シン・ウルトラマン

登録日:2022/06/06 Mon 00:49:37
更新日:2024/04/15 Mon 15:34:26
所要時間:約 23 分で読めます


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───1966年。
地球に一人の銀色の巨人が降り立ちました。
巨人は子供たちを熱狂させ、命を賭して人類を守り、
そして程なくして地球を去っていきました。

───あれから56年。
あなたの目は再びあなたの体を離れ、
この不思議な時間の中に入って行くのです。
そこにあるのは───

空想と浪漫。
そして、
友情。


ULTRAMAN

 シン・ウルトラマン 

空想特撮映画




『シン・ウルトラマン』は、2022年公開の日本の実写特撮映画。
1966年の特撮ドラマ『ウルトラマン』のリブート作品で、現代の日本国に突如ウルトラマンが現れた世界を描く。


概要


恐ろしくざっくり説明すると、
超重篤ウルトラファンが『ウルトラマン』への愛を込めて作った、
『ウルトラマン』を『スパイダーマン』みたいに多くの人に観てもらうための映画である。


……ではあまりにざっくりすぎるので、もう少し詳しく解説しよう。

本作の大きな特徴は、一般向けである点である
長らく「子供向け」が大前提であったウルトラシリーズとは一線を画した、「おとなも、こどもも、おねーさんも」楽しめるウルトラマンなのだ。

50年以上の歴史がある『ウルトラシリーズ』は、熱心な大人のファンも少なくなく、原点たる『ウルトラマン』の知名度も高い。
だが、TVコンテンツとしては「低年齢の男児と、一部の特撮オタク向けのコンテンツ」である事は否めない。
一方でアメリカ合衆国では、『ウルトラシリーズ』同様に子供向けの作品と見なされていたアメリカンコミックの『スパイダーマン』『アイアンマン』等が、
高クオリティ映画シリーズのヒットにより、子供から大人まで楽しむ万人向けのコンテンツへ進化する事に成功した。

時は流れて2017年。円谷プロ社長に就任した塚越隆行は、『ウルトラシリーズ』をより広い層に届ける「一般向けウルトラマン映画」の企画を、かねてより交流のあった庵野秀明にオファーする。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』と『シン・仮面ライダー』で前後のスケジュールが埋まっていた庵野氏は一度はこの提案を「持ち帰り」にするも、塚越氏の情熱に折れ承諾。
多忙な庵野氏はスケジュールの都合上総監修・企画・脚本そしてウルトラマンのモーションアクターという立場に留まっており多忙なのにそんな重要な役職3つも兼ねたあげくおいしいところを持っていく奴があるか、監督は庵野氏の盟友である樋口真嗣が務めた。
他、「監督」の名が付いた役職には、准監督として東映特撮作品等の特撮監督を務めた尾上克郎、副監督として株式会社カラーにおいて庵野氏の右腕役を担っている轟木一騎、
そして監督補としてカラー所属のアニメーターである摩砂雪が充てられた。

こうした方針から、本作は徹底して『ウルトラマン』を初めて観る人のために作られている
本作を鑑賞する上で、「原作にあたる『ウルトラマン』を知らなければ理解できない展開」は皆無であり、
「ウルトラマンは普段は人間の姿をしている」「ウルトラマンは腕から必殺光線が出る」といった「お約束」すら、順を追って理解し世界観に入り込めるよう配慮されている。

また、科学的な専門用語も多いが、必要に応じて噛み砕いた説明が入る。
例えば「1テラケルビン」という聞き慣れない単語を、即座に科学者が「1兆度の炎」と分かりやすく翻訳してくれる。
解説が入らない単語も多いが、それは理解しなくてもストーリーを追う上であまり問題ない単語である。
作中の描写は徹底した科学考証SF考証に裏打ちされており、子供向けの『ウルトラマン』シリーズで多々見受けられたツッコミ所は大幅にカットされている。
ここでいう「科学考証」とは、作中の事象が現実世界における科学的に正しいかという事、
そして「SF考証」とは、作中の事象が作中世界観において矛盾を生じていないかという事である。
例えば前者であれば、「ウルトラマンの身長は60m、体重が2,900tと、ほぼ密度が水と同じ*1」「透明になる怪獣眼だけ透明じゃない」と言った設定の改変、
後者であれば「ウルトラマンは巨大化する際に別の位相から質量を取り出しているので質量保存の法則に抵触しない」「禍特隊はスーパーメカによる攻撃は行わないので憲法に違反しない」などの緻密に練り込まれた世界観構築がそれである。
かつて『空想科学読本』(主に科学考証を扱う)で散々ネタにされてきた『ウルトラシリーズ』の突飛な部分はこうした徹底した考証により論理的に作中で説明され
遂には空想科学研究所の近藤隆史所長と柳田理科雄主任研究員*2が、「もうツッコむところが無さ過ぎて商売あがったり」というお褒めの言葉ジョークまで飛ばしてしまったほどである。

