ザ・ニンジャ

登録日:2015/07/17 Fri 00:08:25
更新日:2024/02/20 Tue 20:25:52
所要時間:約 31 分で読めます






「何者だ、名を名乗れ!」

闇に奔り、影に潜む。
焦熱地獄に敵を断つ

ザ・ニンジャ!

情け容赦のない忍者の世界、使命のためには親兄弟も関係ねぇ!
忍者にとって何よりも必要ないもの、それは! 愛ってやつだ!



ザ・ニンジャとは漫画『キン肉マン』のキャラクター。
黄金のマスク編で登場した悪魔六騎士の一人であり、地獄めぐりNo.4・焦熱地獄を司っている。
後に、キン肉星王位争奪戦編でキン肉マンソルジャーの残虐チームにバッファローマンブロッケンJr.アシュラマンらと共に直々にスカウトを受ける。
最初は断るものの、強盗から子供を助け出したソルジャーことキン肉アタルの人格に惹かれて残虐チーム、もとい超人血盟軍に加入した。
最新のシリーズ・完璧超人始祖編では悪魔六騎士の一人として再登場。

続編の『キン肉マンⅡ世』にも登場。
アタルと戦ったことが忘れられずに「超人特別起動警察隊(アンタッチャブル)」を結成し、18年間でのべ300人以上の悪行超人を捕まえて来た。
アンタッチャブルそのものは10年前に解散したが、今では賞金稼ぎとしての活動をしており、唯一現役の伝説超人である。



忍者をモチーフにした超人であり、読者からは「THE NINJA」と言う名称で投稿されてきた。
名門の忍者一族でありながらそれを鼻にかけず、悪魔六騎士の情報収集を担当していたが、ジェロニモが人間だということは分からなかったらしい。
忍者装束を模したリングコスチュームをまとい瞳を持つ肌色の人型超人という悪魔超人の中では比較的人間に近いスタイルをしている。原作ではつねに片目しか出ておらず、初代では左眼、Ⅱ世では右眼が隠れている。
作者曰く、初登場した時には忍術を使う独特な戦法で人気が高かったが、直後に登場したアシュラマンがそれを超える人気を持ってしまい、贔屓して後もたびたび登場させたとか。
「キン肉マン超人総選挙2013」では9位にランクインするなど読者からの人気も非常に高い。
余談だが、『キン肉マンⅡ世 超人大全』では「ブロッケンJrと(顔が)そっくり」と描かれている。



プロフィール

分類:悪魔超人正義超人→伝説超人
出身地:日本
身長:190cm
体重:115kg
年齢:24歳→56歳
超人強度:360万パワー
所属:悪魔六騎士→超人血盟軍(残虐チーム)→超人特別起動警察隊→賞金稼ぎ
タイトル歴:甲賀忍術競技会優勝 ('80)
声優:広瀬正志(初代アニメ)、速水奨(王位争奪編)、平田広明(2世)

テーマソング
ジャパニーズ・マジック(歌:コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73)



『キン肉マン』での活躍

・黄金のマスク編
悪魔六騎士がウォーズマンの体内に侵入し、黄金のマスクをめぐって正義超人と団体戦を繰り広げる。
最初は4階のリングでジェロニモと戦っていたが、これは作者のミス。
本来、人間のジェロニモは怪物級であるサンシャインと戦わせるつもりだったが、ニンジャが相手では人間の同士の対決になってしまうと次週で2人は交代。2階でブロッケンJr.と戦うことに。

1階でロビンマスクジャンクマンの死闘を見届けたキン肉マンが2階に向かうと、そこでは傷だらけのブロッケンJr.と無傷のザ・ニンジャが。
ブロッケンは何度も攻撃を仕掛けるものの、「順逆自在の術」で攻守を入れ替えられて攻撃を受けていた。
それを見破られると「忍法クモ糸縛り」から火の玉を吐いての「焦熱地獄」で、より強くブロッケンを縛り上げていく。
しかし、ブロッケンが見よう見まねで順逆自在の術を使って攻守逆転。クモ糸縛りによって全身をバラバラにされるも、ニンジャはまだ生きていた。
そしてバラバラになった身体のパーツを使って、ブロッケンを弓矢固めに捕える。
すると、念力の糸に気づいたブロッケンがそれを「ベルリンの赤い雨」で切断し、身体のパーツがリングに落ちる。
実はニンジャ本体は胴体のパーツに身を隠し、それ以外のパーツは念力で作った糸によって操作していた。ゆで理論全開である。

そこからボディスラムを受けるも、忍装束をキャンバスに広げて「転所自在の術」を使用し、地獄水面図にブロッケンを落とす。
自分は水蜘蛛で浮く中で、更に黒帯をキャンバスに広げて水を重油に変えた。そして火の玉を吐いて重油に引火させる「焦熱地獄パート2」でブロッケンを焼いていく。
燃えさかる中でブロッケンは「ウォーズマンの肺を破壊することにより、大量の空気によって鎮火できる」と外道なことを考えてリモコンハットを飛ばす。
すると突風が燃えさかる装束をめくり上げてニンジャに覆いかぶさったことにより、今度はニンジャが火達磨に。
しかし、ニンジャは平然としており、攻撃してきたブロッケンを上空に投げ飛ばしてから転所自在の術で火山の俯瞰図を作り出し、火口にブロッケンを落とした。

