ベジータ

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ベジータ - (2022/01/12 (水) 17:35:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/10 Sun 10:08:24
更新日:2024/05/03 Fri 18:48:20
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みせてやろう・・・超エリートサイヤ人の圧倒的パワーを………!



鳥山明原作の漫画『ドラゴンボール』の登場人物。

CV:堀川亮(現・堀川りょう)


【概要】

本名:ベジータ4世
種族:サイヤ人
出身地:惑星ベジータ
生年:エイジ732年(悟空より5つ年上)
身長:164㎝
体重:56㎏
趣味:トレーニング
好物:食べ物全般
苦手:長い物、歌(音痴)
好きな乗り物:アタックボール


主人公・孫悟空の永遠のライバルにして、ヤムチャに続く二代目かませキャラ。
逆立った髪と、釣り上がった鋭い目付きが特徴。Mっパゲ*1と低い身長(164cm)については禁句。


「宇宙最強の戦闘民族」であるサイヤ人の数少ない生き残りであり、サイヤ人の王であるベジータ王の息子。すなわちサイヤ人の王子である。
サイヤ人の本拠地・惑星ベジータが彗星の衝突で爆発した(実はフリーザが破壊していた)際はナッパラディッツと共に別の星へと赴いており、難を逃れている。
ドドリアがのちに明かした真実によると、この時ベジータが母星にいなかったのはフリーザの差し金で、彼だけは殺すには惜しいと考えていたためだったとのこと。

サイヤ人の王子だけあって、部下のナッパやラディッツ、当時の悟空とは比較にならない戦闘能力の持ち主。
その能力を見込まれ、フリーザには上級戦士として重用されていた。作中でもトップクラスの悪人。
これは、密かに恐れたサイヤ人を手元に置いておく意味もあったと思われる。

非常にプライドの高い性格で、特にサイヤ人の王子であり、歴代の王族でも飛びぬけた天才である自分に絶対の自信を持っている。
その為、下級戦士である悟空やラディッツ、自称エリートだがさして強くないナッパには同族意識というものを抱いていなかったらしい。*2


初登場は「サイヤ人襲来編」。その際は攻略中だった星の宇宙人の腕を喰っていた。
ラディッツが悟空とピッコロに殺された際に地球には何でも願いを叶えてくれる「ドラゴンボール」というものがある事を知り、
その力で不老不死になる事を目論み、ナッパと共にフリーザに無断で地球に現れた。

名前の由来は「ベジタブル」。
サイヤ人は「野菜人」をもじった名前である事から、「サイヤ人の象徴」とも取れる名前である。

悟空に並ぶ大食漢であるが、比較的上品な食べ方に育ちのよさが伺える。
初登場時に自分で殺したと思われる異星人をもぐもぐしていたのは忘れよう

「ドラゴンボール」の中でも極めて高い人気を持ち、とある番組での「主人公以外で好きなアニメキャラクター」というランキングでは見事2位を獲得。
ちなみに1位は「野比のび太」。のび太は「ドラえもん」における副主人公、つまりは主人公の一人とも言えるため、「主人公以外=脇役」ととらえると実質ベジータが1位とも言える。


【人物像】

青年期(20代~)

サイヤ人らしく非常に好戦的・攻撃的な性格で、フリーザの元で数々の惑星の住民を虐殺し滅ぼしていた。
地球に着いてからはすぐにナッパと共に侵攻を開始。

栽培マンの自爆でヤムチャが死んだ時には「おい、きたないからかたづけておけよ そのボロクズを」などと嘲った。
悟空の力を甘く見て自分の命令を無視した結果、瀕死に陥ったナッパを天高く放り投げ「動けないサイヤ人など必要ない!!」 「死ね!!!」と殺してしまうなどその悪人っぷりは劇中でもトップクラス。

なお当のナッパはベジータが手を差し出した時に助けてくれるものと勘違いして感謝の言葉まで述べていたので、殺される寸前には本気で驚いていた。
ラディッツがドラゴンボールで自分を生き返らせてくれることを期待していたことといい、同じサイヤ人ですら用済みとなれば切り捨てるベジータの冷酷さは彼らの予想を超えていたようだ。

一方で相手が全力でなかったり、手加減される事を非常に嫌う面がある。その為「悟空さえ来れば」と歯軋りするクリリン達を相手に、時間の猶予を与える場面もあった。
その上、サイヤ人全体がそうなのかもしれないが調子に乗りやすく、舐めプしては予想外の力を発揮した相手に手痛い一撃を喰らうことも多かった。

そして、悟飯とクリリンの救出に現れた孫悟空と初邂逅。
界王拳などを駆使する悟空と死闘を演じた末、大猿化して悟空を下すも、悟飯たちの活躍で大猿化は解除され、最終的に大猿化した悟飯に敗北する。
しかし、好敵手を失うことを嫌った悟空の懇願によってトドメは刺されず、自身の呼んだ宇宙船で地球を脱出した。
結果的に悟空に命を救われたことになるが、悟空に対しては「甘さにヘドが出る」と吐き捨てており、その実力を認めながらもプライドの高さも手伝って毛嫌いしていた。まあサイヤ人の王子にしてエリート戦士である自分が下級戦士である悟空に負ける事そのものが相当の屈辱だったと思うが。

地球を脱出した後は生命維持装置を使いながらフリーザ軍の基地に戻り、その負傷具合を見たフリーザ軍兵士により、医療カプセルに入れられる。
しかし、回復後にフリーザ軍を抜け、自らがドラゴンボールを独り占めするためにナメック星でフリーザ軍に反逆。
フリーザと敵対する悟飯やクリリン、悟空とは「敵の敵」といった感じの奇妙な協力関係となる。

この時のベジータはクリリン達に戦闘服を支給し装着の仕方を教えてくれたり、悟空をメディカルマシンに入れてやったりと頼もしい味方だと感じられる場面が多かった。
もっとも、実際はフリーザと戦うための手駒として扱っているに過ぎないのだが。
ラディッツやナッパがベジータの助けをアテにして裏切られたのも、こういった面倒見の良さを仲間への思いやりだと勘違いしていたためかもしれない。
とはいえ、長らく敵同士だったクリリンと戦闘服について雑談に応じてくれたり、共闘の直前までクリリン達の追跡のために不眠だったため、悟飯の目の前で居眠りを始めてしまうなど、
久々に気兼ねなく他人と接する事ができて気が緩んでいたのは間違いなさそうである。
そしてクリリンと悟飯も別にベジータが面倒見がいいのを信用したわけではなかったので、寝ている隙にポルンガを呼び出されてしまった

フリーザに反逆したのはベジータ自身の「サイヤ人の誇り」によるものが大きく、命や恥などの何よりもベジータにとってはこれが尊重すべきもののようで、
フリーザ戦で息絶える瞬間にはあれほど嫌っていた悟空に「サイヤ人の手でフリーザを倒してくれ」と涙を流して頼みこむ程。
そのプライドに感服した悟空は「サイヤ人の誇り、分けて貰うぞ」と言って亡骸を埋葬した。


しかしその後、「フリーザ一味の犠牲者を生き返らせてくれ」という願いでまさかの復活を遂げる*3。次の願いで地球にワープさせられ、星の爆発から助かった。
この時ナメック星人達も生き返ったのだが、ベジータが全滅させた村人達は「すでにベジータはフリーザ一味ではなかった」ことから生き返らなかったので彼らの一部に恨まれた。*4

しかし、「ドラゴンボールでは戦死した悟空*5、クリリンは生き返れない。生き返ってもナメック星跡地で生き返るからすぐに死ぬ」という状況に陥った時、
「魂をこっちに移動させて生き返らせればいい」と助言し、クリリンを生き返らせた。これには険悪な仲だった悟飯も素直に感謝している。
その後はナメック星人と共にカプセルコーポレーションで世話になることに。ブリーフ夫妻のマイペースぶりには困惑していた。
ちなみにブルマに渡された着替えのピンクのシャツがやけに似合っていた。