こうした丁寧な配慮の半面、ストーリーのテンポは早い。
これまでの『ウルトラシリーズ』ではどうしても避けられなかった「子供番組感」を排除したシビアな状況下で、猛烈な勢いで人類は追い込まれ、そしてウルトラマンが現れる。

あなたがもし『ウルトラシリーズ』を観たことがないならば幸いである。
あなたは「初めてテレビで“ウルトラマン"を目撃した衝撃を現代に蘇らせる」というこの映画のコンセプトを最も享受しやすい人間なのだから。
そしてあなたはこう思うだろう。
そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。

途中経過としては、これまで『ウルトラシリーズ』の映画で最大の興行収入を記録した2008年の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の8億3800万円をわずか3日で突破し、
さらに2週間経つ頃には20億円も突破
その後も順調に観客動員数を伸ばしており、最終興行収入成績は約44億円となり、公開年の年間邦画興行収入ランキング第10位を獲得した。
『ウルトラマン』をより広い層に広めるという本作の目的は大いに達成されたと言える。



……というのは、この映画の一側面に過ぎない。
本作のもう1つの大きな特徴は、『ウルトラマン』愛にあふれすぎている点である。

先程「『ウルトラマン』には熱心な大人のファンは少なくない」と書いたが、何を隠そう、脚本・庵野秀明も、監督・樋口真嗣も、熱烈な『ウルトラシリーズ』ファンである。
特に庵野氏の本シリーズ好きは筋金入り。1983年、23歳の時に
『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』なる自主制作映画を監督兼ウルトラマン役として制作したと言えば、その傾倒ぶりが分かるだろう。あと家の近所の公園のすべりだいの上とかで変身とかしてる。
更に、その庵野氏の代表作であるアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』も、
「地球の平和を守るため、胸に光るコアを持つ痩せた猫背の巨人が、多彩な能力を持つデカい敵と戦う」という、『ウルトラマン』の影響を受けまくった作品である。
本作は「『ウルトラマン』を自主制作してしまうレベルの『ウルトラマン』オタクが、公式の許可とウルトラ史上最大級の予算を貰って作った、『俺の考えた最強の『ウルトラマン』同人』なのだ。

こうした背景から、本作は徹底して『ウルトラマン』を観たことがある人に響くようにも作られている。
本作には「原作『ウルトラマン』を知っている人にはニヤリとできる*3」要素が猛烈に多く
「怪獣ガボラとネロンガが似たような姿をしている」「メフィラス星人が人間を巨大化させる」といった原作要素の数々が、世界観を壊さずむしろ膨らませるような形で挿入されている。
「1テラケルビン」という聞き慣れない単語を、科学者が「1兆度の炎」と翻訳した瞬間、『ウルトラマン』に幼少期に触れた人は皆「なぜ1兆度なのか」を理解しただろう。

もちろん特撮作品の『華』である戦闘シーンにもこういった要素は仕込まれており、所々で原作の同怪獣戦で有名なシーン*4がオマージュされている。
こうした丁寧な原作リスペクトは、ストーリーのテンポにも現れている。
ウルトラシリーズの「毎週新たな怪獣や宇宙人が現れ、人類が対抗を試み、1話30分でウルトラマンが撃破する」という軽快なスピード感がそのまま映画の世界に持ち込まれ、
本作はこれ以上ないほどに『ウルトラマンらしい』作品となっている。

あなたがもし『ウルトラマン』シリーズを観たことがあるならば幸いである。
あなたは初めてテレビで“ウルトラマン"を観た頃を思い出しつつ、この映画を隅々まで楽しめる人間なのだ。
そしてあなたはこう思うだろう。
そんなにウルトラマンが好きだったのか、庵野と樋口。


あらすじ


次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】が現れ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、
【禍威獣特設対策室専従班】通称 【禍特対(カトクタイ)】を設立。

班長・田村君男
作戦立案担当官・神永新二
非粒子物理学者・滝明久
汎用生物学者・船縁由美

が選ばれ、任務に当たっていた。

禍威獣の危機が迫る中、大気圏外から突如現れた銀色の巨人。
禍特対には、巨人対策のために
分析官・浅見弘子が新たに配属され、神永とバディを組むことに。
浅見による報告書に書かれていたのは……【ウルトラマン(仮称)、正体不明】


巨大人型生物ウルトラマン



声:高橋一生
「光の星」から飛来し、神永新二と一体化した外星人。地球人には「ウルトラマン」と呼ばれている。
普段は別次元に本体を保管しており、神永がベーターカプセルと呼ばれる棒状の装置を起動する事で別次元から本体を召喚、身長60mの巨人の姿となる。

