ガボラ

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ガボラ - (2022/11/30 (水) 19:24:18) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/06/16 Sun 21:56:30
更新日:2023/08/11 Fri 09:31:25
所要時間:約 3 分で読めます







かっ、科学特捜隊!?は、早く!

ガ、ガボラだ!!



ガボラとは、円谷プロのウルトラシリーズに登場する怪獣である。
初登場は『ウルトラマン』。



【データ】

別名:ウラン怪獣
身長:50m
体重:2万t



【概要】

ウランを常食とする怪獣。
一見アリクイのような顔つきをしているが、これは閉じた状態の6枚のヒレであり、展開すると鋭い牙の生えた亀のような素顔が現れる。
普段はそのヒレを閉じて地中を掘り進みウランを探しているが、怒るとヒレを広げて威嚇し、ウランを食べる最中にも周囲に放射線をまき散らすという危険な体質を持つ。
その環境破壊的な意味での傍迷惑っぷりは歴代ウルトラ怪獣の中でもトップクラス。

普段は四足歩行だが、戦闘の際には二本足で歩く。
武器は口から吐く放射線熱線、また皮膚は鋼鉄の5倍もの硬さを誇る。
劇中では科学特捜隊はおろか警察や一般市民にも名前を知られており、過去にも同族が出現していたと思われる(これらについては後述)。


【活躍】

◆『ウルトラマン

第9話「電光石火作戦」に登場。

台風の過ぎ去った日に突如出現し、ウラン採掘鉱のある街を目指して進撃。
自衛隊火炎放射攻撃で進路を変えたが、その先にはボーイスカウトのキャンプ地があった。
そこでハヤタ隊員は、ヘリコプターにウランの入ったカプセルをぶら下げ、別の場所へ誘い出す作戦を提案。
途中フジ隊員とホシノ少年がヘリに無断で乗り込んだり、買い出しに出かけていたボーイスカウトの一員と遭遇する等のイザコザはあったものの、
無事に安全地帯に誘導する、だがヘリからカプセルが外れなくなり、その隙にガボラはヘリを叩き落とすも、ハヤタは間一髪でウルトラマンに変身する。

ウルトラマンの怒涛の攻撃の前には鋼鉄の5倍の皮膚も役に立たず、首のヒレを引きちぎられた挙句、連続パンチ攻撃を喰らい、投げ飛ばされて倒された。
スペシウム光線を使わなかったのは放射線の飛散を考えてのことだと思われる。


◆『ウルトラマンパワード

第5話「電撃防衛作戦」に登場。……紛らわしいサブタイトルだ。
現在では主にパワードガボラと呼称される。

身長:85m
体重:5万t

ウランを常食とする爬虫類の一種、初代より顔がいかつく、ヒレも4枚になっている。
常に二足歩行で移動し、背中には結晶化したウランが付着している。
その体質故に下手に攻撃すれば核爆発の危険性があり、全身から常に放射線や電磁波を放出しているので、レーダーは正常に機能せず、ミサイルは照準が合わせられない。
常に地底を移動しており、当初はウラン鉱脈が移動しているのだと誤認されていた。

ウランを求め原発を襲撃し、現れたウルトラマンパワードと戦うが、
W.I.N.R.のサンダース隊員がレーダーに頼らず己の技量のみでミサイルをウランのないヒレに命中させ強制的に顔を露出させ、
そこにパワードがメガ・スペシウム光線を発射、放射線をまき散らす前に全部蒸発させた


◆『シン・ウルトラマン

禍威獣第8号。突如出現しウラン貯蔵施設を目指し高速で地中を掘り進めて移動する(通過後は高濃度の放射線で汚染されている)。
今作においては、顔のヒレは閉じるとドリルのように回転させて削岩や攻撃にも使用できる。
顔の部分はどことなく髑髏を彷彿とさせ、赤く光る3対6個の眼があるというこれまでのガボラと一線を画す異形のため、使徒を彷彿とさせるという声も。

あのシン・ゴジラにもダメージを与えた地中貫通爆弾「MOP2」の連続投下をものともせず貯蔵施設目前まで迫り、立ちはだかったウルトラマンと戦闘となる。
地中に潜ってからのドリルを回転させた突撃や、2又に分岐する尾を鞭のように叩き付ける攻撃でウルトラマンを苦戦させるが、尾を掴まれ振り回されて逆転。
切り札の高濃度の放射能を含んだ「激ヤバ光線」も周囲の汚染を考慮して敢えて受けたウルトラマンに耐えきられ、そのまま距離を詰めていったウルトラマンに顔面を殴られ死亡した。
その後、死体はウルトラマンに抱えられ、天空へと消える。

映像を流用した『シン・ウルトラファイト』第2話「ガボラ 死の正拳突き」では激ヤバ光線を放とうとした瞬間に顔面を殴られ死亡した。


【その他の活躍】

ケムラーとタッグで登場。背中には無数の棘が生えている。
ゾフィーウルトラセブンコンビと戦い、戦闘中にケムラーと合体しパワーアップ。
素早い突進で攻め立てるが、ミクロ化したセブンをゾフィーがM87光線で打ち出す合体攻撃「ウルトラブリット」で倒された。

  • 漫画『ウルトラマン科特隊奮戦記 ジャイアント作戦』
モウコガボラという亜種が登場。
なお、元々の脚本である『劇場版 ウルトラマン ジャイアント作戦』ではモルゴという新怪獣だった模様で、同シナリオを基とした小説版ではモルゴが登場している。


【余談】

  • 着ぐるみはマグラーからの改造。それ以前にはネロンガ、その前は『ウルトラQ』のパゴス、更にその大本は東宝作品のバラゴンであり、数々の修羅場をくぐりぬけ、ゴジラ映画怪獣総進撃』にて再びバラゴンに戻った。
    • なお、顔を覆う大きなエリによって最小限の改造で大きく印象を変えるという手法はデザイナーである成田亨氏会心のアイデア。
      ソースは不明だが、あの金城哲夫氏が手放しで大絶賛したという逸話も伝わっている。

  • 当初はパゴスが再登場する予定であり、エピソードのタイトルも脚本段階では「パゴス反撃指令」というものだった。劇中で既に名前が知られているのはその名残である。
    だがこの変更のお陰で「視聴者の見てない所でも科特隊やウルトラマンは戦っている」と想像でき、作品の広さの表現に一役買ったと言えるかもしれない。



  • ウルトラマンX』でも当初は第1話冒頭にてエトワール凱旋門に出現するはずだったが、着ぐるみが現存しないという世知辛い理由でマグラーに変更されている。


追記・修正は、着ぐるみの度重なる改造を潜り抜けてからお願いします。

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