そしてどういう訳か、ブルマと夫婦になり息子トランクスをもうけていた。
理由はあまり触れられていないが(未来のトランクス曰く「(ベジータが)寂しそうだったからつい」)、ふとした場面で夫婦仲を覗かせる描写も。
実は鳥山御大の中で馴れ初めの構想はあったらしいのだが、「恥ずかしいから描けない」とか。*6
後年御大は「プライドを大きく傷つけられたベジータはブルマに救いを求め、冷酷な性格も少しずつ変わっていった」と語っている。実際、この辺りからベジータは徐々にだが当初よりも性格が丸くなっている。


フリーザ戦後は「カカロットを超える」事を目標としてひたすらにトレーニングを重ねていたが、ある時、自分の限界というものが見えてしまう。
どこまで言っても自分ではカカロットを超えられないということに気付いたベジータは自分自身に激しい怒りを覚え、それがトリガーとなって超サイヤ人に覚醒したという。
この事から自身に妥協を許さない、悟空とは違った意味の「純粋さ」を備えている事が分かる。「穏やかで純粋な」とは本人の弁。

しかし慢心しがちなのは変わらず、人造人間17号、18号をわざと目覚めさせてボッコボコにやられている。
また、せっかくパワーアップしてセル第二形態を追い詰めて「俺は(スーパー)ベジータだ」などとドヤ顔全開で言い放ったあげく、
「完全体ならお前に勝てる」という負け惜しみに興味をもってトドメを刺さずに、むしろ手助けした結果、
ベジータの想像を超えた強さとなった完全体のセルにフルボッコにされ、笑いものになったあげくに地球人類存亡の危機を招くという大ポカをやらかしたこともあった。


なお、この時期は言葉遣いこそ大分マシになったもののまだ妻子への愛情は薄いか自覚していなかったようで、
一度ブルマ達を見捨てる行動を取って未来から来た方のトランクスに「あんなヤツ」呼ばわりされるほど失望されている。
こんな扱いでもベジータに全く幻滅しないブルマもある意味凄い。未来のブルマも、後述の一件を聞かされてベジータに優しい所があったのかと驚いてたし。
しかしセルゲームでセルに不意打ちされて戦死したトランクスの姿に呆然とした後、直前まで戦慄していたセルに雄叫びを上げながら突撃したところを見るに、
妻子への愛情そのものは密かに育まれていったようだ。


中年期(30代~40代)

この頃には地球の生活が影響してか、かなり穏やかになってきている。
息子トランクスには口には出さないものの愛情を示しており、
遊園地に行く約束をしたり、天下一武道会でトランクスが悟空の息子悟天に勝った時などは自分の事のように喜んでいた。

しかし心のどこかでそんな自分に違和感を覚えており、地球での生活を「悪くない」と考えてしまう自分自身に苛立ちを抱えてもいた。
更にバビディの宇宙船内での戦いで悟空が自分よりも一歩先に行っている事を確信し、悟空と互角に戦うためにその心を悪の魔導師バビディにあえて利用される事を決意、再び悪の心を取り戻してしまう。*7
それでも純粋なプライドは保っており、バビディの命令には決して屈しなかった。
そもそもわざとバビディに操られたのは、たまたま一日だけこの世に帰ってきていた悟空と戦いたかったため。*8
バビディの宇宙船に突入する前の「魔人ブウとやらが復活してこの世は終わりか……そうはさせんぞ」、プイプイ戦前にダメージを受けなければエネルギーは奪われないと知っての「安心したぜ」といった発言を見るにブウの復活を阻止する気満々だったようなので、
悟空がこの世にいなければベジータは素直に協力してくれた可能性が高い。
ただしいつものやらかしでブウを復活させてしまう危険も否めないけど。
因みに洗脳によって限界以上に力を引き出されても超サイヤ人2の悟空と互角だった上この時点で悟空は超サイヤ人3への変身を隠していたので悟空とは一歩先どころか結構な実力差があったりする。
また、魔人ブウ復活時には自分のせいで悟飯を死なせてしまったと責任を感じ、ひとりで闘いを挑んでいる。
ブウを倒すには命を捨てる必要があると察した時には、生まれて初めてトランクスを抱いたり、「ブルマを……ママを大切にしろよ」と、ブルマへの愛情も口に出していた。
ゴテンクスが調子に乗った結果、ブルマが死んだ事にベジータがどう思ったかは永遠の謎
さらに、あれだけ敵視していた上にベジータが一番嫌う「実力を隠した闘い」を行った悟空との合体を「敵討ち」の為に受け入れる等から、妻子への愛情が深かった事が伺える。

なお、今回も人造人間編のセルの時と同様に、ブウ(純粋)が出現する原因を作って状況を悪化させてしまったのだが、
その原因となったベジータの行動はブウの弱体化を図るためにデブブウを悪のブウから切り離すというものである。
尤もあの場でああしていなければ、悟空・ベジータはブウの体内でブウと戦っていたわけで、敗死していた可能性がかなり高く、悟空もベジータの行動に賛成していた。
(アニメでは実際に悪ブウの分身との戦闘シーンが追加されており、二人がかりにもかかわらず大苦戦を強いられるも、デブブウに攻撃が当たりかけた際に悪ブウが動揺したことからデブブウを切り離す事を思いつく……という流れになっている)
というか、そもそもあの状況であんなのが出てくることを予想できるはずがない。*9
…正直、今回ばっかりは気を利かせたのに結果がいつも通りの新しい形態の登場で状況悪化だったベジータが可哀想である。

最後は「負けない為の闘い」を貫く悟空の姿に、「がんばれカカロット…お前がNo.1だ」と内心エールを送っていた。
尚、完全版では最後に「いつか超えてやる」と呟いて悟空を見送った。


シリーズを総括して、ある意味作中で最も変わった人物。作品が進むにつれて合理的になっていった悟空と対照的に、地球の生活に順応し人間臭く変貌していった。
そのストイックかつ誇り高い姿から、悟空と闘った中でも「永遠のライバル」と評される。

また悟空と一度融合してベジットに変身して以降は悟空に対する態度が急激に軟化。漫才じみた愉快なやり取りを繰り広げる機会が大幅に増えている。
『帰ってきた孫悟空と仲間達』にて悟空が「オラとおめえの仲じゃねーか!」と言った際に否定せず、
「それとコレとは話が別だ!」と言う等すっかり悟空との腐れ縁、戦友としての姿を見せる事も増えた。
悟空もベジータの事を「大嫌い」と言ってた時期があったのに(まして一度は殺されそうになったのに)仲良くなりすぎである。

尤も、これは彼自身の生涯も影響していると思われる。
サイヤ人としては異常な戦闘力を持って生まれた故に周囲から畏怖され、更に幼少時に故郷と同族の殆どを失った状況でフリーザ軍として地上げ対象の星の襲撃しか自身の存在価値の証明が出来なかった当時は理解者もおらず彼は孤独であった。
だが、フリーザの撃破で過去から解放され、地球で家族や本当の意味での仲間と呼べる人々に出会った事で殺戮や破壊以外の生き方を見出せたのである。

また、意外かもしれないがベジータ自身が実力や才能を一番高く評価している相手は悟空ではなく悟飯。
幼少期から高い潜在能力を見せている上にセルとの戦いで超サイヤ人2に覚醒した時や老界王神に潜在能力を解放してもらった時等ベジータのみならず、悟空を含めた仲間達の中で一番強かった時期があるためか、悟飯が戦いから離れた後も潜在能力を含めた場合自分達の中で一番強いのは悟飯だと認識している。
バビディの宇宙船内での戦いでは悟飯に対して辛辣な言葉が多いが、悟飯の素晴らしい才能を強く理解している故に修行を怠りダーブラ程度の相手に苦戦する姿が見ていられなかったのかもしれない。