地球人には未知の物質「スペシウム133」で構成された柔軟にして堅牢な表皮を生かした格闘戦に長けるほか、
腕を十字に組みスペシウム133からなる熱線を放出する攻撃、強力な切断力を持つ光輪を発射する攻撃を得意とする。
また、単独で空中に浮いたり、翼などを使わずに高速で飛行したりという正しく人間離れした挙動を行うことも可能である。

本作のウルトラマンは我々の知る初代ウルトラマンとはよく似ているが別人であり、地球に降着したのは今回が初めてである。*5
彼の母星もM78星雲・光の国ではなく「光の星」である上、「光の星」が掲げる正義のあり方が明らかに「光の国」とは異なるなど、
宇宙の平和を守るという目的こそ共通しているようだが、歴史レベルで異なる世界線を歩んできた事が分かる。
実際、本作で地球に来た直後のウルトラマンは、人間離れした不気味な存在として描かれている。
その奇妙な外星人は、人間を知り、人間を愛し、私達の知るヒーロー「ウルトラマン」になっていく。

ウルトラマンのデザイン

本作に登場する「ウルトラマン」は、一見すると1966年の初代ウルトラマンとほぼ同じだが、幾つか異なる点もある。
そのコンセプトは、ウルトラマンのデザイナーである彫刻家の故・成田(とおる)氏の理想を実現すること。
成田氏が1983年に描いたウルトラマンの肖像画「真実と正義と美の化身」をベースに、
  • 成田氏が反対していた胸のカラータイマーが存在しない
  • 成田氏が想定していなかった眼球部ののぞき穴が存在しない
  • 中の人が出入りするチャックを隠すために追加された背中のヒレが存在しない
と、作劇上の都合や当時の技術の制約から妥協を余儀なくされた要素を徹底的に削ぎ落とした形となっている。
その他、試行錯誤の末にマスクが変わっていったことをオマージュしてか顔立ちも徐々に変化しており、地球降着直後は最初期に使用されたAタイプ、ガボラ戦では番組中期に使用されたBタイプ、ザラブ戦以降はCタイプのデザインに変化している。

一方で、「ヒーローは決して無敵ではない」というコンセプトも引き継がれており、エネルギーが消耗するとカラータイマーが点滅する代わりに、ボディの赤い部分が変色する*6

また、成田氏は『ウルトラマン』の前作『ウルトラQ』で誘拐怪人ケムール人のスーツアクターを務めた古谷敏氏の長身で手のひらの大きい日本人離れした体型に惚れ込み、
『ウルトラマン』では古谷氏がスーツを着て演じる前提で主役のヒーロー・ウルトラマンをデザインしている。
本作でもこれを尊重し、御年70代*7の古谷氏を招聘、彼の身体データをベースにCGモデルを作成した。
書籍『シン・ウルトラマン デザインワークス』を見ると、古谷氏のデータから胴の長さを削って足を伸ばしたようであり、より異星人らしさとスマートな格好良さを追求した形となる。
動きのほうも古谷氏の仕草をベースに当時の動きを再現しつつ現代的な解釈も織り交ぜており、見た目の神秘性を更に引き立たせている。

かくして、芸術家・成田亨が夢見た、究極の超人がよみがえった。
本作のウルトラマンは、21世紀の技術で1966年の理想を実現した、今だからこそ描けるウルトラマン像なのだ。

ちなみに、公式のおもちゃ展開では本作のウルトラマンは「ウルトラマン(シン・ウルトラマン)」と表記されているが、
円谷公式の「ウルトラヒーロー」一覧には2022年6月現在未掲載となっており、公式での区分名称は微妙に不明だったりする。


禍威獣(かいじゅう)


本作の世界には『シン・ゴジラ』と同じく「怪獣」という創作上の概念がないようで、「禍威獣」という独自の表記が使用されている*8
ウルトラマンと同様禍威獣もフルCGで描かれているが、原典の再現を目指したウルトラマンと異なり、使徒風現代風にリファインされている*9
禍威獣はなぜか日本にしか出現せず、ウルトラマン来訪以前にもたびたび出現し大きな被害を出している。

冒頭わずか数分間で次々と登場しては退治されたり鳥逃がし取り逃がされたりする禍威獣たち。
なお、『禍威獣』という呼称が決まる前の個体は巨大不明生物と呼ばれている他、ラルゲユウスからパゴスまでは「敵性大型生物」としてナンバリングされている。
この『シン・ウルトラQ』のダイジェストというべきパートは事前の情報公開がなく、公開日に劇場に来た往年のファンを大いに驚かせた。
ちなみにゴメスは『シン・ゴジラ』のゴジラ(第四形態)とかなり似ているが、これは原作のゴメスがゴジラの着ぐるみを改造したものだったことへのオマージュと思われ、
せっかく製作委員会に東宝が入っているんだから…という理由でモデルを実際に流用している。
なお、今作のゴメスの全身形状案は、実際にゴジラ(第四形態)の形状検討用雛形の写真に加筆されたものが使用されている。*10
公開前は「同じくゴジラの着ぐるみの改造だったジラースがシンゴジのCG流用で出てくる」とも言われていたが、その予想を上回るゴメスの登場にはファンも驚かされている。