だが、ブロッケンは死んでおらずに這い上がってきた。手裏剣ストンピングも耐えてヘッドバットを食らわせる。
それに怒ったニンジャはブロッケンを叩きつけブレーンバスターの体勢をとり、火口の内壁に叩きつけて殺害。
最後には「忍法顔写し」により、ブロッケンの顔を手に入れる。



「待ちな!ブロッケンはふたりもいらないぜ!!」



油断した瞬間に生きていたブロッケンに足を掴まれ、火口の中へ引きずりこまれて道連れに。
命乞いをする中でニンジャの装備が剥がれ落ち、顔写しの効力もあってブロッケンと全く同じ姿に。
そして2人が1階に転落すると、片方のブロッケンはロビンに支えられ、片方は死亡したジャンクマンのジャンクスパイクに貫かれて死亡していた。
見分けがつかないでいるとリモコンハットがロビンの支えるブロッケンは向かい、これによりブロッケンの勝利が決定した。
しかし、ジャンクスパイクに黄金のマスクが貫かれ、これもまた偽物だということが判明。そこで判別つけろとか言うな。

後に悪魔将軍の手によって復活し、身体の一部となり悪魔将軍のテクニックを担当していた。



夢の超人タッグ編

マッスルブラザーズVSはぐれ悪魔超人コンビの対戦で、アシュラマンの呪いのキャンバスにより他の悪魔超人たちと悪霊として登場。
キン肉マングレートを押さえつけていたが、マッスルローリングにより元に戻される。



キン肉星王位争奪戦編

西ドイツ・ベルリンにてキン肉マンソルジャーがブロッケンJr.らのスカウトに訪れた際に登場。
正義超人のブロッケンJr.にバッファローマン、最近まで悪魔超人だったアシュラマンと比べると人気は劣るが、それでも今回の登場は衝撃的だった。
他3人がキン肉マンとの友情をとって参加する気はなかったが、ニンジャにはそれがないため、「条件次第で引きうけてもいいぜ」と発言(しかし2013年にジャンプSQに掲載された「超人血盟軍、結成秘話」では、「悪魔は他人を信用しない」としてアシュラマンと共に参戦を拒否しようとしていた)。当のソルジャーには「私には4人全員が必要だ」ということでスルーされているが。

そして伝説の迷シーンによってソルジャーと言う男に4人とも魅せられ、結成秘話の後に準決勝当日では超人血盟軍として知性チームとの対戦の場に現れている。
ニンジャの担当は先鋒であり、3番目の戦士にあたるサタンクロスと試合を始める。
いきなり捕まれて放たれたボディスラムを順逆自在の術で返す、華麗な忍術殺法を見せた。

ウォーズマンVSザ・マンリキの試合の後に、こちらの試合も続きが描かれだし、コーナーポストからの雪崩式ツームストン・ドライバーを受ける。
しかし、事前にリングの中には水鳥の羽を埋め込んでおり、それがクッションとなってダメージは薄かった。
そこから「忍法水鳥羽輪の術」で攻めていくが、スーパーフェニックスの助言で襲いかかられる。
それに対してチームメンバーは笑いながら、「休まず攻めろ」を意味する"Vの陣形"を作り、それを見たニンジャは羽に点火、「忍法業火羽輪の術」を放つ。
すると燃えながら宙に浮いたサタンクロスが爆発。道連れに失敗したのかと考えるが、「相手の攻撃に注意せよ!」の意味がある"Xの陣形"に気づいたため、照明からのニードロップを避けた。
実はサタンクロスは忍術の訓練も受けたことがあり、人形うつせみの術を使ってニンジャを翻弄していたのだった。
余談だが、この辺りのニンジャは「リングに水鳥の羽を仕込む(しかもこれは立方体リングだったので二重に仕込みがあったことになる)」「単なる突進に対して指示を仰ぐ」「手裏剣ストンピングの体勢で着地」などよくわからない行動が目立つ。

そして日本忍者ザ・ニンジャVS西洋忍者サタンクロス東西忍者合戦に入る。
サタンクロスはブレスレットからミラクルシーツを広げて水飛沫を出し、霧の中に隠れる「忍法エスケープウォーター」を使用。
霧に紛れての四連ソバットももらうが、相手が蜃気楼を利用して攻撃していることに気づき、しばらく膠着状態に入る。
それが10分も続くと、焦ったニンジャはサタンクロスに攻撃を仕掛けるもそれはうつせみの術。本体は影の中に隠れており、バック・フィリップを決められた。
その威力に吐血するも、今度は「最後まで望みを捨てずに戦え!!」の"Lの陣形"に鼓舞される。