ちなみに、フリーザ軍を離れてからは完全なニート状態。
悟空でさえある時期からは畑仕事をしているというのに…。
尤も彼の場合、カプセルコーポレーションが大金持ちな上に現在進行形で世界でも指折りの繁盛している会社であるため、
物語終盤で牛魔王の蓄えが尽きかけてしまった孫一家とは違って食い扶持の心配など(会社が全壊しない限りは)未来永劫しなくて大丈夫だろう。
でもブルマにはさすがに不満に思われている模様。真面目に働くベジータなんて、悟空以上に想像が付かないが*10
……え? フリーザ様の配下時代はバリバリの第一線で働いてた? いや、アレはその……
一応、フリーザ撃破直後はフリーザ軍残党と戦っていたとされており*11、悟空不在時の地球侵略に対する抑止力となってはいたようである*12

ブルマと一緒に色々と食べ歩いているようで、結構舌が肥えている。
天ぷらや鰻でグルメレポのような解説をしたり、ステーキハウス、蕎麦屋、おでんなども美味かった場所は記憶している。
初登場時は異星人の腕をそのまま齧っていたような人が恐ろしい変わり様である。

料理の腕はからっきしだが、何故かたこ焼きは作れる。
伝説のキャラソン「ベジータ様のお料理地獄!!~「お好み焼き」の巻~」に影響されたのかは不明。


ちょっと番外

  • ドラゴンボールZ 舞空闘劇
「ナメック星編で悟空がベジータを庇って殺されていたら」という展開でベジータを主役としたifストーリーが存在。
…なんだが、このifストーリーのベジータ、なんか性格が丸い。
まず、冒頭から悟空を殺された怒りで超サイヤ人に覚醒したベジータはフリーザを圧倒するが、慢心した隙に原作通りの展開でナメック星を破壊され、やむを得ず脱出を優先。
何故かクリリン達も連れて地球へと脱出したベジータは原作通りの展開で地球に襲来したメカフリーザを撃破するが、その後の目標が特になかったので「宇宙最強だと戦う相手がいない」と途方に暮れる。
しかも「この星にもう用はないが…」と言いつつ離れ難そうな様子を見せている辺り、この時点で既に地球への暮らしを気に入りつつあった模様。
そこへ人造人間の存在を伝えに来たトランクスと出会い、人造人間編をトランクスと仲良く言い争いしつつも共闘して最終的にセルを撃破。
なお、トランクスは自分の素性を語らなかった*13のだが、未来に帰る際に彼が自分の息子だと悟ったベジータはちょっと嬉しそうにしていた。
ブウ編ではかつて悟空が決着を付ける前に自分を庇って死んだのが許せなくてバビディに洗脳されて悟空と決闘するが、やはり原作通りブウとの戦いで死亡。
その後はあの世で悟空が単身ブウと戦う姿を見て何もできない事を悔やむが、ナメック星編で死んでいなかったのでドラゴンボールで突然復活。*14
悟空のピンチに駆けつけて当然のようにタッグを組んでブウを撃破。
あの世へと帰った悟空を見送った後はトランクスを鍛える事に生きがいを感じつつ、悟空へのライバル心ではなくただ己自身の限界を超えるために修行を続けるのであった。
なお、過剰なライバル心こそ捨てたがいつか死んだあとはあの世で悟空ともう一度戦いたいとのこと。
……どうやらこの世界のベジータは天国行きらしい。

ブウ編の2年後を描いた物語。
実弟ターブルが初登場し、彼の危機を救う為に一肌脱ごうとするも悟空に美味しい所を持っていかれてしまい、戦闘シーンは一度もなかった。
弟の妻に驚きながらも挨拶したりと意外と生真面目。
本作では人造人間編で着用していた戦闘ジャケット姿で登場し、後の「神と神」でも引き継がれている。本人曰くコレがサイヤ人の正装との事。
好きな物は最後に食べるタイプらしく、オチでは自分の寿司を悟空に盗られた事に激怒し、
逆に悟空の焼き豚を食べるという子供みたいな報復手段をとり口喧嘩に発展。
ヒートアップの果てに双方超サイヤ人になるというコミカルなシーンを見せた。

  • ドラゴンボールZ 神と神
ブウ編の5年後を描いた物語。
ブルマの誕生パーティーには参加せず、修行に励んでいたが、
界王様から超サイヤ人3の悟空がたった2発で破壊神ビルスにKOされた連絡を受けた際に
幼い頃にもビルスに会ったことを思い出し、その危険性を重く受け止める。
そのために地球を破壊される前に穏便に帰ってもらおうと自身のキャラとプライドをかなぐり捨てて、
歌いながらダンスを披露したりビンゴ大会を仕切ったり(『超』ではたこ焼きを作ったりと)と必死にビルスらのご機嫌取りに回った。
その努力虚しくビルスがミスターブウとプリンをめぐっての口論で激怒、やぶれかぶれでビルスに挑むがまったく歯が立たずにいた所、
乱入したブルマがビルスの頬をひっ叩き、逆にドツき返されたことで激昂、
少しの間であるが悟空をも超える力を発揮し、ビルスからもその天才的な格闘センスを認められた。
また悟空も、なりふり構わず仲間や家族のために奮闘する彼に敬意を払い、自分もプライドを捨て超サイヤ人ゴッドに変身している。

  • ドラゴンボールZ 真武道会
ブウ編から少し後を描いた物語。時期列的には上述二作品よりかは前だと思われる。
ジャネンバによってあの世とこの世がくっつき、かつての強敵達が続々復活する大騒ぎになってしまう。
初登場時には悟空を探しにやってきたパイクーハンが悟空のライバルと自称した事をキッカケに喧嘩を売ったり、
地獄へ強制連行された悟空を追いかける為にクリリンに自分を殺せと怒鳴ったりしていた。
その後、事態収拾の為にゴテンクス達とドラゴンボールを集めていたが、復活したセルとの戦いで地獄へ逃げ帰ろうと瞬間移動したセルに
しがみついていた事で、ジャネンバに苦戦していた悟空の元に駆けつけることに成功。
その強大さに悟空から提案されたフュージョンもやや渋りつつもあっさり承諾。
(一度失敗してベクウになってしまったが)ゴジータへと変身してジャネンバをひとまず撃破する。
しかし、そのジャネンバは分身に過ぎず、再びドラゴンボール集めを再開する。
途中、ヤムチャ天津飯を襲っていたブロリーと遭遇、二人を救出した上で戦うもジャネンバの生み出した偽者であると見抜く。
そして偽ブロリーはバビディに洗脳された際の姿をとって現れた自身の偽者へと姿を変えた。
ベジータは「愛する家族や地球という重石に縛られているお前に自由な俺が負けるはずがない」とやけに中二な台詞回しで煽ってくる偽ベジータを
「お前をぶん殴るにはちょうど良い重さだ!」と一蹴。
更に偽ベジータに対しサイヤ人の誇りに縛られているのはお前の方だと反論し、
「誇り」とは自分で決め、自分の力で持つ物であり、地球人としての誇り、サイヤ人としての誇り、自分が自分である事の誇りは
何にも縛られてはいない、自分が望み手にした物が重石になどなるものかと舌戦でも完勝する。
が、偽ベジータの「では悟空に勝ちたくないのか?」との挑発に一瞬ではあるが動揺してしまい、その隙を衝かれ、偽ベジータに吸収されてしまい……。

ウイスの下で修業を積み、遂に超サイヤ人ゴッド超サイヤ人(以下、長いので超サイヤ人ブルー)への変身を会得。
地球にフリーザ軍が再び迫っていることを知ると(心底イヤイヤながら)悟空の瞬間移動で地球に帰還。
フリーザ一味の汚い戦法で悟空がやられるとバトンタッチし、超サイヤ人ブルーと化してゴールデンフリーザと戦った。
ゴールデンフリーザが時間切れで通常形態に戻ってしまうと勝ちを確信するが…。

  • ドラゴンボール超
第7宇宙最強の五人に選ばれ、第6宇宙の戦士たちと闘う。
が、「理性の無いバカなケダモノと闘うのはごめんだ」とめっちゃ簡単なペーパーテストを行うことを申請した結果、
予想を上回るバカがいたことにより第7宇宙チーム側の首を絞める結果となってしまう。