透明になる能力を持つものの、足跡は見えるし土煙も上がるのでどこに居るかバレバレな禍威獣。透明になる意味ないじゃん…
ウルトラマンの地球における初陣の相手となるが…?
公開延期の影響でガボラ共々2021年2月にソフビが発売されてしまい、映画公開まで1年3ヶ月もの間おもちゃ屋さんの棚を所在なさげに温めていた。

放射性物質を捕食して「激ヤバ光線(滝明久 談)」を吐く危険な禍威獣。
原作ではエリマキ状の殻で頭部を保護する怪獣であったが、本作では閉じたエリマキがドリルになる機構が搭載され、攻撃力が大幅に強化されている。
下半身がネロンガとソックリだが、これは「原作のネロンガとガボラは同じ着ぐるみの頭だけ交換した怪獣だった」という事情のオマージュである事に加え、
「CGモデルの共通化による制作費削減」という現実的な理由もあり、更に劇中でも下半身がソックリである事が伏線の1つとなっている。
ちなみに原作には下半身がソックリな怪獣がもう1匹存在するが本作には登場しない。マグラー「解せぬ」

本作最後に登場する存在。
厳密には禍威獣と呼称されていないものの、禍威獣のルーツを踏まえればほぼ同じと言っても差し支えない。正確に言えば「カプセル禍威獣」とも呼べる立ち位置。


外星人(がいせいじん)


いわゆる宇宙人のこと。「外星人」は中国語で「宇宙人」を意味する。

『ウルトラシリーズ』に登場する宇宙人は「惑星間航行」を可能とする科学力を始め、基本的には地球人を凌駕する存在なのだが、
特に侵略などの悪事を企む者は、(現実時間で)概ね30分の間に大抵地球人側に正体を見破られて目論見も破綻に追い込まれ、
武力行使で要求を通そうとしたところで、我らがヒーロー・ウルトラマンによって鎮圧されてしまうのが定番となっている。
これについては、『ウルトラシリーズ』が子供向けの番組という都合上仕方ない部分もあるのだが、
「子供向け」のくびきを外された本作の宇宙人(外星人)はメチャクチャ頭が良い。
その奸計は日本国家を巻き込んで猛スピードで進行していき、知らぬ間に地球側が王手を掛けられ、
結果として(現実時間で)30分程度で、絶体絶命の地球人を助けるべくウルトラマンが戦わざるを得ない状況にまで追い込まれてしまう。

また、『ウルトラシリーズ』に登場する宇宙人は、基本的に「○○という出身の宇宙」という意味合いで「○○星人」と呼称されるが、
本作では自称他称問わず、「○○」の部分のみを取って「外星人(第N号*11)○○」と呼称されており、個体毎の個人名ともとれるようになっている。
これは、『外星人』は「極度に進化したため、他者を必要としないスタンドアロンな生命体」とされているためで、未成熟ゆえに「群れ」で生きる地球人と対照的な存在として描かれている。

原作のザラブ星人にあたる外星人。ウルトラマンに続いて現れた外星人で、「外星人第2号」とも呼称される。
表面的には友好的な外星人であり、日本政府との友好条約締結に向け動くも、その裏面は…?
原作で当時としては珍しい電子頭脳を扱っていたことからか、コンピュータの扱いに長けるという特徴を与えられているが、
一方で強力な電磁波を常に発しているらしく、存在するだけで周囲の電子機器を使用不能にする傍迷惑な性質も有する。
そしてザラブが登場するからには当然アレも……
またアレの完成度が非常に高くなっている為、ウルトラシリーズ公式ですらネタにしてきたツッコミ所満載の原作の展開が違和感なく受け入れられるようになっている。

  • メフィラス(演:山本耕史)
原作のメフィラス星人にあたる外星人。黒いスーツの地球人男性に変身して活動する。
外星人の優れた科学力や戦闘能力を見せつけることで地球人に「外星人に対する無力感」を抱かせ、
その上で外星人たる自身を地球人の上位存在として認めさせ、支配しようとする悪質外星人…なのだが、
長い潜伏期間の間に異様なほどに地球に馴染みまくっており、行きつけの居酒屋でウルトラマンと呑みながら地球の命運を交渉することに。
なお、「このシーンが一番『ウルトラマン』を見ていると感じた」という視聴者が多かったとかどうとか。
「善は急げ、私の好きな言葉です」のように地球のことわざの引用を好み、「◯◯、私の好きなor苦手な言葉です」というメフィラス構文なるネットミームを生み出した。
山本氏の「言動も仕草も地球人そのものなのに、どこか外星人(異邦人)めいた異質さと胡散臭さを漂わせる」演技は評価が高く、本作最大の当たり役との声も高い。まさしく怪演。
詳細は外星人第0号メフィラスを参照。
そしてメフィラスが登場するならせっかくだからアレも……