再びエスケープウォーターが出され、今度は大量の分身が出て来るものの、フェニックスの挑発に乗っての「忍法蜘蛛糸風鈴」を使用。
忍者着を細い糸にして周囲に広げ、蜃気楼を貫いて本物のサタンクロスを絡め取り、「背転田楽刺し」を決める。
しかし、「歴代の忍者の加護がある忍者着がなくなったことにより、今まで耐えてきたダメージに耐えられなくなる」ゆで特有の後出し設定を受けてダウン。これはただの自滅技ではないだろうか。
そして「ミッドナイト・シーツ」で夜空、「ミッドナイト・オーシャン」でリングに海が作られるとニンジャは溺れ、上半身を沈め下半身を極められる「忍法超人浮き袋」を受ける。
血盟軍はその状況を見て助けようとするが、プライドの高いニンジャは助けられることを良しとせずに自害を選ぶことに違いなく、全員が手の甲をナイフで刺してリングに飛び込みたい気持ちを耐えていた。
その仲間たちからの想いに感動し、飲むだけ飲んだ海水を口から吐いて超人浮き袋から脱出し、サタンクロスを照明に激突させる。
更に「忍法夜光虫」による目くらましで今度はサタンクロスを溺れさせ、「忍法絶対零度」を放ち海を凍らせる。
そして凍ってキャンディ状になっている海水で相手をクモ糸縛りの様に縛り上げる「忍法氷華弔い縛り」を決める。
これで勝利を確信するが、ミッドナイト・シーツの夜が明けて太陽が昇ったことにより、氷が溶けてサタンクロスは脱出。
更にサタンクロスは身体を分離させて2人の超人が1人になっていることを明かし、ニンジャを易々と捕えて"昇技"トライアングル・ドリーマーに極めた。

次の回ではトライアングル・ドリーマーを透明な糸によって空中でかけ直していた。
ソルジャーたちは驚愕してニンジャの敗北を確信するも、アシュラマンは諦めずに"激励の陣"を作ろうと提案して作り上げる。
それを見るも自らの敗北にはもう気づいており、少しでも耐えて仲間に攻略法を編み出してもらおうとするが、左右から強く引っ張られたことにより、身体が中央にて引き裂かれてしまった。
最後には仲間たちに支えられ、自らを勧誘したソルジャーに問いかける。



「ソ……ソルジャー、ひとつだけおしえてくれ。な……なぜ、ほかにも超人がたくさんいるのに、拙者をチームの一員に選んだのだ?」

「忍耐強ささ!いかなる場合も勝負を捨てず、絶対に相手の技にギブ・アップしない、その日本忍者のガッツを他のメンバーにおしえたかったのさ」

「そ……そうか、しかしあんな……ぶざまな戦いぶりが、はたして……みんなの役に……たった……か……な……」



ソルジャーの言葉に震えながら涙を流し、アシュラマンに抱えられながら息を引き取る。
その立派な死に様が、他のメンバーに燃えたぎる闘魂を植え付けていた。

また、試合前にはアシュラマンにお手製の肩当てを渡していた。
「阿修羅バスター」を放つとネック・エスケープを防ぐ首錠が飛び出し、膝に当てれば「阿修羅飯綱落とし」を確実に決められる足錠となっている。
また、後年の作品であるⅡ世でも描かれたように、遺した襟巻きは後にソルジャーを助けていたりする。



後に、超人血盟軍の結成秘話が明かされている。
アシュラマンは他3人をベルリンの壁までに呼び出し会合を開いたが、バッファローマンとブロッケンJr.には参加する気がないと伝える。
ニンジャもまた、報酬次第でやる気はあるが自分と同等の実力があるとは思わず、結局悪魔超人同士アシュラマンと行動を共にすることに。
するとそこに当事者のソルジャーが現れ、「おまえたちにはなんとしても残ってもらう!」と告げられる。
そこを「人心露わの術」で何を考えているか読み取ろうとするが、ソルジャーの心の中は全くの無に包まれており、その勢いで弾かれてしまった。
事前にニンジャはキン肉マンとソルジャー以外の運命の王子の動向を探っていたが、それらとはまるで違うものをソルジャーから感じていた。

そしてアシュラマンとソルジャーの戦いの中で、ソルジャーは4人に「ハミ出し者なりの誇りの高さを感じてチームに勧誘していた」ことも明かし、それを聴いて戦いの後にゾクゾクするものを感じてニンジャはチームに参加している。
なお、竜巻地獄での崩落からアシュラマンをかばって3人が負傷し、それをソルジャーがフェイス・フラッシュで治療した。
これをブロッケンはニンジャの術だと思っていた。やっぱりレーラァはお馬鹿である。



ちなみにザ・ニンジャVSサタンクロス戦の試合時間は15分34秒。
フェニックスは「ニンジャごとき15分以内に倒したかった」と言っているため、その予想をなんとか覆すことはできたようである。
しかし、この作品にて試合時間と言う要素は「ラーメンマンVSモーターマンの37秒が大会最速」「じゃあレオパルドンは?」くらいしか話題にならないものの、
この試合では15分のうち10分、実に3分の2が蜃気楼の中での膠着状態であり、観客からしてみればとんでもない塩試合だったと思われる。




完璧超人始祖編

Ⅱ世での設定とは異なり、本作では王位争奪戦編後に悪魔六騎士に復帰している。
悪魔将軍が現世と超人墓場を繋いだ際に他の悪魔騎士と襲撃をかけ、ツープラトンのブレーンバスターを2体の鬼に決められかけるが、順逆自在の術でブロッケン戦の様に岩肌に叩きつけている。
そしてプラネットマンから援護をもらった後、同時のドロップキックを2体の鬼に決めた。