その後もザマスとの戦いでは、未来トランクスの生きる世界を救うために奮闘、力の大会でも強豪選手を多数撃破するなど、多くの見せ場を作っている。
また、アラレちゃん常識の通じないギャグ漫画のキャラという事で危険視しつつ戦うもあっさり敗北し遠くへ吹っ飛ばされるというオチを迎えていた。


  • GT(50代)
容姿はほぼ変わらないが、序盤は父親のベジータ王のように髭を生やしていた。

バビディに操られてまで悟空を越えようとしたことやある程度の踏ん切りがついたからか、
基本的には「自分の限界がどこなのか見極める」為にこの時もひたすら訓練を積んでいる。

とは言え、悟空への対抗意識が無くなった訳ではなく、超サイヤ人4に自分もなれると知った時は武者震いし、天下一武道会では、子供になっていようが久々に悟空と戦いたいからと、少年の部へ突撃をかましたりもしていた。

地球に対する愛着も強くなり、「自分はサイヤ人の誇りを持つ地球人」と挑発する敵に対して堂々と言い張り、地球に根を張ったサイヤ人という移民の一人として生きるベジータなりの覚悟を持つに至った。

今作では
「仕事を真面目にしている悟飯は良いが、仕事にも修行にも身が入らんお前と悟天は宇宙を巡って根性叩き直して来い」
とトランクスを無理矢理宇宙船に放り込んだが、彼の中で仕事と修行が同価値になって社会人としての自覚がある程度形成されたことや、
父親や年長者としての意識が強くなっていることが見て取れる。

が、溺愛している娘のブラには全く頭が上がらない。
(9歳にしては物凄いスタイルの)彼女に、自慢気に生やしていた髭を「全然似合ってない」と強い語気で拒絶された際には、
「これからが本当の地獄だ!」並に激しく動揺、狼狽して急いで髭を剃った。
(鳥山氏が実の娘にベジータに髭は似合わないと言われたことが元ネタ)


「どうだ?悟天(ドヤ」


娘とのドライブ中に車を幅寄せして娘に言い寄るチンピラには、相手の車のハンドルをもぎ取って崖からダイブするのを見守る。
……まぁ、チンピラは生きてたし、昔の彼を思えば随分と丸くなった…んじゃねえかなぁ。


ベビー編では、ベビーに寄生された孫悟飯との戦いの末、わずかな隙を突かれ、傷口からベビーが侵入し、肉体を乗っ取られて「ベジータベビー」と化し、全宇宙ツフル化計画の傀儡となってしまう。
ベビーが倒されたあと、「オレの身体を乗っ取っただけでも許せねえのに、とんだ置き土産を置いていきやがった…」と憤りを見せていた。


超一星龍戦では、ブルマの協力を受けてついに最強形態の超サイヤ人4に変身。
スタッフの間では悟空の対となる存在として初めから悟空に追従する力を得るのは決まっていたようである。
更に悟空とフュージョンを一発で成功させ、超一星龍を後一歩のところまで追い詰めるも、
超サイヤ人4のエネルギー消費の大きさを考慮し忘れてフュージョンどころか、超サイヤ人4まで解けてしまう。
悟空すら殺した余りに強過ぎる相手に「もう駄目だ、おしまいだぁ……」と絶望しかけるも、
ブルマ達を逃がす時間稼ぎと最期の意地を見せるため、単身殿を引き受け特攻をかました。

「カカロット、俺に力をくれ」と言いながら、仲間が皆倒れても独り諦めずに戦い続ける様子を見ると、随分変わったものである。

最期は亀仙人・ピッコロと並び数少ない『悟空が最期にどうなったか』を何となく察する事ができた一人として
下記のセリフでパンに残された悟空の道着の処置を助言し、寂しげな表情で飛び去って行った。


「そいつは大事にとっておけ」


【戦闘能力】

初登場時には今までのキャラとは桁違いの戦闘力18000を誇り、界王拳2倍を使用した悟空を圧倒した。

サイヤ人の王子だけあって高い実力と才能を備えており、たゆまぬトレーニングの為に実力を高めてきた。

戦闘には天才的なセンスを持っており、いち早く超サイヤ人の先を見据えている事もあった。
悟空も「さすがベジータだ」と実力を認めており、合体した際には宇宙最強の戦士ベジットへと変貌している。
前述の通り、ベジットへの合体以降は悟空との関係が非常に良好なものとなっており、互いに認め合う好敵手にして最大の戦友である。
また『復活の「F」』及び『超』では共にウイスに師事している兄弟弟子ともなった。
(ちなみに『超』ではベジータの方が半年早く修行を開始しており、悟空の兄弟子となっている。)

その一方で悟空のライバルという関係から絶好の噛ませ犬として使われることも多く、ナメック星編から早くもその傾向が顕著になった。
元々これはピッコロクリリン、天津飯、そしてみんな大好きヤムチャの役回りだったのだが、
彼らがインフレについていけなくなったためにベジータに白羽の矢が立ったのだろう。
そういった意味ではヤムチャからブルマと一緒にポジションまで奪ってしまったとも言えなくもない。
その為、一部ゲームのIFストーリーではヤムチャから一方的にライバル視されることもある。
(但しあくまでもゲーム中のお遊びであり、基本的には良好な関係。寧ろヤムチャはいち早くベジータの存在を受け入れた人物の一人である)

特に劇場版においては噛ませっぷりが輪をかけ、出てきては凹られて瞬殺される(例外もあるが)。
殊に『燃えつきろ! 熱戦・烈戦・超激戦』では完全に格上のブロリー(伝説の超サイヤ人)の実力をいち早く見抜いてしまったせいで
他の気付いていない連中からは別人と思われる程に怯えまくっていた。
ピッコロが中ボスキラーとして好戦績を残しているのとは対照的。
もっともこれは、ベジータが常に大ボス狙いなことも大きい(大ボスは孫一家が倒すという暗黙の了解があるので)。


『GT』時点でも噛ませ犬的要素は強いが、実力自体は超サイヤ人3になれない(ならない?)点を除けば悟空と同等に近い。
ブウとの決着から15年、悟飯らが仕事等で修行から離れざるを得なくなった後もストイックに鍛え続けたお陰で、
悟飯と悟天を二人纏めて相手にしても多少苦戦する程度で勝てる程にまでなっている。
単独変身可能な悟空とは異なり超サイヤ人4にはブルマの協力がないと変身できないが、変身後の戦闘力はほぼ互角と思われる。


『神と神』及び『GT』以降では、唯一悟空の強さに追従できた男でもあり、一概に「噛ませ犬」とはいいがたいキャラである。

現在展開されている『超』シリーズでは、シリーズの大ボスの撃破こそ他のメンバーに任せているが、
一貫して「悟空と互角の実力を持つ戦士」であることが強調されて描かれており、
ついに悟空や悟飯の後追いではない、自分だけの新たな変身形態として
「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人 進化」に覚醒するなど、事実上「悟空と並ぶもう一人の主人公」と言っていい活躍を見せている。
(『未来トランクス』編の完結まで使用されたOPテーマ『超絶☆ダイナミック!』のラストシーンでも、
 『神と神』編までは降り立つ悟空の背景に集合する仲間たちの一人という扱いだったのが、
 『復活のF』編以降は悟空とベジータが2人で仲間たちの中心へ降り立つという演出に変更されている。)


【主に使用する技】

ゲーム作品で捏造されまくったのもあるが、中二病気味な名前の技が多い。*15

・ギャリック砲
初期に使用。かめはめ波にそっくりらしい。手のひら側を合わせて気を溜めるかめはめ波に対し、手のひらをどちらも前方に向けるのが特徴。
ナメック星以後は使わなくなったが、映画『神と神』で久々に使用。
どういう経緯か未来世界のトランクスも使用できるようで、ゴクウブラック戦で至近距離でぶっ放して時間を稼ぐ。
合体ザマスとの決戦ではトランクスとともに親子かめはめ波ならぬ『親子ギャリック砲』を放ち、ザマスの気功波に撃ち勝った。
ゲームオリジナルのSS3ではギャリックブレイザーという上位技がなんと最強技になっていたりする。
また、ゲームだとベジータ王(大猿形態)も使っている。……が、片手でぶっ放していて構えが全然違う。
名前の由来は判然としていないが、恐らくGarlic(ニンニク)のローマ字読みと思われる。