本作最後の外星人。
ザラブともメフィラスとも異なる手段で地球への攻撃を仕掛ける。
冒頭の『シン・ウルトラQ』パートを上回る本作ぶっちぎりのサプライズ枠。


登場人物


シン・ゴジラ』の作風の一部を受け継いでいる本作では、基本的に主要な人間は有能である。
無能な人間が状況を悪化させるようなシーンはほぼないのだが*12、人類は最善手を打っているのに、禍威獣はそれ以上に強く、外星人はそれ以上に賢いのだ。
『シン・ゴジラ』は大所帯で知恵を結集して困難に打ち勝つ方向だったが、本作では『ウルトラマン』の作風を尊重しており、
禍威獣への攻撃に自衛隊を動員することこそあれど、物語自体は後述する「禍特対」5人のメンバーを中心に物語が進むように構成されている。

禍特対(かとくたい)(禍威獣特設対策室専従班)

原作の科特隊(かとくたい)科学特捜隊)にあたる禍威獣対策専門チーム。英語名はSSSP*13
架空の省庁「防災庁」の一部署で、設立はラルゲユウスとカイゲル出現の合間。
リアリティライン(と、CG制作予算)の都合から科特隊のような秘密基地も戦闘機も保有しておらず、
オフィスは霞が関の防災庁の一角、移動は普通のSUVや自衛隊車両の間借りと、この世界がまだ禍威獣への対処能力を十分に持っていない事をにじませている。
専用の制服も無く*14*15班員は基本的にスーツ姿で、禍特対のロゴをあしらったピンバッジを付けている。現場に赴く際はSSSPの文字が書かれた腕章を付ける。コスプレがめっちゃ楽な上にどこに着て行っても違和感がない
出現した禍威獣を分析し、対応を検討するのが任務であり、禍威獣との戦闘自体は禍特対の指揮の下自衛隊が行う。

  • 班長:田村君男(演:西島秀俊)
禍特対のキャップ、あるいは隊長。防衛省防衛政策局より出向。
班員の統率や意見の集約、自衛隊への指示伝達から室長への報告と仕事は多岐にわたるが、
あくまで現場指揮にあたる「専従班」の指揮官である為、重大な決定は室長である宗像にお伺いを立てねばならない。
即断即決が求められる現場に慣れた故か非常に決断が早く、物事の判断に悩むシーンがほぼ存在しない。
西島氏は『怪奇大作戦 セカンドファイル』にて牧史郎を演じており、円谷作品の特殊チームの一員となるのはこれが二度目。
また映画公開後の2022年10月には、Amazon Prime Video限定ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』*16で主演を担当する事になる。元祖キャップは立花藤兵衛で令和のキャップは南光太郎とはこれいかに

  • 作戦立案担当官:神永新二(演:斎藤工)
本作の主人公である「ウルトラマンになる男」。警察庁公安部より出向。
避難区域から逃げ遅れた子供を保護した直後、ウルトラマンが付近に降着し、その凄まじい衝撃と飛来物から子供を庇って死亡する。
しかし、外星人の常識では考えられない「自己犠牲」という行為に興味を持ったウルトラマンに一体化され、
以降はウルトラマンの意識がベースだが、神永の意思と記憶が若干混ざっているという、外星人と人類の境界に立つような状態となった。
ちなみに、元々の神永がどういう人物だったのかは劇中ではほとんど語られないが、ウルトラマンと一体化後の神永が、
  • 一般常識の範疇である単語の意味を尋ねる
  • 地球の事物を学ぶべく広辞苑やその他書物を猛烈な勢いで読み漁る
  • 数日間出勤しない
  • 作戦行動中に突然居なくなる
…といったウルトラ奇行を行っても、旧知の同僚はさほど怪しむ様子を見せていない。
突拍子もないことをしても「何か意味があるのだろう」とスルーされるほどには有能な人物だったか、
あるいは同僚が彼の奇行に慣れっこになるほど元から変人だったのではないか、と視聴者の間では話題。

  • 分析官:浅見弘子(演:長澤まさみ)
人間サイドの主人公。公安調査庁より出向。
ウルトラマンの分析担当として禍特対に配属された。彼女が仮称として名付けた「ウルトラマン」は結局あらゆる人々や勢力に浸透することになる。
バディとなった、向かいの席でデスクに山積みにされた広辞苑等を読みふける男のおかしな言動に手を焼くが、
まさかその男こと神永が件のウルトラマンとは夢にも思っていない。
色々とひどい目に遭いながらも神永=ウルトラマンとの信頼関係を築く。
気合を入れる時は、自分で自分のお尻を叩くクセがある。
長澤氏は『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』と『ゴジラ FINAL WARS』で小美人を演じていた。で、本作では……