ニンジャはアメリカの自由の女神前に登場……と読者に思わせたが、サンシャインがニンジャの姿で高速移動をしていただけだった。
本物のニンジャは銀閣寺の池の中から登場。カッコよさを修学旅行生に絶賛されるが、突如現れたカラスたちが純銀の塊を銀閣寺に投げつけていることに気づく。
銀に覆われ、シルバーキャッスルとなった銀閣寺に現れた完璧超人始祖の一人、"完璧・玖式"カラスマンと即座に高速の攻防を繰り広げるが、途端に冷静になったカラスマンによってシルバーキャッスル内のリングで決着をつけることに。
が、向こうが長々と語っている最中にリング外にてキックを貰い、吹き飛ばされてのリングインをする。
かんぬきスープレックスの様な技を「順逆自在の術」で返そうとするが返し切れずに投げられ、こちらが投げた際には「体躯鸚鵡返し」で返される。
カラスマンはゴールドマンですら捉えきれないスピードの持ち主であり、「クロウビーク」などを高速で放ち続けるが、それを腕当てで止め、キャンバス上を転がって避け、空蝉の術で逃れる。
単に逃げていただけではなくバラまかれた羽で「忍法水鳥羽輪の術」を放ち、それを「悪魔忍法業火羽輪の術」にするも、球状に羽を集めていく「クロウフェザーシールド」の前に阻まれてしまう。
それを「鴉内輪」で吹き飛ばされての「クロウフェザーファイヤーボール」を受けて火達磨になるが、「転所自在の術」により水面を作り出して飛び込み鎮火する。

攻めあぐねる中でクロウビークを受けかけるがヘッドバットでカウンターをし、。今度は噴火口を作り出す。
そこから「背転田楽刺し」を決めてカラスマンを噴火間近の火口へ落とし、火山の噴火で追撃する新たな焦熱地獄を決める。
リング外の木々まで吹き飛ばされ、そこから火口へと転落するカラスマンを前に勝利を確信するが、木の枝を集めて巣を火口に作ったことで生存していた。飛べよ。
そして岩壁に頭を打ち付けられ、「クロウズ・ボムズアウェイ」によって胸を貫かれるも、先祖伝来の装束による鎖帷子で急所を外し、反撃を決めて忍者着を回収。

だが、その頃にはダメージは大きく吐血して苦しみ、それを見てカラスマンのペットであるネバーとモアが騒ぎだす。
すると、鳥取砂丘で戦っていた正義超人軍がニンジャが近くで戦っているのを知ってここに到着したのに気づいた。
怨敵であるブロッケンJr.から超人血盟軍のよしみで応援されるが、現在では悪魔六騎士と言う事でそれを跳ね除けた。


「ブロッケンよ、おぬしと共に闘ったあの日々のことはもちろん拙者もよく覚えておる」
「ソルジャーという主を認め、あのひとかどの男を旗頭として、共闘する意義があの闘いにはあった」
「だから手を組んだまで、しかし今は違う!」

「何を言ってやがる、違わねぇよ!」
「おまえはニンジャで、オレはブロッケンJr.だ!そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!」

「違うのだ!!」


このシーンはレーラァのアホさ加減が溢れていたり、コラ素材として使われることも多いが、悪魔超人軍正義超人軍の違い、そして忠義を貫くザ・ニンジャ若く燃えるブロッケンJr.の違いが現れた隠れた名シーンである。

爪を剥きだしにしたドロップキックをかわし、煙玉を放つ「三猿暗黒の術」鳥目のカラスマンの視界を奪い、「空気手裏剣」で柱に縫いつける。
その隙に連撃を放つも致命傷には至らずに受け止められ、逆にカウンターの「クロウビーク」によって今度こそ左胸を貫かれる。
これもニンジャの罠。心臓からズレた箇所を貫かせることで相手の動きを止め、手裏剣を握っての一撃を腹に放つ。
だが、この攻撃もカラスマンの急所には届かず、引き抜かれたところを「孔雀羽根斬刃」に切り裂かれてしまう。
更には胸をクロウビーク・背中を古代リングを引き延ばして作った石の円錐に貫かれる「完璧・玖式奥義 鴉の早贄刺し」をモロに受けてしまい、薄れいく意識の中で勝負を諦めかけた。



「"Lの陣形" その意味は……」

「最後まで望みを捨てずに闘え!!」



死を前にしたニンジャの目に入ったのは、あの"Lの陣形"をとる正義超人軍だった。
ブロッケンJr.はニンジャとの対話と先程のバッファローマンとの対話により、敵対していないのに発せられる冷たさが「悪魔の論法」の巻き添えにしないものと気づいていた。
それに加え、死ぬ気でカラスマンと戦う姿にブロッケンはかつてのソルジャー隊長と同じものを見つけ、真・友情パワーを体現していることも知り、"Lの陣形"を用いて無言のエールを送る。