・ビッグ・バン・アタック
人造人間編で使用。
最近だとビッグバンアタックと表記される事が多いが、原作だとビッグ・バン・アタックである。
非常に強力なエネルギー弾を放ち、着弾時に爆発させる技。技名は小さい気弾が一気に膨れ上がる様子を表したものだろうか。
あまり省みられていない気がするが、ベジータが初めて「超ベジータ」と名乗ったのはこれを19号に撃つ場面だったりする。
使用回数こそ少ないが、ベジータの技では人気が高い。
ちなみに「貯金戦士キャッシュマン』という鳥山明の作品にも同名の技が登場する。ただのキックだが。

・ファイナルフラッシュ
セル戦で使用。
極めて強力なエネルギー波で、完全体となったセルの半身を吹き飛ばした。
が、直後に再生された。
下手すると地球を破壊しかねないといわれるほどの威力そんなのギャリック砲でもできるが、地球に向かって撃たなくてもという意味と思われるだが、
劇中ではちゃんと範囲を絞って地球への被害を避けていた。
リクーム戦でも似たような技を使用した。
GBAのゲーム『舞空闘劇』ではこちらに「ファイナルラッシュ」という技名が付けられている……ええい、ややこしい。
このため、動画サイトにおける『舞空闘劇』のプレイ動画では「ファイナルクラッシュ」が出てきた際にコメントで
「フラッシュだろ」→「クラッシュで合ってるよ」→「にわか乙」→「クラッシュで(ry」→「にわか(ry」の不毛な無限ループが発生する。
余計な事をしてくれたものである。

・連続エネルギー弾
ベジータの得意技。通称“グミ撃ち”。
作中では割と使用されており、悟空もベジータの得意技扱いしている。
…しかし、ぶっちゃけ敗北フラグである。
ベジータのみならず、悟空がこれを使っても敗北フラグになるほど。
実はザーボンはこれできっちり追いつめた上で倒している。この時は連続エネルギー波と言った方が正しそうではあるが。
公式側でもベジータ=これという印象が強いのか、ゲームでも超武闘伝3ではメテオ技でわざわざ連続エネルギー弾*16とは別にエネルギー弾をブッパし続けるベジータを再現し、
Sparking!シリーズではベジータが連射できる通常気弾の数が全キャラ中トップの10発(大体のキャラは6~8発。10発はベジータ全形態と最強格のSS4ゴジータのみ)に設定されており、大技でも大体気弾連射系のものになっているので原作さながらの圧倒的な弾幕を張ることができる。

・気円斬
大猿になった悟飯の尻尾を斬るために使用。
クリリンが使ったのを見てコピーしたのか、元から使えたのかは不明。少なくともナッパの前では使ったことはないと思われる。
この時のベジータの満身創痍を反映してか、クリリンのものより小型である。
これの使用でベジータ本人も気づかないうちに気を使い果たしたらしく、直後に身体が動かなくなり、変身が解けている最中とはいえ大猿化している悟飯の下敷きになってしまった。

・パワーボール
悟空との初戦で大猿に変身するために使用。
満月がない状況で大猿に変身したい時に人工的に月を造るための補助的な技。
限られたエリートのサイヤ人のみが使うことができるという。
人工的に満月を造るだけあって相当体力を消耗するらしく、使った際には息を切らしており、悟空も「あの玉を作って大きく気が減った」と発言している。
造った月は少なくても数時間は消えない。

「はじけてまざれっ!!!」

・ギャラクシーブレイカー
気力を溜め、体から一気に上へ放出する。動けないサイヤ人を処刑した技である。その後は特に出番もない。

・アトミックブラスト/ファイナルインパクト
技名はゲームより。魔人ベジータがブウ戦で使用。
親指、人差し指、中指を相手に向けて尾を引く気弾を撃ち出す。ブウの体を貫通したが、瞬時に再生された。
特徴的なポーズから魔人形態のデフォイラストはこれが多い。
近年ではファイナルインパクトで統一されつつあるがファイナルインパクトという技名の初出であるドラゴンボールZ3だと実は汚ぇ花火に付けられていた名称だったりする。

・ファイナルギャリックキャノン
走って相手の体をつかみ腹部に気功波を放つ。ザーボンさんに止めを刺した技であるが、
ザーボンさんに使った時には腹をブチ抜いた上で命乞いをするザーボンさんに追い打ちでブッパするというエグさだったため、居合わせたブルマが恐怖で目を背けていた。
なお、二人の馴れ初めである。よくこんな馴れ初めでくっついたよな…

・ファイナルエクスプロージョン
ブウを粉々に吹っ飛ばすために使用。
気を膨れ上がらせて周囲一帯ごと爆発させる自爆技。
使用後は文字通り真っ白に燃え尽きて灰になってしまうが、超では瀕死になりながらも持ちこたえた。
ゲームでは大体魔人形態専用技で、広範囲・高威力だが体力を消費する。
PS2ゲームのドラゴンボールZシリーズだと決まると必ず勝ち、失敗すると必ず負けるようになっており、発動に成功した時点で決着が付く技になっている。

・ファイナルシャインアタック
『GT』にて使用した新必殺技。片手、或いは両手から放つ強力な緑色の光線。
GT本編では主に超サイヤ人の状態で使用していたが、ゲームでは超4ベジータの専用の強力な必殺技として設定されていることが多い。

・ゴッドファイナルフラッシュ
ドラゴンボールヒーローズで使用。
基本的に打ち方はファイナルフラッシュと変わらないが両手にそれぞれ色が違う気弾を出しているそれを一緒にして打つ。
フルチャージファイナルフラッシュという強化版も存在する。

・ガンマバーストフラッシュ
漫画版『超』にて使用した新技。
消耗した状態の超サイヤ人ブルーで放ち、トランクスからは「先に父さんが死んでしまう」と言われた。
合体ザマス2体をバラバラにする威力を見せたが、破片から再生されてしまった。
「力の大会編」でも使用。
この時は悟空のかめはめ波と同時に放ち、力押しでジレンを場外に落とそうとした。
しかし、ジレンの圧倒的パワーの前に押し切られてしまった。


【変身形態】

変身そのものについて詳しくは該当項目で。

大猿

サイヤ人編で見せた初めての変身。
ベジータの場合はパワーボールを生成できるので衛星なしでも大猿に変化する事が出来、更に理性を保ったまま10倍になった戦闘力で暴れ回るため悟空らを絶望に陥れた。

超サイヤ人

千年に一度現れるという、サイヤ人伝説の最強戦士。
人造人間編で初変身した。
心臓病に倒れた悟空に代わり、人造人間19号を圧倒した。
変身したきっかけは、「悟空を超えられない自分自身への怒り」。それが穏やかで純粋なものだった為に変身できたようだ。
これによって王子のプライドを取り戻したが、直後の人造人間18号戦でプライドは微塵に砕かれることとなる。

超サイヤ人(第二段階)

セル(第二形態)との戦闘で変身。「超ベジータ」でおなじみのアレ。
第二形態のセルを圧倒する活躍を見せたが、わざわざ完全体にさせたセルには敵わなかった。
……もっとも、仮に戦ったのが悟空でもセルを完全体にさせた可能性はあるが。サイヤ人の悪癖と言えよう。

超サイヤ人(第三段階)

ムキンクスのアレ。トランクスはベジータがこの形態を見せなかったために「父を超えてしまった」などと勘違いしていたが、
実際にはベジータはこの形態の「パワーを無理に上げたせいでスピードを完全に殺している」という欠点を知っていたが為に変身しなかっただけである。
逆に言えば、ベジータは変身する前からこの形態の欠点を悟っていた。戦闘の天才ならではと言えよう。
悟空も一度確認のために変身したとはいえ、変身する前から同じ境地に至っていた辺りさすがライバル同士である。