  • 非粒子物理学者:滝明久(演:有岡大貴)
特撮オタクの物理学者。城北大学からの出向で、禍特対で唯一民間からの出向者となっている。
彼のデスクには『マイティジャック』『サンダーバード』等のメカ系特撮番組のプラモデルが大量に積まれている*17
地球人としては最高クラスの科学を会得しているが、地球の科学は外星人の圧倒的科学力の前ではあまりに原始的という現実に直面し、徐々に追い詰められていく。
ちなみに演じた有岡氏は、少年時代『百獣戦隊ガオレンジャー』に出演した経歴の持ち主。

  • 汎用生物学者:船縁由美(演:早見あかり)
禍威獣を分析する生物学者。既婚者。文部科学省より出向。
データが消えたショックで放送禁止用語を叫んだり、ストレスからお菓子をやけ食いしたりするけどやる時はやる人。
実際本編以前の禍威獣撃退には彼女の功績が大きい事が字幕にて示唆されている。
彼女だけやたら服のバリエーションが多く、スーツ姿以外も披露している。

  • 室長:宗像龍彦(演:田中哲司)
禍特対の総元締め。
主に防災庁等政府との連絡・調整を担当し、上からの圧力と現場の調整に苦しむ中間管理職。普段は禍特対のオフィスにはほとんど現れない。
禍特対の面子と一緒にいる時に限って新たな外星人が現れ、ウルトラマンがいなくなるジンクスがある。

  • KATO太くん
禍特対マスコット。禍特対のマークに手足と顔の付いた、いかにも官公庁が作りそうな安直なデザインセンスをしている。
なぜか禍特対の象徴のような演出をされており、禍特対の出るシーンになるとちょくちょくぬいぐるみが映る。
現実にもグッズが作られているが、あまりに官公庁らしすぎる安直なデザインから人気はイマイチ。

目立つチョイ役

  • 加賀美(演:和田聰宏(そうこう)
神永の公安時代の有能な同僚。
出番数分のチョイ役なのだが、全体的に有能な本作の登場人物の中でも異様なまでに有能であり、
観客の間では「有能すぎてこいつゾフィーなんじゃないかと思った」等と囁かれている。あるいは名字からしてガタックミラーマンでは?と疑う人も。
彼が有能でなければ人類は絶滅していた。

  • 政府の男(演:竹野内豊)
本作後半で割りと重要な役どころとなる日本政府高官…なのだが、固有名も役職も設定されていない。
竹野内氏は『シン・ゴジラ』で首相補佐官の赤坂秀樹を演じており、衣装も演技も赤坂に見えるが、あくまで「政府の男」である。
無論これは意図して行っていることで、庵野氏によれば、
「全体的な世界観は何となく『シン・ゴジラ』とつながっているかも、くらいにしています。
 版権管理上、明確につなげる事が難しいので、「シン・」というタイトル、巨大不明生物という言葉や政府の男に竹野内豊さんをキャスティングしたりという感じです」
とのこと。*18

  • 防災大臣:小室 肇(演:岩松了)
防災庁の大臣で、禍特対創設者の1人。
禍威獣の名前を自分の趣味で決めたり「ウルトラマン」の仮称を気に入ってそのまま採用したりとノリの良い人物。劇中では正体不明の存在であるウルトラマンに対して好意的な印象を持ち続けていた。
自分のことを「人を見る目だけはある」と思っていたようだが、禍特対の人選やウルトラマンへの見方を考えると非常に的確な自己評価だったと言える。

  • 内閣総理大臣:大隈 泰司(演:嶋田久作)
同じく禍特対創設者の1人。
登場回数は少ないため他の面々と比べて影は薄いが、日本に次々と出て来る災害レベルの禍威獣達への対処を諸外国から迫られたり外星人関連の騒動でG9*19や首脳会議へ謝罪行脚する羽目になったりと陰ながら作中屈指の苦労人とも云える。
嶋田久作氏は『シン・ゴジラ』で片山臨時外務大臣を演じていたこともあり、一部では出世したなどと言われている。どちらの世界も国難の連続で損な役回りだが…


音楽


本作の音楽は前半と後半でがらりと雰囲気が変わる。
前半は原作たる『ウルトラマン』やその前作『ウルトラQ』の音楽がふんだんに使用され、宮内國郎(くにお)氏の軽快な和製ジャズが、往年のファンを『ウルトラマン』の時代に引き戻す。
音楽のみならず、禍威獣の足音や戦闘機のエンジン音などの効果音も可能な限り『ウルトラマン』のものが使用されている。
後半は原作とのストーリーの分岐を反映してか宮内氏の音楽はぱたりと使われなくなり、『新世紀エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』でも庵野秀明作品に音楽を提供した鷺巣詩郎氏の音楽へと切り替わる。
会議シーンが少ないのでエヴァとシンゴジでさんざん使われた「デン↑デン↑デン↑デン↑ ドン↓ドン↓」はなかった