それによってニンジャは全身を輝かせて生命力をみなぎらせる、本シリーズでの鍵となる火事場のクソ力と同じ事象を見せ、鴉の早贄刺しから逃れ、ラリアットでカラスマンを吹き飛ばして石の円錐を砕く。
そしてひるんだ隙に「悪魔忍法クモ糸縛り」でカラスマンを捕え、リングロープが蔦と言う難点も「忍法鋼縄」によって材質を変える無茶苦茶っぷりでフォロー。
身体を強く締め上げていくがカラスマンは筋肉の隆起によってゆるみを作り、「体躯鸚鵡返し」で脱出して立場を入れ替えた。
しかし、縛られる中で僅かに手を伸ばしてカラスマンの顔に触れ、「忍法顔写し」を使用。カラスマンの姿と超スピードを得たことにより、返し技の連打によって執念深い粘り勝ちを狙う。
「順逆自在の術」「体躯鸚鵡返し」をお互いが超速で繰り返していると、いつしかカラスマンがクモ糸縛りにかかり、もう一人のカラスマンはそれを嘲笑う。
そして鋼縄に締め上げられたことにより、一人のカラスマンの肉体は千切れ飛んだ。



「カラララ~ッこれが完璧超人始祖の力だ、身をもって知るがいいーっ」

「なにぃ~っ!」


ネバーとモアにその死肉を食らわせようとするのをブロッケンは止めようとするが、二羽のカラスはどこかへと飛び立っていく。





「フッ……拙者の術も、動物までは騙せなんだか……」



ニンジャは勝利を確信した途端にカラスマンの真似をし、狡猾な悪魔超人としての華麗な勝利を見せつけたのだった。
そしてレーラァは騙された。



「私の"ネバーモア"を砕いて見せた最後の技……」

「見事であったぞ……ザ・ニンジャ……」

「いや拙者もまだまだ未熟」

「おぬしの力を奪うしか道が無かった時点で技術合戦は拙者の完敗」

「それでも勝たねばならなかった。それだけのこと……」

潔く敗北したカラスマンの最期の言葉を聞き入れ、息を引き取るところまでを見届けた。
そして絶対の神器の一つ「闇のダンベル」を取り、再び池の中へ消えていく。



後に、悪魔将軍とネメシスが超人墓場の奥地で遭遇した際に、無傷のサンシャインと共にズタボロな状態で登場。
ペインマン戦で重傷を負ったジャンクマンから預かった"風のダンベル"とニンジャ自身が手に入れた"闇のダンベル"、そしてサンシャインはゴルフクラブ"星のダンベル"の計三つを献上。
そして何かに気づいた将軍と共に超人墓場を後にする。

銀閣寺から移動し、国立競技場にてストロング・ザ・武道と正義超人軍が対面する中、悪魔将軍の後ろに控えて登場。
そして将軍の後を追ってきたネメシスに、同僚の悪魔六騎士らを撃破して来たガンマンジャスティスマンサイコマンも現れるが、サイコマンはすぐに例の嫌味たっぷりの口調で語り始める。
それに激昂して蹴りかかるものの、それは届くことなく軽く喋りながら蹴散らされる。最後は"完幻"ファントム・キャノンの簡略版で地面に打ち付けられてしまい、ブロッケンに助けられた。
この攻撃は体力が限界のために不意打ちで小手調べをしようとしたものだったが、見てのとおり打ちのめされてしまい、「甘い考えで動く者から順番に消えていくのです!」とサイコマンに告げられた。
その「甘い」という言葉と聞いて、甘い考えを嫌うソルジャー隊長のことを思い出してブロッケンにそのことを語り、今の立場なりの応援を送る。



「ブロッケン、正義超人であるおぬしのことは今の拙者は応援できん……だが、ひと言だけ言う……」

「生き残れ!」

「血盟の魂を胸に……その背後の男ともどもな……」



ブロッケンの肩に手をかけたのは、超人血盟軍の一員であった悪魔超人バッファローマン。
サイコマンを討ち漏らしたことを謝りながら、ブラックホールに病院へ送るように言い、先の戦いで重傷を負った悪魔超人2人は決戦の場から姿を消す。
そしてブロッケンJr.とバッファローマンはニンジャから受けた意思を持ち、それぞれが選んだ相手へ挑んでいく。



キン肉マンⅡ世での活躍

火事場のクソ力修練編にて登場。あれから年を重ねて56歳になっていたが、なおも現役。
万太郎とフォーク・ザ・ジャイアントの一戦を見ていたキン肉星の超人評議会議事堂の中に現れる。悪魔超人から正義超人に転向した伝説超人の一人。
王位争奪戦後に18年間は特別警察隊に所属し、解散してから10年経った現在でも賞金稼ぎ活動を行っており、悪党をしょっぴいたついでに寄ったようである。
シシカバ・ブーからはサインを求められているなど正義超人として有名だと思われるが、なんらかの事情があったのか悪行超人襲来の際には地球を助けに来ていない。
平和な時代が28年続いたとされているが、「アタルやニンジャが仲間と共に宇宙の悪党をしょっぴく活動をしている中、他の多くの伝説超人たちは何をやっていたのか」と言う話もある。

アタルとの再会を素直に喜ぶが、ノーリスペクトの名を聞いた途端に様子が一変。
ハンゾウの生い立ちを語り、10年前に特別警察隊を率いて彼を捕まえる際に、弟子らに攻撃を命じてしまい、息子同然な愛弟子のコクモが顔を剥がされて殺されたことを語る。
正義超人に属しているため悪行超人のハンゾウを捕まえられても殺せなかったことを悔やんでおり、万太郎を助けると言う名目で復讐心を持ち京都へ向かう。