魔人ベジータ/破壊王子ベジータ/凶戦士ベジータ

魔人ブウ編にて、バビディにわざと操られたベジータが変身した特殊な超サイヤ人2。
バビディの魔術によりブーストがかかった状態で超サイヤ人2の悟空と死闘を繰り広げた。
…が、限界以上に力を引き出しても自力で変身できる超サイヤ人2の範囲内だった上、悟空の超サイヤ人2と同レベルというこの後の展開を考えると微妙なオチが付く。
額に浮かんだ「M」マークが特徴的。形態名は各ゲームや書籍毎でややバラつきがある。

超サイヤ人2

魔人ブウ編終盤にて変身し、魔人ブウ(純粋)と戦う際に命がけの時間稼ぎを見せた。
たまに勘違いされるが、劇中の台詞や描写から洗脳される前からこの形態には普通に変身できるようだ。
本人の言動や上記の魔人ベジータの強さが超サイヤ人2悟空とほぼ同等なのを考えると当時の力関係は超サイヤ人2悟飯(少年期)≦超サイヤ人2ベジータ<超サイヤ人2悟空、といった所だろうか。

超サイヤ人3

2009年に発売されたドラゴンボールレイジングブラスト以降、主にゲーム作品にのみ登場するオリジナル形態。
但し、『GT』のベジータが悟空とほぼ互角の実力を有していたことやベジータはブウ編終了後も修行を続けていたことから、
消耗の激しさ等の問題点を理由として変身しなかっただけで原作でも変身出来るようにはなっていたのではないかと推察するファンもいる。
映像作品としては『スーパードラゴンボールヒーローズ』のプロモーションアニメでベジータ・ゼノの方が変身している。

超サイヤ人4

『GT』の終盤にて変身。
界王神の助けによって尻尾が復活した悟空とは違いベジータは尻尾を失っていたが、
ベビーに寄生された時のデータを利用してブルマが「プルーツ波増幅装置」を完成させ、超強力なブルーツ波を浴びる事で変身した。
変身後はすぐにフュージョンしてしまった為、この形態での見せ場はほぼ0。主な活躍の場はゲーム版。

スゲー超サイヤ人(悟空命名)

「神と神」にて、破壊神ビルスに妻のブルマをひっぱたかれた事で変身。
一時的ではあるが、超サイヤ人3状態の悟空をも超えるだけの力を発揮した。
ベジータの愛妻家っぷりは半端ない。

超サイヤ人ゴッド

漫画版『超』で初登場し、後述の上位形態である超サイヤ人ブルーより後に登場している。
漫画版のゴクウブラック戦で変身し、超サイヤ人ブルーより消耗が少ないという利点を使って戦いを有利に進めた。
TVアニメ版『超』では最後まで変身しなかったが、TVアニメの続編である劇場版『超』で変身する。映像作品では劇場版『超』が初登場になった。

超サイヤ人ゴッド超サイヤ人(超サイヤ人ブルー)

復活の「F」』にて変身。超サイヤ人ゴッドの力を持ったサイヤ人の超サイヤ人。なげえ。
一瞬の油断から倒れた悟空に代わり登場し、疲弊していたとはいえゴールデンフリーザを圧倒する程の力を発揮した。
「限界を超える事で穏やかになり、冷静になった」とする鳥山先生の発言通り、この形態のベジータは今までの傲慢さよりもクールな戦士としての印象が強い。
尚、この形態になるには超サイヤ人ゴッドになる必要があるため、「神と神」の後、どこかのタイミングでゴッドに変身し、
更にゴッドの世界を吸収したものと思われる。
アニメ版の『復活の「F」』編では悟空曰く、「他のサイヤ人の力を借りずに自分一人の力でたどり着いた」との事。
ウイスからは「超サイヤ人ブルー」と呼ばれており、基本的にはこちらの名前で呼称される。
余談だが、この領域に達した悟空とベジータがちゃんと協力して戦えばビルス様とも互角に戦えるらしい。……まあ絶対やらんだろうけど*17

超サイヤ人ゴッド超サイヤ人完成形

漫画版オリジナルの形態。
悟空がブラック戦で見せた変身で、ブルーのオーラを体内に閉じ込め、常に全力で戦えるようにした形態。
ブラック戦の後にベジータも変身出来るようになった。

超サイヤ人ゴッド超サイヤ人 進化

力の大会終盤ジレンとの戦いで変身した超サイヤ人ブルーの新たな姿。
「身勝手の極意」に覚醒する悟空に続き、ベジータも「身勝手の極意」を得ようとするが、最終的に自分の追い求める強さは「身勝手の極意」ではないという考えに至り変身した。
通常の超サイヤ人ブルーより青みが濃くなり、瞳もキラキラと輝いている。

漫画版にも登場。
ただ、こちらは通常のブルーから炎のような濃いオーラに変化するだけ。漫画が白黒であることも相まって変化が分かりづらい。
変身後ジレンに大きなダメージを与えたが、それでも少しパワーを上げたジレンには全く敵わなかった。

力の大会後を描いた映画『超 ブロリー』では変身しなかった為、一回だけの変身に思われた…が、
漫画のみで連載されているモロ編(時系列的には映画の後)や、
WEB公開されている番外編『スーパードラゴンボールヒーローズ プロモーションアニメ』で変身していた。

悟空が力の大会の後に身勝手の極意を使えなくなったのと同様に自分の意志では変身できない状態だったのが、
修行して自由に変身可能になったのかもしれない。
(但し、同作中では悟空もブルー界王拳を使用していなかったため、相手との力の差や消耗などを鑑みて変身しなかった可能性も高い。

我儘の極意

漫画版で見せた変身。
ビルスより破壊の真髄を学び鍛えた事で到達した。

髪色が紫色へと変色し、顔が超サイヤ人3よろしく眉無しになるのが特徴。
無意識の極致である身勝手の極意とは逆の本能のみに突き動かされる力であり、宇宙一となったグラノラを圧倒する戦闘力を見せた。


【ベジータ王子の誇り高き名言】

原作編

  • 「8000以上だ…!」
ナッパ戦で気を解放した悟空の戦闘力を計った際、スカウターを握りつぶしながら発した台詞。なお、英語吹き替え版では翻訳ミスで「It's over 9000!」と訳されており海外ではネットミームになっている。

  • 「うごけないサイヤ人など必要ない!!! 死ね!!!!!」
悟空にノックアウトされた瀕死のナッパを、助けると見せかけてエネルギー波でとどめを刺してしまう。
同族と言えど使えない者には冷酷な、初期のベジータの性格が表れた一場面である。

  • 「くっくっく……喜ぶがいい きさまのような下級戦士が超エリートに遊んでもらえるんだからな……」
悟空との初対決において。この後、その言葉に恥じない戦闘力を発揮して悟空を圧倒した。

  • 「では努力だけではどうやっても越えられぬ壁を見せてやろう……」
悟空の「努力すりゃ落ちこぼれでもエリートを超えられるかもよ」という発言に対して。
この後、ベジータにとって悟空こそ「努力だけではどうやっても越えられない壁」になっていく事を考えるとあまりにも皮肉な発言である。
そしてこの少し後、今までトレーニングなんてしたことがなかったというフリーザにもボコボコにされ、努力だけではどうやっても越えられない壁をまざまざと思い知らされることに。

  • 「もうこんな星などいるもんか! 地球もろともコナゴナに打ち砕いてくれるぞーーーーっ!!!」
ドラゴンボールでは恒例となっていく、追い詰められたら星ごと吹っ飛ばそうとするヤツのはしりである。
サイヤ人は宇宙では生きられないため、地球を破壊すればベジータ自身も死んでしまうというのは禁句。

  • 「じゃあ死ね!」
ナメック星で村を見つけ、その村の長老からドラゴンボールをもらおうとして断られた際に。
…会話になっていない。だが脅しなどではなく本当に村を壊滅させている。
アニメ版での直後の掛け声は必聴。「ボンッ!」

