実その威力は凄まじく、自身よりも桁外れな超人強度を持つ相手でも技を解くのは容易では無く、フェニックスの時はマンモスマンのサポートによって技から逃れ、アリステラの時はオメガハンドで固めた変則技を固められたオメガハンドの指を2本犠牲にすることで技から脱出した。
スーパーフェニックス戦終盤で使用。
未完成スグル版マッスルスパークをかけた後、相手の両手を取りブリッジの態勢のまま落下する。
マッスルスパークの後半部分であり前半部分であるスグル版マッスルスパークと合わせることによりマッスルスパークが完成する。
ちなみに初登場時は不完全版とはいえ未完成スグル版マッスルスパークと組み合わせていたためアタル版の時点で半分どころか9割方完成してるんじゃないかとファンからよく言われる。
オメガマン・アリステラとの闘いでは「慈悲の心を以て」終止符を打つために使用。
技を仕掛ける際のムーブが中空で逆さ向きのドロップキックを連発して相手を上空まで蹴り飛ばし、さらにホールドした後に技が不完全なのを補う為か
高速回転しながらリングに突撃するという、本当に
慈悲の技なのかと疑いたくなるようなアレンジを施されている。
また初登場時の未完成スグル版マッスルスパークにあたる「天」の部分は使用せずに完全に「地」の部分のみで構成されている。
(このため従来のファンの指摘されていた通り「ほぼ完成」じゃなくて「半分だけ完成した」マッスルスパークになっている)
本来のマッスル・スパークと比べると半分だけの不完全な技ではあるが、その分だけアタルなりに不完全版と称しつつもキン肉王族の最高奥義に相応しい威力を獲得するための更なる進化であったのだろうし、何よりも前章にて真の創始者である完璧超人始祖にしてキン肉族開祖である
シルバーマンが認めた、完璧マッスル・スパークの
“命を奪わずに敗北を認めさせ、戦意を鎮める「究極の峰打ち」たる境地”には充分に到達しており、アリステラの先祖から受け継いだ憎悪と妄執=「オメガの希望」を祓った上でKOした。
ちなみにスグルVSネメシス戦にてスグル版が実況から「天」の名称で呼ばれていたが、こちらはアタル版のままである
むしろ天を知っていた実況が何者なんだ。
マンモスマンが投げつけようとしたリングの鉄柱を溶かした。
この技が使えるという事がソルジャーが正当なキン肉族の後継者ではないかという疑惑が核心となるきっかけとなった。
火事場のクソ力の原型で体中から火を噴きだす。本人曰く「キン肉族としての特殊な力」。レイジングオックスのロープを焼き払った。
アニメ版だと「元祖 火事場のクソ力」と子供向けに分かりやすい名称になっている。
キン肉族伝統の絶対防御の構え。
アリステラとマリキータのツープラトンすらはね除けてみせた。
ドラゴンスープレックスの態勢のまま前転の要領で移動する。三人タッグではBリングからAリングの移動に使った。
読切「超人血盟軍、結成秘話」で技名が判明。読切の際はアシュラマン相手にベルリンの監視塔を用いて縦ではなく横に移動するという離れ業をやってのけた。
その後アリステラ戦でも使用。
所謂
サソリ固め。
こっちの技名で呼ばれる辺りが如何にも現代風。
タッグ戦にてマリキータマンを絞り上げ、オメガマン・アリステラを挑発するのにも使用。
アリステラとの正面からの力比べの流れの中で使用。
立った状態で相手の腕を交差させて自分の腕で抱え込むようにして絞り上げ、関節を極めたまま背後にスープレックスで投げる。
実戦では使われていないが前田日明の12種類のスープレックスの一つ“ダブルアーム・ロック・サルト”が同じ技で、投げる際の型も含めて元ネタで間違いないと思われる。
アリステラ戦で使用。ブリッジの体勢から、前を向いている相手の両手両足を押し付けて締め上げる。
こちらもアリステラ戦で使用。相手の放ったビッグブーツを両手で受け止めて、スープレックスで投げる。
タッグ戦におけるツープラトンその1。
二人がかりでドロップキックを仕掛ける。
タッグ戦におけるツープラトンその2。
アタルが上下逆にした相手の腕をクロスした状態で飛び上がり、同じく飛び上がったブロッケンJr.が相手の両足裏に着地し、二人分の体重を乗せて相手の脳天を地面に激突させる。
二人がかりで行うメガトン・キング落としのような技。
タッグ戦におけるツープラトンその3にして、ブロッケンJr.と組んだフルメタルジャケッツにおける切り札。
ナパームストレッチの強化版であり、アタル曰く「フルメタルジャケッツの至高のツープラトン」。
あのとき出せなかったアレを今ここで、という言い方から「王位争奪サバイバル・マッチの時点ですでに完成していた」ツープラトンである。
個人のホールドとしても一級品であるナパームストレッチだが、実は二人がかりでかけることでなお威力が上昇するという進化の余地を残しており、
相手の四肢をロックしたソルジャーの両脚を相手の下側からブロッケンが手で固定、さらにブロッケンが相手の背中側に両足を差し入れて踏ん張ることで、
相手の両腕への締め上げがきつくなるという構造。通常はAの一字が相手の胸に刻まれるがこの技では「AB」の文字が浮かぶ。
この状態から水車の如く激しくスピンをかけながら落ちる技でありかけられた相手は激しい回転で平衡感覚を失い抵抗できなくされ、しかも余った相手側の1人が妨害しようと割り込んでも車にはねられたように弾き飛ばされるため「カットが不可能」という反則的な特性を持つ。
極めつけは落下先がキャンバスでなく、キン肉マン世界でも屈指の強固さを誇るコーナーポストの鉄柱という殺意の高さ。
この技をくらった側は受け身を取れないまま四肢を締め上げられ、都合3人分の重みを加えられて心臓から鉄柱に叩きつけられる。
シルバーマンの再来かと思われるほどの容赦のない殺人技である。
【余談】
当初はソルジャーは他の王子達と同じく捨てキャラのつもりだったが、ゆでが迷彩コスチュームを気に入ったため重要キャラになった。
ゆで曰く、王位争奪編を開始するにあたり、「運命の王子が全員悪党ばっかりってのもなんだし、キン肉マンにも勝るとも劣らない王としてのカリスマと強さを持つ超人が欲しい」と考え、その条件にちょうどよさそうなのがソルジャーだったという。
また、キン肉マンの兄というキャラも出したいと思っていたため、現在のアタルのキャラが完成した。
前述の強盗は作中最強クラスのアタルと「一進一退の攻防」を繰り広げたことにより、正体ははぐれ完璧超人「THE・強盗」ではないかとか言われてきたが、モバイル小説『ディープオブマッスル!!』にて
ボックマンという名前が付けられ、母親と共に自由を求め東ドイツから西ドイツへ亡命したものの、貧困に苦しみ自暴自棄になり犯罪に走ったと言う背景が書かれた。
一連の事件の後、アタルの説得を受けて改心し、まじめに働くようになったという。
ボックマンという名前は、往年のプロレスファンには
アントニオ猪木を絶望的な状況の中で敗北まで追い込んだとして伝説的な強豪として記憶されている欧州のレスラーであるローラン・ボックから来ていることは間違いない。
……意外な強豪ぷりも納得かも?
なお「キン肉アタル」としてのマスクは劇中では全く登場しなかったためどのようなものだったかは一切不明である。
またゲームでも大抵ソルジャー=アタルであり、ソルジャーマンがソルジャーとして出てくることはほぼ無い。
追記・修正せんかーWiki籠り!