そして京都・鴨川で食事をしている万太郎がフォーク・ザ・ジャイアント戦のダメージに苦しむ中でハンゾウは襲来するも、それを腕ずくで止める。
清水寺にリングを用意していることを聞いて後を追うが、手枷足枷のつけられたハンゾウよりも遅れていたのは展開の都合以上に年齢からくる肉体の衰えを感じさせる。
地上15mに存在する櫓リングのゴングが鳴る前に、ハンゾウを周囲に正体がバレないほどのスピードで攻めたてていく。
いざ試合が始まると雪崩式のオクラホマ・スタンピートを「順逆自在の術」で返して、得意の「忍法クモ糸縛り」も決める。
そこから毒針フライングエルボーを放つが、空蝉の術で仏像を身代りにして避けられてしまい、更に「ハンゾウ流極意・百足脚」を受けてリングから転落するも、サイドロープに足を引っかけて反動を使いリング上の屋根に跳ぶ。
空気を大量に吸い込んむ「忍法人風船」から、息を吐いて屋根瓦を飛ばす「瓦時雨」を浴びせるも、「極意腕丈伸ばし」でキャッチされて「極意龍胴瓦鞭」を浴びせられる。
試合中の惨めな様子を万太郎に非難され、ここまで苦しめられたのを見てギブアップを提案されるも、新世代超人の合理的な考えでなく、旧世代超人のバカで頑固な考えにより諦めず、反撃のローリング・ソバットを放つ。
すると一連の流れでコクモの名を聞いたハンゾウは「忍法神羅万象人形」を使い、人の形となったキャンバスの顔にコクモから剥がした顔の皮を貼り付けた。
すると、コクモは師への恨みを貼られた顔の皮から語り出し、それに動揺。
更に老年の体力の衰え・それを補おうとして使った激しい速攻戦法の疲労・戦いの中で受けたダメージが大きく、ついには血を吐いてしまう。
万太郎の言葉で正気を取り戻して人形からコクモの顔の皮を取り返すも、「傀儡人形絞首刑」で首を締め上げられて後方に投げられる。
パンチの雨を受けても尚諦めずに戦うが、10年前の戦いがどうしてもわだかまりとなり、それを払拭するためにこの場に現れたのだろうと語る。
そして「傀儡人形投げ俵」で投げ飛ばされたのを必殺技の「釣鐘割り」によって、頭蓋骨を割られる。
その大ダメージで足がふらつき、「御面頂戴」によって顔の皮を剥がされ、地上15mのリングから転落して死亡した。

自らの死に様と、遺書として「死んでも探さないでください(意訳)と書いた襟巻きを万太郎に託すが、超人同士の戦いで死が起きた事を恐れて万太郎はいつもの逃亡癖を見せる。
そして訪れた倉の中で、襟巻きを介して魂の疎通をとり、万太郎に対して「一度も相手を殺さず、かつ一度も死んだことがない父の血を引いてるからがんばれ(意訳)」と激励し、本当に最後の別れを迎える。
それに勇気をもらって万太郎は襟巻きを首に巻いて、ハンゾウとの決戦の場に現れる。
……だが、この感動的とも思えるシーンは捏造と言っても過言ではない。
確かにスグルが倒した超人は明確な死が描かれていなかったり、試合後もまだ生きていたことが多いが、それでもプラネットマンあたりは確実に自らの手で殺している。
また、死んだことはないと言ってもスニゲーター戦では超人強度を奪い取られて死亡。ミキサー大帝戦では即死もしている。
そのためにどうも胡散臭さが漂っていたせいか、万太郎はハンゾウ戦で本気の命乞いをしていた。
そしてリングから転落して精神的に一度死んでしまった万太郎と最期の別れと言ったのに精神世界で出会い、さっきと同じ内容を半分くらい混ぜながら鼓舞して戦いの場に戻す。
そして戦いの果てにハンゾウは、必殺の「マッスル・ミレニアムレングス」を受けて敗北し、お面が割れてしまう。
隠し続けてきた醜い面のままで刑務所に連れ戻されそうになるが、万太郎はニンジャの形見の襟巻きで彼の顔を隠した。

余談だが、ハンゾウは万太郎戦の際に「わざと相手の戦法にはまってボコボコにされるが、平然とした様子で立ち向かってそれが無意味なことをわからせ、そこから相手の心を折る」戦法をいつもとっていると説明していた。
そうなると、ニンジャ戦で攻撃を受け続けていたのはこのためだと思われる。
その根拠として、順逆自在の術によるオクラホマ・スタンピードを受けると棒読みで驚いていたところが挙げられる。



後にハンゾウは悪魔の種子編でアイドル超人軍に参加し、鹿児島県・甑島にてゲッパーランドと対戦。
しかし、マイクロゲッパーに装備を噛み砕かれ、フィッシャーマンズスープレックスで沈められた海の底で心が折れかけたところで彼の白い襟巻きを媒介にして登場。
正義超人となったハンゾウを同じ立場から応援し、諦めぬ心を説いて静かに消え去る。
だが、忍者着の上から襟巻きを巻いている格好になっていたため、トイレットペーパーを全身に巻いたジジイにしか見えず非常にダサい。
これは元々ニンジャがしていた赤の襟巻きであることが次の回で明かされるが、前回まで白かった襟巻きが見事に赤に染まっていた。だってゆでだから……
後にこの襟巻きはゲッパーランドのローリングウォーター発射口を塞ぐ、「ハンゾウ流極意・雅風船玉」に使用されている。