  • 「た…たのむ…フリーザを…フリーザをたおしてくれ………サ…サイヤ人の…手……で……」
本気を出したフリーザに致命傷を負わされた直後、駆けつけた悟空にサイヤ人によるフリーザ打倒という宿願を託す。
プライドの塊であるベジータがこんな事を、それも嫌っていた悟空に涙ながらに頼む程、フリーザには屈辱と絶望を与えられていたのだ。
そんな願いを託された悟空もまたベジータの無念を理解し、彼の意を汲んでサイヤ人の誇りを胸にフリーザへと挑む。

  • 「計算だけでわかるもんじゃない オレたちサイヤ人はな……」
人造人間19号を相手に超サイヤ人に変身した際の台詞。
事実、この後悟空とベジータは際限なく強くなっていく。

  • 「いっておくがな オレは地球人やナメック星人やカカロットと手を組んで戦うぐらいなら………ひとりだけで戦って死んだ方がマシなんだ」
人造人間18号戦で、助太刀しようとするトランクス達を制して。
彼のプライドの高さが如実に現れている。

  • 「あ…あいつまだレベルの違いに気付いていないのか? バ バカの世界チャンピオンだ………!
ミスターサタンが完全体セルに戦いを挑んだ…が一撃でふっとばされ、それでもなお「転んだだけだ!」と言い張っていた時の反応。
この台詞自体より、見下しでも嘲りでもない驚愕の表情で言い放った事がよりインパクトを強めている
この時のサタンは 連載当時の読者及びZ戦士一同からは「変な奴」、「こんな奴に誌面割くんじゃねえ!」と総スカンな状態であり、実際クリリンも内心ではセルを応援し、亀仙人からも「アイツは殺されてもいいかもしれん」等と言われる有様であった。
元々自己中で戦闘にしか興味の無いベジータだったならムシケラ呼ばわりしてもおかしくはなかったのだ。
他人の事などどうでもいいと思っていたベジータの心境の変化とミスターサタンが実は憎めないいい奴という事を示す伏線だったのかもしれない

  • 「な……なんてことだ…………このオレがお荷物になるとは…
    す…すまなかったな…悟飯…」
セルにトランクスを殺されたのを見て逆上してしまい、単身セルに突撃した自分を庇って悟飯が重傷を負ってしまった際に。
作中初めてベジータが悟飯を名前で呼び、詫びた場面。悟飯も驚いていたが、それだけ悟飯の実力を認め、彼を負傷させてしまった事に責任を感じたのだろう。

  • 「く…くそ……カカロットめ……!!あんな死にかたしやがって……
    …オレはもう…戦わん……」
セルとの闘いで悟空が死んだ際に。
サイヤ人である以上、当然の事であるはずの「戦う事」すら捨てる事を考えるほど、悟空の自己犠牲はショッキングな出来事だった模様。
しかし……

  • 「……まるで超サイヤ人のバーゲンセールだな……」
ブウ編にて、トランクスや悟天も超サイヤ人になれる事を知った際に。
バーゲンセールに例えられる超サイヤ人に噴いた読者も多かったと思われる。あと、この後の遊園地発言といい、ベジータ地球に染まり過ぎである。
ブルマはとてもバーゲンセールに行くとは思えないのだが、どこで覚えたのだろうか(忘れられがちだが、ブルマは大金持ちである)。
ネットスラングとして希少だった物が乱発されるようになるとよく使われることも多い一言。
偶然か、ゼロ年代以降のゲーム作品では超サイヤ人のバーゲンセールが常態化していたりも。

  • 「きっ、きたないぞカカロット!」
ブウ編の天下一武道会少年の部の決勝で、トランクスと対戦していた悟天が対戦前に「使わない」としていた超サイヤ人に変身して窮地を脱したのを見て、
何故か隣で一緒に観戦していた悟空に猛抗議。完全に八つ当たりというか筋違いである。
これには悟空も「オラに言われても」と困惑していた。

  • 「はっはっはっは!残念だったなおい、どうやらオレの息子のほうが血統がよかったらしい」
トランクスが悟天に勝利を収めたのを見て、喜色満面で悟空の背を叩く。親バカ丸出しである。

  • 「さあ、オレと勝負しろカカロット!…これ以上、死体の山を増やしたくなかったらな…」
バビディの魔術によって魔人ベジータとなり、悟空を戦う気にさせるべく、天下一武道会の観客席にエネルギー波を放ち、多くの死傷者を出す。チチとか悟天を殺った方が手っ取り早いじゃんとか言わない。
だが、「これ以上、死体の山を増やしたくなかったら」と発言したことから、罪悪感を抱いてはおり、
後にナメック星のドラゴンボールで地球人を生き返らせる際には、自分が殺してしまった人々が生き返れるように機転を利かせていた。

  • 「きさまの家来になどなってたまるか! カラダと心は支配されても 誇りだけは思い通りにならんぞ!!」
バビディの魔術にかかりながらも、悟空と戦うこと以外は眼中になく、バビディの命令には決して屈しないベジータ。
魔界の王ダーブラたちでさえ屈したバビディの力も、ベジータの誇りまでは支配できなかった。

  • 「オ…オレは…オレは……昔のオレにもどりたかったんだ!!!
    残忍で冷酷なサイヤ人のオレにもどってなにも気にせずきさまと徹底的に闘いたかったんだ!!!
    気にいらなかった…知らないうちにきさまたちの影響をうけて、お…おだやかになっていく自分が……
    オ…オレともあろうものが家族を持ち…わ…わるくない気分だった
    …居心地のいい地球もスキになってきてしまっていたんだ……
    …だ…だからバビディに支配され…もとの悪人にもどる必要があったんだ…!
    …………おかげでいまはいい気分だぜ…」
悟空に「プライドの高いおめえが強くなりたいってだけでバビディに魂を売っちまったのか?」と問われた際にぶつけた本心。
変わっていく自分を悪くないと思いつつも、そんな自分を認める事が出来ず、かと言ってかつての自分に戻る事も出来ず…
そんなジレンマに陥ったベジータが選んだ答えが「バビディに操られる事で悪人に戻る」であった。
だが悟空はそんなベジータの本心を見透かすかのように「……ほんとにそうか?」と哀しげに笑いかけるのであった…

  • さらばだ…ブルマ…トランクス…そして…カカロット…… うおおおおーーーーーっ!!!!!
強大な敵・魔人ブウを倒すため、生まれて初めて自分以外の為に命を賭けるベジータ。
最愛の妻と息子、そして永遠のライバルに別れを告げ、誇り高き戦士は散った。
それはまさしく7年前の悟空と同じ「あんな死にかた」であった…

  • 「や、やはりそうか! 貴様、勝手に人の妻を! 自分の妻のをやりゃーいいだろ! チチの乳の写真を!
老界王神を利用するためにまずは息子悟飯の彼女であるビーデルで釣ろうとするも悟飯に怒られ、その後今度は勝手にブルマを餌にして協力を取り付けた悟空に対する怒りの一言。オヤジギャグまで言っている。
なお愛妻家ベジータに対しての悟空の返しは「あいつはプリプリじゃねえし殺されちまう」という恐妻家丸出しだった。
魔人ブウとの決戦を前にしてしょうもない喧嘩を繰り広げる既婚のおっさん二人。

  • 「カカロット…すごいヤツだよおまえは…
    …なんとなくわかった気がする……なぜ天才であるはずのオレが おまえにかなわないのか…
    守りたいものがあるからだと思っていた…守りたいという強い心が 得体のしれない力を生み出しているのだと…………たしかにそれもあるかもしれないが それは今のオレもおなじことだ…
    …オレはオレの思い通りにするために…楽しみのために…敵を殺すために…そしてプライドのために戦ってきた…
    だが…あいつはちがう…勝つために戦うんじゃない ぜったいに負けないために限界を極め戦うんだ…!…だから相手の命を絶つことにこだわりはしない…
    …あいつはついにこのオレを殺しはしなかった…まるで今のオレがほんのすこしだけ人の心を持つようになるのがわかっていたかのように…
    …アタマにくるぜ…! 戦いが大好きでやさしいサイヤ人なんてよ…!!」
    がんばれカカロット…おまえがナンバー1だ!!
何かと出番と名言の多い魔人ブウ編のベジータだが、全編通してのベジータの成長が感じられる台詞。
自分と悟空の違いはなんなのか。才能でもない、努力でもない、守るものでもない。そこにたどり着いた時、初めて素直に悟空を認められるようになったのだろう。