主題歌は解釈の悪魔米津玄師の「M八七」。
「ウルトラマンから人類への歌」とも「人類からウルトラマンへの歌」とも解釈できる歌詞の完成度が非常に高く、観客から軒並み高評価を得ている。
なお米津氏は「ウルトラマンは幼少期に観ていたが内容は記憶にない」と発言しており、
「俺は◯◯年ウルトラマンの事を考え続けているのにウルトラマンへの理解度で米津玄師に負けた」と謎の敗北感に打ちひしがれるオタクもあらわれたほど。
原作におけるウルトラマンの故郷「M78星雲」にちなみ、当初曲名は「M78」にしようと思っていたが、
庵野氏から「現実のM87の方が魅力的」「本来はM87星雲だった*20」という理由から「M八七」を提案され、米津氏が快諾し「M八七」というタイトルになったという。


続編構想


実は本作は庵野氏が元々作ろうとしていた作品の前日譚である。
実のところ、彼は『ウルトラマン』以上に『帰ってきたウルトラマン』のファンであり、『帰マン』のリブート作品の企画書を2013年頃に作っていた。
そして、円谷プロ・塚越社長から「三部作」の作成を依頼されたため、『帰マン』の前日譚と後日譚のプロットを追加して提出。
この「前日譚」に当たるのが『シン・ウルトラマン』なのである。
やりたい作品の企画通すために前日譚に制作費数億円掛けることあるか?

円谷プロの親会社であるフィールズの 中期経営計画 p22には『シン・ウルトラマン』と同じオールターゲット向けのウルトラマン映画をあと2本作る予定が明記されており、
それが上述した庵野氏が企画・提出したものになるかはともかく、円谷プロは少なくとも後二作品はやるつもりマンマンである事がうかがえる。
「シン・ウルトラマン デザインワークス」には、第2作・シン・ウルトラマン』、第3作『シン・ウルトラセブン』の仮称が記載されているが、
続編には防衛チームの基地や戦闘機などのCGが必要であり、本作よりもかなりCG制作予算が必要になるとのこと。

果たしてウルトラマンは帰ってくるのだろうか……?


余談


  • なぜか『魔法少女まどか☆マギカ』のキュゥべえのマグカップが大写しになるカットがある。
    言われてみればアレも「人類を利用するだけ利用して最後は滅ぼしてしまう外星人」に相当する存在といえる。

  • 『シン・ゴジラ』のスタッフロールに10回も出てきて話題になった庵野秀明氏であるが、
    案の定今作のスタッフロールでも10回ほど「庵野秀明」の文字が確認されており、なんと「モーションアクター」にも庵野秀明が含まれている。
    そうだよな…この人シンゴジの応援上映でゴジラじゃなくてウルトラマンのポーズで写真に写ってた*21し、何より昔ジャージ姿でウルトラマンやってたんだもんな…

  • 2020年のTVシリーズ『ウルトラマンZ』の主役ウルトラマン、ウルトラマンゼットの初期デザイン案にはカラータイマーがないものもあったが、
    「今年はそれはマズイ」という理由でボツとなり、従来通りカラータイマーが存在するデザインになったという話が語られている。
    製作時期や放送時期的に、「カラータイマーがない」というコンセプトがこちらのウルトラマンと競合する事を避けたのではないかと推測されている。
    結果的に『シン・ウルトラマン』はコロナ禍で公開延期となったため杞憂に終わったが。

  • 先述の通り、本作では様々な効果音も『ウルトラマン』のものが使われているが、庵野氏の作品では元々ウルトラシリーズの効果音が使われる事が多かった。
    有名な例では、使徒ラミエルの鳴き声は、『帰ってきたウルトラマン』の光怪獣プリズ魔の鳴き声を円谷プロから借りて使用している。

  • 本作のスピンオフとしてショートムービーが公開されている…のだが、よりによってそのタイトルは『シン・ウルトラファイト』
    ウルトラファイト』は1970年に放送された超低予算5分番組であり、『ウルトラマン』および『ウルトラセブン』本編の格闘シーンにアナウンサーがいまいち設定を理解していない実況をつける「抜き焼き編」と、
    格闘シーンのネタが切れたためくたびれ果てた怪獣の着ぐるみを使って荒野というかその辺の空き地で殴り合う様子にアドリブで実況をつけて放送した「新撮編」からなる。
    『シン・ウルトラファイト』もご丁寧にこれをなぞり、『シン』の格闘シーンにいいかげんな解説(CV:山寺宏一)をつける抜き焼き編と、
    『シン』のCGモデルを使って妙に低クオリティな殴り合いを見せる新撮編の両方が制作されている。
    こんな豪華な素材であえてこんなものを作るという大いなるムダを楽しもう。
    • これに合わせ、樋口監督が『ウルトラファイト』を解説する動画『ウルトラファイトクラブ』も公開。
      幼少期のウルトラ原体験が『ウルトラファイト』である樋口監督が、『シン・ウルトラファイト』制作の背景と『ファイト』の魅力を熱弁している。この人『ウルトラファイト』好きすぎだろ*22
    • さらにこれに合わせ、樋口監督が『帰ってきたウルトラマン』~『ウルトラマン80』を素材に新たな抜き焼き編を制作した『続ウルトラファイト』も公開されている。もはや『シン・ウルトラマン』関係ないじゃねえか