悪魔の胎内(デーモン・ウゥーム)内でのザ・坊ちゃんズVSザ・デモリッションズ戦でも大黒柱骨の一部として登場。
「魔肉の一撃」の衝撃でスカーフェイスの手から落ちたミートの左足を受け止めるが、「ストロンゲスト・スライダー」の衝撃により落としてしまった。
「アルティメット阿修羅バスター」を万太郎が受けた時には他の亡骸と共に肩を組んでクッションとなるが、「魔界嗚辣封」で発生した崩壊には巻き込まれたと思われる。
最後に再生ダイヤモンドがばら撒かれてアイドル超人は蘇り、下半身のなくなったサンシャインも回復しているが、ニンジャにはこの効果はなかった。
死んでから作中で1年以上経過しているし、こいつまで生き返ったらタツノリも生き返らないとおかしいと言われるので仕方ないが。

……と、作中で死亡しても尚活躍し続けている。
これはキン肉マンソルジャーことアタルが、超人預言書の灰としてもキン肉マンチームを補助してきたのと似た構図ではないだろうか。



キン肉マンレディー』での活躍

「ヒマな超人呼んだ?」

打ち切りが決定したラスト2話で、シシカ・バブーとのプチ王位争奪戦にザ・くノ一と言う名で登場。名は身体を表す。
いきなり「メンバーが5人いないと失格」「ビジーンズマンのテレポート用モンスターなし」「挑戦承諾から5分以内にメンバーを揃えないと失格」と言うデタラメな条件を押し付けられるが、
どうにかヒマな超人を集めようとするキン肉マンレディーとミートくんの前に、ヒマだからと阿修羅姫と共に登場。
先鋒ザ・くノ一、次鋒阿修羅姫、中堅キン肉マンレディー、副将ビジーンズマン、大将ミートくんと言うごった煮メンバーで挑む。
だが、焦熱地獄で先鋒の紙木乃伊(ペーパーミイラ)と次鋒のスプレー魔女をあっさり撃破。負けてもないのに次鋒の阿修羅姫が戦いだし、中堅のぷよっぷよと副将のクリステル結晶を倒す始末。

この上手いお膳立てをして、ミートくんに悪魔六騎士であることに触れられるも特に言及はせず、王位争奪戦から姿を消した。
4つしか台詞はないが、2つクールで2つ天然といった具合であまりキャラが固まっていなかった。


『戦国大戦』とのコラボ

何故か積極的にキン肉マンとのコラボを続けている戦国大戦で、Ver2.0-1582 日輪、本能寺より出づる-より風魔小太郎役で参戦。
悪魔超人ではバッファローマン扮する秋山信友に続く参戦で、肩書はそのまま「ザ・忍者」。
計略は忍法クモ糸縛りが採用され、範囲内の最も統率力の高い敵1体の移動速度と兵力を徐々に下げる、という効果で再現されている。
順逆自在の術はゲーム性を鑑みるとバランスブレイカーになりかねず、焦熱地獄・業火羽輪は戦国大戦での火計=牛を使ったものになるので再現が難しいためのチョイスだろう。

2コスト武力7統率5忍とキン肉マンコラボの中で最もコストと武力が低いが唯一の忍持ち&妨害計略持ちで、所属する北条家の騎馬隊でもそれなりの独自性を持つスペックだが、
戦国大戦特有の同名武将は登録不可という縛りにより、より優秀な風魔小太郎やニンジャスレイヤーコラボの風魔小太郎が出張るパターンが多く、残念ながら肉コラボの中では最も使用率が低い。



戦績

● ブロッケンJr.(道づれ地獄)
● サタンクロス("昇技"トライアングル・ドリーマー)
● ハンゾウ(釣鐘割り→御面頂戴/Ⅱ世)
○ カラスマン(悪魔忍法クモ糸縛り)

初代の続編が始まるまで、ニンジャと言えば3戦3敗3死亡と言うワードが出てくる酷さ。
作者のお気に入りの1人だけあって出番は多いが、ゆえに死亡率も非常に高い。
ブロッケンJr.戦は運によっては勝利できたのだが、このしょっぱいブロッケン勝ちだからこそ"らしい"と言う意見もあるためツッこまれにくい。
他は「キャラとして未完成だったために敗北させられなかった」サタンクロスや、「年齢から来る体力不足」ハンゾウ戦など、一応理由付けがされているのは救いだろうが、
前者はオーバーボディを剥がせず、後者は汗一つかかせないまま敗北しているために、救われているんだか悲惨なんだかよくわからない立ち位置にある。
正義超人になってから2連敗と言うのも悲惨だが、誇りの高さもあってそこまでのネタキャラではない。

そしてカラスマン戦では悲願の勝ち星を得た。
正義超人たちが来なかったり、順逆自在の術と鸚鵡返しの打ち合いに負けたらそのまま負けていた可能性もあるが、
他の始祖に挑んだ悪魔騎士は「ジャンククラッシュの空撃ちで室温が上がり張力も上がる」「サンシャインを振り回すと使い捨てカイロになる」と、ゆで理論によって勝利をつかんでいるためにまともな部類である。
逆に、そうまでしないと完璧超人始祖と言う存在には正面衝突ではとても勝てないとも言える。



順逆自在の術!
オレに技をかけた次の瞬間、かけられているのはてめえの方さ!