  • 「そのうちかならず勝ってみせるからなカカロット…ふん!」
完全版最終話ラストシーンで追加された、ドラゴンボールを締めくくる台詞。
悟空を真の意味で認めるようになっても彼へのライバル心が消えたわけではなく、ベジータもまた限界を極め戦い続けることに変わりはない。
ベジータが悟空を認めることで完結する形となったドラゴンボールの物語が、再び動き出すことを暗示しているようでもある。


アニメオリジナル・劇場版など

  • 「くそったれーーー!!!」
作中でほとんどの人物が言う台詞だが、とりわけアニメ版のベジータは異常に多い。
主にヤケクソになった時に使う。

  • 「拝啓フリーザ様。今この時をもってあなたの時代は終わりを告げました。あなたの愛しいベジータより」
ナメック星のフリーザ軍母船内でドラゴンボールを発見した際、皮肉たっぷりに独白する。
なおそのフリーザも「超」において、「拝啓孫悟空様。感謝を込めて殺してさしあげます」と語りかけるシーンが存在する。
フリーザ軍のトップとサイヤ人の王子、人を従える者同士考えることは自然と似てくるものなのかもしれない。

  • 「勘違いするなカカロット! オレはおまえを助けにきたわけじゃない おまえを倒すのはこのオレだからな!!」
100億パワーの戦士たちより。
ちゃっかり悟空を助けた時に言うために典型的なツンデレ台詞と取られがちだが、ベジータの場合は本気でこれを言っている。
とはいえ、そのためにわざわざ宇宙船使って悟空達とは別に新ナメック星まで単身やってくるのだからツンデレと言われても仕方ないっちゃ仕方がない。
極限バトル!!三大超サイヤ人に至っては悟空達が人造人間と戦うために移動した氷河の中からドヤ顔で現れるというわけわかんない事やってるし。

  • 「くそ……めまいがするぜ……」
崖の上のメタルクウラとプレバンのメタルクウラ101体セットを見て。ごもっともです。

「カカロットはオレのものだ…! 手を出すなあーーーー!!」
三大超サイヤ人より。問題発言である。

  • 「もうダメだ……おしまいだぁ」
    「逃げるんだ……勝てる訳がないyo……」
伝説の超サイヤ人ブロリーを目の前にして激しくヘタれた時の台詞。
純粋なサイヤ人であるベジータはブロリーの強大さを本能的に分かってしまった……らしいが、エライへたれようである。少し前に「伝説の超サイヤ人は俺が見つけ次第ぶっ殺してやる!」とか言ってたのに
この作品は他にも悟空やパラガスをはじめとしてネタになる迷言が多い。
某笑顔動画でよく使われるせいでベジータを単なるヘタレと思っている人間も多いらしいが、彼はれっきとした誇り高い王子である事を名誉の為に記載しておく。

  • 「…っ…オレも甘いな…」
龍拳爆発より。
ヒルデガーンにカプセルコーポレーションを破壊されて迎撃に出たが尾でビルに叩き込まれ、追撃の火炎をビル内の人々を守る為にバリアを張って凌いで気絶する前の名台詞。
勿論火炎を避ける事も出来たが、逃げ惑う人々を察したベジータの顔は芸コマ。

  • 「よ…よくも……オレの……ブルマをーーーーーーっ!!」
神と神より。
ブルマをひっぱたかれた事でスゲー超サイヤ人となった。これが伝説の超愛妻家である。

  • 「オレ様もなれるんだよ…伝説の超サイヤ人にな」
復活のFより。
悟空を倒し、自分を侮るゴールデンフリーザ相手に超サイヤ人ゴッド超サイヤ人に変身しての台詞。
かつては「超サイヤ人」を名乗ったが一蹴されたフリーザに対し、リベンジとばかりに変身してみせた。

  • 「そこのハゲ!! 額にMとはどういう意味だ! 貴様、オレを馬鹿にしているのか!!」
ゲーム「Sparking! Meteor」よりスポポビッチに向けての大放言。
ネットで額を「Mハゲ」「Mッパゲ」などと揶揄されていたのがまさかの採用。スタッフ何考えてるの。
流石のスポポビッチもこれには「なっ、何のことだ!?」と戸惑いを隠せなかった。*18

  • 「やった! やったぞー!! ついにカカロットに勝ったぞーーー!! はははははーーーッ!!」
とある4コマより、悟空にスーパーファミコンのゲームで勝利して。
無茶苦茶嬉しそうなベジータとガチで悔しがっている悟空の顔が芸コマ。実に仲良しな二人である。


【余談】

悟空と並んで人気が高く、ドラゴンボールが登場する作品では時系列さえ合っていれば必ずと言っていい程登場する。
例外的にクウラの登場するとびっきりの最強対最強では登場しない。
ちなみに劇場版初登場はその次の100億パワーの戦士たちからである。
あとは、ブロリーの二作目と三作目。息子が大変な目にあっていたのに現れなかったのは、一説には一作目のいろんなことがトラウマになったからとか……

漫画『ネコマジン』ではフリーザの息子クリーザに頼まれて登場したが、
ギャグ漫画補正で超サイヤ人になってしまったネコマジンに恐れをなし、「携帯が鳴っている」と嘘をついて逃げ出した。
その際、「二度とギャグ漫画には出ない」と固く誓っている。
(なおこれは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』との合作クロスオーバー作品の後日談という裏設定があるため)

鳥山明氏曰く、「最初はあまり好きではなかった」らしいが、後年ではお気に入りのキャラクターと語っている。
というよりも当初はすぐに退場させる予定だったが作者の考えとは裏腹に人気が凄まじく、読者の反応を恐れて退場させられなかったという経緯を持つ。
アニメでべジータを演じる堀川氏もどうせすぐ死ぬだろうから皆の記憶に残る演技をしようとしてあのようなキャラクターが出来上がったと語っている。

劇場版では悟空の危機に現れては「勘違いするな。カカロットを倒すのはこの俺だ!」と発言する為、
ネット上ではその性格から「ツンデレ王子」と呼ばれ愛されている。
中には「カカロットは俺のものだ!手を出すな!」なんて問題発言も。
ベジータが好きな方はブロリーが登場する映画を見ないことをおすすめする…あのヘタレっぷりはひどい… 逆に考えるんだ。むしろ美味しいネタを拾えたと考えるんだ

アニメ『GT』スタッフによればベジータは悟空のサイヤ人としての部分を強調したキャラクター、悟空と表裏一体の存在として描いていたとの事。
その為、超サイヤ人4は登場を決めた時点で悟空とベジータの両方が変身することを決定していたとか。

アニメオリジナルシーンで放った迷言「俺はこう見えてもニョロニョロした物が大っ嫌いなんだ!」は多くの視聴者の腹筋を破壊している。
敵を挑発したわけでも冗談でもなく本当に大嫌いなようで、普段はクールなベジータがキャラ崩壊を起こし、表情をコロコロ変えてビビりまくる様子は必見。*19

RPG作品ではその性格がゲームシステムに再現されており、ファミコン作品ではベジータ本人の単独行動時を除いて仲間になっても操作不能のNPC扱いになっている。
『サイヤ人絶滅計画』に至ってはこの仕様のせいでまず必殺技を出してくれない(簡単な技なら出すかもしれないが、大技を出すように仕向けるのはほぼ不可能)ので、
必殺技しか効果がないラスボス戦では完全に肉壁扱いである…ベジータらしいっちゃらしいかもしれないが…
一方、SFC作品の『超サイヤ伝説』では操作こそできるものの、戦闘に参加しない事がある。


昔やっていたドラゴンボールグミのCM内で発した

グミくれよ!

は迷言。



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