  • 実は「一般向けウルトラマン映画」という挑戦は本作が初めてではなく、2004年制作の映画『ULTRAMAN』も同様の客層を狙った作品であった。
    『ULTRAMAN』も初代『ウルトラマン』のリブートを意識した映画であったが、『男はつらいよ』から続く松竹映画の宣伝意欲の低さなどもあって興行収入わずか1.5億円という大失敗に終わった。
    その後は良くて『隠れた名作』、悪いと『ドマイナー作』の烙印を押されていた『ULTRAMAN』だが、『シン』のヒットに伴い急激に再評価が進行。
    Twitterのトレンドに上がり、一時的にAmazonにおけるDVD売上一位に『ULTRAMAN』が上り詰めるという状況にもなった。

  • 樋口監督曰く、制作にあたって最も大変だった箇所は「メフィラスとウルトラマンがブランコで会談しているところに警察の機動隊が駆けつけるシーン」だとか。
    機動隊員が持っているライオットシールド全てに撮影カメラが写り込んでしまい、消すのが大変だったらしい。
    単純に量の問題…というだけでなく、通常写り込んだものは塗りつぶす等して処理するのだが、ライオットシールドは透明のため従来の方法が適用出来ず、悪戦苦闘したそうな。
    その折には主に大竹なる人物*23の多大な努力によりなんとかなったとのこと。大竹くん、ありがとう。

  • ウルトラマンを演じた斎藤工氏とメフィラスを演じた山本耕史氏は住宅建設会社ヒノキヤグループの「Z空調」のCMでも共演しており、本作を思わせる掛け合いを見せている。


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最終更新:2024年04月15日 15:34

*1 本来のウルトラマンは40mに対し体重が3万5千tとウランより重い

*2 空想科学読本の作者

*3 「ニヤリとできる」だけで、「『ウルトラマン』を知らないと意味不明」にはならないのがポイント!

*4 「ネロンガの電撃を真正面から胸板で受け止めるウルトラマン」等

*5 並行同位体のような存在とも考えられるが、今のところ円谷プロ公式の位置づけは不明

*6 当初はカラータイマーと同じく青から赤になるという案だったが、従来のウルトラマンらしさを考え赤→青に変更、その後青は既に使われている色だったので使われた事のない緑になった事が樋口監督から語られているため、昔の児童誌に掲載されていた『宇宙警備隊員は入隊前は緑色だが入隊時に体を赤く塗る』という設定は特に意識していないものと思われる。因みにこの設定は現在の公式でもなかった事にされている。

*7 時期は不明だが、仮に2019年だとすると75歳

*8 作中設定的には一般公募で決まったと設定されている。

*9 デザイン作業には使徒のデザインで知られる山下いくと氏も関わっているが、山下氏の案は直接は採用されていない

*10 シン・ウルトラマン デザインワークス P.16

*11 地球で出現が確認された順番。たとえば初めて地球人の前に姿を現したウルトラマンは「外星人第1号」である。

*12 政府陣も未曾有の危機に対してその場で取れるベターな手をとっており、作中でも「お役所にしては仕事が早い」と言われるほど。

*13 S-Class Species Suppression Protocol (enforcement unit)

*14 禍特対専用ジャケットも製作はされたが撮影では使用されなかった

*15 防災庁の制服(防災服)はあるが、禍特対は映画内で一度も着ていない

*16 本作にも居酒屋店主役で出演した白石和彌監督の作品。

*17 怪獣やヒーローを題材とする番組の玩具は一切なく、この世界では怪獣・ヒーロー文化は発展しなかったと推察される

*18 「シン・ウルトラマン デザインワークス」P74より引用

*19 現実のG7に対応するものと思われる

*20 台本でM78と誤植され、それが本決まりとなった

*21 なお、庵野氏と交流が深く、件のシンゴジ応援上映にも来ていた漫画家の島本和彦先生は、この理由について「オタクとしての拘り(要約)で中途半端なゴジラポーズを取った自分を記録に残されたくないから」だと推測して「じゃあ君はウルトラマンのポーズでいいよ!」と声をかけたら庵野氏が本当にウルトラマンのポーズを取ったというエピソードを自ら漫画化している。

*22 ちなみに『ウルトラファイト』では登場する宇宙人達がバルタンイカルスガッツと、本作の外星人同様に「○○星人」の「○○」部分のみで呼ばれるが関連や影響は不明

*23 フィニッシングエディターとしてクレジットされている大竹航氏のことだと思われる