転所自在の術!
それは、リングを自由に変えることができる術!
炎の海、そして溶岩、煮えたぎる火口とな!


得意技

・順逆自在の術
コンマの動きにより、技の受け手と攻め手を入れ替える、ニンジャの代名詞的技。
ブロッケンJr.戦では超人強度の低下によって技の正体が暴かれたが、これを解説しているキン肉マンが何を言っているかは普通によくわからない。
だが、ブロッケンには忍法クモ糸縛りを決めたと言う状況に追い込んだのにもかかわらず、先述のとおり見よう見まねで使われている。
また、アタルVSキン肉マンスーパー・フェニックス戦ではマッスル・リベンジャーの前動作である頭突きを返している。
キン肉マン曰く「500万パワーが必要な技」らしいが使い手全員はパワーが足りない。これはキン肉マンの目が節穴だったのだろう。
「マッスルグランプリ」シリーズでは相手の技をゲージを消費して返す技になっている。

・忍法クモ糸縛り
超スピードでリングのロープを相手に絡ませて縛り上げる技。
忍者らしくテクニカルで、かつ誰も思いつかないようなセンスに溢れている。
締め技の中でも性能は高いが、順逆自在の術系の技には弱い傾向にある。
ブロッケンJr.戦では五重のリングのロープがヘビ皮製だったため、ここから後述の焦熱地獄に繋いでいる。
また、カラスマン戦のシルバーキャッスルの古代リングではロープがツタ製のため効果が薄かったため、ロープを鋼にする「忍法鋼縄」でフォローしている。
サタンクロス戦では似たような性質の「氷華弔い縛り」を使用していた。
「マッスルグランプリ」シリーズでは超必殺技に当たるものの一つ。これを決めた後に火の玉を吐いてから毒針フライングエルボーを放つ。

・身体あやつりの術
自身は胴体のパーツに隠れ、念力で作った糸で作り物の首や手足を動かすことで不死身を装っていた。
最初からそうだったのか途中で入れ替わったのかは不明。

・手裏剣ストンピング
足袋に手裏剣を挟んでのストンピング。

・忍法顔写し
相手の顔に手を当て、それを自分の顔に当てると相手の顔になる忍法。ブラックホールには使えるのだろうか。
ブロッケンJr.戦では「顔が傷ついた」と言う大変あつかましい理由だけで使用していたが、後のカラスマン戦では、顔だけではなく姿と相手の能力を得られるようにパワーアップしていた。
そして2試合とも、試合の結果が最後まで分からない演出に使われている。
カラスマン戦で姿も得られるようになったのは、ブロッケンJr.戦の様に装身具が剥がれていくのを描写するのが面倒だったのだろう。
しかし、身勝手な理由でブロッケンの顔を得たニンジャが、後に身勝手な理由でハンゾウに顔を奪われるとは感慨深いものがある。

・焦熱地獄
ニンジャの地獄めぐりの技。
他4人の悪魔六騎士は地獄めぐりの技=主力だが、こちらはアシュラマンの竜巻地獄同様、主力技が他にあるために影がうすい。
パート1は先述の忍法クモ糸縛りを決めた後に相手の顔辺りまで火球を飛ばすと、ヘビ皮製のロープは縮んでいくために相手を更に強く締め上げていく。
パート2は転所自在の術で作った重油の海に火球を引火させる技。
さらにカラスマン戦では転所自在の術で火口を作り出し、その噴火で相手を吹き飛ばすと言うものも使用している。
これを使えばⅡ世でハンゾウに勝てたんじゃないか、とか言ってはいけない

・転所自在の術
忍者着や黒帯をキャンバスに広げて様々な状況を作り出す、サタンクロスのミラクルシーツと同系統の技である。
作中では地獄水面図、そこに黒帯を広げての重油の海、やけに深い火口のある火山の俯瞰図などを作っていた。
風に舞い上げられると強制的に解除されるのが難点。
また、この術を使用している際は忍者着のダメージ肩代わり効果もなくなるものと思われる。

・水鳥羽輪の術業火羽輪の術
サタンクロス戦では事前に仕込んだ水鳥の羽、カラスマン戦では相手の抜けた羽を渦巻かせて相手にぶつけ、それを点火して相手を燃やす技。
華麗で派手な技だが、2回使用したうち2回とも防がれている。
「マッスルグランプリ」シリーズでの超必殺技でもある。

・背転田楽刺し
王位争奪戦から使用した後方宙返りをして、相手に向けて足を甲から振り下ろすタイプのキック。使用率が中々高い。
キン肉マングレート(初代)が使用していたマーシャル・アーツ・キックに近いか。
足袋に手裏剣を挟んで使用すると、「彎月田楽刺し」になる。



項・目・凍・結「あやうしことをなしとして」
新・規・作・成「想像を項目におきかえる」
総・合・相・談「友の意見に基づけば」
追・記・修・正「所詮wikiは戯れよ」


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最終更新:2024年02月20日 20:25